ヘテロダイン【heterodyne】
ヘテロダイン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/02 07:21 UTC 版)
ヘテロダイン(英: heterodyne)とは、ラジオや信号処理で、2つの振動波形を合成または掛け合わせることで新たな周波数を生成すること。信号の変調および復調、興味のある情報を扱いやすい周波数帯域に移すなどといった用途に使われる。この操作は真空管やトランジスタなどの信号処理デバイスを使って実施される。2つの周波数を混合すると、三角関数の性質によって新たに2つの周波数が生じる。1つは混合する2つの周波数の和であり、もう1つはそれらの差である。通常、変調時は和の方だけ、復調時は差の方だけを必要とする。必要としない方の信号は、後続の同調回路を通過できないか、フィルタ回路によって除去される。
- ^ 堀桂太郎著「アナログ電子回路の基礎」p.89 東京電機大学出版局、2003年、ISBN 4-501-32290-X
- ^ 低い側が使われることが多いが、中波や長波ラジオのように低い側に余裕が無い場合や、バンドプランの関係で妨害や影像の都合など、高い側を使うことも珍しいわけではない。
- ^ S-VHS規格 525ライン60フィールドNTSC方式用(抜粋)
- ^ 英: hi-bind
- ^ 英: low-band
- ^ チャールズ・ポイントン著「Digital Video and HDTV: Algorithms and Interfaces」モルガン・カウフマン・パブリッシャーズ、2003年、PP 582~583、ISBN 1-55860-792-7
- 1 ヘテロダインとは
- 2 ヘテロダインの概要
- 3 参考文献
ヘテロダイン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/04 08:56 UTC 版)
周波数カウンタで測定できない高い周波数の電磁波は、ヘテロダインという周波数変換技法を使って間接的に測定する。基準となる既知の周波数の信号とそれに近いが正確な周波数の不明な信号を非線形なプロセスで混合すると、2つの周波数の差にあたるヘテロダインまたは「うなり」と呼ばれる信号が発生する。この信号は周波数が十分低いので、周波数カウンタで測定可能である。もちろん、こうして測定できるのは基準となる周波数との差分であり、基準となる周波数は別の方法で確定する必要がある。さらに高い周波数を測定するには、ヘテロダインを数段使用する。最近では、この技法で赤外線から可視光の周波数まで測定可能である。
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