真空溶解
金属を真空雰囲気で溶解すること。大気中で溶解すると酸化が著しく、成分元素と大気が反応して非金属介在物が生成し、溶解した金属中に残留する。酸素や水素などのガス成分を吸収することによって金属の特性を阻害することがある。真空中で溶解することにより、酸化などの化学反応を防止し、脱ガスして金属を浄化できる。真空溶解の対象になる材料は、チタンのように酸化されやすい金属や、超耐熱鋼などの特殊な高級合金である。熱源としては電気アーク、電子ビーム、プラズマ、電磁誘導などが、炉の形式や対象の材料によって使い分けられている。
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