大原女とは? わかりやすく解説

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おおはら‐め〔おほはら‐〕【大原女】

読み方:おおはらめ

おはらめ(大原女)


おはら‐め【大原女】

読み方:おはらめ

大原(おおはら)や八瀬(やせ)の里から、(しば)・(まき)・花などを頭にのせて、京都の町に売りにくる女。おおはらめ

[補説] 「小原女」とも書く。曲名別項。→大原女

大原女の画像
大原女の画像
荷を積んだ牛を引く大原女/画・渓斎英泉 ロサンゼルス郡美術館

おはらめ【大原女】

読み方:おはらめ

歌舞伎舞踊長唄2世瀬川如皐(じょこう)作詞、9世杵屋六左衛門作曲文化7年(1810)江戸中村座で、3世中村歌右衛門演じた変化奉掛色浮世図画(かけたてまつるいろのうきよえ)」の一。大原女と国入奴(くにいりやっこ)の風俗見せる。

[補説] 「小原女」とも書く。


大原女

読み方:オハラメ(oharame), オオハラメ(ooharame)

大原辺りから市中黒木などを売りに来る女


大原女

読み方:オハラメ(oharame)

大原から来て京の街に、炭などを売り歩いた行商の女。


大原女

読み方:オハラメ(oharame)

初演 文化7.8(江戸中村座)

音曲 長唄


大原女

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/09 15:27 UTC 版)

京都市時代祭で、大原女に扮した女性

大原女(おはらめ、おおはらめ)とは、山城国大原京都府京都市左京区大原)の女子がを頭に載せて京の都で売ることをさす。行商たる販女(ひさめ)[1]の一種。小原女とも[2]

概説

はじめ大原女は木炭)を売っていた(『本朝無題詩』[3])。これは大原の地が炭の産地だったためである。しかし鎌倉時代以降、京近隣の炭の名産地は山城国小野里に移った。大原はで有名となり、大原女も薪やを売り歩くようになった。治承・寿永の乱(いわゆる源平の戦い)における壇ノ浦の戦いで生き残り、大原寂光院に隠棲した平徳子(建礼門院)に仕えた阿波内侍が山仕事をした時の衣装を模したという伝承がある[4]

その装束は、島田髷手拭を被り、薪を頭上に載せ、鉄漿をつけ、紺の筒袖で白はばきを前で合わせ、二本鼻緒の草鞋を履いている。明治時代頃までの旧装束と、それ以降の新装束で違いがあり、手拭の色が藍色から白色に変わるなど変化が見られる[4]

京都の風物詩として著名で、『東北院職人尽歌合』や『七十一番職人歌合』など中世の職人歌合において記され、狂言・舞踏にも登場する。江戸時代にはや長沢蘆雪美人画の題材とし、近代以降は土田麦僊横山大観冨田溪仙堂本印象小松均といった日本画家のほか、洋画家の浅井忠が画題とした[4]

昭和に入った頃から緩やかに減少し、1945年以降、急速に減少したとされる[5]。京都市街に電灯や都市ガスが普及し、薪・柴の需要が減ったためである。現代は春の「大原女まつり」や「時代祭」の大原女行列といった観光資源として往時の姿を伝えている[4]

画像

脚注・出典

  1. ^ 販女・鬻女』 - コトバンク
  2. ^ 大原女』 - コトバンク
  3. ^ 本朝無題詩』 - コトバンク
  4. ^ a b c d 【美の粋】洛外を描く(下)働く姿は生命力の象徴『日本経済新聞』朝刊 2019年6月9日16 - 17面(NIKKEI The STYLE/Art)。
  5. ^ 橋本暁子「近代における大原女の変化:大原と八瀬の比較を通して」『交通史研究』第63巻、交通史学会、2007年、29-51頁、doi:10.20712/kotsushi.63.0_29 

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