エヨング・エノー

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エヨング・エノー
名前
本名 エヨング・タルカング・エノー
Eyong Tarkang Enoh
ラテン文字 Eyong Enoh
基本情報
国籍 カメルーンの旗 カメルーン
生年月日 (1986-03-23) 1986年3月23日(38歳)
出身地 クンバ
身長 178cm
体重 76kg
選手情報
ポジション MF (DH)
利き足 両足
ユース
2002-2003 カメルーンの旗 ティコ・ヤングスターズ
2003-2004 カメルーンの旗 マウント・カメルーン
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2004-2006 北キプロス・トルコ共和国の旗 MTG 36 (1)
2006 北キプロス・トルコ共和国の旗 トゥルク・オジャガ・リマソール 0 (0)
2006-2008 南アフリカ共和国の旗 アヤックス・ケープタウン 36 (1)
2008-2014 オランダの旗 アヤックス 98 (3)
2013 イングランドの旗 フラム (loan) 9 (0)
2014 トルコの旗 アンタルヤスポル 8 (0)
2014-2017 ベルギーの旗 スタンダール・リエージュ 54 (1)
2018 オランダの旗 ヴィレムII 5 (0)
2018-2019 キプロスの旗 パラリムニ 24 (1)
2019-2020 キプロスの旗 オリンピアコス・ニコシア 8 (0)
2021-2022 オランダの旗 アヤックス・アマチュア 1 (0)
代表歴
2009-2016 カメルーンの旗 カメルーン 51 (2)
1. 国内リーグ戦に限る。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

エヨング・タルカング・エノー(Eyong Tarkang Enoh、1986年8月10日 - )は、カメルーンクンバ出身の元同国代表サッカー選手。現役時代のポジションはMFエヨン・エノーとも表記される。

経歴[編集]

クラブ[編集]

初期[編集]

公務員の家庭に生まれたエノーは、父の勤務先ティコにあるクラブチームの下部組織でキャリアを始め[1]、2002年にブエア大学の学生として参加した大学選手権で注目を集め、トップリーグに属するマウント・カメルーンFC英語版に引き抜かれた[2]。また、そのプレースタイルからアルゼンチン代表フアン・セバスティアン・ベロンになぞらえ"ベロン"とアダ名をつけられた[1][2]

2004年に北キプロス・トルコ共和国へ渡りブリンジ・リグ英語版マウサ・トゥルク・グジェSK英語版に加入し、翌2005-06シーズンに優勝を果たした[3]。その後、トルコやヨーロッパ本土への移籍を夢見るも叶わず、南アフリカ共和国アヤックス・ケープタウンFCと契約。2年目から主将に就任すると2位と惜しくもリーグ優勝を逃すも、チームの最優秀選手に選出された[3]

その活躍から、同リーグのオーランド・パイレーツFC, マメロディ・サンダウンズFC, カイザー・チーフスFCが関心を寄せるも、ヨーロッパでのプレーを望みフランス, デンマーク, スウェーデン, イングランド, イスラエルのトライアルに参加した。イスラエルのマッカビ・ハイファFCとイングランドのポーツマスFCを率いるハリー・レドナップ監督の評価は高かったものの、ハイファ側とはクラブ間合意に至らず、ポーツマス側とは労働許可証の問題から破談した[2][3]

アヤックス[編集]

オランダアヤックス・アムステルダムを率いるマルコ・ファン・バステン監督の誘いから短期トライアルに参加し、2008年8月に同僚のハンス・フォンクと共に2010年6月30日までの2年+2年のオプション付きで加入[4]。アヤックス初のカメルーン人選手となった。9月21日のフェイエノールト戦(2-2)でリーグ戦デビューを飾り、25日のKNVBカップFCユトレヒト戦(2-0)で初先発出場をした。2009年3月18日、UEFAカップ 2008-09オリンピック・マルセイユとの第1戦(2-2)で初得点を挙げ[5]、そのパフォーマンスからファンの人気を集め、マルティン・ヨル監督に交代後もレギュラーとしてプレーしていた。フランク・デ・ブール監督後も暫くは同様の状態が続き、2010年12月15日に契約を2015年まで延長した[6]が、2011-12シーズンに負傷に見舞われ、PSVアイントホーフェン戦(2-0)に復帰してからは先発よりも途中出場としての役割が増えていった。

フラム (ローン)[編集]

2013年1月31日、完全移籍のオプション付きでイングランドフラムFCへシーズン終了までの契約で貸し出され[7]、アヤックス時代の同僚ウルビー・エマヌエルソン, そしてヨル監督と再会することとなった。3月17日、ホワイト・ハート・レーンでのトッテナム・ホットスパーFC戦(1-0)で78分にギオルゴス・カラグーニスと代わりでデビューした[8]

アンタルヤスポル[編集]

フラムのレンタル移籍期間満了後はアヤックスに復帰したが、出場機会に恵まれず、2014年1月、アンタルヤスポルへの移籍が決定した[9]

スタンダール・リエージュ[編集]

2014年8月、スタンダール・リエージュへ移籍[10]

ヴィレムII[編集]

2018年1月31日、ヴィレムIIへ移籍した[11]

エノシス・ネオン・パラリムニ[編集]

2018年夏、エノシス・ネオン・パラリムニFCへ移籍した[12]

オリンピアコス・ニコシア[編集]

2019年6月13日、オリンピアコス・ニコシアへ移籍した。

代表[編集]

2009年6月7日にカメルーン代表としてモロッコ戦でデビュー[3]。以降は、2010 FIFAワールドカップ・アフリカ予選で数試合出場し、アフリカネイションズカップ2010のメンバーに選出された。2010 FIFAワールドカップのメンバーにも選出され、2010年5月29日のスロバキア戦で代表初得点を挙げた。

タイトル[編集]

マウサ・トゥルク・グジェSK
アヤックス・ケープタウンFC
アヤックス・アムステルダム
スタンダール・リエージュ

脚注[編集]

  1. ^ a b "Zo werd Eyong Enoh prof"
  2. ^ a b c "Former Mt Cameroon FC Player Joins Ajax Amsterdam"
  3. ^ a b c d "EyongEnoh : Determination To Fight"
  4. ^ "Ajax contracteert Eyong Enoh"
  5. ^ "No fears as Mears takes Marseille through"
  6. ^ "アヤックス、エノーと契約延長"
  7. ^ "フラム、アヤックスからカメルーン代表MFを獲得"
  8. ^ "Tottenham 0 - 1 Fulham"
  9. ^ "カメルーン代表エノー、トルコへ移籍 "
  10. ^ Enoh vertrekt naar Standard Luik
  11. ^ Willem II slaat toe en haalt Enoh voor zes maanden op
  12. ^ Enoh vindt onderdak bij Nederlandse trainer: 'Zin in deze uitdaging'” (オランダ語). Voetbalzone (2018年7月27日). 2023年3月20日閲覧。

外部リンク[編集]