キア・モハベ

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モハベ(英:Mohave)は、韓国KIAが製造・販売する自動車である。かつては北米市場でもボレゴ(Borrego)という車名で販売されていた(現在はテルライドが同市場における後継車種)。

概要[編集]

キア・モハベ
フロント
リヤ
モハベ・ザ・マスター(2019- )
ボディ
乗車定員 7名[1]
ボディタイプ 5ドアラージSUV[1]
駆動方式 後輪駆動
四輪駆動
パワートレイン
エンジン ガソリン:
3.8L V6
4.6L V8
ディーゼル:
3.0L V6 (2,290cc[1])
最高出力 3.0L V6
191 kW (260 PS) / 6,000 rpm[1]
最大トルク 3.0L V6
560 N・m / 1,500 - 3,000 rpm[1]
変速機 5速AT
6速AT
8速AT[1]
サスペンション
ダブルウィッシュボーン
マルチリンク
車両寸法
ホイールベース 2,895mm
全長 4,880mm
全幅 1,915mm
全高 1,810mm
車両重量 2,124kg[1]
その他
タンク容量 82L
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2008年にキアの最上級SUVとして登場。同社初のV型8気筒エンジン搭載車種でもある。2005年北米国際オートショー(NAIAS)に出展された大型SUVのコンセプトカー、キア・メサ(Kia Mesa)を市販化したものである。市販モデルのデザインはフォルクスワーゲンからキアに移籍してチーフデザイナーに就任したペーター・シュライヤーが担当している。

ソレントが2代目でユニボディに移行し、また親会社の現代自動車テラカンの製造を終了しているため、モハベは現代-起亜自動車グループでは唯一のボディオンフレーム型のSUVとなる。

なおキアの車種では最初に専用エンブレムが用意されている(2例目はスティンガー)。

歴史[編集]

  • 2008年1月 - 韓国で発売開始。韓国のSUVで初めてプッシュスタートシステムを採用。また、北米でもNAIASで発表された。
  • 2016年2月 - 韓国にて大幅改良モデルを「ザ・ニュー・モハベ」として発表。エンジンはV6・3.0Lディーゼルのみとなった。
  • 2019年3月 - 韓国にてフロントマスク全面刷新モデルを「モハベ・ザ・マスター」として発表。このモデルより韓国市場専売となる。

メカニズム[編集]

エンジンは250馬力のV型6気筒3.0L・コモンレールディーゼルエンジンのほか、274馬力のV型6気筒・3.8L・DOHCと340馬力のV型8気筒・4.6L・DOHCガソリンエンジン(ともにCVVTを採用)があるが、北米市場はガソリンエンジンのみの設定となる。ディーゼルとV8・4,6LにはZF製の6速ATが組み合わされている(V6・3,8Lは5速AT)。エンジンは親会社である現代自動車ベラクルーズと共用しているが、ディーゼルエンジンに関してはベラクルーズのそれと比べて出力がアップされ、独自性が保たれている。

車名[編集]

「MOHAVE」は、モハーヴェ砂漠に由来する。

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g 森本太郎 編『世界の自動車オールアルバム 2020年』三栄書房、2020年8月8日、172頁。ISBN 978-4-7796-4170-1 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]