チベット仏教とは? わかりやすく解説

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チベット‐ぶっきょう〔‐ブツケウ〕【チベット仏教】

読み方:ちべっとぶっきょう

7世紀吐蕃(とばん)王国時代インドから伝わりチベット中心に発展した大乗仏教一派後期インド仏教教理密教継承15世紀にゲルク(徳行)派がおこり改革黄帽派といわれ、以後主流となり、ダライ=ラマはその教主。ほかに、非改革のニンマ(古)派など諸派がある。13世紀以降、モンゴル・シベリア、シッキムを含むヒマラヤ地域広まったラマ教


チベット仏教

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/16 02:18 UTC 版)

チベット仏教(チベットぶっきょう、チベット語: བོད་བརྒྱུད་ནང་བསྟན།)は、チベットを中心に発展した仏教の一派。根本説一切有部律の厳格なに基づく出家制度、仏教の基本である四聖諦の教えから[1]大乗顕教の諸哲学や、金剛乗密教までをも広く包含する総合仏教であり、独自のチベット語訳の大蔵経を所依とする教義体系を持つ。中国、日本、チベットなどに伝わる北伝仏教[2]のうち、漢訳経典に依拠する東アジア仏教と並んで、現存する大乗仏教の二大系統のひとつをなす。


注釈

  1. ^ 転生活仏とも呼ばれるが、「活仏」は中国人による呼び方で、チベットにはない表現である[3]
  2. ^ 中観自立論証派(スヴァータントリカ)と中観帰謬論証派(プラーサンギカ)。
  3. ^ 「浄行(厳律)派」の意。「黄教」「黄帽派」とも。
  4. ^ 過去に用いられていた「紅教」「紅帽派」という呼称は、ゲルク派がチョナン派にならって黄色い帽子をかぶったため、中国語圏で「黄教」「黄帽派」と呼ばれるようになってから他宗派をさすために使われた表現であり、ニンマ派のみだけでなくサキャ派、カギュ派をも指していたことが多く、注意を要する。「ラマ教」と同じく現在の学術界ではめったに使用されない表現である。

出典

  1. ^ 吉村 2014, pp. 362–363.
  2. ^ 世界大百科事典 第2版『北伝仏教』 - コトバンク
  3. ^ 吉村 2018, p. 32.
  4. ^ 世界大百科事典 第2版『ラマ教』 - コトバンク
  5. ^ 『岩波 仏教辞典 第2版』 1037-1038頁、「ラマ教」。
  6. ^ 石濱 2014, p. 90.
  7. ^ The religion of Keanu Reeves, actor”. Adherents.com. 2019年4月27日閲覧。
  8. ^ Tibetan buddhist in hollywood. www.hollywood.org[リンク切れ]
  9. ^ “中国政府、チベット高僧の転生に事前申請を要求”. AFPBB News. (2007年8月4日). https://www.afpbb.com/articles/-/2263352?pid=2001212 
  10. ^ 吉村均『チベット仏教入門』筑摩書房〈ちくま新書〉、2018年
  11. ^ 高山文彦『麻原彰晃の誕生』文藝春秋〈文春新書〉、2006年2月20日。ISBN 978-4-16-660492-0 [要ページ番号]
  12. ^ 弥勒祈願祭”. 文殊師利大乗仏教会. 2019年4月27日閲覧。
  13. ^ 福田 2014, p. 221.



チベット仏教 (Vajrayana)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/15 14:00 UTC 版)

ナーランダ僧院」の記事における「チベット仏教 (Vajrayana)」の解説

ナランダ後期(9ー12世紀)の教え伝統から来ていると思われる

※この「チベット仏教 (Vajrayana)」の解説は、「ナーランダ僧院」の解説の一部です。
「チベット仏教 (Vajrayana)」を含む「ナーランダ僧院」の記事については、「ナーランダ僧院」の概要を参照ください。

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チベット仏教

出典:『Wiktionary』 (2021/08/14 23:55 UTC 版)

名詞

チベット 仏教チベットぶっきょう

  1. ブータンチベットネパールモンゴルなどで行われている仏教のこと。チベットから各地へと伝播した。

発音(?)

チ↗ベットブ↘ッキョー

関連語


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