スチュワート・シンク

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 スチュワート・シンク 
Stewart Cink
スチュワート・シンク、2004年
基本情報
名前 スチュワート・シンク
生年月日 (1973-05-21) 1973年5月21日(50歳)
身長 193 cm (6 ft 4 in)
体重 93 kg (205 lb)
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 アメリカ・アラバマ州ハンツビル
経歴
プロ転向 1995年
成績
優勝回数 米国8・国際2
メジャー:2009全英オープン
初優勝 1997年キヤノン・グレーター・
ハートフォード・オープン
世界ランク最高位 5位(2008年)
賞金ランク最高位 5位(2004年)
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スチュワート・シンクStewart Cink, 1973年5月21日 - )は、アメリカアラバマ州ハンツビル出身の男子プロゴルファー2009年全英オープンゴルフ優勝者になった選手である。世界ゴルフ選手権シリーズでも2004年NECインビテーショナルで優勝経験があり、アメリカを代表するプロゴルファーの1人として活動してきた。これまでにPGAツアーで2009年全英オープンを含む6勝を挙げ、国際試合では1996年1999年に「メキシカン・オープン」で2勝を挙げている。世界ランキング自己最高位は5位(2008年7月)。身長193cm、体重93kgの大型選手。

シンクは両親ともゴルフのシングル・プレーヤー(ハンデキャップ1桁台)という家庭に生まれ、幼少時からゴルフに親しんで育った。彼が通ったジョージア工科大学のゴルフ部には、1学年先輩にデビッド・デュバルがいた。大学卒業後の1995年にプロ入りし、2年後の1997年7月に「キヤノン・グレーター・ハートフォード・オープン」でPGAツアー初優勝を果たす。これにより、彼はPGAツアーの1997年度「最優秀新人賞」を授与された。1999年全米プロゴルフ選手権において、彼は初めてゴルフメジャー大会の優勝争いに加わった。開催コースはアメリカ・イリノイ州メディナにある「メディナ・カントリークラブ」(パー72)で、シンクはタイガー・ウッズセルヒオ・ガルシアに続く3位につけた。2000年4月、マスターズ終了直後の「MCIクラシック」でツアー2勝目を獲得する。

2001年全米オープンは、シンクのゴルフ経歴の中でもつらい敗北だった。オクラホマ州タルサにある「サザンヒルズ・カントリークラブ」(パー70)の最終ラウンドで、彼は 5 アンダーパーで最終18番ホールを迎えたが、最後にダブルボギーをたたいてしまう。その結果、シンクは 4 アンダーパー(-4, 276ストローク)で並んだレティーフ・グーセン南アフリカ)とマーク・ブルックスアメリカ)とのプレーオフ進出を逃し、3位に終わった。[1] このショックが尾を引き、彼はしばらくの間低迷に陥る。3年後の2004年、シンクは「MCIヘリテージ」(2000年当時の「MCIクラシック」から大会名称変更)で4年ぶり2度目の優勝を果たし、ツアーでも4年ぶりの3勝目を挙げた。この年は8月中旬の世界ゴルフ選手権シリーズ第2戦・NEC招待でも優勝があり、自身初の年間2勝獲得で賞金ランキング5位に入った。

2008年2月、シンクは世界ゴルフ選手権シリーズ第1戦のアクセンチュア・マッチプレー選手権で初の決勝に勝ち進んだが、世界ランキング1位のタイガー・ウッズに 8 アンド 7 の大差で完敗し、準優勝に終わった。それからマスターズで自己最高の3位に入り、6月の「トラベラーズ選手権」で4年ぶりのPGAツアー5勝目を挙げる。2009年全英オープンで、スチュワート・シンクはついに宿願のメジャー大会初優勝を達成した。開催コースはスコットランドターンベリーにある海沿いの「アイルサ・コース」(パー70)であった。シンクは4日間通算 2 アンダーパー(-2, 66+72+71+69=278ストローク)のスコアで回り、26年ぶり6度目の優勝を目指した59歳のトム・ワトソンプレーオフを戦った。全英オープンのプレーオフは(途中経過いかんにかかわらず)4ホールで行われるが、シンクはプレーオフでミスを重ねたワトソンを退け、メジャー初優勝。

プロ優勝歴 (16)[編集]

PGAツアー (8)[編集]

Legend
メジャー大会 (1)
世界ゴルフ選手権 (1)
Other PGA Tour (5)
No. Date Tournament 優勝スコア 打差 2位(タイ)
1 Jul 27, 1997 Canon Greater Hartford Open −13 (69-67-65-66=267) 1 stroke アメリカ合衆国の旗 トム・バイラム, アメリカ合衆国の旗 ブランデル・チャンブリー,
アメリカ合衆国の旗 ジェフ・マガート
2 Apr 16, 2000 MCI Classic −14 (71-68-66-65=270) 2 strokes アメリカ合衆国の旗 トム・レーマン
3 Apr 18, 2004 MCI Heritage (2) −10 (72-69-69-64=274) Playoff アメリカ合衆国の旗 テッド・パーディ
4 Aug 22, 2004 WGC-NECインビテーショナル −11 (63-68-68-70=269) 4 strokes 南アフリカ共和国の旗 ロリー・サバティーニ, アメリカ合衆国の旗 タイガー・ウッズ
5 Jun 22, 2008 トラベラーズ選手権 (2) −18 (66-64-65-67=262) 1 stroke アメリカ合衆国の旗 トミー・アーマー3世, アメリカ合衆国の旗 ハンター・メイハン
6 Jul 19, 2009 全英オープン −2 (66-72-71-69=278) Playoff アメリカ合衆国の旗 トム・ワトソン
7 Sep 13, 2020 セーフウェイ・オープン −21 (67-70-65-65=267) 2 strokes アメリカ合衆国の旗 Harry Higgs
8 Apr 18, 2021 RBCヘリテージ (3) −19 (63-63-69-70=265) 4 strokes アルゼンチンの旗 Emiliano Grillo, アメリカ合衆国の旗 Harold Varner III

ナイキツアー (3)[編集]

No. Date Tournament 優勝スコア 打差 2位(タイ)
1 Jun 23, 1996 NIKE Ozarks Open −16 (68-67-69-68=272) Playoff アメリカ合衆国の旗 R・W・イークス
2 Sep 8, 1996 NIKE Colorado Classic −16 (67-68-67-66=268) 1 stroke アメリカ合衆国の旗 David Berganio, Jr., アメリカ合衆国の旗 Michael Christie
3 Oct 20, 1996 NIKE Tour Championship −7 (66-71-71-73=281) 4 strokes アメリカ合衆国の旗 David Berganio, Jr.

その他 (5)[編集]

  • 1996 メキシカン・オープン
  • 1999 メキシカン・オープン
  • 2006 ウェンディーズ3ツアー・チャレンジ(PGAチーム)
  • 2007 CVS Caremark Charity Classic (with J.J.ヘンリー)
  • 2013 PNC Father Son Challenge (with son Connor)

脚注[編集]

  1. ^ Cink misses playoff by 1 1/2 feet”. Sports Illustrated (2001年6月18日). 2009年10月9日閲覧。

外部リンク[編集]