繽紛

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日本語[編集]

名詞・形容動詞[編集]

(ひんぷん タリ活用)

  1. いろいろなものが入り乱れて盛んなさま。
  2. (花びらや粉雪などが)乱れ飛ぶさま。
    • 屋台の裏にも山桜の大木三本有之、微風吹き来る度毎に、おびただしく花びらこぼれ飛び散り、落花繽紛として屋台の内部にまで吹き込み、意気さかんの弓術修行者は酔わじと欲するもかなわぬ風情、御賢察のほど願上候ねがいあげそうろう。(太宰治『花吹雪』)
    • 春雪の繽紛として舞ふを見よ(高浜虚子

中国語[編集]

形容詞[編集]

bīnfēn 簡体字:缤纷

  1. いろいろなものが入り乱れて盛んなさま。
  2. (花びらや粉雪などが)乱れ飛ぶさま。
    • 忽逢桃花林 夾岸數百歩 中無雜樹 芳草鮮美 落英繽紛陶淵明『桃花源記』)
      上りける程にふと見れば、桃花の林あり、兩岸を夾さみたる數百歩の中には、ひとつの雜木だになく、かうばしき草うるはしく茂りあひ、風に吹かれ花びらのひらひらと「散るさま得も言はれぬ景色なり」(狩野直喜訳)

複合語[編集]