オクラホマ!

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Oklahoma!
オクラホマ!
作曲 リチャード・ロジャース
作詞 オスカー・ハマースタイン2世
脚本 オスカー・ハマースタイン2世
原作 リン・リグス
ライラックは緑に育つ
Green Grow the Lilacs
上演
  • 1943年 ブロードウェイ
  • 1947年 ウェスト・エンド
  • 1951年 ブロードウェイ再演
  • 1955年 映画
  • 1979年 ブロードウェイ再演
  • 1980年 ウェスト・エンド再演
  • 1998年 ウェスト・エンド再演
  • 2002年 ブロードウェイ再演
  • 2003年 全米ツアー
  • 2010年 全英ツアー
  • 2015年 全英ツアー
  • 2019年 ブロードウェイ再演
  • 2021年 全米ツアー
受賞
テンプレートを表示

オクラホマ!』(Oklahoma!)は、ロジャース&ハマースタインの作詞作曲家コンビによる第1作目のミュージカルリン・リッグズの1931年の戯曲「ライラックは緑に育つ」を基にしている。1906年のアメリカ中西部・オクラホマ州クレアモア郊外のインディアン準州の農村を舞台に、農家の娘ローリー・ウィリアムズに対するカウボーイのカーリー・マクレーンと、陰鬱な農場労働者のジャッド・フライという2人の求婚者による恋の三角関係を明るく陽気に描いたものである。同時にカウボーイのウィル・パーカーと、浮気性の婚約者エイドエニーの不安定な恋愛模様も描かれている。

1943年3月31日初演のブロードウェイミュージカルである。初演時には前例のない2,212回というロングラン記録を打ち立てて大ヒット作となり、再演も数々受賞し、全米ツアー、海外プロダクションの他、1955年20世紀フォックスによって映画『オクラホマ!』が制作されアカデミー賞を受賞した。学校演劇や市民劇団などでも人気の作品となっている[1]1967年1984年2006年宝塚歌劇団が上演した。

1944年、作詞作曲脚本のロジャース&ハマースタインピューリッツァー賞特別賞を受賞した。

1927年の『ショウボート』を基に、単なる娯楽でなく感情に訴えることができるシリアスでドラマチックなエンディングの脚本に楽曲およびダンスが融合した「ブック・ミュージカル」の発展の象徴的作品となっている[2]。さらに音楽と物語を繋ぐために作品を通して繰り返される主題モチーフを特徴としている[3][4]。15分におよぶ「ドリーム・バレエ」はローリーがカーリーとジャッドの2人の男性への感情で苦悩する様子を描いている。「美しい朝」「ノーとは言えない」「恋仲と人は言う」、そして終幕の「オクラホマ!」の大合唱などが鏤められた作品である。

同名のタイトルナンバーは後にオクラホマ州の州歌に採用された。

背景[編集]

1940年代初頭には作曲家リチャード・ロジャース作詞家オスカー・ハマースタイン2世はどちらもそれぞれ他の共同制作者と共にブロードウェイで有名であった。1920年代以降、ロジャースはロレンツ・ハートと共に『青春一座英語版』(1937年)、『The Boys from Syracuse』(1938年)、『Pal Joey』(1940年)など20作以上を制作していた[5]。ハマースタインは『Rose-Marie』(1924年)、『The Desert Song』(1926年)、『The New Moon』(1927年)、『ショウボート』(1927年)などの脚本および作詞を行なっていた。1930年代には作品数は減ったが、ミュージカル、楽曲、映画の制作を続けており、1940年にジェローム・カーンが作曲、ハマースタインが作詞した「思い出のパリ英語版」が1941年に映画『レディ・ビー・グッド』に採用されアカデミー歌曲賞を受賞した[6]。1940年代初頭までにハートはアルコール依存症と情緒不安定が酷くなって仕事ができなくなり、ロジャースはハマースタインに共同制作を打診した[7]

構想[編集]

1931年、シアター・ギルドはオクラホマ州インディアン準州の開拓者たちについて描かれたリン・リグスの『ライラックは緑に育つ (戯曲)英語版』の舞台を制作した。舞台は成功しなかったが、10年後の1941年、ギルドのプロデューサーの1人であるテレサ・ヘルバーンが伝統的童謡やスクウェアダンスを使用した夏季公演を観劇し、『ライラックは緑に育つ』のミュージカル版が不況のギルドの復活に役立つと思い立った。ヘルバーンは1925年に『The Garrick Gaieties』ギルド公演で初めて成功をおさめたロジャース&ハートに連絡した。ロジャースは乗り気でハートと共同の権利を獲得した。ロジャースはオスカー・ハマースタイン2世に参加を依頼した。1941年、ロジャース&ハートの『By Jupiter』試験興行中、ハマースタインはもしハートがもう仕事ができないのであれば自分が引き受けると語った[8]。1942年、ハマースタインも『ライラックは緑に育つ』のミュージカル版を検討していたが、ジェローム・カーンに提案した所断られていた。ロジャースが『ライラックは緑に育つ』のミュージカル版の脚本家を探していると知り、熱望したのである。ハートは自身のウィットに富んだ歌詞を活かせる現代的で洗練された作品を好み、田舎を舞台にした農民とカウボーイが登場する同作への興味を失っていた。さらにハートのアルコール依存症は悪化しており、もう作詞ができる状態ではなかった。ハートはメキシコで休暇中、ロジャースにハマースタインは良いパートナーになるだろうと語った[9][10]

ハマースタインは作曲前に歌詞を完成させることを好み、ロジャースは完成された歌詞に作曲することを好み、双方が好む作詞作曲法が合致していた。以前の共同制作者のロジャース&ハートにおいては、考えをまとめにくいハートが作詞の土台を必要としていたため、いつもロジャースが先に作曲していた。ハマースタインの元共同制作者にはルドルフ・フリムル、ハーバート・ストットハート、ヴィンセント・ユーマンスそしてジェローム・カーンがいたが、全て作曲が先でハマースタインが後から作詞をしていた。双方とも以前の共同制作者との方法とは逆のやり方となることにより、ハマースタインは歌詞で物語の基礎を固め、ロジャースは作曲によりその物語を増幅および強化させることができた[8]。ロジャース&ハマースタインがこの新作ミュージカルに取り掛かる際、これまでのミュージカル・コメディの慣例にとらわれず、独自の音楽性および物語性が原作『ライラックは緑に育つ』に沿うものになると意見が一致した[9]。当時のミュージカル作品は大規模なプロダクション、目新しさ、盛大なダンスを特徴とし、脚本はユーモアが重要でドラマチックな展開は少なく、曲は物語の流れを分断していたのである[11]

キャスティングおよび展開[編集]

世界大戦の間、ミュージカルの配役は歌が得意な役者に与えられていたが、ロジャース&ハマースタインは演技の得意な歌手を選んだ。シアター・ギルドの演出家の1人であるテレサ・ヘルバーンはローリー役にシャーリー・テンプル、アリハカム役にグルーチョ・マルクスを提案したが、ロジャース&ハマースタインは演出家のルーベン・マムーリアンの賛同もあり、より物語にふさわしい配役を希望した[8]。ブロードウェイ初作品となるアグネス・デ=ミルが振付を担当し、ローリーのジャッドとカーリーという2人の求婚者の間での苦悩を表現した、本作の最も特筆すべき不朽の第1幕フィナーレの15分におよぶドリーム・バレエを制作した[11]

1943年3月11日、コネチカット州ニューヘイブンにあるシュバート劇場での試験興行時、題名は『Away We Go!』であった[12]。ハマースタインは6作品失敗が続いており期待値が低く、スター俳優も出演していなかった。プロデューサーのマイク・トッドは試験興行の第1幕途中で退席し、「若い娘もジョークも見込みもない」と語った[13]。それでもロジャース&ハマースタインには自信があった。ニューヘイブンおよびボストンの観客は熱狂的であったが、評価は普通であった。ブロードウェイ公演開幕前、明るい楽曲「"Oklahoma"」が追加され、この曲名に因み、本作の題名を『オクラホマ!』と改題した[14]

ブロードウェイ公演が開幕すると、トッドの意見と反対に批評家たちから絶賛され、チケットは完売し、ピューリッツァー賞特別賞を受賞した[15]。「ニューヨーク・タイムズ」紙のブルックス・アトキンソンは「オープニング曲の「"Oh, What a Beautiful Mornin'"」はミュージカル史を変えたとし、「このような歌詞が快活なメロディに合わせて歌われた後では、古いミュージカルの陳腐さはもう許容できない」と記した[10]。「ニューヨーク・ポスト」紙は賛否両論を掲載した唯一の大規模新聞社であり、曲は心地よいが凡庸だと記した[16]。同作の創造性はロジャース&ハマースタインと同時代を生きる人々を刺激し、アメリカのミュージカル界の黄金時代の幕開けとなった[10]

あらすじ[編集]

第1幕[編集]

1906年のオクラホマ準州にて、カウボーイのカーリー・マクレーンは農家の娘のローリー・ウィリアムズの農場を訪れ、良い1日になることを予見する("Oh, What a Beautiful Mornin'")。アウント・エラーが見守る中、カーリーとローリーは互いをからかう。その夜、学校の運営資金のために地元の女性たちが用意したランチバスケットのオークションが行なわれる慈善ダンス・パーティが開催されることになっている。オークションで食事を手に入れた男性は、そのランチバスケットを用意した女性と食事ができる。カーリーはローリーに慈善ダンス・パーティに一緒に行こうと誘うが断られる。カーリーはローリーを追いかけ、可能な限りの豪華な馬車で連れていくと語る("The Surrey with the Fringe on Top")。しかしローリーはこれを茶化し、カーリーはローリーに振り向いてもらうための嘘だと語る。ローリーは立ち去るが、実はカーリーは飾りのついた四輪馬車を借りて用意していたのである。

アウント・エラーとローリーの農場の労働者で陰鬱なジャッド・フライはローリーに惹かれており、慈善ダンス・パーティに誘う。ローリーはジャッドを恐れていたが、カーリーへの腹いせにジャッドとの誘いを受け入れる。一方、カウボーイのウィル・パーカーはモダンな街カンザスシティから戻り、土産話を披露する("Kansas City")。ウィルは50ドル(現代の貨幣価値で1,700ドル)の賞金を獲得してきたのである。ウィルのガールフレンドのエイドエニーの父アンドリュー・カーンズは、その金額でならエイドエニーとの結婚を許そうとする。しかしウィルはエイドエニーとその父へのプレゼントのために全額使い果たす。エイドエニーの父へのプレゼントは「リトル・ワンダー」という望遠鏡のようなもので、中に刃が仕込まれていることをウィルも気付いていない。エイドエニーはローリーに、ウィル不在中にペルシャの行商人のアリハカムと頻繁に会っていたことを打ち明ける。ローリーはウィルかアリハカムのどちらかを選ぶべきだと諭すが、エイドエニーは2人共愛していると語る("I Cain't Say No")。ローリーと友人たちが慈善ダンス・パーティの準備をしている間、ガーティ・カミングスはカーリーと良い雰囲気となる。ローリーが気付き、友人たちに自分はカーリーとは無関係だと強がりを言う("Many a New Day")。

1943年、アリハカム役ジョセフ・ブロフ、エイドエニー役のセレステ・ホルム、アンドリュー・カーンズ役のラルフ・リグス

エイドエニーがアリハカムと一緒にいる所を目撃した父アンドリューは銃を向け責任を取って結婚するよう脅す。アリハカムと男たちはこの理不尽な状況を嘆く("It's a Scandal! It's a Outrage!")。カーリーはローリーがジャッドと慈善ダンス・パーティに行くことを知り、ローリーを奪い返そうとする。ローリーはジャッドを怒らせるのを恐れ、カーリーを愛していないと断言する("People Will Say We're in Love")。落胆したカーリーはジャッドと話し合うためジャッドが住む燻製小屋に向かう。ジャッドは皆に好かれていないと感じており、カーリーは首を吊れば皆がいかにジャッドを大事に思っていたかわかるだろうと冗談を言う("Pore Jud Is Daid")。ローリーのことで口論になりそうになり、カーリーは退出する。ジャッドはローリーを勝ち取ったと確信し、ローリーを妻にすると誓う("Lonely Room")。

カーリーへの感情とジャッドへの恐れに揺れ動き、ローリーはアリハカムから真実の愛が判明するという「魔法の薬」(ローダナム)を購入する。悩みから解放され、本当に愛する人が誰か判明することを望む("Out of My Dreams")。薬の影響下で眠りにつき、カーリーと結婚することを夢見る。夢の中で次第に雲行きが怪しくなり、ジャッドが登場してカーリーを殺害するが、ローリーは逃げることができない("Dream Ballet")。目が覚め、カーリーこそが愛する相手だと確信するが、慈善ダンス・パーティに行くためジャッドが迎えにきてしまい後戻りができない。

第2幕[編集]

慈善ダンス・パーティにてスクウェアダンス中("The Farmer and the Cowman")、フェンスや水路について農民とカウボーイとの間で口論となり、アウント・エラーが銃を撃ち沈黙が広がる[17]。ローリーはカーリーがガーティとダンスするところを目撃して落胆する。エイドエニーを遠ざけるため、アリハカムはウィルのカンザス土産を50ドルで買い取る。ジャッドは「リトル・ワンダー」に刃が仕込まれていることに気付き買い取る。オークションが開始し、ウィルは50ドルでエイドエニーのランチバスケットを買い取るが、ここで50ドルを支払うとエイドエニーの父への金がなくなることに気付いていない。エイドエニーを追い払うため、アリハカムは1ドル上回る51ドルで入札し、ウィルがエイドエニーの父に50ドルを支払うことができるよう肩代わりする。ローリーのランチバスケットでオークションは白熱する。ジャッドは有り金全てを準備しており、ローリーのランチバスケットを勝ち取る気である。ローリーを守るために複数の男性が入札したが、ジャッドがそれら全てを上回る。カーリーとジャッドの戦いとなり、カーリーは鞍、馬、そして銃を売り払う。カーリーはジャッドに勝ってランチバスケットを獲得するが、ジャッドは「リトル・ワンダー」でカーリーを殺害しようとし、アウント・エラーがわざと大声でカーリーにダンスを申し込み止めに入る。その夜遅く、ウィルとエイドエニーは価値観の違いを何とかすり合わせ、エイドエニーは他の男性とはもう戯れないことに渋々同意する("All Er Nuthin'")。

ジャッドはローリーに自分の気持ちをぶつける。ローリーがもう会えないと断るとジャッドはローリーを脅す。ローリーは自身の農場からジャッドを解雇し、敷地から出ていくことを要求する。ジャッドが激怒し、ローリーは泣き叫びカーリーの名を呼ぶ。ローリーはカーリーにジャッドに脅されたこと、解雇したことを告げる。カーリーはローリーを落ち着かせてプロポーズし、ローリーは受け入れる("People Will Say We're In Love" (reprise))。カーリーはカウボーイを辞めて農民となる決心をする。アリハカムはオクラホマ準州を離れることにし、エイドエニーに別れを告げ、ウィルこそがふさわしい相手だと語る。

3週間後、皆がオクラホマ準州からオクラホマ州に昇格することを祝う中、ローリーとカーリーは結婚する("Oklahoma")。アリハカムがガーティと結婚したとして戻ってくる。アリハカムはガーティの父親に結婚するよう銃で脅されたのである。酔っ払ったジャッドがローリーにキスをしてカーリーを殴り、ジャッドとカーリーは殴り合いとなる。ジャッドはカーリーをナイフで襲うがカーリーは素早く避け、ジャッドはナイフの上に転倒して即死する。結婚式はアウント・エラーの主張により即席裁判となる。裁判官のアンドリュー・カーンズはカーリーに無罪判決を言い渡す。カーリーとローリーは飾りのついた四輪馬車で新婚旅行に出掛ける("Finale Ultimo")。

主な登場人物および著名な出演者[編集]

役名 役柄 著名な出演者
カーリー・マクレーン 若いカウボーイ。ローリーを愛している。 アルフレッド・ドレイク°、ハリー・ストックウェル°、ジョン・レイト、ハワード・キール、リッジ・ボンド、ヒュー・ジャックマンパトリック・ウィルソン、ローレンス・ギタード、デイモン・ドーノ、ショーン・グランディロ
ローリー・ウィリアムズ 農家の娘でアウント・エラーの姪。自立心のある若い女性。 ジョーン・ロバーツ°、ベティ・ジェーン・ワトソン、クリスティン・アンドレアス、レイラ・ベン・ハリス、ジョセフィーナ・ゲイブリエル、フローレンス・ヘンダーソン、ルーシー・デュラック、レベッカ・ナオミ・ジョーンズ
ジャッド・フライ アウント・エラーの農場作業員。カーリーの恋敵。ミステリアスで気難しい独り者。 ハワード・ダ・シルヴァ°、シュラー・ヘンスリー、アルフレッド・モリーナ
アウント・エラー ローリーの叔母。地域のリーダーとして尊敬されている。 ベティ・ガード°、メアリー・ウィックス、アンドレア・マーティン、パティ・デュークマーガレット・ハミルトン、モーリーン・リップマン、ルイーズ・プロライト、メアリー・テスタ
エイドエニー・カーンズ 浮気性で騙されやすい若い女性。 セレステ・ホルム°、シェリー・ウィンタース、バーバラ・クック、クリスティーン・エバーソール、ジェシカ・ボーヴァーズ、アマンダ・ハリソン、アリ・ストローカー
ウィル・パーカー エイドエニーを愛する若い男。 リー・ディクソン°、ハリー・グローナー
アンドリュー・カーンズ エイドエニーの父。娘を早く結婚させたい。 ラルフ・リグス°
アリハカム ペルシャの行商人。エイドエニーに好かれる。 ジョセフ・ブロフ°、エディ・アルバート、ピーター・ポリカプー、ブルース・アドラー、ジェイミー・ファー、アーシフ・マンドヴィ、ウィル・ブリル
ガーティ・カミングス 地元の農家の娘。カーリーに恋していたが、アリハカムと結婚する。 ジェーン・ローレンス°、パメラ・ブリットン
ドリーム・カーリー 夢のシーンのカーリー。 マーク・プラット°
ドリーム・ローリー 夢のシーンのローリー。 キャサリン・サーガヴァ°

° オリジナル・ブロードウェイ・キャスト

使用楽曲[編集]

プロダクション[編集]

オリジナル・ブロードウェイ[編集]

1943年-1944年

1943年3月31日、ニューヨークのセント・ジェームス劇場にてオリジナル・ブロードウェイ・プロダクションが開幕した。ルーベン・マムーリアンが演出、アグネス・デ=ミルが振付を担当し、アルフレッド・ドレイクがカーリー役、ジョーン・ロバーツがローリー役、セレステ・ホルムがエイドエニー役、ハワード・ダ・シルヴァがジャッド役、ベティ・ガードがアウント・エラー役、リー・ディクソンがウィル役、ジョセフ・ブロフがアリハカム役、ジェーン・ローレンスがガーティ役、バリー・ケリーがアイク役、ジョージ・S・アーヴィングがジョー役を演じた。ダンス・シーンとしてマーク・プラットが夢の中のカーリー役、キャサリン・サーガヴァが夢の中のローリー役、ジョージ・チャーチが夢の中のジャッド役、バンビ・リンがアギー役を務めた[18]。開幕から2ヵ月後、チャーチからヴラディミール・コステンコに交代した。装置デザインはレミュエル・エイヤーズが務めた[19]

2,212回上演の後、1948年5月29日に閉幕した[20]。開幕から数ヶ月で人気が上昇し、チケット売り上げは異例の高さとなった[18]。5年以上上演が続き、1956年に『マイ・フェア・レディ』に抜かれるまでブロードウェイ・ロングラン最長ミュージカルを誇っていた[18]トニー賞などにおいて、今でこそ特別功労賞を受賞しているが、1943年当時は受賞しておらず、オリジナル・プロダクションでは舞台関連の賞の受賞はなかった[21]

初期の全米ツアー[編集]

1944年、コネチカット州ニューヘイブンから最初の全米ツアー公演が開始した。1953年、「ニューヨーク・タイムズ」紙は「10年連続で上演されるに値する唯一のミュージカル。ブロードウェイで5年2ヶ月上演され、興行収入700万ドルをあげた。1943年に開幕した全米ツアー公演は1,500万ドルをあげている」と記した[22]。シカゴのオリジナル・プロダクションではジョン・レイトがカーリー役を演じた[23]。1945年、米国慰問協会主催により、米軍基地で慰問公演が行なわれ、以降数年続いた[24][25]。1953年の「ニューヨーク・タイムズ」紙によると「驚異的な記録を誇る『オクラホマ!』ブロードウェイ公演開幕10周年が、シアター・ギルドのツアー公演が行なわれるワシントン州で祝われる。ギルドの見積もりによるとアメリカ、イングランド、スウェーデン、デンマーク、南アフリカ、オーストラリアでの公演および戦時中の慰問公演、合わせて2千万人超の観客が観劇した」[26]

オリジナル・ウェスト・エンド[編集]

1947年4月30日、戦後初めてロンドンのウェスト・エンドでのブロードウェイ作品として『オクラホマ!』が上演された。シアター・ロイヤル・ドゥルリー・レーンにてハワード・キールがカーリー役、ベティ・ジェーン・ワトソンがローリー役を演じた。メディアの評判も高く、チケットも完売し、1,543回上演された[27]サウサンプトンの砂州に出演者、装置、衣装が乗った船が座礁し、1日遅れの1947年4月18日、マンチェスター・オペラ・ハウスでプレビュー公演が行なわれた[28]

オリジナル・オーストラリア[編集]

1949年2月19日、メルボルンにあるヒズ・マジェスティ・シアターにてオーストラリア・プロダクションが開幕した。ジェムズ・デ・ラペが振付および夢の中のローリー役を担当した[29]。9月17日、アデレードにあるシアター・ロイヤルに[30]、11月29日、シドニーにあるシアター・ロイヤルに[31]、1950年11月29日、ブリスベンにあるヒズ・マジェスティ・シアターに移行した[32]

1951年および1979年、ブロードウェイ再演[編集]

1951年5月9日、ブロードウェイ・シアターにてシアター・ギルドのプロデュースによる再演が行なわれ、100回上演された。リッジ・ボンドがカーリー役、パトリシア・ノースロップがローリー役、ヘンリー・クラークがジャッド役、ジャクリン・サントがエイドエニー役を演じた。ルーベン・マムーリアンが演出、アグネス・デ=ミルが振付を再び担当し、ジェローム・ホワイトが舞台監督を務めた[33]。1953年8月31日、ニューヨーク・シティセンターにて10周年記念再演が行なわれた。40回限定公演の後、ツアー公演へ移行した。フローレンス・ヘンダーソンがローリー役、リッジ・ボンドがカーリー役、バーバラ・クックがエイドエニー役を演じた。マムーリアンが演出、デ=ミルが振付を担当した[34][35]

1979年12月13日、ブロードウェイのパレス・シアターにて再演が開幕し、9回のプレビュー公演および293回の本公演ののち、1980年8月24日に閉幕した。ハマースタインの息子であるウィリアム・ハマースタインが演出を担当し、ジェムズ・デ・ラペがデ=ミルの振付を再現した。クリスティン・アンドレアスがローリー役、ローレンス・ギタードがカーリー役、メアリー・ウィックスがアウント・エラー役、クリスティーン・エバーソールがエイドエニー役、マーティン・ヴィドノヴィチがジャッド・フライ役、ハリー・グローナーがウィル・パーカー役、ブルース・アドラーがアリハカム役を演じた[36]。アンドレアスとグローナーはトニー賞にノミネートされ、ヴィドノヴィチはドラマ・デスク・アワードを受賞した。全米横断ツアー公演に移行し、1979年5月1日、ロサンゼルスのパンテージ・シアターにて開幕した[37]

1980年、ウェスト・エンド再演[編集]

1980年1月、レスターのヘイマーケット・シアターにてハマースタインの息子であるジェイムス・ハマースタインが演出、キャメロン・マッキントッシュとエミール・リトラーがプロデュースを担当して再演が行なわれた[38]。デ・ラペがデ・ミールの振付を再現した。全英ツアー公演に移行し、その後1980年9月17日、ロンドンのウェスト・エンドのパレス・シアターで開幕し、1981年9月19日で閉幕した[39]。ジョン・ディードリッヒがカーリー役、アルフレッド・モリーナがジャッド・フライ役を演じ、どちらもローレンス・オリヴィエ賞にノミネートされた[40]。ロザマンド・シェリーがローリー役、マッジ・ライアンがアウント・エラー役、ライナル・ハフトがアリハカム役を演じた[38]。マリア・フリードマンが本作でウェスト・エンド・デビューし、当初ドリスのコーラス役であったが最終的に役付きとなった[41]。装置および衣装はティム・グッドチャイルドがデザインした[38]。レイ・クックが音楽監督、ジョン・オウエン・エドワーズが指揮者となった。のちの1998年にはオウエン・エドワーズはマッキントッシュのロンドン再演で音楽監督を務めた。キャスト・レコーディングがジェイ・レコードおよびショウタイム・レーベルからリリースされた[42]

1982年、オーストラリア再演[編集]

1982年から1983年、ウェスト・エンドでカーリー役を演じたジョン・ディードリッヒが母国オーストラリアでもカーリー役を演じた。ウェスト・エンドでプロデュースしていたキャメロン・マッキントッシュが再度プロデュースし、全米ツアーはアデレード・フェスティバル・センター、エッジレイ・インターナショナル、MLCシアター・ロイヤル・カンパニーが制作した。1982年4月30日、アデレード・フェスティバル・シアターで開幕し[43]、6月5日、シドニーのシアター・ロイヤル[44]、11月8日、メルボルンのハー・マジェスティ・シアターに[45]、1983年4月、ブリスベンのハー・マジェスティ・シアターに移行した。ヘンリ・ゼプスがアリハカム役、ニール・メルヴィルがコード・エラン役を演じた。ウィリアム・ハマースタインが演出、デ・ラペがデ=ミルの振付の再現、ティム・グッドチャイルドが装置と衣装を再び担当した。キャロライン・オコナーが本作でミュージカル・デビューし、アンサンブル、スウィング、代役を担当した[46]

1998年、ウェスト・エンド再演[編集]

1998年7月15日、ナショナル・シアターによりオリヴィエ・シアターにて暗い主題のプロダクションが開幕した。トレヴァー・ナンが演出、スーザン・ストローマンが振付、ウィリアム・デイヴィッド・ブラウンが指揮を務めた。ヒュー・ジャックマンがカーリー役、モーリーン・リップマンがアウント・エラー役、ジョセフィーナ・ゲイブリエルがローリー役、シュラー・ヘンズリーがジャッド・フライ役、ヴィッキー・サイモンがエイドエニー役、ピーター・ポリカプーがアリハカム役、ジミー・ジョンソンがウィル・パーカー役を演じた[47]。ジョン・オウエン・エドワーズが音楽監督を務め、ブラウンおよびダンス・アレンジャーのデイヴィッド・クレインがロバート・ラッセル・ベネットのオリジナルのオーケストレーションを取り入れ、ダンス・シーンを拡大させた。新たなドリーム・バレエのシーンはスーザン・ストローマンの新たな振付のために構成され、「カンザスシティ」、「新しい日々」、「農夫と牧童」のダンスは全て作り直された。トレヴァー・ナンのリクエストにより序曲も作り直された。ドリーム・バレエのシーンもジャックマンとゲイブリエルが演じた。

ローレンス・オリヴィエ賞において数多くのノミネートを受け、ミュージカル・プロダクション賞、助演男優賞(ヘンズリー)、装置デザイン賞(アンソニー・ウォード)、振付賞(ストローマン)を受賞した[48]。ロジャース&ハマースタイン協会によると、この限定公演は完売し、これまでの興行収入記録を抜いた[49]。さらにウェスト・エンドのライシーアム・シアターに移行し、6ヶ月間上演された[47]。ロンドン・キャストによるブロードウェイ公演への移行の計画があったが、アメリカの俳優を守るべく俳優公正協会から阻止され[50][51]、アメリカの俳優が配役された[52]。このウェスト・エンド公演は収録され『オクラホマ! (1999年の映画)英語版』としてDVDがリリースされ、2003年11月にアメリカの公共放送で放送された[53]

2002年、ブロードウェイ再演[編集]

2002年3月21日、ブロードウェイのガーシュウィン・シアターにてトレヴァー・ナンの演出によりロンドン・プロダクションが再現され、388回上演ののち2003年2月23日に閉幕した。ロンドン公演からはローリー役のジョセフィーナ・ゲイブリエル、ジャッド役のシュラー・ヘンズリーのみが配役された。他にパトリック・ウィルソンがカーリー役、アンドレア・マーティンがアウント・エラー役、ジャスティン・ボホンがウィル役を演じた。トニー賞において、再演ミュージカル賞、ミュージカル助演女優賞、ミュージカル助演男優賞を含む7部門にノミネートされ、ヘンズリーがミュージカル助演男優賞を受賞した。ドラマ・デスク・アワードにおいて9部門にノミネートされ、ヘンズリーがミュージカル助演男優賞を、スーザン・ストローマンが振付賞を受賞した。

「ニューヨーク・タイムズ」紙のベン・ブラッドリーは「この作品の最高な部分は、通常ダンス・シーンであるが、ロジャース&ハマースタインの画期的な作品の復元は、成熟さと純真さ、熱狂と困惑を兼ね備えた新鮮な若き活力に満ちていた」と記した。さらに「アンソニー・ウォードによる空が無限に広がったような調和のとれた曲線の装置が、オクラホマ準州からオクラホマ州への変遷への鼓動を表現している」と記した[54]。「ニューヨーク・デイリー・ニュース」紙のレビューは「視覚的にも素晴らしく、アンソニー・ウォードの装置はトーマス・ハート・ベントンの絵画のように牧歌的である。またデイヴィッド・ハーシーの多彩な照明デザインが開拓地の荒涼さを表現している」とし、「ロイヤル・ナショナル・シアターは新鮮で活気のある作品としてよみがえらせた」と記した[55]。ただし「USAトゥデイ」紙の評論家は「「美しい朝」に冷たい風が吹き、黄金色の煙霧の明るさは不十分である」と微妙な評価であった[56]。2003年から2005年、全米ツアー公演に移行した[57]

2019年、ブロードウェイ再演; 2022年、ロンドンへの移行[編集]

2015年のバード大学でのワークショップおよび2018年のブルックリンにあるセントアン・ウエアハウスでの上演の後、75周年記念公演がブロードウェイのサークル・イン・ザ・スクエア・シアターで上演された。ダニエル・フィッシュの演出により、観客が身近に感じるコミュニティ・ホールの円形舞台で、幕間にはチリとコーンブレッドが振舞われた。このプロダクションではジャッド・フライの役柄が大幅に変更された。オリジナルでの陰鬱で脅迫的なジャッドは、この再演ではポジティブに描かれており観客も共感しやすく、アクシデントではなくカーリーによって刺されるが、臨時裁判によってカーリーの罪はなかったこととされる[58]

2019年3月19日にプレビュー公演が、4月7日に本公演が開幕し、2020年1月19日に閉幕した。レベッカ・ナオミ・ジョーンズがルーシー役、デイモン・ダウノがカーリー役、アリ・ストロカーがエイドエニー役、ジェイムス・デイヴィスがウィル・パーカー役、ウィル・ブリルがアリハカム役、パトリック・ヴェイルがジャッド役、メアリー・テスタがアウント・エラー役を演じた。ジョン・ヘギンボサムが振付を担当し、ダニエル・クラガーの編曲により7人の楽団で演奏された[59]。トニー賞において8部門にノミネートされ、再演ミュージカル作品賞を受賞した他、ストロカーがミュージカル助演女優賞を受賞し、車椅子使用者として初めてトニー賞を受賞した[60][61]

2021年から2022年の全米ツアー公演においてフィッシュは演出を見直し、「シカゴ・トリビューン」の評論家のクリス・ジョーンズによると、現代の出演者が自然に演じられるように 表現主義は残しつつプロセニアム・アーチの背景に代え、原作者の意図とプロダクションの本来のアイデアとのバランスをとれるようにした。出演者はサーシャ・ハッチングスがローリー役、ショーン・グランディロがカーリー役、バーバラ・ウォルシュがアウント・エラー役を演じた[62][63]

2022年5月、ロンドンにあるヤング・ヴィクにて7週限定公演が開幕した。アーサー・ダーヴィルがカーリー役、アナシュカ・ルーカスがローリー役、マリシャ・ウォレスがエイドエニー役、パトリック・ヴェイルがジャッド役を演じた[64]

その他の著名なプロダクション[編集]

ディスカバリーランド[編集]

1977年から2011年の毎年夏の日曜以外毎晩、オクラホマ州サンドスプリングスの屋外劇場ディスカバリー・アンフィシアターにて上演された[65][66]。1993年、リチャード・ロジャースの娘であるメアリー・ロジャースと、オスカー・ハマースタイン2世の息子であるウィリアム・ハマースタインがディスカバリーランドを「ロジャース&ハマースタインの『オクラホマ!』の本拠地」と認定した[66]

2009年、チチェスター演劇フェスティバル[編集]

2009年夏、イギリスの演出家ジョン・ドイルはチチェスター・フェスティバル劇場にて『オクラホマ!』の演出を行なった。ダークな演出でジョナサン・チューニックによる新たな編曲を特徴としていた。ブルーシートのみを施した舞台で、バラの花びらが血痕のように散らばり、フロイトの要素を含むドリーム・ダンスのシーンはローリーのウェディングドレスが埋葬布になるなど悪夢を思い起こさせた[67][68]。同公演は賛否両論で「タイム」誌の評論家は「とても様式的で、改訂され過ぎており、親しみも持てず感情の深さも感じられない」と記した[69]。「ガーディアン」紙は好意的で「次々と明るく楽しい曲が続き、小さな闇がその中に巣くう」と記した[67]。ウェブサイト「ワッツオンステージ」は他紙と同様、5つ星中3つ星をつけ、「暗く、皆が失望していたが、読者平均は4つ星だった」と記した[70]。「テレグラフ」紙の批評では「ドイルは影を使用し、シルエットが悪夢のような様相を描いていたが、それ以上は何も生み出さなかった。第2幕タイトル曲のような明るいシーンも充分にあり、全体のトーンはバランスがとれている」と記した[68]

2010年、全英ツアー公演[編集]

2010年、9ヶ月をかけてイングランドでツアー公演が上演された。ジュリアン・ウールフォードの新たな演出により、マーティ・ウェブがアウント・エラー役、マーク・エヴァンズがカーリー役で上演された[71]

2010年、ワシントンD.C.アリーナ・ステージ[編集]

2010年10月、アリーナ・ステージにて開幕し、評論家から称賛された[72][73]。芸術監督のモリー・スミスは現代のワシントンD.C.の人口比率、および舞台となる1906年のオクラホマ準州の多様な人種構成を反映させるためにローリー役とアウント・エラー役にアフリカ系アメリカ人を配役した[74]。2011年、ヘレン・ヘイズ・アワードにおいて10部門にノミネートされ、シェイクスピア・シアターの『キャンディード』と共にレジデント・ミュージカル賞を受賞し、他にパーカー・エッセが振付賞、カーリー役のニコラス・ロドリゲスが主演男優賞、ジョージ・フルジニティ・シェイカーがミュージカル演出賞を受賞した[75]。2011年、アリーナ・ステージで再演された[76]

2012年、ワシントン州シアトルのフィフス・アベニュー・シアター[編集]

2012年、フィフス・アベニュー・シアターにて、ピーター・ロススタインの演出でアフリカ系アメリカ人がジャッド役およびダンサーを務めた[77]。アリーナ・ステージ公演と同様、オクラホマ準州のアフリカ系アメリカ人の存在を表現するものであったが、当時の黒人男性が白人男女を苦悩させることに納得いかない観客も複数いた。ジャッドが首吊りを促されるシーンは当時の黒人が受けたリンチを想起させるものであった[78][79]。ドリーム・バレエのシーンはダークで性的で、ジャッドがローリーをレイプしようとして終わる。ある批評家は「歴史的に見てもアフリカ系アメリカ人農夫が白人女性をボックスダンスにエスコートすることは許されていた。観客にはそれを疑問に思って曲が頭に入ってこない人もいるだろう」と記した[78]。別の批評家は「ロススタイン版は狂ったように性に取りつかれた黒人男性が白人女性を激しく熱望し、白人男性の手によって殺害されるが模擬裁判で無罪となる」と記した[77]

2015年、全英ツアー公演[編集]

2015年2月から8月、全英ツアー公演が行なわれ、レイチェル・カヴァナーが演出し、アシュリー・デイがカーリー役、シャーロット・ウェイクフィールドがローリー役、ベリンダ・ラングがアウント・エラー役、ゲイリー・ウィルモットがアリハカム役を演じた[80]

宝塚歌劇団の公演[編集]

宝塚歌劇団
  1967年7月1日-30日[81]
月・星組宝塚大劇場
1967年9月2日-26日
月組東京宝塚劇場
1984年10月20日から11月5日
花組宝塚バウホール
2006年10月5日-27日
月組日生劇場
演出 ジェムジー・デ・ラップ[82][81] ジェムジー・デ・ラップ[83] 正塚晴彦 中村一徳[84]
カーリー 上月晃[81] 大浦みずき 轟悠
専科所属)[85]
ローリー 初風諄[81] 秋篠美帆 城咲あい[85]
ジャッド 古城都[81] 瀬川佳英 霧矢大夢[85]
エラー叔母 水代玉藻[81] 伊織なつ耶 越乃リュウ[85]
アンドリュー・カーネス 岬ありさ[81] あごう沙知 一色瑠加[85]
アリ・ハキム 八重はるみ[81] 大空希望 研ルイス[85]
ガーティ 笹潤子[81] 神奈美帆 美鳳あや[85]
ウィル・パーカー 清はるみ[81] 翼悠貴 青樹泉[85]
アド ・アニー 八汐路まり[81] 水原環 夢咲ねね[85]
コード・エラム 小柳日鶴[81] 安寿ミラ 彩央寿音[85]
スキドモア 美山しぐれ[81]
フレッド 榛名由梨[81]
スリム 汐路朝子[81]
牧葉の娘[81] 恵さかえ
大海竜子
千草美景
牧童 水はやみ[81]
少女 夏海陽子
月・星組 宝塚大劇場公演[編集]

形式名は「ミュージカル・プレイ」[81]

2部6場[81]

公演期間は1967年7月1日から30日まで[81]

スタッフ

月組 東京宝塚劇場公演[編集]

公演期間は1967年9月2日から9月26日まで[83]

主なスタッフにオスカー・ハマースタインII[83](脚本)、ジェムジー・デ・ラップ[83](演出)。

花組 宝塚バウホール公演[編集]

1984年10月20日から11月5日まで。

潤色・演出:正塚晴彦

月組 日生劇場公演[編集]

2006年10月5日から10月27日まで[84]

潤色・演出は中村一徳[84]

1955年、映画化[編集]

1955年に映画化され、ゴードン・マクレー英語版、映画デビューのシャーリー・ジョーンズ[87]ロッド・スタイガーシャーロット・グリーンウッド英語版グロリア・グレアム、ジーン・ネルソン、ジェームズ・ホイットモアエディ・アルバートが主演した。フレッド・ジンネマンが監督した唯一のミュージカル映画であり[88]、アグネス・デ=ミルが振付した。Todd-AO70mmフィルムワイドスクリーンで撮影された最初のフィーチャー映画となった[89][90]

当時、ミュージカルの舞台の映画化に際し、他者作曲の音楽が使用されることがあり、それを阻止するためにロジャースとハマースタインは個人的に監視していた。ロジャース&ハマースタインの他の作品と比較して忠実であったが、長いシーンを複数の短いシーンに分け、いくつかの楽曲の順番が変更になった。例えば「カンザスシティ」はウィル・パーカーがカンザスシティから到着し、アウント・エラーとカウボーイたちが出迎える駅のセットで演じられた。バーレスクのストリッパーについての歌詞は検閲を通すために変更された[88]。原作「ライラックは緑に育つ」に沿って、ジャッドはカーリーとローリーが立つ干し草の山を燃やして復讐しようとするが、カーリーがジャッドに飛びかかるとジャッドは自身が用意したナイフの上に落ちる。映画化では楽曲「イッツ・ア・スキャンダル!」と「孤独部屋」のみがカットされた[89]アカデミー賞において作曲賞録音賞を受賞した[91]

レコーディング[編集]

1943年、ビング・クロスビーフランク・シナトラは「粋なうわさをたてられて」と「美しい朝」をレコーディングした[92]。1942年から1944年、ミュージシャンによるストライキが行なわれ、これらのレコーディングは楽器伴奏がなくアカペラのコーラスで行なわれた[93]。『オクラホマ!』の制作者たちは高品質の公式録音がないことに落胆しており、1943年8月、テレサ・ヘルバーンはある同僚に向け「『オクラホマ!』の録音がなく送れない。知っての通りペトリロが音楽家組合をいまだ禁止している。彼らは放送のために演奏することができず、フランク・シナトラの「粋なうわさをたてられて」のみが録音されているが、ラジオ放送のような音響であれば酷いものだ」と記した[92]。1943年9月、デッカ・レコード社長のジャック・カップは組合と和解し、急遽3週間後に『オクラホマ!』オリジナル・キャストとオーケストラのレコーディング・スタジオを予約した[93]

当時ブロードウェイの楽曲が小規模バンドと共にポピュラー歌手によりレコーディングされることが多く、フルオーケストラとオリジナル・キャストでのレコーディングは珍しかった[94]。予算と時間の制限によりいくつかの楽曲がレコーディングされなかったが、『オクラホマ!』の楽曲の多くが収録された、78回転両面レコード6枚のアルバムがデッカ・レコードからリリースされた。100万枚以上を売り上げ、デッカはレコーディングされなかった3曲の追加レコーディングを行ない、『Oklahoma! Volume Two』としてリリースされた。1949年、デッカは1枚目のアルバムをLPで再リリースし、すぐに希少アルバムとなった。続くLP全てが同様に完全版ではなかった。2000年、デッカ・ブロードウェイは78回転のオリジナル・アルバムの原版から高忠実度で移行したCDをリリースした[95]

『オクラホマ!』オリジナル・キャスト・アルバムはヒットし、以降ブロードウェイ・ミュージカルのオリジナル・キャスト・レコーディングの制作が行なわれるようになり、ポピュラー・カルチャーにおいてミュージカル作品の拡散および継続の重要ポイントとなった[96]。のちに1979年ブロードウェイ公演、1980年ロンドン公演、1998年ロイヤル・ナショナル・シアター公演、2019年ブロードウェイ公演、1995年映画版サウンドトラックを含むキャスト・レコーディングがリリースされた。主演にネルソン・エディ、ジョン・レイト、フローレンス・ヘンダーソンのようなスターを据えたキャスト・レコーディングが20枚以上存在する[97]

受賞歴[編集]

オリジナル・ブロードウェイ・プロダクション[編集]

部門 ノミネート者 結果
1944 ピューリッツァー賞[98] 特別賞 リチャード・ロジャース
オスカー・ハマースタイン2世
受賞
1947 シアター・ワールド・アワード ドロシー・マクファランド 受賞
1993 トニー賞 特別賞(50周年) 受賞

1979年、ブロードウェイ再演[編集]

部門 ノミネート者 結果
1980 トニー賞 ミュージカル主演女優賞 クリスティン・アンドレアス ノミネート
ミュージカル助演男優賞 ハリー・グローナー ノミネート
ドラマ・デスク・アワード ミュージカル助演男優賞 マーティン・ヴィドノヴィチ ノミネート
ハリー・グローナー ノミネート
シアター・ワールド・アワード 受賞

1980年、ウェスト・エンド再演[編集]

部門 ノミネート者 結果
1980 ローレンス・オリヴィエ賞 ミュージカル主演男優賞 ジョン・ディードリッヒ ノミネート
新人賞 アルフレッド・モリーナ ノミネート

1998年、ウェスト・エンド再演[編集]

部門 ノミネート者 結果
1998 クリティクス・サークル・シアター・アワード ミュージカル作品賞 受賞
1999 ローレンス・オリヴィエ賞 ミュージカル・プロダクション賞 受賞
ミュージカル主演男優賞 ヒュー・ジャックマン ノミネート
ミュージカル主演女優賞 ジョセフィーナ・ゲイブリエル ノミネート
ミュージカル助演賞 シュラー・ヘンスリー 受賞
演出賞 トレヴァー・ナン ノミネート
振付賞 スーザン・ストローマン 受賞
装置デザイン賞 アンソニー・ウォード 受賞
照明デザイン賞 デイヴィッド・ハーシー ノミネート

2002年、ブロードウェイ再演[編集]

部門 ノミネート者 結果
2002 トニー賞 再演ミュージカル作品賞 ノミネート
ミュージカル主演男優賞 パトリック・ウィルソン ノミネート
ミュージカル助演男優賞 シュラー・ヘンスリー 受賞
ミュージカル助演女優賞 アンドレア・マーティン ノミネート
ミュージカル演出賞 トレヴァー・ナン ノミネート
振付賞 スーザン・ストローマン ノミネート
照明デザイン賞 デイヴィッド・ハーシー ノミネート
ドラマ・デスク・アワード 再演ミュージカル作品賞 ノミネート
ミュージカル主演男優賞 パトリック・ウィルソン ノミネート
ミュージカル助演男優賞 シュラー・ヘンスリー 受賞
ジャスティン・ボホン ノミネート
ミュージカル助演女優賞 アンドレア・マーティン ノミネート
ミュージカル演出賞 トレヴァー・ナン ノミネート
振付賞 スーザン・ストローマン 受賞
装置デザイン賞 アンソニー・ウォード ノミネート
照明デザイン賞 デイヴィッド・ハーシー ノミネート
シアター・ワールド・アワード ジャスティン・ボホン 受賞

2019年、ブロードウェイ再演[編集]

部門 ノミネート者 結果
2019 トニー賞 再演ミュージカル作品賞 受賞
ミュージカル主演男優賞 デイモン・ダウノ ノミネート
ミュージカル助演女優賞 アリ・ストローカー 受賞
メアリー・テスタ ノミネート
ミュージカル演出賞 ダニエル・フィッシュ ノミネート
ミュージカル装置デザイン賞 ローラ・ジェリネック ノミネート
ミュージカル音響デザイン賞 ドリュー・リーヴァイ ノミネート
編曲賞 ダニエル・クラガー ノミネート
ドラマ・デスク・アワード 再演ミュージカル作品賞 ノミネート
ミュージカル主演男優賞 デイモン・ダウノ ノミネート
ミュージカル主演女優賞 レベッカ・ナオミ・ジョーンズ ノミネート
ミュージカル助演男優賞 パトリック・ヴェイル ノミネート
ミュージカル助演女優賞 アリ・ストローカー 受賞
メアリー・テスタ ノミネート
ミュージカル演出賞 ダニエル・フィッシュ ノミネート
ミュージカル装置デザイン賞 ローラ・ジェリネック ノミネート
ミュージカル照明デザイン賞 スコット・ジーリンスキ ノミネート
ミュージカル音響デザイン賞 ドリュー・リーヴァイ ノミネート
編曲賞 ダニエル・クラガー 受賞
プロジェクション・デザイン賞 ジョシュア・ソーソン ノミネート
ドラマ・リーグ・アワード 再演ミュージカル作品賞 ノミネート
演技賞 アリ・ストローカー ノミネート
アウター・クリティクス・サークル・アワード 再演ミュージカル作品賞 ノミネート
ミュージカル主演男優賞 デイモン・ダウノ ノミネート
ミュージカル助演男優賞 アリ・ストロカー ノミネート
ミュージカル演出賞 ダニエル・フィッシュ ノミネート
編曲賞 ダニエル・クラガー 受賞
音響デザイン賞 ドリュー・リーヴァイ ノミネート
2020 グラミー賞 ミュージカル・シアター・アルバム賞 デイモン・ダウノ、レベッカ・ナオミ・ジョーンズ、アリ・ストロカー、メアリー・テスタ、パトリック・ヴェイル(主演ソロ); ダニエル・クラガー&ディーン・シェアナウ (プロデューサー); リチャード・ロジャース (作曲家); オスカー・ハマースタイン2世 (作詞家) ノミネート

ポピュラー・カルチャー[編集]

『オクラホマ!』は映画、テレビ、その他メディアでしばしば引用またはパロディされている。著名な言及を以下に示す。

映画

テレビ

  • ザ・シンプソンズ』 - 2005年、「"Milhouse of Sand and Fog"」にてミルハウスがバートと「農夫と牧童」を歌うことを想像する。2019年、「"I'm Just a Girl Who Can't Say D'oh"」にてルウェリン・シンクレアがマージがエイドエニー役を演じる『オクラホマ!』の演出をする。エイドエニーの「いやとはいえないの」のシーンから、マージが全ての指示を拒否するためルウェリンは不愉快になる[103]
  • セサミストリート』 - カエルのカーミットが映画『オクラホマ!』の監督をし、フォーゲットフル・ジョーンズが「オクラホマ!」を歌うが、歌い始めを忘れる。1977年、レイ・チャールズが「美しい朝」を歌い、オスカーが「"Oh what a rotten old morning/Oh what a rotten old day"」(不快な朝)を歌う。
  • マペット・ショー』317話 - フォジーがカウボーイの恰好をし、「オクラホマ!」を歌い始めるが、大きなマペットたちが侍の恰好をしてパロディ「ヨコハマ!」を演じる。
  • タイニー・トゥーンズ』 - パロディ『ダックラホマ!』で上から金床が落ちてくる。
  • 1996年、『3rd Rock from the Sun』シーズン1「"Frozen Dick"」 - ディックがダイナ―で「オクラホマ!」を歌い、盛り上がってダイナ―の客たちと共に歌う。
  • 1975年、『フォルティ・タワーズ』「グルメの夕べ」 - ポリーが客を相手に「いやとはいえないの」を歌う。
  • 2001年、『バンド・オブ・ブラザース』「なぜ戦うのか」 - ルイス・ニクソン大尉(ロン・リビングストン) が『オクラホマ!』がまだブロードウェイで公演していると語り、兵士たちが歌い出す。
  • 2002年、『フレンズ』「ホントに泣きたいのは誰!?」 - チャンドラー(マシュー・ペリー)がオクラホマ州タルサでの仕事を引き受け、妻のモニカ(コートニー・コックス・アークエット)はオクラホマ州に行きたくないし、『オクラホマ!』も観たくないと語る。チャンドラーは『オクラホマ!』の楽曲で返答する。
  • HBO『ウォッチメン』 - オクラホマ州タルサを舞台とし、楽曲、登場人物名、歌詞、音楽、主題などで言及され、楽曲「オクラホマ!」も使用されている[104]

その他のメディア

  • 1940年代半ば、コメディアンのフレッド・アレンが「飾りのついた四輪馬車("Surrey With the Fringe on Top")」のパロディ「"Union Suit with the Hinge on the Back"」を作成して複数回演じられた。
  • 1953年、タイトルナンバー「オクラホマ!」がオクラホマ州州歌に採用された。1907年11月16日、オクラホマ準州からオクラホマ州に昇格していた。
  • キンクスによるアルバム『マスウェル・ヒルビリーズ』の楽曲「オクラホマ U.S.A.」でカーリーが希望する「飾りのついた四輪馬車」に乗ることに言及している。
  • 1958年、トルーマン・カポーティの短編小説『ティファニーで朝食を』の中で、ホリー・ゴライトリーが『オクラホマ!』の楽曲をギターの弾き語りで歌う。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Time magazine reported in its May 26, 2008 issue, p. 51, that Oklahoma! tied (with Bye Bye Birdie) as the eighth most frequently produced musical by U.S. high schools in 2007.
  2. ^ Everett, p. 137, chapter by Riis, Thomas L., with Ann Sears and Everett
  3. ^ Wilk, Max. OK! The Story of Oklahoma!: A Celebration of America's Most Beloved Musical. Rev. ed. New York: Applause Books, 2002. ISBN 1-55783-555-1
  4. ^ Swain, Joseph P. The Broadway Musical: A Critical and Musical Survey. Scarecrow Press, Inc., 2002, pp. 103–06
  5. ^ Secrest, pp. 403–04
  6. ^ “Oscar Hammerstein II” Archived December 17, 2010, at the Wayback Machine.. Songwriters Hall of Fame, accessed December 22, 2010
  7. ^ Layne, Joslyn. Lorenz Hart Biography, Allmusic, accessed December 22, 2010
  8. ^ a b c Nolan, pp. 1–25.
  9. ^ a b Kantor and Malson, pp. 196–202
  10. ^ a b c Gordon, John Steele. Oklahoma'!' Archived August 4, 2010, at the Wayback Machine., accessed June 13, 2010
  11. ^ a b Kenrick, John. "History of the Musical Stage, 1940s Part II: Oklahoma, OK!" Musicals101.com, accessed October 11, 2011
  12. ^ Information on the tryout from Capa.com Archived May 11, 2008, at the Wayback Machine.
  13. ^ Mordden (1988), p. 139
  14. ^ Hanff, Helene. "Excerpt ... Away We Go", Underfoot in Show Business, Harper and Row, 1962. ISBN 0-316-34319-6
  15. ^ "Richard Rodgers and Oscar Hammerstein II for Oklahoma!", Pulitzer.org, 1944, accessed November 16, 2019
  16. ^ Lewis, David H., Broadway musicals: A Hundred Year History, 2002, McFarland & Company, p. 35
  17. ^ Carter (2007), p. 177
  18. ^ a b c Hischak, p. 202
  19. ^ Arnold Saint-Subber (1955年9月11日). “Obituary: Lemuel Ayers”. The New York Times. https://www.nytimes.com/1955/09/11/archives/lemuel-ayers.html?searchResultPosition=1 
  20. ^ Oklahoma! Archived February 16, 2005, at the Wayback Machine. at Encyclopedia of Composers and Songwriters, PBS.org, accessed April 30, 2012
  21. ^ "Tony Awards: American theatrical awards", Encyclopedia Britannica, accessed February 24, 2019
  22. ^ Gelb, Arthur. "Facts and Figures on a Gold Mine", The New York Times, March 29, 1953, p. X1
  23. ^ "Career: Broadway" Archived August 21, 2012, at the Wayback Machine., John Raitt – Broadway's Legendary Star, Definite Maybe Productions, accessed May 19, 2016
  24. ^ Hischak, p. 203
  25. ^ Mordden, Ethan. Beautiful Mornin: The Broadway Musical in the 1940s, Oxford University Press U.S., 1999, ISBN 0-19-512851-6, p. 78
  26. ^ "Oklahoma! to Celebrate 10th Birthday March 31", The New York Times, February 15, 1953, p. 79
  27. ^ Who's Who in the Theatre, 11th edition, 1952. See also The Times review, May 1, 1947.
  28. ^ Chronicle of the 20th century, entry for April 14, 1947: "Southampton, The luxury liner RMS Queen Elizabeth runs aground." See also article by Dr Anthony Field in The Stage newspaper, January 9, 1997.
  29. ^ His Majesty's Theatre, Melbourne (1949年). “Oklahoma!”. www.ausstage.edu.au. 2020年5月24日閲覧。
  30. ^ Theatre Royal, Adelaide (1949年). “Oklahoma!”. www.ausstage.edu.au. 2020年5月24日閲覧。
  31. ^ Theatre Royal, Sydney (1949年). “Oklahoma!”. www.ausstage.edu.au. 2020年5月24日閲覧。
  32. ^ His Majesty's Theatre, Brisbane (1950年). “Oklahoma!”. www.ausstage.edu.au. 2020年5月24日閲覧。
  33. ^ Suskin, pp. 499–503.
  34. ^ Oklahoma!, New York City Center Theatre, "Stagebill" program, October 6, 1953
  35. ^ Atkinson, Brooks. "'Oklahoma!' Revived at City Center; Celebrating Rodgers and Hammerstein's Official Week". The New York Times (abstract), September 1, 1953, p. 19
  36. ^ Gänzl, Kurt. Gänzl's Book of the Broadway Musical: 75 Favorite Shows, from H.M.S. Pinafore to Sunset Boulevard, pp. 103–08. Schirmer Books, New York, 1995. ISBN 0-02-870832-6
  37. ^ Searl, Hanford. "L.A. Debut of Oklahoma! A True Revival Production". Billboard, May 19, 1979
  38. ^ a b c Stewart, John (2014). Broadway musicals, 1943–2004. ISBN 978-1-4766-0329-2. OCLC 1124494192. http://www.vlebooks.com/vleweb/product/openreader?id=none&isbn=9781476603292 
  39. ^ "'Oklahoma!' at the Palace Theatre, September 17, 1980 – September 19, 1981". Thisistheatre.com, accessed May 20, 2010
  40. ^ "Olivier Winners 1980" OlivierAwards.com, accessed October 9, 2017
  41. ^ "Oklahoma!", About Maria Friedman, accessed July 26, 2013
  42. ^ "'Oklahoma!", 1980 London Cast" Archived January 27, 2010, at the Wayback Machine.. Castalbumcollector.com, accessed May 20, 2010
  43. ^ Adelaide Festival Theatre (1982年). “Oklahoma!”. www.ausstage.edu.au. 2020年5月24日閲覧。
  44. ^ Theatre Royal, Sydney (1982年). “Oklahoma!”. www.ausstage.edu.au. 2020年5月24日閲覧。
  45. ^ Her Majesty's Theatre, Melbourne (1982年). “Oklahoma!”. www.ausstage.edu.au. 2020年5月24日閲覧。
  46. ^ Waterhouse, Kate (2016年9月7日). “Musical theatre queen Caroline O'Connor tells how she prepares for a role”. The Sydney Morning Herald. 2020年5月24日閲覧。
  47. ^ a b Heppel, David. "Curtain Up review, Oklahoma!, 1998". Curtainup.com, July 1998, accessed May 20, 2010
  48. ^ "Olivier Winners, 1999". OlivierAwards.com, accessed October 23, 2015
  49. ^ "London Welcomes a Perfect Oklahoma!" Archived March 30, 2012, at the Wayback Machine.. Happy Talk, the newsletter of the Rodgers & Hammerstein Organization. Vol. 6 Issue 1, Fall 1998, Interview with Hensley, accessed June 4, 2010
  50. ^ Simonson, Robert. "Actors' Equity Denies London Cast of Oklahoma! U.S. Visit", Playbill, January 22, 1999
  51. ^ Simonson, Robert. "Equity Stands Firm on Americans in Oklahoma!", Playbill, February 17, 1999
  52. ^ McBride, Murdoch. "Oklahoma! OK'd: Stroman, Nunn Begin U.S. Casting in June; Fall Start Likely", Playbill, May 17, 2000
  53. ^ Gans, Andrew and Robert Simonson. "PBS To Air Hugh Jackman Oklahoma! in November", Playbill, October 8, 2003
  54. ^ Brantley, Ben. "This Time, a Beautiful Mornin' With a Dark Side", The New York Times, March 22, 2002, Section E, p. 1
  55. ^ Kissel, Howard. "Oh, What a Beautiful Revival of a Pure Prairie Classic"[リンク切れ]. New York Daily News, March 22, 2002
  56. ^ Gardner, Elysa. "Oklahoma! revival is just slightly better than OK", USA Today, March 22, 2002, Life Section, p. 1E
  57. ^ Jones, Kenneth. "NETworks Tour of Oklahoma! Begins Dec. 16 in Denver, Travels Into 2004", Playbill, December 16, 2003, accessed December 29, 2018; "History: Oklahoma! Timeline" Archived December 30, 2018, at the Wayback Machine., The Rodgers & Hammerstein Organization, accessed December 29, 2018
  58. ^ Purdum, Todd (2019年4月8日). “Oklahoma! Gets a Dark, Brilliant Remake”. The Atlantic. 2021年8月26日閲覧。
  59. ^ Culwell-Block, Logan. "Reimagined Oklahoma! Revival Begins Broadway Performances March 19", Playbill, March 19, 2019; Fierberg, Ruthie. "Why Broadway’s Upcoming Oklahoma! Is Not Your 'Grandma’s Version' of the Rodgers & Hammerstein Classic", Playbill, March 18, 2019; and McPhee, Ryan. "Reimagined Oklahoma! Will Transfer to Broadway", Playbill, December 11, 2018
  60. ^ Salam, Maya (2019年6月9日). “Ali Stroker Accepts Tony in a Wheelchair, Making History”. The New York Times. ISSN 0362-4331. https://www.nytimes.com/2019/06/09/theater/ali-stroker-oklahoma-tony-awards.html 2019年6月10日閲覧。 
  61. ^ McPhee, Ryan (2019年6月9日). “Hadestown Leads the Pack at the 2019 Tony Awards”. Playbill. 2019年6月10日閲覧。
  62. ^ Jones, Chris (2022年1月13日). “Review: This is not your homespun Oklahoma! Come ready for a radical new musical.”. Chicago Tribune. https://www.chicagotribune.com/entertainment/theater/reviews/ct-ent-oklahoma-broadway-tour-chicago-review-20220113-ovfqptecsnbt5oskyuioc2qa7m-story.html 2022年1月20日閲覧。 
  63. ^ "Oklahoma! Tour", Internet Broadway Database, accessed February 20, 2022
  64. ^ Gillinson, Miriam. "Oklahoma! review – an invigorating take on Rodgers and Hammerstein’s classic", The Guardian, May 6, 2022
  65. ^ "Sand Springs' Discoveryland! theater, known for the play Oklahoma, to remain closed through 2013", KRJH.com, June 19, 2013
  66. ^ a b "Discoveryland! Honors and Awards" Archived July 5, 2010, at the Wayback Machine., Discoveryland! USA, Inc., accessed July 11, 2010
  67. ^ a b Gardner, Lyn. "'Oklahoma!'Chichester Festival Theatre". The Guardian, June 27, 2009
  68. ^ a b Cavendish, Dominic. "Oklahoma! at Chichester". The Telegraph, June 25, 2009, accessed June 7, 2010
  69. ^ Nightingale, Benedict. "'Oklahoma!' at the Chichester Festival Theatre, West Sussex". The Times, June 26, 2009
  70. ^ Cooter, Maxwell. "'Oklahoma!'" Archived June 15, 2011, at the Wayback Machine. Whatsonstage.com, June 25, 2009
  71. ^ Cole, Simon. "Marti Webb Opens New Tour of Oklahoma!" Archived June 15, 2011, at the Wayback Machine. Whatsonstage.com, March 18, 2010
  72. ^ Marks, Peter. "A grand new state: You just cain't say no to Arena Stage's 'Oklahoma!'" Archived February 5, 2013, at Archive.is, The Washington Post, November 6, 2010
  73. ^ See also Billups, Edith. "'Oklahoma!' at the Arena Stage in D.C.", Washington Times, November 9, 2010; Blanchard, Jayne. "'Oklahoma!' Review", dctheatrescene.com, November 7, 2010; and Jones, Kenneth. "Arena Stage Opens Its Doors to the World at Oct. 23 "Homecoming," With Alumni Stars", Playbill.com, October 23, 2010, accessed August 29, 2017
  74. ^ BWW News Staff. "Review Roundup: 'Oklahoma!' at Arena Stage". Broadwayworld.com, December 6, 2010
  75. ^ Jones, Kenneth. "DC's Helen Hayes Winners Include Candide, The Liar, Clybourne Park, Oklahoma!, Thurgood" Archived April 28, 2011, at the Wayback Machine., Playbill.com, April 25, 2011
  76. ^ Jones, Kenneth. "Still Doin' Fine: Arena Stage Revives Its Hit 2010 Oklahoma!, Starting July 8" Archived August 5, 2011, at the Wayback Machine.. Playbill.com, July 8, 2011
  77. ^ a b Strangeways, Michael. "Oklahoma! at the 5th Avenue Is a Bit Problematic", Seattle Gay Scene, February 10, 2012
  78. ^ a b Brodeur, Nicole. "Oklahoma seen in a new light", The Seattle Times, February 20, 2012
  79. ^ Goldstein, David. "Racial Profiling", The Stranger, February 14, 2012
  80. ^ Davies, Michael. "Oklahoma! (Tour) – triumphant production warrants its revival", Whats On Stage, February 26, 2017; and Collins, Stephen. "Oklahoma! Lyceum Theatre Sheffield", BritishTheatre.com, July 27, 2015
  81. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y 『宝塚歌劇の60年別冊・年譜 最近の10年』p.53(宝塚歌劇団)
  82. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 『宝塚歌劇の60年別冊・年譜 最近の10年』p.54(宝塚歌劇団)
  83. ^ a b c d 『宝塚歌劇90年史 すみれ花歳月を重ねて』p.279(宝塚歌劇団)
  84. ^ a b c 2006年月組・宝塚歌劇団公式ページの公演案内 2019年4月25日閲覧。
  85. ^ a b c d e f g h i j 2006年月組・宝塚歌劇団公式ページの公演案内・主な配役 2019年4月25日閲覧。
  86. ^ 『宝塚歌劇の60年別冊・年譜 最近の10年』pp.53-54(宝塚歌劇団)
  87. ^ Jones had previously performed in a stage production of Oklahoma! See: Oklahoma! from Turner Classic Movies
  88. ^ a b Audio commentary by Ted Chapin and Hugh Fordin, CinemaScope version of film, 2-DVD 50th Anniversary Edition (2005), 20th Century Fox Home Entertainment
  89. ^ a b Oklahoma! from Turner Classic Movies”. Tcm.com. 2012年3月7日閲覧。
  90. ^ Magna Theatre Corporation”. In70mm.com. 2012年3月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年3月7日閲覧。
  91. ^ The 28th Academy Awards (1956) Nominees and Winners”. oscars.org. 2011年8月20日閲覧。
  92. ^ a b Carter 2007, p. 226
  93. ^ a b Maslon, Laurence. How Oklahoma! revolutionized the cast album, The New York Times, July 10, 2019. Retrieved April 6, 2021
  94. ^ O'Dell, Cary. "Oklahoma! Original cast recording 1943", 2003, Library of Congress. Retrieved April 6, 2021
  95. ^ Oklahoma”. Deccabroadway.com (2000年5月16日). 2012年3月7日閲覧。
  96. ^ Stempel, p. 311
  97. ^ Fick, David. "Oklahoma! Cast Recording Reviews". Musical Cyberspace, March 31, 2003, accessed September 26, 2010
  98. ^ "1944 Pulitzer Prizes", Pulitzer.org, retrieved January 7, 2018
  99. ^ Pahle, Rebecca. "The 10 Best Animated Movies of All Time", MentalFloss.com, June 13, 2017
  100. ^ Richard Corliss (June 21, 2011). South Park: Bigger, Longer & Uncut: The 25 All-TIME Best Animated Films. Time. オリジナルのOctober 22, 2011時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20111022161015/http://entertainment.time.com/2011/06/23/the-25-all-time-best-animated-films/slide/south-park-bigger-longer-uncut-1999/ 2017年7月4日閲覧。. 
  101. ^ Eastwood, Joel. "When Harry Met Sally turns 25: How does it hold up?", Toronto Star, July 19, 2014, accessed July 4, 2017
  102. ^ Brian P. Rubin (2020年9月4日). “The ending of I'm Thinking of Ending Things explained”. Looper. 2020年9月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月3日閲覧。
  103. ^ Sokol, Tony. "The Simpsons Season 30 Episode 20 Review: I'm Just a Girl Who Can't Say D'oh", Den of Geek, April 8, 2019
  104. ^ Rice, Lynette. "All the times Watchmen referenced the musical Oklahoma!", Entertainment Weekly, December 17, 2019

参考文献[編集]

出典[編集]

  • Block, Geoffrey. The Richard Rodgers Reader. New York: Oxford University Press, 2002.
  • Ewen, David. With a Song in His Heart (Richard Rodgers). New York: Holt, Rinehart and Winston, 1963.
  • Fordin, Hugh. Getting To Know Him: The Biography of Oscar Hammerstein II. New York: Random House, 1977; Decapo Press, 1995.
  • Green, Stanley. The Rodgers and Hammerstein Fact Book. Milwaukee: Hal Leonard, 1980.
  • Mordden, Ethan. Rodgers & Hammerstein. New York: Harry N. Abrams, Inc., 1992.
  • Purdum, Todd S. Something Wonderful: Rodgers and Hammerstein's Broadway Revolution. New York: Henry Holt and Company, 2018.

外部リンク[編集]