クルト・ベーメ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
クルト・ベーメ
Kurt Böhme
ドイツ赤十字社主催のコンサートにて
(1974年)
基本情報
出生名 Kurt Böhme
生誕 (1908-05-05) 1908年5月5日
ドイツの旗 ドイツ帝国 ザクセン ドレスデン
出身地 ドイツの旗 ドイツ帝国
死没 (1989-12-20) 1989年12月20日(81歳没)
ドイツの旗 ドイツ ミュンヘン
学歴 ドレスデン音楽大学
ジャンル クラシック音楽オペラ
職業 歌手
担当楽器 声楽バス
活動期間 1930年 - 1985年
レーベル ポリドール

クルト・ベーメKurt Böhme1908年5月5日 - 1989年12月20日)は、ドイツ出身のバス歌手

来歴[編集]

ドレスデン音楽大学で学んだ後、1930年にバウツェンの劇場で上演された『魔弾の射手』でカスパーと隠者の一人二役を演じてデビューした。同年、『ラインの黄金』のファーフナー役でドレスデンゼンパー・オーパーにもデビューし、1949年までアンサンブルメンバーとして活躍した。1949年バイエルン国立歌劇場1955年ウィーン国立歌劇場と契約、ザルツブルク音楽祭バイロイト音楽祭の常連となっていった。メトロポリタン歌劇場コロン劇場等、国際的にもその活躍の場を拡げ、1966年には来日し、第9回大阪国際フェスティバル1966主催により、リヒャルト・シュトラウスばらの騎士』オックス男爵をフェスティバルホール[1]東京文化会館[2]で務めている。

巧みな演技と安定感のある豊かな声量によって完成された表現力をもっていたオペラ歌手であり、地味ながらも20世紀におけるドイツの代表的バス歌手の一人であった。

1985年に妻が急死したことを機会に、事実上引退した。

1989年心不全のためミュンヘンで逝去。81歳没。

レパートリー[編集]

オペラブッファからワーグナーの楽劇まで、120余の幅広いレパートリーを誇るが、『ばらの騎士』においてオックス男爵を500回以上、『魔弾の射手』のカスパールは350回以上演じている。

また、現代作品の初演にも多く係わっている。

主なレパートリー[編集]

ベーメの係わった初演[編集]

脚注[編集]

  1. ^ リヒャルト・シュトラウス, フーゴ・フォン・ホーフマンスタール. “《ばらの騎士》” (German). opera.tosei-showa-music.ac.jp. 2021年10月16日閲覧。
  2. ^ リヒャルト・シュトラウス, フーゴ・フォン・ホーフマンスタール. “《ばらの騎士》” (German). opera.tosei-showa-music.ac.jp. 2021年10月16日閲覧。

参考文献[編集]