へいきん‐じゅみょう〔‐ジユミヤウ〕【平均寿命】
平均寿命(へいきんじゅみょう)
厚生労働省が毎年発表している簡易生命表で明らかにされる。年齢別死亡率をもとに、各年齢の男女があと何年生きられるかを示す平均余命を算定したもの。
したがって、0歳児の平均余命が平均寿命にあたる。平均寿命は、日本の死亡状況を集約し、保健福祉の水準を総合的に示す指標として広く活用されている。
日本人の平均寿命は、世界で最も長いことで有名だ。2000年の簡易生命表によると、男性は77.64歳、女性は84.62歳だった。医学の進歩などによる死亡率の減少の結果、平均寿命は延び続ける傾向にある。また、男性に比べて、女性の平均寿命が長いのも特徴のひとつだ。男女間の格差は、6.98年と前年より0.09年拡大している。
平均寿命は、その年の特殊要因によって影響を受けることがある。例えば、阪神大震災のあった1995年や、インフルエンザが大流行した1999年には、ともに前年の平均寿命よりも短くなっている。
(2001.08.06更新)
平均寿命
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/03 14:18 UTC 版)
平均寿命(へいきんじゅみょう)とは、
注釈
出典
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平均寿命(期待寿命)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 02:38 UTC 版)
「アメリカ合衆国の人口統計」の記事における「平均寿命(期待寿命)」の解説
総人口:2017年に生まれた子供は、78.6歳 男性: 76.1 歳 女性: 81.1 歳 米国の平均寿命は、2014年以降減少傾向にある。アメリカ疾病予防管理センター は、3つの主な理由を挙げている。過去10年間の過剰摂取の72%の増加(2016年7月から2017年9月までのオピオイド過剰摂取の30%の増加を含むが、法的処方による偶発的な過剰摂取と 違法に入手されたオピオイドの過剰摂取および/または違法な薬物、すなわちヘロイン、コカイン、メタンフェタミンなどとの組み合わせ)、肝疾患の10年の増加(男性25〜34歳は年間8%増加、女性は年間11%増加))、1999年以降自殺率が33%増加している。
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平均寿命
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/23 01:23 UTC 版)
着目している量N (t ) が、離散的な元からなる集合である場合、その集合における元の残っている平均時間を計算することができる。このような量を平均寿命(あるいは単に寿命、しばしば指数関数的時定数とも呼ばれる)と呼び、τと書く。下記でも示されるように、寿命τは崩壊定数λによって決まり、その関係は τ = 1 λ {\displaystyle \tau ={\frac {1}{\lambda }}} となる。平均寿命はスケーリング時間(scaling time)とみなすことができ、指数関数的減衰の式は平均寿命τを崩壊定数λの代わりに用いて N ( t ) = N 0 e − t / τ {\displaystyle N(t)=N_{0}e^{-t/\tau }} と書くことができる。これは時間がτだけ経過すれば、N は約36.8%(ネイピア数e の逆数)まで減少すると理解できる。 たとえば人口が指数関数的減衰をするとし、時刻t = 0 における初期人口が1000人いたとすれば、平均寿命τだけ時間が経過すれば368人にまで減少しているということである。
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平均寿命
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「国勢調査以前の日本の人口統計」の記事における「平均寿命」の解説
明治期に関する出生時平均余命と乳児死亡率に関しては、統計局を始め、以下のような推計値が出されている。 明治期に関する出生時平均余命と乳児死亡率の既往推計推計者:推計年期間出生時平均余命乳幼児死亡率, ‰男子女子男子女子統計局:1930(昭和5)年 1891(明治24)~1898(明治31)年 42.8 44.3 149 134 1899(明治32)~1903(明治36)年 43.97 44.85 157 141 1909(明治42)~1913(大正2)年 44.25 44.73 161 145 水島:1962(昭和37)年 1891(明治24)~1898(明治31)年 35.29 36.86 236 227 1899(明治32)~1903(明治36)年 37.80 38.20 218 207 1909(明治42)~1913(大正2)年 40.22 40.82 189 177 岡崎:1986(昭和61)年) 1870(明治3)年 34.93 36.78 253 220 1895(明治28)年 38.57 40.56 217 190 1910(明治43)年 41.70 43.88 186 163 高橋:1991(平成3)年 1883(明治16)~1888(明治21)年 34.09 36.43 253 210 1893(明治26)~1898(明治31)年 40.18 41.43 185 164 1903(明治36)~1908(明治41)年 41.67 43.10 164 149 1913(大正2)~1918(大正7)年 40.96 42.09 174 155
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平均寿命
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/06 07:38 UTC 版)
「近代以前の日本の人口統計」の記事における「平均寿命」の解説
正倉院文書として残る飛鳥時代の古代籍帳に対して生命表の西モデルを適用することで、ファリス(1985年)は大宝2年(702年)の出生時平均余命(平均寿命)を28年~33年と推定している。 大宝二年籍による702年の諸動態統計の推計 (Farris, 1985年)地域人数性別出生率, ‰死亡率, ‰出生時平均余命, 年乳幼児(5歳未満)死亡率, ‰満5歳時平均余命, 年美濃国 (味蜂間郡春部里, 本簀郡栗栖太里, 肩縣郡肩々里, 各牟郡中里, 山方郡三井田里, 加毛郡半布里, 未詳3戸) 2,127 男女 51 40 27.8 534 36.6 美濃国加毛郡半布里 543 女子 50 36 28.8 555 35.6 537 男子 57 35 32.5 617 33.9 北部九州 (筑前国嶋郡川辺里, 豊前国上三毛郡塔里, 豊前国上三毛郡加自久也里, 豊前国仲津郡丁里, 豊後国未詳1戸) 321 男子 54 37 30.5 592 35.0 361 女子 n.a. n.a. n.a. n.a. n.a. ファリスは奈良時代の養老5年(721年)の下総国の諸戸籍、神亀3年(726年)と天平4年(732年)の山城国の計帳に対しても同様の生命表モデル計算を実施したが、有意の数字が得られていない。また平安時代以降は脱税目的のための男女比異常が見られるなど(例えば延喜8年(908年)の周防国玖珂郡玖珂郷の戸籍断簡によると、戸主秦人広本の家族構成は男8人女39人)、戸籍の内容の信頼性が落ちていく。 このように16世紀以前の戸籍はほとんど史料が残っていないが、各地から出土した人骨の古人類学に基づく推定死亡年齢から平均余命を出す研究もなされている。例えば小林和正は、日本各地から出土した満15歳以上の人骨(推定満15歳未満の人骨は誤差が多いので除去)の平均死亡年齢を以下のように推定している。 日本各所の墓地から出土した満15歳以上人骨平均死亡年齢 (小林和正, 1967年)時代満15歳以上人骨平均死亡年齢, 歳個体数男子女子男子女子縄文時代 31.1 31.3 133 102 弥生時代 30.0 29.2 8 3 古墳時代 30.6 34.5 21 5 室町時代 (頭骨のみ) 33.1 32.8 23 26 室町時代 (人骨) 35.8 36.7 12 9 但し骨年齢推定法の改訂により、縄文時代の15歳時平均余命を男女平均16.2年から31.5年へ大幅に上方修正する長岡朋人らの研究もあり、正確な平均余命の推定は困難である。 小林和正の研究による人骨の平均死亡年齢分布に対してワイスのモデル生命表を15歳未満に適応することにより、菱沼従尹は縄文時代、室町時代の出生時平均余命(平均寿命)を推定している。他の研究者による推定平均寿命を含め、以下列挙する。 縄文時代~中世日本の出生時, 各歳時平均余命の推計時代出土場所出生時平均余命, 年満1歳時平均余命, 年満5歳時平均余命, 年満6歳時平均余命, 年満10歳時平均余命, 年満12歳時平均余命, 年満15歳時平均余命, 年満20歳時平均余命, 年個体数出典男子女子男子女子男子女子男子女子男子女子男子女子男子女子男子女子縄文時代 日本各地 14.6 14.6 21.9 22.0 20.5 20.7 16.1 16.3 12.6 13.1 235 菱沼従尹 (1978年) 弥生時代 北部九州 (金隈, 藤崎, 門田, 西平塚, 永岡, 栗山, 道場山, 原, 諸岡, 横隈狐塚, 隈) 23.1 22.6 32.0 31.8 33.4 31.8 29.1 27.4 23.3 21.9 684 中橋孝博, 永井昌文 (1989年) 金隈 18.3 27.9 31.0 27.4 22.8 131 横隈狐塚 28.3 36.3 36.6 31.9 25.7 115 鎌倉時代 由比ヶ浜南 24.0 15.6 18.0 12.7 14.6 260 長岡朋人, 平田和明,大平里沙, 松浦秀治 (2006年) 鎌倉・室町時代 吉母浜 20.6 107 中橋孝博, 永井昌文 (1989年) 室町時代 (太田道灌治世) 東京駅前広場 15.2 23.1 22.2 17.7 15.9 70 菱沼従尹 (1978年)
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平均寿命
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/13 00:00 UTC 版)
平均余命とは、一定期間の(例えば1年間における)各歳のごとの死亡率が今後とも同じと仮定して、ある年齢の人が平均して後何年生きるかを表したものであり、特にゼロ歳の平均余命を平均寿命という。 平均寿命の延びの主な要因としては、乳幼児死亡率の低下、抗生物質による結核の死亡率の低下、公衆衛生の普及により生活環境が整備され伝染病による死亡率の低下、などである。また、最近の平均寿命の延びに大きく寄与しているのは、成人病、特に脳血管疾患の減少による中高年層の死亡率の改善である。
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