やっ‐きょく〔ヤク‐〕【薬局】
薬局
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/08 00:50 UTC 版)
薬局(やっきょく)とは、薬剤師が薬の調剤を行い販売または授与をする店舗・施設。調剤のみではなく、既製の医薬品のほか医療機器や日用品などの販売も行っている場合もある(ドラッグストア等)。一般に接客する場とは別に調剤室があり、多くの国では調剤室について法規制が加えられている。薬剤師は基本的にファーマシューティカルケアの理念に従い業務を行う。営業時間内には薬剤師が常駐していることが求められ、また薬局の経営者が薬剤師であることを求める国も多い。薬局は結局、薬剤師が授与の目的で医薬品の調剤業務(薬剤を含む)と投薬及び服薬指導を行う販売店であるが、社会の発展に伴い、地域社会における薬剤師の役割が単に薬の調剤や販売にあるのではなく、患者の健康を優先的に考えるべき方向に変わりつつあり、患者志向的薬局(patient-oriented pharmacy)と区別されて強調されている。 世界保健機関においても、変化する薬局の役割について、1次保健医療チームの一員としてチーム医療に従事するという認識を持つように認識の転換を要請しており、患者志向の薬局に進むことを主張している。[1]
- ^ Al Hamarneh, Yazid N.; Rosenberg-Yunger, Zahava; Saxena, Arti; Waite, Nancy M.; Dolovich, Lisa; Tsuyuki, Ross T. (2020-03-19). “Patient-oriented pharmacy practice research: Why should we care?”. Canadian Pharmacists Journal : CPJ 153 (3): 133–136. doi:10.1177/1715163520909122. ISSN 1715-1635. PMC 7265580. PMID 32528592 .
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- ^ a b c “一般市民の92%は健康サポート薬局を知らない”. 日経ドラッグインフォメーション (2018年12月3日). 2018年12月3日閲覧。
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- ^ “済生堂薬局小西本店店舗 文化遺産オンライン”. bunka.nii.ac.jp. 2022年6月21日閲覧。
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- ^ “災害時に薬届ける「移動薬局車」…平時も活用へ過疎地で実証実験|記事一覧|企業・自治体向け防災情報メディア「防災ニッポン+」読売新聞”. 企業・自治体向け防災情報メディア「防災ニッポン+」読売新聞. 2024年1月9日閲覧。
- ^ “「動く薬局」を平常時も使用へ 岐阜薬科大が医療過疎地で実証実験:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル (2022年9月12日). 2024年1月9日閲覧。
- ^ “ウエルシア、埼玉・長瀞で移動販売車を巡回”. 日本経済新聞 (2023年2月8日). 2024年1月9日閲覧。
薬局
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 00:52 UTC 版)
詳細は「薬局」を参照 医薬品医療機器等法では、薬剤師が販売または授与の目的で調剤業務を行う場所を、薬局と定義している。調剤室以外での調剤は、薬剤師法の規定により原則として認められていない。ただし、在宅医療などの場合は例外がある。処方箋に基づいて調剤をおこなう薬局を調剤薬局と呼ぶこともあるが、薬局であれば原則調剤ができるので不自然な呼び方であり、「薬局」と「調剤薬局」が別の形態であるかと誤認されるのを防ぐため、法的強制力はないが新規の薬局には「調剤薬局」という名称を避けることが求められている。
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薬局
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/15 00:11 UTC 版)
休日夜間急患センターの診療時間中は、近くの国道7号沿いに秋田県薬剤師会が運営する会営休日夜間薬局(かいえいきゅうじつやかんやっきょく)が営業している。 大館市休日夜間急患センターで処方された薬は、多くの場合ここで受け取ることになる。 住所 : 017-0847 大館市幸町2-22MBM1階 営業時間 : 大館市休日夜間急患センターの診療時間に連動
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薬局
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 09:30 UTC 版)
焼けた薬局 いかりやが薬局に入ると店の中は丸焼け。店主(高木)は1万円をいかりやに渡し、「これで火傷の薬を買ってきてください」と頼む。いかりやが「薬局どこですか」と尋ねたが、その店以外に薬局はなくいかりやがキレて終わるというオチ。 体を張った薬局 店主(加藤)が薬の効能を試そうと、饅頭の早食いをしたり、店の壁や天井などを駆け回る。 必死すぎる薬局 店主(仲本)はいかりやが「胃腸薬をくれ」と言うのに対し「売り切れだ」とごまかしたが、棚の上のほうにあることがばれて取る羽目になる。しかし棚をよじ登ると棚が壊れ、カウンターを足場にするとキャスターが動いて床に叩き付けられ、はしごで登ろうとすると重さではしごが倒れ、仕舞いにはいかりやに手伝ってもらい命綱をつけてよじ登るが勢いが付きすぎて天井を突き破ってしまう… 志村堂 加藤・仲本・高木が薬局なのに対し、怪しげな漢方薬屋。夏バテの薬が欲しいいかりやに対し、「マンハッタン」「バックン7」などの精力剤ばかりを勧め、最後は「もしもこんな寿司屋」のコントと同じく「サイの睾丸」(「ゴールデン埼玉」とダジャレを言いながら勧める)が出され、自分が食べて興奮して店を放り投げてしまう。
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薬局(2条12項)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 02:14 UTC 版)
「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」の記事における「薬局(2条12項)」の解説
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薬局
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 03:00 UTC 版)
調剤専門薬局 在宅患者向けに無菌室を備えた薬局も増えつつあるなど調剤も幅が広がっている。薬局における処方箋調剤において薬剤師から、医薬品についての説明のほか、場合によっては疾患についても聞かれる場合もあるが、薬学的見地から医薬品の適性使用に不可欠のものである。服薬指導等を開放的な窓口で行う薬局は多く、そのため他の患者に会話が聞こえてしまうという懸念を抱く患者もいることから、プライバシーの問題等にどのように対応していくかが今後の課題である。なお、医薬品医療機器等法上は調剤専門薬局の定義は存在せず、薬局に分類される。 漢方薬局 患者の訴えに応じて調合した漢方薬・西洋薬を、薬局製造販売医薬品として製造販売する。 かかりつけ薬剤師・かかりつけ薬局 2016年4月よりかかりつけ薬局、かかりつけ薬剤師制度の仕組みを創設することが答申された。かかりつけ薬剤師は、患者から同意を得た薬剤師が、市販薬も含めて患者の服薬状況を把握し、24時間体制で相談に応じる。必要に応じて患者宅を訪問して残薬の整理もする。 2016年2月10日の中央社会保険医療協議会(中医協)で、2016年度診療報酬改定において、「かかりつけ薬剤師指導料(70点)」「かかりつけ薬剤師包括管理料(270点)」を新設するほか、基準調剤加算を一本化し、施設基準を改める答申が示された。 かかりつけ薬剤師の算定要件は 患者から署名付きの同意書を得る 1人の患者につき1人の保険薬剤師のみ算定できる 患者の同意を得た次回来局時以降に算定可能で、必要な指導等を行った場合に処方箋受付1回につき1回 かかりつけ薬剤師指導料を算定できる保険薬剤師の要件として、以下を満たしている旨を地方厚生局長等に届け出ていること。 薬剤師として一定年数以上の薬局勤務経験があり、同一薬局に週当たり一定時間以上勤務しているとともに、その薬局に一定年数以上在籍している 薬剤師認定制度認証機構が認証している研修認定制度等の研修認定を取得している 医療に関わる地域活動に参画している(地域の行政機関や関係団体等が主催する講演会、研修会等への参加、講演等の実績) 施設基準には「患者のための薬局ビジョン」を踏まえ、 一定時間以上開局していること 十分な数の医薬品を備蓄していること 自薬局のみまたは近隣の薬局と連携して、24時間調剤や在宅患者への薬学的管理を行う体制が整備されていること 在宅患者への薬学的管理・指導の実績を有していること 地域で在宅療養支援を行う医療機関や訪問看護ステーション、ケアマネジャーなどとの連携体制が整備されていること などを求める。また、数量ベースで後発医薬品の調剤割合が一定割合に満たない場合は、基準調剤加算を算定できないこととする見通しである。 在宅医療 在宅患者が多くなってきた事もあり薬剤師も在宅医療に関わるようになってきている。薬剤師の役割としては在宅患者への最適かつ効率的で安全・安心な薬物療法の提供であり具体的には以下の業務が例としてあげられる。2016年度診療報酬改定において「在宅患者重複投薬・相互作用等防止管理料(30点)」が新設される答申があった。 処方箋に基づき患者の状態に応じた調剤(一包化、懸濁法、麻薬、無菌調剤) 患者宅への医薬品・衛生材料の供給 薬歴管理(薬の飲み合わせの確認) 服薬の説明(服薬方法や効果等の説明、服薬指導・支援) 服薬状況と保管状況の確認(服薬方法の改善、服薬カレンダー等による服薬管理) 副作用等のモニタリング 在宅担当医への処方支援(患者に最適な処方(剤型・服用時期等を含む)提案) 残薬の管理、麻薬の服薬管理と廃棄 ケアマネジャー等の医療福祉関係者との連携・情報共有 医療福祉関係者への薬剤に関する教育
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薬局
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/18 15:42 UTC 版)
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薬局
「薬局」の例文・使い方・用例・文例
- その薬局はいろいろな健康食品を置いている
- その薬局はわが家に近い
- 彼女は薬局に行った
- 薬局でリンスを買ってきてくれませんか?
- その薬局は価格釣上げで捜査されている。
- 彼女はドラッグストアではなくこの病院の薬局で働くことに決めた。
- 診察後、彼女は薬局で処方箋をもらった。
- ファミリーファーマシー社が新たに5店の出店を計画していることから、その市は薬局についてオーバーストアになるだろう。
- 処方箋をもらい薬局で薬をもらった。
- 私は処方箋を持って薬局に行きます。
- 私の仕事は薬局での調剤です。
- あなたは今日から5日以内に調剤薬局で薬を受け取ってください。
- 私はそれを薬局で交換してもらいました。
- あなたはこの紙を持って薬局へ行ってください。
- 私は調剤薬局で働いています。
- あなたはこの処方箋を調剤薬局へ出してください。
- とりあえず、私は薬局へ行くつもりです。
- 私は薬局へ行くつもりです。
- 私はここから一番近い薬局を探しています。
- あなたはその薬を買うために薬局へ行ってください。
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