妊娠の継続が停止することをいい、一般的には人工妊娠中絶ではなく、自然妊娠中絶の場合を流産と呼んでいます。流産の原因には、母体側の要因として感染症や子宮の異常、ホルモンの異常や内分泌系の疾患があります。また胎児側の要因としては染色体の異常や遺伝性の疾患などがあります。
りゅう‐ざん〔リウ‐〕【流産】
流産
母体からの分離以前に起こる胎児の非人工的子宮内死亡に続く妊娠中絶は自然妊娠中絶1または流産 1と呼ばれ、意図的妊娠中絶 2または人工妊娠中絶 2に対比される。治療的妊娠中絶 3は医療上の理由によって行われる中絶である。国によって健康上あるいはその他の理由で妊娠中絶を法律で認めている。そのようなケースは合法的中絶 4と呼ばれる。法律に反して人工的に行われる妊娠中絶は非合法中絶 5または違法中絶 5と呼ばれる。用いられる技術で中絶を分けると、キュレット掻爬による中絶 6、吸引掻爬による中絶 7、頸管拡張・排出法 7、子宮切開による中絶 8、分娩誘導法による中絶 9がある。
- 6. 頸管拡張・キュレット掻爬術abortions by dilatation and curettage(D&C)とも呼ばれる。
- 7. 吸引掻爬abortions by suctionとも呼ばれる。妊娠のごく早い時期にこの方法が用いられる場合には、月経調節menstrual regulation あるいは月経吸引menstrual extractionという用語が当てられる。
- 9. この方法は、食塩水注入による中絶abortion by saline injectionあるいはプロスタグランディンの注射による中絶abortion by the use of prostaglandinsの場合のように、羊水交換amniotic fluid exchangeを伴なう。
流産 (りゅうざん)
流産
流産
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/25 19:50 UTC 版)
流産(りゅうざん、英: spontaneous abortion, miscarriage)は、胎児が月満たずに死亡して誕生し、妊娠の継続が停止することを指す。半産(はんざん)とも呼ぶ。
注釈
出典
- ^ 流産 - eヘルスネット 厚生労働省。人工妊娠中絶と対になる用語であり、胎児が子宮外で生存不可能な状態で意図せずに娩出されることを指す。
- ^ a b 日経DUAL. “流産率は35歳で20%、40歳で40%へ高まる | 高齢出産 30代後半から妊娠・出産を考える人へ” (日本語). 日経DUAL. 2019年6月12日閲覧。
- ^ a b “5人に1人は流産する恐れが。妊娠は「当たり前」ではなく「奇跡」。男女で知る妊娠のしくみ(たまひよONLINE)” (日本語). Yahoo!ニュース. 2019年6月12日閲覧。
- ^ “流産を知ろう:流産について | あしたのママへ”. www.mochida.co.jp. 2019年6月12日閲覧。
流産
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/08/06 10:15 UTC 版)
一般には0.2-0.3%と説明されることが多い。しかし羊水検査を実施する妊娠16週頃は自然流産も多い時期で、またこの妊娠中期に自然流産する胎児は元々何らかの先天的異常を持つ場合も多い。羊水穿刺による純粋な合併症としての流産を検討すると、新しい報告になるほどその数字が低下している。もっとも最近の2006年の報告 では0.06%,2008年の別の報告 では0.13%とされている。何れも正常対照群の流産率との差である。もちろんこのリスクは施設によって、あるいは術者の熟練度によってもかわるが、いずれにしても現在においては1000回に1回程度の頻度と考えるのが妥当であろう。
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流産
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/04 09:36 UTC 版)
流産とは妊娠22週未満の場合を指し、児の胎外生活は不可能である。22週以降は児の生存が可能な場合もあることから早産と区別される。周産期医療の発達した2008年現在も、34週未満の早産は予後不良な場合が多い。12週未満に起こった場合は染色体異常が原因のことが多く早期流産という。また、12週以降では羊膜絨毛膜炎が原因であることが多い。自然流産の発生頻度は15%程度である。そのため3回以上流産をする確率は0.5%未満であると考えられ、3回以上の流産が連続する習慣流産では何らかの異常が疑われ精査が必要となる。40歳以上では自然流産の確率は25%と高くなる。これは染色体異常の頻度が高くなるためであり、羊水の性状とは関係はないと考えられている。 少量の性器出血、軽度の下腹部痛を呈し、内子宮口が未開大である場合には切迫流産の可能性が高い。性器出血に加え陣痛様の下腹部痛を呈し、内診にて子宮口の開大が認められる場合は進行流産を疑う。切迫流産の場合は妊娠の継続が可能な場合もあるので安静、臥床とし16週以降で子宮の収縮が認められる場合は子宮収縮抑制薬を使用する。これらの治療は医療機関で行われるのが通常である。進行流産の場合には妊娠の継続は不可能と考えられており、子宮内容除去の適用となる。それ以外に無症状であるが経腟超音波検査にて枯死卵を認める場合を稽留流産といい、これも子宮内容除去の適用となる。
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流産
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/22 07:45 UTC 版)
「抗リン脂質抗体症候群」の記事における「流産」の解説
抗リン脂質抗体症候群は習慣流産の原因の一つである。胎盤の血管に生じた血栓が引き起こす胎盤梗塞により、胎児に血液が供給されなくなるのが原因と考えられている。
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流産
「流産」の例文・使い方・用例・文例
- 流産する
- 彼女は5か月で流産した。
- 私は流産しました。
- 流産はとても辛い経験です。
- 去年流産しました。
- 〈妊婦が〉流産する.
- 政治改革法案はまた流産となった.
- また流産した
- 企ては流産した
- (しばしば原因が分らずに)繰り返される自然流産
- (母親の生命が危険にさらされているときなどのように)医学的理由による合法的な人工流産
- 人工流産の方法
- 通常、人の3倍体胎児は自然に流産する
- ヒツジに流産を引き起こす細菌
- 彼女自身の体(特に人工流産の導入の権利)を制御する女性の権利を支持するさま
- 胚と胎児(人工流産の合法化に特に反対する)の完全な法的保護を指示するさま
- 流産を引き起こす薬(あるいは別の化学薬品)
- フランスで開発された流産を誘発するドラッグ(商標名RU486)
流産と同じ種類の言葉
品詞の分類
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