ザ・コースターズ

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ザ・コースターズ
(1957年)
基本情報
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 カリフォルニア州ロサンゼルス
ジャンル
活動期間 1955年 -
レーベル
メンバー
  • J・W・ランス
  • プリモティーヴォ・カンデラリア
  • ロバート・ファウラー
  • デニス・アンダーソン
旧メンバー
  • カール・ガードナー
  • ビリー・ガイ
  • ボビー・ナン
  • レオン・ヒューズ
  • アドルフ・ジェイコブス
  • ヤング・ジェシー
  • ダブ・ジョーンズ英語版
  • コーネル・ガンター英語版
  • ソニー・フォリエスト
  • アール・キャロル
  • トーマス・パルマー
  • ヴァーノン・ハレル
  • ロニー・ブライト
  • ジミー・ノーマン
  • アルヴィン・モールス
  • カール・ガードナー・ジュニア
  • エディ・ホイットフィールド

ザ・コースターズThe Coasters)は、アメリカ合衆国ボーカル・グループである。1950年代後半に活躍した。「サーチン」や「ヤング・ブラッド英語版」をはじめ、主要な曲をジェリー・リーバーとマイク・ストーラーが作曲した。

歴史[編集]

ザ・コースターズは、1949年よりレコーディングを行ない、1953年からリーバー=ストーラーの協力のもと、ロサンゼルスを拠点に活動していたザ・ロビンズが前身となっている[1]。1955年10月12日に結成。オリジナルメンバーはカール・ガードナー、ビリー・ガイ、ボビー・ナン、レオン・ヒューズと、ギタリストのアドルフ・ジェイコブス[2]。1959年にジェイコブが脱退[2]

1956年にシングル『ダウン・イン・メキシコ英語版』でデビューし、R&Bシングルチャートでヒットを記録[2]。翌年に発売された両A面シングル『ヤング・ブラッド英語版 / サーチン』もポップ・チャートでヒットを記録したほか、『サーチン』は初のトップ10入りを果たした[2]

ニューヨーク時代の「ヤケティ・ヤック英語版」はキング・カーティスがテナー・サックスで参加し、グループにとって唯一のナショナル・チャート・トップ曲。次作『チャーリー・ブラウン英語版』は両チャートで2位だった。その後、「アロング・ケイム・ジョーンズ英語版」、後にローリング・ストーンズがカバーした「ポイズン・アイヴィー英語版」や「リトル・エジプト英語版」などが続いた。

1966年にコロムビア・レコードと契約。ヒットが出なくなった。

1987年、ロックの殿堂入り[3][4][5]

2007年、アトコ・レコード時代(1954年 - 1966年)のシングルコレクション『There's A Riot Goin' On: The Coasters on Atco』をライノ・エンタテインメントから発売。

ディスコグラフィ[編集]

スタジオ・アルバム[編集]

  • 恋の唄/ソロ・ムード』 - One by One(1960年、アトコ
  • On Broadway(1972年、キング

コンピレーション・アルバム[編集]

  • コースターズ』 - The Coasters(1957年、アトコ)
  • コースターズ・グレイテスト・ヒッツ』 - The Coasters' Greatest Hits(1959年、アトコ)
  • コースト・アロング・ウィズ・ザ・コースターズ』 - Coast Along with the Coasters(1962年、アトコ)
  • ザット・イズ・ロックンロール』 - Coast Along with the Coasters(1962年、クラリオン)
  • Their Greatest Recordings: The Early Years(1971年、アトコ)
  • Young Blood(1982年、アトランティック

チャートインしたシングル[編集]

ザ・コースターズが発表したシングルのうち、以下の作品がBillboard Hot 100全英シングルチャートなどのシングルチャートにチャートインした。

タイトル
(A面/B面)
最高位 初収録アルバム
US
[6][7]
US
R&B

[6]
UK
[8]
1956 ダウン・イン・メキシコ英語版
b/w「タートル・ドーウィン」
8 コースターズ
ワン・キス・レッド・トゥ・アナザー英語版
b/w「ブラジル」
73 11
1957 ヤング・ブラッド英語版」 /
サーチン
3
8
1
1
30
1958 ヤケティ・ヤック英語版
b/w「ジング!ウェント・ザ・ストリングス・オブ・マイ・ハート英語版
1 1 12 コースターズ・グレイテスト・ヒッツ
1959 チャーリー・ブラウン英語版
b/w「スリー・クール・キャッツ
2 2 6
アロング・ケイム・ジョーンズ英語版
b/w「ザット・イズ・ロックンロール」
9 14
ポイズン・アイヴィー英語版
b/w「アイム・ア・ホグ・フォー・ユー」
7 1 15
「ラン・レッド・ラン」 /
「ホワット・アバウト・アス」
36
17
29
47

コースト・アロング・ウィズ・ザ・コースターズ
1960 ベサメ・ムーチョ (パートI)」
b/w「ベサメ・ムーチョ (パートII)」
70 アルバム未収録
ウェイク・ミー、シェイク・ミー英語版
b/w「スキューボール」
51 14 コースト・アロング・ウィズ・ザ・コースターズ
ショッピン・フォー・クローズ英語版
b/w「ザ・スネイク・アンド・ザ・ブックウォーム」
83 コースト・アロング・ウィズ・ザ・コースターズ(B面曲のみ)
1961 「ウェイト・ア・ミニット」
b/w「タンブリン・ア・ライド」
37 コースト・アロング・ウィズ・ザ・コースターズ(A面曲のみ)
リトル・エジプト英語版
b/w「キープ・オン・ローリング」
23 コースト・アロング・ウィズ・ザ・コースターズ
ガールズ・ガールズ・ガールズ英語版 (パートI)」
b/w「ガールズ・ガールズ・ガールズ (パートII)」
96 コースト・アロング・ウィズ・ザ・コースターズ(A面曲のみ)
1964 「テイント・ナッシン・トゥ・ミー」
b/w「スピードズ・バック・イン・タウン」
64 20 アルバム未収録
「−」は、チャート圏外を表す。

脚注[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b c d e Huey, Steve. The Coasters Biography, Songs & Albums - オールミュージック. 2021年10月27日閲覧。
  2. ^ a b c d Larkin 1993, pp. 49–50.
  3. ^ The Coasters Web Site - Those Hoodlum Friends, by Claus Rohnisch”. Thecoasters.com. 2011年1月9日閲覧。
  4. ^ The Coasters Website”. 2007年4月8日閲覧。
  5. ^ News - Ex-Coasters manager dies at Ely State Prison”. reviewjournal.com (2006年4月11日). 2011年1月9日閲覧。
  6. ^ a b Whitburn, Joel (1988). “The Coasters”. Top R&B Singles 1942-1988. Menomonee Falls, Wisconsin: Record Research. p. 93. ISBN 0-89820-068-7 
  7. ^ Whitburn, Joel (2008). “The Coasters”. Joel Whitburn Presents Across the Charts, the 1960s. Menomonee Falls, Wisconsin: Record Research. p. 90. ISBN 978-0-89820-175-8 
  8. ^ COASTERS | full Official Chart History”. Official Charts Company. 2022年8月7日閲覧。

参考文献[編集]

外部リンク[編集]