カランメソッドの効果とは

カランメソッドの効果とは?英語力がアップするコツやメリット・デメリットを紹介

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英会話学習が停滞していて、さらにレベルアップできる方法を知りたい
効果的な英会話トレーニングはないかな?

英会話力が伸び悩んでおり、停滞を打破できる方法を探している…このような悩みをお持ちの方もいらっしゃると思います。

そんな方におすすめしたいのが、短期間で英会話力の向上が期待できる「カランメソッド」と呼ばれる英会話トレーニングです。

この記事では、カランメソッドで具体的に得られる効果やどんな方に向いているかについて解説します。

カランメソッドを効果的に行うコツも併せて紹介しますので、英会話力をアップしたいとお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。

カランメソッドとは?

カランメソッドは、1960年代にイギリスの「ロビン・カラン氏」によって考案された英語学習メソッドです。

ダイレクトメソッドの一種で「講師が英語で質問する→生徒が英語で答える」流れを徹底的に反復するよう設計された、英語に英語で反応する力が身につくトレーニング方法です。

ダイレクトメソッドとは?

レッスン中、学習ターゲットとなる言語だけで学ぶ方法のことです。

日本人が英語を学ぶ場合は、レッスン中は日本語を使わずにすべてのやりとりを英語だけで進行します。

常に高い集中力が必要で、瞬発的な英語力が鍛えられることから、通常の4倍のスピードで英会話力が身につくと言われています。

引用元:QQEnglish

通常、日本の英語教育では脳の「ボキャブラリーと文の構成を司る部分」の訓練に偏ってしまう傾向があります。

一方で、カランメソッドでは母国語以外を話すために必要な「調音器官」を効果的に訓練できるため、脳全体が活性化し効率良く「英語脳」を育てることが可能です。

カランメソッドのメリット

効果的な学習方法として知られるカランメソッドですが、具体的にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

以下に3つのメリットをまとめましたので、それぞれ詳しく見ていきましょう。

短期で英会話の瞬発力を養える

カランメソッドでは反復練習により「英語で理解し英語で回答する力」を徹底的に磨くため、短期間で英会話の瞬発力を養えます。

レッスン中は、講師から通常の英会話よりも速いスピードで何度もレスポンスを求められるので、最初はテンポについていくのも大変かもしれません。

しかしサポートを受けながら何度も反復することで、少しずつ英語を英語のまま理解する「英語脳」が鍛えられ、瞬発的なリスニング力・スピーキング力につながります。

文章で返答できるようになる

カランメソッドでは、正しい文章で回答できるまで何度も指摘を受け修正するため、会話に文章で返答できる力が身につきます。

英会話を始めて間もない頃は、会話を文章ではなく「Yes・No」など単純な返答や、とっさに浮かぶフレーズだけで答えてしまいがちです。

「英語を聞いて理解はできるけど、うまく会話までつながらない…」という方にとって、カランメソッドの導入は大きなステップアップが期待できるでしょう。

正しい発音と文法が身につく

レッスン中は、生徒にミスがあった時点ですぐに講師が指摘するため、効率的に正しい発音と文法が身につきます。

生徒自身もその場で間違いを認識しやすく、学習の段階で誤った癖がつきづらい点もメリットです。

一般的な英会話レッスンでは見逃されがちな、細かな点までフィードバックを受けられるため、徐々に正しい発音と文法が定着していきます。

「LとR」「SとTH」「BとV」 など、日本人の苦手な発音も丁寧に修正していきます。

カランメソッドのデメリット

メリットがある一方で、カランメソッドにはいくつかのデメリットや注意点も存在します。

学習へ取り入れる前に、以下の3つの内容をチェックしておきましょう。

英語初心者には難易度が高め

カランメソッドは短期間で英語力アップが期待できる方法ですが、英語のみを使ってスピード感を重視した質疑応答を行うため、英会話初心者にとっては難易度が高めです。

リスニング力やスピーキング力の基礎が身についていない段階では、レッスンについていけず途中で挫折していまう可能性もあります。

カランメソッドを受講する前に、まずは基礎的な語彙や文章表現を身につけてから検討してみましょう。

独学での習得は難しい

カランメソッドは講師とマンツーマンで行うことで、英会話の瞬発力を鍛えながら正しい発音へ矯正できる点が特徴です。

教材を使った独学も可能ではありますが、講師から発音や文法へフィードバックを受けられないため、最大限の効果を得られるとは言えないでしょう。

カランメソッドを検討する場合は、専門の講師が在籍するオンライン英会話スクールでの受講をおすすめします。

オンライン英会話スクールの例

実践的な英会話力が伸びない

カランメソッドはあらかじめ決められたフレーズを反復練習するため、自分の言葉を考えて話すトレーニングではなく、実践的な英会話力は伸びづらい傾向があります。

あくまで、正しく文章で返答する力や発音・瞬発力を重視した方法と理解しておきましょう。

また教材はイギリス英語がベースとなっているため、アメリカ英語とは少し異なる表現が出てきたり、固い言い回しに違和感を感じる場合があります。

カランメソッドだけで英語学習を完結させず、他の実践的なトレーニングと組み合わせて行うように意識しましょう。

カランメソッドが向いている方・向いていない方

カランメソッドは効果的なトレーニングですが、必ずしもすべての人におすすめできる方法ではありません。

ここではカランメソッドに向いている方・向いていない方の特徴をそれぞれ解説します。

カランメソッドが向いている方

カランメソッドは細かい発音や文法までストイックに追及する方法のため、一定の英会話力がある方レベルアップ用途に向いています。

以下の特徴がある方には、大きな効果が期待できます。

カランメソッドが向いている方
  • 正しい発音や表現方法を身につけたい方 
  • フリートークでの英会話学習で上達の実感が少ない方
  • 基礎的な英会話力があり、もう一段上のレベルを目指したい方

英会話学習を続けており、ある程度の実力は身についたものの少しマンネリ化している…と感じる方にとって、カランメソッドは非常に良い刺激になるでしょう。

カランメソッドが向いていない方

カランメソッドは「会話重視で楽しみながら学ぶ」よりも、徹底した反復による学習成果を重視したトレーニング方法です。

以下の特徴がある方には向いていない可能性があります。

カランメソッドが向いていない方
  • フリートークを楽しみながら学びたい方
  • 間違いを何度も指摘、修正されるのが苦手な方
  • 基礎的な英会話スキルに不安がある方

英会話初心者の方や基礎的な英会話スキルに不安が残っている方は、最低でも中学英語レベルをしっかりと復習したうえで取り入れてみましょう、

カランメソッドのレッスンの流れ

実際のカランメソッドをイメージするため、レッスンの流れを紹介します。

今回は一般的なオンライン講座の1コマ25分を想定しておりますので、ぜひ参考にしてみてください。

前回の復習(10〜15分)

レッスンのはじめは、前回の復習からスタートします。

講師が教材の質問文を読み上げ、前回練習した質疑応答のフレーズを繰り返し復習します。

カランメソッドではレッスンの半分以上を復習が占めており、何日もかけて同じ部分を反復練習することで「英語を英語で理解する」力が身についていきます。

非常に速いスピードから始まるため、前回の内容は自宅で復習を重ねてから臨みましょう。

新しい表現を学ぶ(5〜10分)

復習が終わるレッスンのメインとなる新しい単語や表現の学習に移ります。

はじめに講師から新しい単語の発音を教えてもらい、生徒は続けて発音を練習します。

その後、講師から新しい単語や表現の意味や、例文の解説を受けます。

解説もすべて英語で行いますが、新しい単語や表現は生徒がイメージしやすいように絵やジェスチャーを使って説明してくれます。

説明を終えると、復習と同様に講師のリードに合わせて回答を反復練習していきます。

リーディング(5分)

最後に生徒が1人で教材を読み上げ、講師が仕上げのチェックを行います。

発音や文法にミスがあればすぐに指摘が入り、修正を繰り返すことで正しい英語の定着を目指します。

発音やアクセントに加えて、全体を通して常に短縮系で答えるように指示が出されます。

カランメソッドのステージの特徴と所要時間

カランメソッドでは、英会話レベル別に「ステージ1~12」までの段階が分かれています。

レッスン初回に、個人の英会話レベルに合わせてどのステージからスタートするか講師が「レベルチェック」を行います。

参考に、各ステージごとに修了までに要する時間と会話レベルの一覧表を見てみましょう。

ステージ修了までに要する時間CEFR会話レベル
18〜10時間A1基本的な日常会話ができる
212〜14時間A1~A2より精度高く基本的な日常会話ができる
314〜16時間A1~A2一般的な日常会話が流暢にできる
420〜22時間A1~B1複雑な日常会話ができ
520〜22時間A2~B2ビジネスシーンにおいて基本的な会話ができる
622〜24時間A2~B2ビジネスシーンにおいて中級レベルの会話ができる
722〜24時間B1~B2専門的なトピックの会話ができる
825〜27時間B1~C1高度なビジネストピックについて会話ができる   
931〜33時間B1~C1専門的なトピックについて詳細な会話ができる
1031〜33時間B1~C1高度なビジネストピックについて詳細な会話ができる
1129〜31時間B2~C1ネイティブスピーカーと流暢に会話ができる
1229〜31時間B2~C2ほとんどのトピックについて流暢な会話ができる
                     引用元:QQEnglish

表中の「CEFR」とは、外国語の習熟度や運用能力を評価する国際的な基準です。

ステージ1~4までが日常会話レベルに対応しており、ステージ5以上はビジネスシーンで使えるレベルの英会話力が身につく目安となっています。

所要時間は1ステージあたり20~30時間前後、全ステージを終了するまでおよそ263~287時間程度かかる計算です。

表の内容はあくまでカランメソッドの各ステージ修了までにかかる目安ですので、総合的な英会話力を鍛えるためには、別の学習方法もバランス良く取り入れる必要があります。

どのステージまでやればいい?

「ステージ1~12」まであるカランメソッドですが「自分はどのステージまで目指せばいいの?」と気になる方もいらっしゃるでしょう。

以下に目標の英会話レベル別に達成したいステージの目安をまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。

日常会話レベル

日常会話レベルでは、ステージ1~4を目指しましょう。

ステージ4まで修了すると、日常生活の基本的な会話が身についた状態となり、海外旅行も十分に楽しめるレベルに達します。

学習内容は中学校1~3年生の範囲ですが、難易度の高いカランメソッドを通じて「英語脳」の土台を作ることができます。

ビジネス英語レベル

より専門的なトピックを扱うビジネス英語レベルでは、最低でもステージ5以上、可能なかぎりステージ10まで目指してみましょう。

ステージ8~10の段階からはかなり細かい文法までこだわるため、ビジネスシーンで本格的に英語を使いたい方はこのレベルを目標にします。

ステージ11・12まで進むと、ほとんどネイティブと遜色のない英会話レベルとされています。

カランメソッドを使って英語力を伸ばすコツ

カランメソッドを使って効果的に英語力を伸ばすには、いくつか押さえておきたいコツがあります。

以下に4つのポイントをまとめましたので、それぞれ詳しく見ていきましょう。

レッスン前に予習しない

一般的な学習方法では大切とされる「予習」ですが、カランメソッドではレッスン前の予習しない方が効果的です。

カランメソッドは瞬発的な反復練習により英語脳が鍛えられるため、予習で文章を覚えてしまうとトレーニング効果が半減してしまいます。

うまく話せるか不安に感じるかもしれませんが、講師から修正を受けることが前提のトレーニングですので、指摘をもらって成長する心構えで当日のレッスンへ臨みましょう。

自宅学習では前回習った文章表現の復習を重視しましょう

基礎英語力を身につける

カランメソッドはレッスン中に日本語を話せず、テキストを見ることも禁止されているため、講師の指導を英語のみで理解できる基礎英語力が必要です。

最低でも中学英語レベルのリスニング力、語彙力をマスターしておくことを目安にしましょう。

難易度が高い分、リスニング力・スピーキング力が同時に鍛えられる非常に優れたトレーニング方法です。

カランメソッドの効果を最大限得るためにも、基礎英語力を身につけてから臨みましょう。

レッスンで得たスキルを実践で使ってみる

英会話学習の効果は、実践の場でアウトプットすることで定着していきます。

カランメソッドも同様で、トレーニングで得た瞬発力や文章表現を実際の会話の中で試していきましょう。

アウトプットに活用できる場所は、以下のような例があります。

英会話が実践できる場所

それぞれ自身が利用しやすい場所やサービスを選んで実践に取り入れてみましょう。

レッスン後に復習をする

レッスン中に高い集中力が求められるカランメソッドですが、レッスン後の復習もトレーニング効果を定着させるうえで非常に重要です。

復習の例を挙げると、テキストを使いレッスンで習った質問文と回答文を音読する方法がおすすめです。

スムーズに読めるようになったら、テキストを見なくともスムーズに発音できるまで繰り返し発声練習を行いましょう。

復習の例

まとめ

本記事ではカランメソッドの効果や、トレーニング成果を上げるコツについて解説しました。

難易度が高めのトレーニング方法ではありますが、うまく活用することで一段上のレベルアップが期待できるでしょう。

今回のポイントは、以下のとおりです。

カランメソッドは短期間で「英語で英語を理解する力」が身につく効果的なトレーニングです。

ぜひ本記事の内容を参考にカランメソッドを取り入れ、英会話の実力アップを目指しましょう。

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