lif eとは?

ライフ [1] 【life】

命。生命
一生生涯
生活。
他の外来語の上に付いて複合語をつくり,救命のためのの意を表す。

ライフ 【Life】

アメリカ週刊雑誌1936年創刊写真のもつ迫真性・実証性を生かした記事特徴とする。72年廃刊78年月刊誌として復刊

ライフ

ライフ

■主要諸元

  タイプ DIVA
DIVA
スペシャル
DIVA
Turbo
F/
F・ハッピー
スペシャル
F
Turbo
C/
C・コンフォート
スペシャル
C・ファイン
スペシャル
駆動
方式
FF 4WD FF 4WD FF 4WD FF 4WD FF 4WD
車名型式 ホンダ・DBA-JB5 ホンダ・CBA-JB6 ホンダ・DBA-JB7 ホンダ・CBA-JB8 ホンダ・DBA-JB5 ホンダ・CBA-JB6 ホンダ・DBA-JB7 ホンダ・CBA-JB8 ホンダ・DBA-JB5 ホンダ・CBA-JB6
トランスミッション 電子制御4速オートマチックプロスマテックロックアップ機構付)
寸法

重量

乗車
定員
全長(m)/全幅(m) 3.395/1.475
全高(m) 1.580 1.595 1.580 1.595 1.575 1.590 1.575 1.590 1.575 1.590
ホイールベース(m) 2.420
トレッド(m)前/後 1.295/1.290 1.305/1.300
最低地上高(m) 0.155
車両重量(kg) 870 940 880 950 860 930 870 950 840 910
乗車定員(名) 4
客室内寸法(m)
長さ/幅/高さ
1.805/1.275/1.285
エン
ジン
エンジン型式 P07A
エンジン種類シリンダー数及び配置 水冷直列3気筒横置
機構 SOHC ベルト駆動 吸気1 排気1
総排気量(cm3) 658
内径×行程(mm) 71.0×55.4
圧縮比 11.2 8.5 11.2 8.5 11.2
燃料供給装置形式 電子制御燃料噴射式(ホンダPGM-FI
使用燃料種類 無鉛レギュラーガソリン
燃料タンク容量(L) 35 31 35 31 35 31 35 31 35 31
性能 最高出力
(kWPS]/rpm)*
3852]/6,700 4764]/6,000 3852]/6,700 4764]/6,000 3852]/6,700
最大トルク
(N・mkg・m]/rpm)*
61[6.2]/3,800 93[9.5]/4,000 61[6.2]/3,800 93[9.5]/4,000 61[6.2]/3,800
燃料消費率(km/L)
10・15モード走行国土交通省審査値)
19.0 17.8 18.2 16.4 20.0 18.6 18.8 17.0 20.0
〈19.6〉
18.6
〈18.2〉
主要燃費向上対策 電動パワーステアリング
最小回転半径(m) 4.7 4.5
動力
伝達

走行
装置
変速比 1速 3.130 3.131 3.130 3.131 3.130
2速 1.738 1.793 1.738 1.793 1.738
3速 1.097 1.150 1.097 1.150 1.097
4速 0.833 0.812 0.833 0.812 0.833
後退 2.047
減速比 4.882 前4.882/後3.272 4.294 前4.294/後3.272 4.882 前4.882/後3.272 4.294 前4.294/後3.272 4.882 前4.882/後3.272
ステアリング
装置形式
ラック・ピニオン式 (パワーステアリング仕様
タイヤ前・後 165/55R14 72V 155/65R13 73S
ブレーキ種類形式 油圧ディスク
油圧リーディング・トレーリング
サスペンション方式 マクファーソン
車軸式 ド・ディオン式 車軸式 ド・ディオン式 車軸式 ド・ディオン式 車軸式 ド・ディオン式 車軸式 ド・ディオン式
スタビライザー形式 トーション・バー

〈〉内はEBDABSブレーキアシスト装着車。

■*はネット値です。「ネット」とはエンジン車両搭載した状態とほぼ同条件測定したものです。 ■新単位として、出力は「PS」から「kW」に、トルクは「kg・m」から「N・m」に切り替わっています。 燃料消費率定められた試験条件での値です。お客様使用環境気象渋滞等)や運転方法急発進エアコン使用等)に応じて燃料消費率異なります。主要諸元道路運送車両法による型式指定申請書数値。 ■LIFE、DIVA、アレルフリー、G-CON、i-DSIPGM-FIプロスマテック本田技研工業株式会社登録商標です。
製造事業者本田技研工業株式会社 



ライフ

英語 Life

ライフとは、家庭延長として、ゆったりした生活空間を提供できるファミリーカーであり、毎日幸せな生活を送るというコンセプトから生まれ車名71年6月発売NⅢ360併売した。2ドア4ドアがあった。エンジン新設計のEA型・356ccで水冷最高出力は30psのほかバルブタイミング変更圧縮比下げて21psにした2チューン用意。AT仕様もあった。初期型の東京店頭渡し価格346000円~443000円。

71年10月、2ドアワゴン発売。これもNの時代にはなかったこと。72年5月には、スポーティなツーリングシリーズを出した。再び36psエンジンを積むSSGS現れた。価格389000円と449000円。2ドアだった。

72年6月、ツーリングシリーズを除きマイナーチェンジタウン2ドア廃止9月には4ドアツイン発売し、73年8月にもマイナーチェンジしたが、74年10月には生産を終えた。

ライフというモデル名のクルマが再び登場したのは97年4月。その名前だけとると、2代目となるが、ホンダでは、新し時代ライフスタイルにピッタリ合ったクルマありたいと願って付けたもので、関連性はないという。48ps・660ccエンジン搭載し、既存トゥデイコンポーネント利用した、背の高いクルマ4ドアのみ。駆動方式FF

98年10月新規格に合わせ軽乗用車いっせいに発売代替わりした。スタイリング旧型とよく似ていたが、フロントバンパーに一対突起があることと、テールライト天井にまで達していないことが新型識別ポイントだった。駆動方式FF4WDがあった。

2000年5月最上級グレードのLタイプ追加12月には戦力アップをはかるべく強力なバリエーション、ターボバージョンのタンクというモデル投入した。顔つき精悍シャープ変わったエンジンは横置きで、ターボにはセラミック・ボールベアリングを採用大型空冷インタークーラー装備し、最高出力47kW(64ps)/6000rpm、最大トルク93Nm(9.5kg-m)/4000rpmを発生構造SOHC・3気筒12バルブ

駆動方式FFと、リアルタイムと呼ぶビスカスカップリングを用いた4WDがあった。ミッションはコラムセレクターの3速AT。高トルクに対応して、フロントドライブシャフトには、ハーフシャフトを採用した。ステアリングパワーアシスト電動グレードTSTR2種

2001年5月NAモデルマイナーチェンジ。マルチリフレクターヘッドランプの採用など内外装を一新装備充実をはかったうえで全タイプ1~2万円値下げ実施特別仕様車メヌエット通常モデル移行

2002年8月タンク含めてマイナーチェンジNAモデルでは、メヌエットとGタイプ中心にシート表皮の上質化など装備充実したうえで、再び値下げを行った。タンクヘッドランプのブルーコーティングなど質感の向上をはかると同時に、フロントエアインテークなど、各部ボディ同色にした専用外観をもつDiva(ディーバ)を追加した。2003年9月フルモデルチェンジ新型登場

ライフ

ライフ_2

※「大車林」の内容は、発行日である2004年時点の情報となっております。

生命

英訳・(英)同義/類義語:life

あらゆる生物のにつ本質的な属性

Life

名前 ライフ

LIFE!

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/12/04 14:08 UTC 版)

LIFE!
The Secret Life of Walter Mitty
Walter Mitty Logo.png
『LIFE!』(原題:The Secret Life of Walter Mitty)のロゴ
監督 ベン・スティラー
脚本 スティーブン・コンラッド
原作 ジェームズ・サーバー
「ウォルター・ミティの秘密の生活」
製作 スチュアート・コーンフェルド
サミュエル・ゴールドウィン・Jr
ジョン・ゴールドウィン
ベン・スティラー
出演者 ベン・スティラー
クリステン・ウィグ
シャーリー・マクレーン
ショーン・ペン
音楽 シオドア・シャピロ
撮影 スチュアート・ドライバーグ
編集 グレッグ・ハイデン
製作会社 Samuel Goldwyn Films
Red Hour Films
配給 20世紀フォックス
公開 アメリカ合衆国の旗 2013年10月5日(ニューヨーク映画祭)
アメリカ合衆国の旗 2013年12月25日
日本の旗 2014年3月19日
上映時間 115分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $90,000,000
興行収入 アメリカ合衆国の旗カナダの旗 $58,236,838[1]
世界の旗 $188,133,322[2]
日本の旗10.1億円[3]
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LIFE!』(ライフ、原題: The Secret Life of Walter Mitty)は、2013年アメリカ合衆国叙事詩的コメディドラマファンタジー映画。監督と主演はベン・スティラーが務めた[4][5]

この映画は1939年に発表されたジェームズ・サーバーの短編小説「ウォルター・ミティの秘密の生活」(The Secret Life of Walter Mitty)を原作とするダニー・ケイ主演映画『虹を掴む男[6](1947年公開)のリメイク作品である[7]。アメリカでは2013年12月25日に、日本では2014年3月19日に全世界で最も遅くの公開となる[8]

原作は非常に短い短編であり主人公の職業も特定されていないが、本作が出版界を舞台としているのは『虹を掴む男』を踏襲している。

DVD/ブルーレイの商品名は「LIFE!/ライフ」と表記される。

ストーリー

「世界を見よう、危険でも立ち向かおう。それが人生の目的だから」というスローガンを掲げる伝統的フォトグラフ雑誌『LIFE』。

ウォルター(ベン・スティラー)は、『LIFE』編集部のネガフィルム管理部門で真面目に働きながらも、地味で平凡な人生を送る冴えない男。

想いを寄せている同僚のシェリル(クリステン・ウィグ)に直接声を掛ける勇気もなく、彼女がパートナー探しのウェブサイトに登録していることを知れば、自身も登録してみるものの、特徴的な体験談のひとつさえも書くことがない。しかしお得意の空想の世界では、時にアクションヒーロー、時に勇敢な冒険者となり、シェリルに対して情熱的な台詞を言うことも出来た。しかし所詮それは、空想の世界の出来事でしかなかった。

ある日出社したウォルターは、突然のライフ社事業再編と、それによるLIFE誌の廃刊を知らされる。同時に、事業再編を担当する新しいボス、テッド(アダム・スコット)がウォルターらの前に現れる。

LIFE誌を代表するフォト・ジャーナリストであり、冒険家のショーン(ショーン・ペン)は、いち早く事業再編による廃刊を知っており、ウォルターへの手紙と、LIFE誌のための最後の撮影フィルム、そしてウォルターのこれまでの仕事ぶりに感謝を込めた、「素晴らしい仕事に感謝」という言葉とLIFEのスローガンの入った革財布の贈り物を届けていた。

しかしショーンが「自身の最高傑作ゆえに、最終号の表紙に相応しい」と記す「25番目のフィルム」はそこにはなく、撮影フィルムから欠けていた。

テッドによる容赦ないリストラクチャリングが始まる。同時にテッドは、最終号の表紙を飾る予定の、25番目のフィルムの早急な提出をウォルターに求める。

25番目のフィルムの在処はショーンしか知らない、と悟ったウォルターは、映像が写っている残りのフィルムを元に、シェリルの協力も得て、ショーンの所在を推理するが、それはニューヨークから遠く離れた場所、グリーンランドであった。

気がつけばウォルターはオフィスを飛び出し、ショーンを見つけるべく、エア・グリーンランドヌーク行きの飛行機に飛び乗っていた。この瞬間からウォルターの、空想の世界ではない、現実の世界での冒険がはじまる。同時にこの旅は、彼自身の人生の転機、思いがけない人々との出会いの旅となるのであった。

写真の指の男の酔っぱらい操縦のヘリから船に乗り、今度はアイスランドに向かう。アメリカに戻るとネガがないといって解雇される。シェリルの家に息子のためのスケートボードを持って行けば「ダーリン」と呼ぶ男がいた。写真の一つが父の形見のピアノだと分かり、聞けばショーンが来てウォルターを誉めてて、行き先もWARLOCKSではなくWORLORDS(部族軍長)と分かる。空になった財布を捨て、アフガニスタンの高山に向かう。ユキヒョウを狙っているショーンを見つけるが、ネガはサプライズで財布に入れておいたといわれる。帰宅すると母が財布を拾っていてネガをLIFE社に届けることができた。シェリルと再会するが、在宅していたのは元夫ではなく、今も独身だと知らされる。LIFEの最終号には「これを作った人々に捧げる」と書かれていて、ネガを確認するウォルターの写真が使われていた。

キャスト

ウォルター・ミティ
演 - ベン・スティラー、日本語吹替 - 岡村隆史
本作の主人公。雑誌LIFE編集部に16年勤めるベテラン社員。42歳。
幼少期に父を失ってからは、一家の大黒柱役を担い、高齢にさしかかる母エドナと、
いつまでも幼さの残る妹オデッサの生活を支えながら、つましく地味に生きている。
職場での存在感も薄いが、仕事ぶりにおいてはショーンや部下からの信頼は厚い。
空想癖があり、どこに居ても、誰と一緒にいても、深い空想の世界に入り込んでしまうことがある。
幼い頃にスケートボードが得意で、大会で賞を受賞したこともある。そのテクニックは、今もさほど衰えている様子はない。
シェリル・メルホフ
演 - クリステン・ウィグ、日本語吹替 - 三石琴乃
雑誌LIFEの女性社員で、ウォルターの同僚。36歳。
ウォルターが密かに想いを寄せる相手。
ごく最近離婚し、シングルマザーとなって、スケートボードに夢中な12歳の息子を一人手で育てている。
LIFE社のスローガンに共感し、LIFE編集部へ転職してからまだ1ヶ月。
ショーン・オコンネル
演 - ショーン・ペン、日本語吹替 - 山路和弘
命を顧みない冒険家であり、フォトジャーナリスト。
デジタルワークフローが主流となった現代においても、銀塩フィルムカメラ NIKON F3 を愛用。
いつも世界中を飛び回っており、その所在は常に不明。携帯電話も所有しておらず、容易に連絡も取り合えない。
ウォルターとは電話で話したことはあるが、まだ面識はない。しかし、誠実で質の高い仕事ぶりから、ウォルターのことを高く評価している。
テッド・ヘンドリックス
演 - アダム・スコット、日本語吹替 - 花輪英司
ウォルターの新しいボス。
上層部からの命を受けて、LIFE事業再編の責任者として、ウォルターらの前に現れる。
LIFE最終号発売の統括責任を負っており、陣頭指揮を取りつつ、表紙を飾るショーンのフィルムNo.25を探す。
歴史ある雑誌の編集部を指揮するマネージャとしては、未熟な発言や行動が目に付くが、時に実直な一面も垣間見える。
エドナ・ミティ
演 - シャーリー・マクレーン、日本語吹替 - 沢田敏子
ウォルターの母。穏やで寛容な人柄。機転も利く。
夫の形見であるグランド・ピアノを大切にしている。
得意料理の一つは、とても美味しいオレンジのケーキ。
ウォルターのことを自慢の息子として、誇りに思っている。
オデッサ・ミティ
演 - キャスリン・ハーン、日本語吹替 - 鯨エマ
ウォルターの妹[9][10]
あどけない女性。大切な父の形見のピアノを路上に放置してきたり、すぐにウォルターと口喧嘩を始めるなど、短絡的でかっとなりやすい一面も持つ。
女優を夢見て、舞台のオーディションを受け続けている。
トッド・マハール
演 - パットン・オズワルト、日本語吹替 - 吉見一豊
パートナー探しのウェブサイト『eHarmony』の顧客サービス責任者。ロサンゼルス在住。
気のいい楽観主義者。
ウォルターからのシステムトラブルの電話を受けたあと、ウォルターのことを気に掛け、
本人に代わってプロフィールを書き上げようと、時折電話を掛けてくる。
好物はシナボン

関連項目

参考文献

  1. ^ The Secret Life of Walter Mitty”. Box Office Mojo. 2014年8月3日閲覧。
  2. ^ The Secret Life of Walter Mitty”. 2014年8月3日閲覧。
  3. ^ 2015年記者発表資料(2014年度統計) (PDF)”. 日本映画製作者連盟 (2014年1月27日). 2014年1月27日閲覧。
  4. ^ Ben Stiller, At Tribeca, Talks 'Secret Life Of Walter Mitty': 'I Don't Sing & Dance'”. Huffingtonpost.com (2013年4月21日). 2013年5月5日閲覧。
  5. ^ Hammond, Pete. “CinemaCon: Fox Unveils Ben Stiller's 'Secret Life Of Walter Mitty' Which Could Be Oscar Bound”. Deadline.com. 2013年5月5日閲覧。
  6. ^ 『虹を掴む男』は邦題で、原題は原作と同じく『The Secret Life of Walter Mitty』。
  7. ^ Ben Stiller To Join ‘Secret Life of Walter Mitty’ Remake”. Screenrant.com. 2013年5月5日閲覧。
  8. ^ The Secret Life of Walter Mitty (2013) - Overview - MSN Movies”. Movies.msn.com (2013年4月18日). 2013年5月5日閲覧。
  9. ^ Arbeiter, Michael (2012年4月5日). “KATHRYN HAHN JOINS BEN STILLER, KRISTEN WIIG IN 'SECRET LIFE OF WALTER MITTY'”. Hollywood.com. 2013年10月8日閲覧。
  10. ^ Fleming, Jr., Mike (2012年4月4日). “Kathryn Hahn And Josh Charles Join ‘The Secret Life Of Walter Mitty'”. Deadline.com. PMC. 2013年10月8日閲覧。

外部サイト


生命

(lif e から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/11/11 14:21 UTC 版)

妊娠第10週目の胎児。
母親を飲み栄養をとる乳児

ここでは生命(せいめい、: life: vita ウィータ)について解説する。

概論

生命とは、文脈によってさまざまな定義がある語であるが、基本的には「生きているもの」と「死んでいるもの」、あるいは物質生物を区別する特徴・属性などを指す語、あるいは抽象概念である。伝統的に、「生き物が生きた状態」そのものを生命と呼んだり、生きた状態は目に見えない何かが宿っている状態であるとして、その宿っているものを「生命」「」「」などと呼んでおり、現在でも広く日常的にそのような用法で使われている。現代の生物学では、代謝に代表される、自己の維持、増殖、自己と外界との隔離など、さまざまな現象の連続性をもって「生命」とする場合が多い。

生命とは何か、ということについての論や見解を生命論や生命観と言う。古代から多くの人々によって、生命とは何なのか、ということについて様々に論じられてきた。自然哲学には自然哲学の生命観があり、宗教には宗教的な生命観がある。現在、一般的・日常的には、生きものが生きている状態を指して「生命を持っている」「生命を宿している」と呼び、文脈によっては非物質的なのようなものを指す場合もある。

ここでは様々な角度から生命を扱うことにし、伝統的な概念から、現代生物学的な生命に関する概念や理論までを、ある程度歴史に沿って追ってゆくことにする。

伝統的な理解についてはも参照のこと。

大島泰郎によれば、現在、我々人類が知っている生命は、地球上の生物のみであるが、これらのすべての生物は同一の先祖から発展してきたと、現代生物学では考えられている。その理由は、すべての地球生物が用いるアミノ酸が20種類だけに限定され、そのうちグリシンを除き光学異性体を持つ19種類がすべてL型を選択していること、またDNAに用いる核酸の塩基が4種類に限定され、それらがすべてD型である事である[1]

現在知られている地球上の全ての生物は炭素を素にしているが、我々が地球以外での生命の形を知らないだけという可能性も指摘されることがある。理論上は炭素以外の物質を元とした生物も考えられうるのである。化学プロセスと生命現象が不可分なものであるかについても、さまざまな議論がある。

定義

「そもそも、何が生命か?」 この問題について考えはじめると生物学者たちは、すっかり悩んでしまい、夜もおちおち寝ていられないほどである[2]

生物学者は悩んでしまう。「は、生命体なのか?生命体ではないのか?」
ラマルクが19世紀に独自の恣意的な線引きを言い出すまでは、鉱物なども「生命」とされていた。結晶は周囲のものを取り込んで、成長する。

生物学は生命に関する学問だというのに、生物学者たちは、その基本である生命の定義ですら互いに合意することすらできない、というような状態である[2]。「細胞一つ一つも「生きて」いて、それぞれ生命があるのでは?学習して変化するタイプのコンピュータ・プログラムも 「生きている(生命がある)」と言っていいのでは? (森林火災などの)は、(周囲の物を)"食べて"、成長し、増殖するのだから生命体と言っていいのか?」などといった調子で、すっかり悩んでしまうのである[2]。 生物学の教科書などにはしばしば“生命と非生命を分ける属性のリスト”などといったものが掲載されているが、そういうリストに挙げてある概念同士は重複して混乱しているし、おまけに往々にして著者ごとに関心領域が異なることの影響をうけて教科書ごとにリストの内容が異なってしまっている[3]。McKayなどに言わせれば「生命とは何らかの過程を意味するものであり、純粋な物質というわけではないから」ということになる[4]」。また、哲学者や生物学者の中には、「生命を定義する必要など無い、生命というのは自然の事実なのだから」と述べる人すらいる、といったことをBruce Weberは指摘した(SEP[3])。

何が「生きているか」を考える難しさを示す実例にHeLa細胞を挙げる人もいる。これはヘンリエッタ・ラックスというアメリカ人女性の子宮がん細胞を元にしたヒト細胞であり、培養され世界中の研究所に分配され試験に用いられている。ヘンリエッタ個人は既に亡くなったが、彼女由来の細胞は現在でも生きている。大島に言わせると、生命の基本的活動が細胞である事、そして「生きている」状態には明瞭な線引きができないさまざまな段階が存在すると考えられる、ということになる[5]

こうした話が生物学者の間でまことしやかにしばしば語られるが、実情はそうではなく、ラマルクが、1809年の著書『動物哲学』において、さかんに繰り返し「動植物と鉱物の間には越えられない断絶がある」と言いだして強調することで、「生物 / 非生物」という線引きを恣意的に行ったからである[6]。ラマルクはbiology(生物学)という言葉を生み出した人物であり、彼が当時の常識に逆らって物と動植物の間に断絶を造ったことで、彼なり(独自)の「生物」という範囲の輪郭を作った。そうした恣意的な輪郭(線引き)を用いることで「biology 生物学」 という分野が登場したのであり[6]、ラマルクが恣意的な操作によって、現代人が「常識」のように思っている「《物質》と《生命》」という対比を登場させたと言えるのである[6]。であるから、現代の生物学の用語はその出発点からしてすでに、そうして恣意的に線引きしてつくられたものである、という本当の歴史を(科学者にとって都合が悪いからと)隠ぺいしておいて(あるいは、隠ぺいの結果 忘却されて)、さも「事実」の側に何か客観的・絶対的なものがあるはずと考えて 逆向きに論じてしまうと、そもそも恣意的な線引きなのだから、客観的な事実を集めても、人の数だけ恣意的な方法はあり、合意点などあるはずもなく、いつまでたっても「生命」の“定義”は混乱するばかりなのである。(詳細は後述)

生命観・生命論の歴史

生命とは何か、ということについての論や見解を生命論や生命観と言う[7]

古代ギリシャを見てみると、古代ギリシャ人たちは、生きている状態のことを: Ψυχή プシュケーと呼んでいた。プシュケーというのはもともとは呼吸)のことであり、息をするということは生きていること示す最も目立つ特徴なので、プシュケー(息)という語が「生きていること= 生命」も指すようになり、やがてそれが転じ日本語の「」や「霊魂」という概念まで意味するようになった。(つまりプシュケーという語は、文脈次第で(呼吸)・生命・心・魂のいずれも意味し得る)。

アリストテレスは Peri psyches 『ペリ・プシュケース』でプシュケー(現代で言うところの生命や心や魂)について論じた。(同著の題名は直訳すれば『プシュケーについて』であり、プシュケー論、生命論である。邦訳書では『心について』『霊魂論』などとなっている。)。アリストテレスは初期段階では、生きものの種類によって異なるプシュケーの段階があると見なしていて、(1)植物的プシュケー (2)動物的プシュケー (3)理性的プシュケー(人間のプシュケー)というように区別していたが、やがて植物動物人間の間にプシュケーの差というのはさほど絶対的なものではないと見なすようになり、最終的にはそれらプシュケーに差はない、とも記した。

また、「すべての物質は生きている」とする哲学的な考え方が古くから現代にいたるまである。古くは古代ギリシャのミレトス学派にもそうした考え方があったことが知られているが、古代に限らず、またその地域に限らず、広く、ひとつの基本的な哲学的見方としてこの考え方は、現代にいたるまで存在している。こうした考え方を物活論英語版 hylozoism と言う。

ヨーロッパでは中世キリスト教が広がり、旧約聖書創世記の記述に従い、自然人間も、動物・植物も、その他 生きとし生けるものすべてを造ったと考えていた。また、12世紀ルネサンスによってイスラーム(アラビア語)の文献がラテン語に翻訳されるようになると、そこで解説されていたアリストテレスの考え方が知られるようになり、その生命論も受け入れられるようになった。

1648年デカルトが、Le monde(『世界論』とも『宇宙論』とも)の後半にあたるTraité de l'homme(『人間論』)を出版した[6]。デカルトは、人間も含めて全ての生物は神が制作した機械だと見なした[6]。当時、ものの喩えではなく、宇宙は機械だと考えられたが、こうした考えの背景には「神が宇宙を制作した」というキリスト教の信仰がある[6]。と同時に、その本でデカルトは、例えば心臓熱機関だとし、運動によって説明できる、とし、(アリストテレスが用いていたプシュケーという概念の系統に属するともいえる)植物プシュケーや感覚プシュケーなどは用いなくても説明できる、とした[6][8]。アリストテレスがプシュケーを用いて、生命と非生命の区別をしふたつは異なっているとしたのに対し、デカルトはその差異は見せかけのものだとして、全てを物の運動の説明一色で塗り固めようとしたのである[6]。デカルトの考え方は機械論と呼ばれる。機械論によって、人々は単純なモデルでの説明にばかり興味を示すようになり、生物と無生物の区別への関心が低下し、それだけでなく世界の多様性への関心までも低下して、博物学まで一時低調になった[6]。(現代の生物学に属するようなものは、当時 博物学に属していたが、その生物学相当の学問領域全体が低調になってしまったのである[6]

18世紀になると、そうした行き過ぎを批判する動きが出た。18世紀フランスを代表するとされる哲学者コンディアック1749年に『体系論』を出版したが、そこで彼はデカルト以来の17世紀的な「体系」は、事実に根拠を持たない想像力の産物だとして批判し、学問的な知識というのは、“ニュートン力学のように”観察にもとづく事実を出発点にして構築しなければいけない、と述べたのである[6](この“ニュートン力学のように”という当時の発想がどのようなものであったかについては後述する)。18世紀に博物学が再隆盛した理由としてジャック・ロジェは17世紀の内戦の時代の後に社会が全体的に安定し、人々が「退屈」したことを挙げた。退屈な現実から逃れるため、異国の文物や自然学研究に関心を持ったという[6]

18世紀には生命と物質の概念の区分けは現代人と異なっていた。たとえば、18世紀の博物学における分類体系においては、大抵は、「動物界」「植物界」「鉱物界」が並置されていた。分類学の父とされるリンネの『自然の体系』(1735)はその典型で、冒頭で「自然物は鉱物界、植物界、動物界の三界に区分される。鉱物は成長する。植物は成長し、生きる。動物は成長し、生き、感覚を持つ」と定義された[9]。つまり現代なら無生物の典型と思われるような鉱物に、生物と連続的な位置が与えられていたのである[9]

すべてのcreature(被造物。神が創造したもの)というのは、鉱物のような単純なものから植物、動物、そして人間のような複雑な存在へ、さらには人間よりも高度な天使へと連続的な序列をなしている、というイメージはヨーロッパでは根強いものがあった[6](この連続的な階梯は「存在の大いなる連鎖英語版 the great chain of being 」と呼ばれる)。

リンネと同年生まれのビュッフォンは自著『博物誌』においてリンネの分類体系(花のおしべやめしべの数で分類するもの)を批判しつつ、客観的な分類は不可能だ、と主張した。上述のように全ての被造物は連続的な序列をなしていると考えられていたので、連続的に変化するものに客観的な区分線などないのだから、自然を分類するということは人為的あるいは恣意的だ、としたのである[6]。ビュッフォンの『博物誌』もまた四足獣類、鳥類、鉱物の巻があり、それらを等しく対象としていた。

これと関連するが、ラマルク1809年の著書『動物哲学』において、さかんに繰り返し「動植物と鉱物の間には越えられない断絶がある」と強調したが、これはとりもなおさず、当時は鉱物と動植物を連続的に捉える見方が根強かったことを示している[6]。ラマルクというのはbiology(生物学)という言葉を生み出した人物であり、彼が 当時の常識に逆らって物と動植物の間に断絶を造ったことで、彼なりの「生物」という範囲の輪郭を作ったということであり、そうした輪郭を用いることでbiologyという分野が登場したということなのである[6]。ここに現代人が常識のように思っている「物質と生命」という対比が登場したと言える[6]。また、ラマルクはそれによって、鉱物と対比されるべき動植物という“生物”を規定し、またそれによって生物は無生物とは根本的に異なる性質を持っている、としたのである[6]

ではなぜラマルクはそのような区分を持ち出したのかというと、それは18世紀に台頭したVitalism(ヴァイタリズム)という考え方が背景にある[6]。(ヴァイタリズムという語は「Vital ヴァイタル」などと同系統でこのヴァイタルは「いのちの」といった意味で、現代の医療現場でもバイタルサイン(生命兆候)などといった用語で用いられているが)、ヴァイタリズムというのは「生きているものには、物質とは異なる特殊な生命原理がはたらいている」とする考え方であり[6]、「生命原理」「生命特性」や「生命力」といった用語が用いられた[6]。その呼称はともかくとして、ともかく「いきているもの」と「ただのもの」を線引きする何らかの原理がある、と考えられたのである。このヴァイタリズムの思想こそが、17世紀的機械論の後に、“生物”の輪郭をつけようとする動機になったのである[6]。このヴァイタリズムが想定する「生命原理」というのは、個体全体にはたらくというよりも、個体を構成する器官や組織が持つ特性だと考えられていた。そしてこの「生命原理」というのは何らかの自然法則である、と考えられた[6][10]。こうした2点でヴァイタリズムは単なるアニミズムとは異なっていた。アニミズムが「ただの物体としての身体に、超自然的・非物質的な、だが実体的なアニマが宿る」と考えるのに対して、ヴァイタリズムというのは「身体を構成する組織や物質そのものが、何らかの生命原理を持っている。その原理は自然法則であって研究できる」と考えるのである[6]。(ただし、18世紀にはアニマと生命原理の両方を受け入れている思想家もいたので、その混ぜ方に応じて、思想家ごとに様々な考えはあった)。17世紀〜18世紀にかけて解剖実験が行われるようになり、切り離された心臓がしばらく鼓動しつづけることや、切り離された筋肉が刺激によって動くことが観察されたことなどから、器官や組織は生きている、とする考え方が生まれたのである[6]

ヴァイタリズムは18世紀だけでなく、19世紀、さらに20世紀でも大きな影響力を持っていた[6]。というより、生物学の方向性を定めるものでさえあった[6]。(最近の教科書では隠蔽されて書かれなくなってしまったが)19世紀の実験生物学者、科学史で「偉大な科学者」と描写されるあのパスツールもヴァイタリストだったのである[6]。彼は、発酵という現象は生命によってのみ可能だと考えていた。

通俗的には「生物学はオカルト的な“生気論”から脱却することで成立した」などと信じられているが[6]、当時の主流科学者たちがどのように考えていたのか歴史資料をしっかり調べることを怠っているから、そうした通俗的な見方を信じてしまうのであって、実際には、当時はヴァイタリズムというのはニュートン力学同様に科学的な説であると科学者らによって考えられていたのである[6]。つまり当時の科学者らは、観察によって生命のプリンキピア原理)を事実として受け入れ、それを出発点とする理論体系を構築しようと試みたのである[6]

「生物学は“生気論”からの脱却だ」とするような、まるで勧善懲悪のようなストーリーというのは、分子生物学の研究が一定の成果を挙げた時に、クリックなどの分子生物学研究者がさかんに宣伝した言葉を(事実をよく調べもせず)真にうけた人々の間に広がったものであり、事実を隠蔽するフィクションである[6]。こうした宣伝やそれを真に受けた話とは反対で、むしろ生物学が成立するためには、上述の歴史を読んでも分かるように、一旦ヴァイタリズムを経由することが不可欠であったのであるし、またヴァイタリズムはその後の生物学の背景や駆動力として受け継がれたのである[6]。(またそもそも、もしもクリックが主張するように生命現象が全て物理化学で説明できる、などとしてしまうと、なぜ物理化学以外に生物学という学問が現に必要とされているのか、ということが分からなくなってしまう、という問題もあるのである[6]。生物学が成立するためには、生物の独自性が認識されていなければならず、それを客観的・科学的に根拠づけようとしたのがヴァイタリズムだったのである[6]

現代の生物学の中では、細胞の中の分子メカニズムの詳細が明らかになりつつ一方で、「生命とは何か」という根本的な考察はあまりなされなくなってしまった。これは、生命現象と物理・化学との共通現象に関心が向いてしまったということであり、また生命現象の独自性を根拠づけようとする動機が失われた、ということでもある[6]。これは別の言い方をすると、生物学が進歩したことで、もともとその研究対象であったはずの生命現象そのものを見失ってしまったという皮肉な結果を生んだ、とも言える[6]と山口裕之は指摘した。

ところで、20世紀になるとホーリスム的な考え方も提唱され、またネオヴァイタリズム有機体論なども登場した[7](こうした考え方の源流は古代からあったが、再び前面に出てきた)。

現在では、生命は自動制御の機械に譬えられることも多いが[7]、同時にそれは有機体論的にも把握されており、分子生物学な見解も当然のように認められており、また、生命を可能ならしめている土台には情報の伝達[7]エネルギーの方向性のある変換がある[7]、とも言われるようになっているなど様々な切り口で把握されており、現代の生命論は複雑な様相を呈している。

宗教における生命

カバラに記されている生命の樹

多くの宗教においては、死後の世界もしくは、輪廻転生などがあると考えられている。この場合、人間の主体、存在の本質、あるいは人格そのものを、魂、霊魂と呼ぶ。生命と霊魂を同一視するかどうかは、諸処の例がある。

古代インドヴェーダ仏教では、人間の命と動物の命は同列的に扱われていた。仏教では、人間が動物に転生する考え(畜生道)なども見られるし、宗教家が動物を食べることはあまりよくないとする例もある。またジャイナ教では、虫を踏み潰して無駄な殺生をすることがないよう、僧侶は常にほうきを持ち歩くという習慣も見ることができる。

一方、キリスト教では、人間と動物の生命はまったく別のものとする傾向が強く、人間という存在は「によってを吹き込まれたもの」であり特別な存在である。さらに言えば、背信者を「命を失った者」と呼ぶ比喩[11]が存在し、神を信じるようになった者、天国に至る権利を得た者を「命を得た者」「永遠の命を得た者」とも呼ぶ場合がある。

生物学における生命

生物学では、生物の示す固有の現象を生命現象と呼ぶ。生命とは、その根元にあるものとの思想があり、生気論もその一つ(あくまで一例)だが、現在の生物学では概して具体的な生物と生命現象を論じることはあっても、生命そのものを題材とすることはほぼない。現代生物学では、生命を論じると言っても、生物を論じることにほぼ限定されているのである。ただしその範囲には若干の問題がある。

生命現象には様々な側面があるが、一般に生物学では、根本的な生命の定義に関わる部分は、その内部での物質交換と外部との物質のやりとり(代謝)、および同じ型の個体の再生産(遺伝生殖)にあると考えられている。また、そのような性質を持つ最小の単位が細胞であるので、細胞を生命の最小の単位と見なし、それから構成されるものに生命を認める、というのが一般的である[5]。なお、植物の種子などのように、著しく代謝活動が不活発な状態でも代謝活動の再開が見込める場合には生きている、と呼ぶ。

ウイルスが生命を持つのか、持たないか、については長年議論がある。増殖はするが代謝を一切しない。形状は幾何学的やメカのようであり、個体の多様性が無い。(左)正二十面体様 (中)らせん構造 (右)無人探査機のような形状のファージ

ところが、ウイルスウイロイドなどの存在は判断が難しい。ウイルスを生物とするか無生物とするかについて長らく論争があり、いまだに決着していないと言ってもよい[12]

ウイルスは増殖はするが代謝を行っていないのである[12]。増殖(再生産)について言えば、宿主となる生物が持つ有機物質合成機能のシステムの中にウイルスが入り込むと、宿主のシステムが言わば誤動作を起こしてしまいウイルスを増産してしまう。形状について言えば、ウイルスはDNAやRNAなどの核酸とそれを包む殻から成っている。概して幾何学的な形状を持っており、あるものは正二十面体のような多角立方体、あるものは無人火星探査機のようなメカニカルな形状をしており、同一種はまったく同形で、生物全般に見られる個体の多様性が見られない[12]。代謝について言えば、ウイルスは栄養を摂取することがなく、呼吸もしないし、老廃物の排泄もしておらず、つまり生命の特徴である代謝を一切行っていないのである[12]。また1935年にはすでにタバコモザイクウイルスの結晶化が成功している。結晶というのは、同じ構造を持つ単位が規則正しく充填されてはじめて生成しうるものなのである[12]。つまり、この点でもウイルスは生物というよりは物質と言える側面があることがわかった[12]。これらの相違点があるので普通はウイルスを生物とは認めない。 また、ウイロイドというのは、寄生性RNAのことで、ウイルス同様に宿主内のシステムが異常なものであることを判別できずに増産してしまう等々の特徴はウイルス同様であり一般に生物とは認めない。「生命とは自己複製するシステムだ」などとする定義では不十分だ、と考えれば、ウイルスは生命ではないのである[12]。 ただし、これらも自己複製という点だけに着眼すれば単なる物質から一線を画しており、その点をもってすればそこに生命を認めることは不可能ではない。「ウイルスは生物と無生物の間をたゆたう何者かである[12]」とも福岡伸一は表現した。

近年の生命の定義の試みは多数あり主要なものを挙げただけでも相当な数になるが、参考までにその一例を紹介すると、例えば福岡伸一は、ルドルフ・シェーンハイマー(en:Rudolf Schoenheimer)の発見した「生命の動的状態(dynamic state)」という概念を拡張し、動的平衡(dynamic equilibrium)という概念を提示し、「生命とは動的平衡にある流れである」とした[13]。 生物は動的に平衡状態を作り出している[13]。生物というのは平衡が崩れると、その事態に対してリアクション反応)を起こすのである[13]。そして福岡は、(研究者が意図的に遺伝子を欠損させた)ノックアウトマウスの(研究者の予想から見ると意外な)実験結果なども踏まえて、従来の生命の定義の設問は浅はかで見落としがある、見落としているのは時間だ、とし[13]、生命を機械に譬えるのは無理があるとする[13]。機械には時間が無く原理的にはどの部分から作ることもでき部品を抜き取ったり交換することもでき生物に見られる一回性というものが欠如しているが、生物には時間があり、つまり不可逆的な時間の流れがあり、その流れに沿って折りたたまれ、一度おりたたんだら二度と解くことのできないものとして生物は存在している、とした[13]

生物物理学における生命

物理学者のシュレーディンガーは、著書『生命とは何か?』の中で生命を、ネゲントロピー(負のエントロピー)を取り入れ体内のエントロピーの増大を相殺することで定常状態を保持している開放定常系とした[14]

生命の起源

地球上の生命は、およそ37億年前には存在していたという証拠がある[15][16]。また、細胞を基本の構成単位としていること、核酸・タンパク質・脂質などからなることなどから、地球上の生命は全て単一の祖先から進化したか、他の生命は発生しなかった、ないしは発生してもすぐに絶滅したと考えられている。

また、地球生命の起源を地球外部に求める説も存在する。20世紀初頭にスウェーデンのアレニウスによる提唱に始まるパンスペルミア(胚種普遍説)は、細胞や生命の種が宇宙から飛来する場合に長期間受けるであろう有害な宇宙線を例にした否定論も多く、賛否入り混じったさまざまな議論が行われた[1]。その一方で、生命の材料足りえる有機化合物が宇宙空間に存在する証拠は数多く積み上がっている。隕石中からは、古くは1806年のアライス隕石から発見されている。本格的な研究は20世紀中ごろから始まり、アミノ酸・核酸塩基・炭化水素・ポリフィリンなどの発見が相次いだ[17]。1986年3月にハレー彗星が地球に近づいた際、日本ヨーロッパソ連は計5基の観測器を送り込み、様々な分析を行った。その結果、アミノ酸合成の中間物にあたるシアン化水素ホルムアルデヒド、酸化炭素・炭化水素・アンモニア・硫化水素や硫化炭素・ヒドラジンなどが発見された。彗星は、太陽系形成初期の物質を維持していると考えられ、これが海を形成した後の地球に降ったならば、彗星から生命の材料たる有機化合物が供給された可能性がある。また、地球以外の天体にも同様に材料を分け与え、条件がそろえば生命が発生したことを否定できない[17]電波天文学の発展が明らかにした星間物質の組成には、多様な有機化合物が発見されている。このような結果から、生命の素材を地球内部の化学合成だけに限定する必然性は段々と薄れつつある[17]

典型的な生命現象

自己複製

生命の特徴のひとつに、自己と同じ子孫を複製し増殖する能力を持つことがある。これは核酸で構成される遺伝子を用いて行われる。地球生命の場合、4種類の塩基をD-リボース(またはD-デオキシリボース)というと結びついた化合物ヌクレオシドが、リン酸と結合してヌクレオチドとなり、これが鎖状につながって構成される。この各塩基には「塩基対」という水素結合で結びつきやすい組み合わせがあり、核酸は必ずこの塩基対に応じたもう1本の核酸と対をつくる。これがDNAである。対になったDNAを引き離すと、それぞれの核酸は周囲から塩基を集め、対の相手を作り、その結果同じDNAが2組出来上がる。これが生命の自己複製の基礎である[18]

地球生命では、DNAの連なる塩基3つを1組とする意味を持ち、細胞を構成するたんぱく質のアミノ酸がどのように並ぶかを、DNAから複製したm-RNAで規定し、親と同じ構造を作り出す。生命が自己複製を行うにおいて、地球外の生命でも基本的に塩基対構造と似た働きを持つ物質を介すると考えられるが、地球環境内では塩基以外に相応する物質はほとんど無い。ただし、地球外生物では使用する塩基の数が4種以外であったり、生体の基本物質を規定する塩基数は3つ1組以外の組み合わせを利用する可能性も想定できる[18]

エネルギー代謝

生命は、成長や増殖に必要なエネルギー源を外部から栄養の形で得る。栄養はそのまま用いることができないため、複雑な化学反応をへてエネルギーに変換するが、これを代謝という。

生物の細胞や臓器における生命活動が不可逆的に失なわれることをと呼ぶ[19][20]。生命を定義することが難しいのと同様に、死を定義することも困難な問題である。そのため、生きている状態と死んでいる状態をはっきりと区別することはできない。多細胞生物においては、個体の死と細胞の死は別々に考えられるべきで、例えば、臓器移植の場合、臓器提供者が死んだとしても、移植が成功すればその臓器は生きていると考えられる。また生命体は普通、子をなしてその血統を存続させる。これを細胞レベルで見れば、細胞の分裂と融合に基づく連続性は常に維持されているため、その意味で生命は停止せずに連続していると表現する事も出来る。これを生命の連続性という。

多くの宗教では、何らかの形での死後の世界輪廻転生などが存在していると考えられている。

進化

人工生命

人間によって作成、またはシミュレーションされた生命体を人工生命と呼ぶ。特に近年の情報処理技術の発達にともなって、生命現象のシミュレーションをコンピュータ内("in silico")で行なうことも可能になった。文字通り「生命」を持つ人工生命を強い人工生命(strong Artificial Life, または Strong Alife)と呼び、限定された人工環境下で生命現象の一部だけをシミュレーションしたものを弱い人工生命(weak Alife)と呼ぶ[21]。強いAlifeが本当に実現可能であるのか、化学的プロセスと切り離されたコンピュータ上の計算が生命を持つと呼べるのかについては、さまざまな議論がある。

コンピュータシミュレーションではない現実の生命については、2003年にゲノム解析の塩基配列情報からウイルスを合成することができたという報告がある[22][23]。 その後2010年、アメリカのクレイグ・ベンター博士のチームはmycoplasmaのゲノムを表すほぼ完全なDNAを合成し、本来のDNAを除去された近縁種の細菌の細胞に、合成したDNAを移植する手法で、自立的に増殖する人工細菌を作成することに成功した。

地球外生命体

21世紀初頭現在において、人類の知識の範囲内では、全ての生命体は地球上にしか存在しない。しかし、地球外生命の存在可能性は、古くからかぐや姫やウェルズの宇宙戦争のような、おとぎ話やSFのインスピレーション元となってきた。また、近年の観測技術の発達に伴い、地球外生命体の存在可能性は真面目な科学的考察の対象となっている。例えばカール・セーガンは、著書『コスモス』で、地球外生命体の存在可能性を数式を用いて提示した。

脚注

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  1. ^ a b 大島(1994)、p.14-29、第1章 生命は星の一部である、(1)宇宙の生命を探る
  2. ^ a b c Defining Life : Astrobiology Magazine - earth science - evolution distribution Origin of life universe - life beyond 同ページのarchive版
  3. ^ a b
  4. ^ McKay, Chris P. (September 14, 2004). “What Is Life—and How Do We Search for It in Other Worlds?”. PLoS Biol. 2 (2(9)): 302. PMID PMC516796 doi:10.1371/journal.pbio.0020302. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC516796/?tool=pubmed 2010年2月2日閲覧。. 
  5. ^ a b 大島(1994)、p.46-50、第2章 宇宙の中の生命、(1)生命の三つの特徴
  6. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak 山口裕之『ひとは生命をどのように理解してきたか』講談社、2011年 pp.80-113
  7. ^ a b c d e 『岩波 生物学事典』【生命】
  8. ^ 『デカルト著作集4』p.286
  9. ^ a b 『ひとは生命をどのように理解してきたか』p.64
  10. ^ 当時、この自然法則というのも、神が創ったものだと考えられていた。(現代でもそう考えている科学者もいるほどである)。
  11. ^ イエス・キリストの言葉に「死人のことは死人に葬らせよ」というものがある。弟子のひとりが「宗教活動に専念する前にせめて父の葬儀に出たい」と言った言葉に対する答えである。非宗教家を宗教用語で揶揄した言葉であり、宗教者としての決意が表れている。
  12. ^ a b c d e f g h 福岡伸一 「第2章」『生物と無生物のあいだ』 講談社、2007年、pp.29-46。
  13. ^ a b c d e f 福岡伸一 「第9-第15章」『生物と無生物のあいだ』 講談社、2007年、pp.152-272。
  14. ^ 『生命とは何か 物理学者のみた生細胞』 岡小天・鎮目恭夫共訳、岩波書店〈岩波新書 第72〉、1951年
  15. ^ "History of life through time". University of California Museum of Paleontology.
  16. ^ 新しい生物学 p.269
  17. ^ a b c 大島(1994)、p.160-171、第5章 地球外生命の可能性、(1)隕石‐太陽系の古文書
  18. ^ a b 大島(1994)、p.60-66、第2章 宇宙のなかの生命、(3)特徴の2自己を複製する
  19. ^ Definition of death.”. 2009年10月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年4月30日閲覧。
  20. ^ Defining of death.
  21. ^ Thro, E.: Artificial Life Explorer's Kit, SAMS Publishing.,1993.
  22. ^ 2週間でウイルス合成 米、「人工微生物」実現に展望
  23. ^ Virus built from scratch in two weeks - Nature News

参考文献

関連項目

外部リンク


リチウムイオン二次電池

(lif e から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/11/28 05:33 UTC 版)

リチウムイオン二次電池
重量エネルギー密度 100–243 Wh/kg[1][2][3]
体積エネルギー密度 250–676 Wh/L[1][2][3]
出力荷重比 ~250–340 W/kg[1]
充電/放電効率 80%–90%[4]
エネルギーコスト 1.5 Wh/US$[5]
自己放電率 8% - 21 °C
15% - 40 °C
31% - 60 °C
(月あたり)[6]
サイクル耐久性

LiCoO2: 500-1000
LiMn2O4: 300-700
NMC: 1000-2000
LiFePO4: 1000-2000

※負極: 黒鉛[7]
公称電圧

LiCoO2: 3.6–3.7 V
LiMn2O4: 3.7–3.8 V
NMC: 3.6–3.7 V
LiFePO4: 3.2–3.3 V

※負極: 黒鉛[7]
使用温度範囲(放電時) −20 °C60 °C[8]
使用温度範囲(充電時) 0 °C45 °C[8]
テンプレートを表示
封口前の円筒形リチウムイオン電池 (18650)
東芝Dynabookのリチウムイオンポリマー二次電池パック
リサイクルマーク(リサイクル法による)

リチウムイオン二次電池(リチウムイオンにじでんち、lithium-ion rechargeable battery)は、正極負極の間をリチウムイオンが移動することで充電放電を行う二次電池である。正極、負極、電解質それぞれの材料は用途やメーカーによって様々であるが、代表的な構成は、正極にリチウム遷移金属複合酸化物、負極に炭素材料、電解質に有機溶媒などの非水電解質を用いる。単にリチウムイオン電池リチウムイオンバッテリーLi-ion電池LIBLiBとも言う。リチウムイオン二次電池という命名はソニー・エナジー・デバイスによる[9]

なお、似た名前の電池には以下のようなものがある。

識別色は青(シアン)。

歴史

NASAの大型リチウムイオンポリマー二次電池
ファルタマイクロバッテリー社製リチウムイオンバッテリー。
アルトルスハイム()オートビジョン自動車博物館

背景

1980年代、携帯電話ノートパソコンなどの携帯機器の開発により、高容量で小型軽量な二次電池(充電可能な電池)のニーズが高まったが、従来のニッケル水素電池などでは限界があり新型二次電池が切望されていた[要出典]

1960年代、既にリチウムを電池に適用するアイデアはあった[要出典]

1976年、エクソンマイケル・スタンリー・ウィッティンガム英語版は金属リチウム二次電池を提案した[10]。ウィッティンガムは、正極に硫化チタン、負極に金属リチウムを使用したが、正極負極共に反応性に問題があり、実用化されなかった。

1974-1976年、ミュンヘン工科大学ベーゼンハルト黒鉛内のリチウムイオンの可逆的な収納反応(インターカレーション)[11][12]と陰極の酸化物へのインターカレーションを発見した[13][14]。1976年、ベーゼンハルトはリチウム電池での応用を提案した[15][16]。(ただし、黒鉛が層間にアルカリ金属などを取り込み黒鉛層間化合物英語版をつくることは1926年から知られていた。)

1978-1979年、ペンシルベニア大学のSamar Basuは、黒鉛内でのリチウムイオンの電気化学的インターカレーションを実証した[17][18]

しかし、負極に黒鉛を用いると、当時の一般的な電解液であるプロピレンカーボネート(金属リチウム電池に使われている)などほとんどの有機物は負極側で分解してしまう[19]ため、有機電解液を用いて炭素系材料にリチウムイオンを安定して電気化学的にインターカレーションさせることは困難と考えられていた。つまり負極に黒鉛を使う二次電池は実用化が困難とされていた。

1980年、オックスフォード大学ジョン・グッドイナフ水島公一らはリチウムと酸化コバルトの化合物であるコバルト酸リチウム (LiCoO2) などのリチウム遷移金属酸化物を正極材料として提案した[20][21]。これがリチウムイオン二次電池の正極の起源である。

1981年、三洋電機から黒鉛炭素質を負極材料とする二次電池の特許が出願された[22][23][24]

1982年、ラシド・ヤザミ英語版らは固体電解質を用いて黒鉛内にリチウムイオンを電気化学的にインターカレーションさせることを実証した[25][26]

一方、当時京都大学の山邊時雄らの量子化学的設計に基づいて提唱されたポリアセン系高分子型炭素材料[27]が、一次元グラファイトの名のもとに注目を集め、その作成がいろいろな所で試みられた。これに応えて1981年、鐘紡の矢田静邦が、安定な難黒鉛化炭素の一種であるポリアセン系有機半導体(PAS)を作成し[28][29]、これを用いて2種類のバッテリーが開発され、いずれも実用化された。一つは双方ともにPASを用いたキャパシタ的電池(PAS電池)、もう一つは負極にLiイオンをあらかじめドーピングしたPASを用いたもの(リチウムイオンキャパシタ )である。後者は、正極はキャパシタと同様に、負極はリチウムイオン電池と同様に作動する。このように、PASによって炭素材でもスムーズで安定なLiドープ、脱ドープが可能であることが初めて見出され、これを機に電気化学的に安定なドープ、脱ドープが可能な難黒鉛化から易黒鉛化を含む電極用炭素材料の開発が方々でなされることとなった。[30]

1983年、マイケル・メイクピース・サッカレー英語版とジョン・グッドイナフらは、スピネル構造を有するマンガン酸リチウム(LiMn2O4)を正極材料として紹介した[31]。コバルト酸リチウムと比較して安価で安全という特徴がある。(1996年に正極材料として実用化され、コバルト酸リチウムと同様に一般的に使われている。)

1986年、カナダのMoli Energy英語版により、正極に硫化モリブデン、負極に金属リチウムを使用した金属リチウム二次電池が製品化されたが、金属リチウムの化学活性がきわめて高いため、可逆性(充電の過程で負極にリチウムのデンドライトが析出・成長しそれが正極に接して短絡する危険性)や反応性(ほんの少しでも水分にふれると激しく発熱し水素ガスを発生させて発火する危険性)に問題があった。1989年にはNTTのショルダー型携帯電話などで発火事故が相次ぎ[32]、実用化されたとは言いがたく、金属リチウムを負極に使った一次電池は市販化されているが、二次電池への応用は危険とされ広く用いられることはなかった。

1990年、ジェフ・ダーンらは、負極に黒鉛を用いた場合に、電解液としてエチレンカーボネートを用いると初期の充電で分解されるものの黒鉛表面に保護被膜を形成することにより有機電解液の分解反応を停止できることを発見した[33]。(1994年に松下電池工業により電解液として採用され、現在に至るまでほぼ必須の溶媒として使われている。)

リチウムイオン二次電池の創出と実現

旭化成工業吉野彰らは、白川英樹(2000年ノーベル化学賞)が1977年に発見した電気を通すプラスチックであるポリアセチレンに注目し、1981年に有機溶媒を用いた二次電池の負極に適していることを見いだした。また、正極にはジョン・グッドイナフらが1980年に発見したコバルト酸リチウム (LiCoO2) などのリチウム遷移金属酸化物を用いて、1983年にリチウムイオン二次電池の原型を創出した[34][35]。しかし、ポリアセチレンは真比重が低く電池容量が高くならないことと、電極材料として不安定である問題があった。そこで、1985年、吉野彰らは炭素材料を負極とし、リチウムを含有するコバルト酸リチウムを正極とする新しい二次電池であるリチウムイオン二次電池(LIB)の基本概念を確立した[36][24][37]

吉野彰が次の点に着目したことによりLIBが誕生した。

  1. 正極にコバルト酸リチウムを用いると、
    • 正極自体がリチウムを含有するため、負極に金属リチウムを用いる必要がないので安全であること
    • 4 V級の高い電位を持ち、そのため高容量が得られること
  2. 負極に炭素材料を用いると、
    • 炭素材料がリチウムを吸蔵するため、金属リチウムは本質的に電池中に存在しないので安全であること
    • リチウムの吸蔵量が多く高容量が得られること

また、特定の結晶構造を持つ炭素材料を見いだし[36][24]、実用的な炭素負極を実現した。

加えて、アルミ箔を正極集電体に用いる技術[38]、安全性を確保するための機能性セパレータ[39]などの本質的な電池の構成要素に関する技術を確立し、さらに安全素子技術[40]、保護回路・充放電技術、電極構造・電池構造等の技術を開発し、安全でかつ、電圧が金属リチウム二次電池に近い電池の実用化を成功させ、現在のLIBの構成をほぼ完成させた。

1986年、LIBのプロトタイプが試験生産され、米国DOT(運輸省、Department of Transportation)の「金属リチウム電池とは異なる」との認定を受け、プレマーケティングが開始された[41]

商品化とその後の動向

1991年、ソニー・エナジー・テックは世界で初めてリチウムイオン電池を商品化した。次いで1993年にエイ・ティーバッテリー(旭化成工業東芝との合弁会社)により商品化され、1994年に三洋電機により黒鉛炭素質を負極材料とするリチウムイオン電池が商品化された。

1997年、Akshaya Padhiとジョン・グッドイナフらはオリビン構造を有するリン酸鉄リチウム(LiFePO4)を正極材料として提案した[42]。コバルト酸リチウムと比較して安全で長寿命という特徴がある。2009年、ソニーはリン酸鉄リチウムイオン電池を商品化した。現在では各社から販売されている。

1999年、ソニー・エナジー・テックと松下電池工業は電解質にゲル状のポリマーを使うリチウムイオンポリマー電池を商品化した。電解質が液体から準固体のポリマーに変更できたことで薄型化・軽量化が可能になり、さらに、外力や短絡、過充電などに対する耐性も向上した。外装も、従来のアルミニウムの缶ではなく、レトルト食品に使用されるアルミラミネートフィルムなど簡易なもので済むようになった。主にモバイル電子機器用として2000年代に急速に普及し、現在ではスマートフォン携帯電話に使われる電池はほぼすべてリチウムイオンポリマー電池である。2010年代にはウェアラブル機器ドローンなどの新興産業にも利用が広がっている。

2008年、東芝は負極にチタン酸リチウムLi4Ti5O12)を用いるリチウムイオン電池を商品化した。炭素材料と比較して、安全、長寿命、急速充電、低温動作といった特徴があるが、黒鉛よりも電位が約1.5V高いため単セルの電圧が低くなることやエネルギー密度がやや低いといった側面がある。現在は、自動車用(搭載例:スズキ・ワゴンR)、産業用、電力貯蔵用など幅広い分野で利用されている。

リチウムイオン電池は自動車用としても普及が進んでおり、2009年頃から本格的にハイブリッドカーに利用され始めた。以降続々と採用車が増え、ホンダ・フィットハイブリッドトヨタ・プリウスなどの人気車種にも採用されるようになった。自動車用リチウムイオン電池は、自動車メーカーと電池メーカーの合弁会社(プライムアースEVエナジー、オートモーティブエナジーサプライ、リチウムエナジージャパン、ブルーエナジー)の他、パナソニック東芝などの電機メーカー、日立ビークルエナジーなどが供給している。またトヨタ日産ホンダなど自動車メーカーでも研究開発が進んでおり、開発段階ではあるが電解質に固体材料を使う全固体リチウムイオン電池が次世代二次電池として注目されている。ハイブリッドカーや電気自動車の普及に伴い自動車用リチウムイオン電池の市場規模は2015年現在も拡大傾向にある。

リチウムイオン電池はかつては日本メーカーのシェアが高く、9割以上を占めた時代もあった。三洋電機、三洋GSソフトエナジー、ソニー、パナソニック エナジー社日立マクセルNECトーキンなどが主なメーカーとして知られている。一方、韓国サムスンSDILG化学)、中国 (BYD)、台湾などで生産量が増えてきている[43]。朝日新聞によると世界市場シェアについては三洋電機を含めてパナソニック26%、韓国サムスン20%、韓国LG14%、ソニー11%、中国BYD6%、その他23%となっている。2013年の統計では、サムスンがトップ、国別でも韓国が一位であるが、需要が電子機器から自動車に移ってきており、現在の投資状況からすると、将来的には日本メーカーが逆転する勢いにある。

2014年、ジョン・グッドイナフ、西美緒、ラシド・ヤザミ英語版、吉野彰の4名はリチウムイオン二次電池を発明した業績が評価され「工学分野のノーベル賞」と呼ばれるチャールズ・スターク・ドレイパー賞を受賞した。

社会への貢献・影響

現在、リチウムイオン二次電池(LIB)は携帯電話ノートパソコンデジタルカメラビデオ、携帯用音楽プレイヤーを始め幅広い電子・電気機器に搭載され、2010年にはLIB市場は1兆円規模に成長した[44]。小型で軽量なLIBを搭載することで携帯用IT機器の利便性は大いに増大し、迅速で正確な情報伝達とそれにともなう安全性の向上・生産性の向上・生活の質的改善などに多大な貢献をしている。また、LIBは、エコカーと呼ばれる自動車 (EVHVP-HV) などの交通機関の動力源として実用化が進んでおり、電力の平準化やスマートグリッドのための蓄電装置としても精力的に研究がなされている。

種類

一口にリチウムイオン電池と言っても様々な種類があり、正極負極電解質の材料の組み合わせによって性能が変化する。一般的に普及しているものを大雑把に分類すると次のようになる[7][45]。なお、添加剤の工夫や電極のコーティングなどによっても性能や安全性は向上するため実際はより複雑である。

正極 負極 電圧 エネルギー密度
① Wh/kg
② Wh/L
充放電速度
① 充電速度
② 放電速度
使用温度範囲
① 充電時
② 放電時
サイクル寿命 安全性
① 加熱での熱暴走温度
② 過充電での熱暴走温度
③ 釘刺しでの熱暴走
④ 釘刺しでのガス発生
用途 メーカー
コバルト酸リチウム
LiCoO2
黒鉛 3.6-3.7 V ① 150-240 ① 0.7-1 C
② 1 C
① 0 ℃ 〜 45 ℃
② -20℃ 〜 60℃
500-1000 ① 188℃→527℃(発煙、発火)
② 110℃→317℃(発煙、発火)
③ あり
H2COCO2HF(微量)
携帯電話
スマートフォン
タブレット
ノートパソコン
デジタルカメラ
ウェアラブル機器
ドローン
ソニー
パナソニック
他多数
1991年に商品化され、主にモバイル機器用に広く普及している。コバルトが高価で価格変動が大きいことが課題とされている。熱暴走リスクがあるため自動車用にはほとんど採用されていない。
マンガン酸リチウム
スピネル構造
LiMn2O4
黒鉛 3.7-3.8 V ① 100-150 ① 0.7-3 C
② 1-10 C
② -20℃ 〜 50℃ 300-700 ① 283℃→474℃(発煙)
② 103℃→555℃(発煙)
③ なし
④ なし
携帯電話
電動工具
医療機器
自動車
NEC
サムスンSDI
LG化学
オートモーティブ・エナジー・サプライ
リチウムエナジージャパン
日立ビークルエナジー
サフト
1996年に商品化され、近年は特に自動車用として広く普及している。結晶構造が比較的強固なため熱安定性が高い。材料のマンガンはコバルトの1/10以下の価格である。サイクル寿命と高温でのマンガンの溶出が課題だったが、近年は改良されている。
リン酸鉄リチウム
オリビン構造
LiFePO4
黒鉛 3.2-3.3 V ① 90-120 ① 1 C
② 1-25 C
② -20℃ 〜 60℃ 1000-2000 ① 186℃→267℃(発煙)
② 109℃→179℃(発煙)
③ なし
HF(微量)
電動工具
電動自転車
蓄電システム
ソニー
BYD
近年、アメリカや中国で採用が増えている。材料は安いが、製造コストがやや高い。結晶構造が強固なため熱安定性が高い。電気伝導性が低いことが課題とされていたが、活物質の微細化と表面の炭素コートの採用により改良されている。
三元系(NMC系)
LiNixMnyCozO2
黒鉛 3.6-3.7 V ① 150-220 ① 0.7-1 C
② 1-2 C
② -20℃ 〜 60℃ 1000-2000 ① 242℃→429℃(発煙、発火)
② 105℃→606℃(発煙、発火)
③ あり
H2COCO2HF(微量)
電動自転車
医療機器
自動車
産業
三洋電機
リチウムエナジージャパン
ブルーエナジー
三元系は、ニッケルマンガンコバルトの三元素を使用するもので、2000年に日本とアメリカで開発された。
ニッケル系(NCA系)
LiNixCoyAlzO2
黒鉛 3.6 V ① 200-260 ① 0.7 C
② 1 C
② -20℃ 〜 60℃ 500 医療機器
自動車
産業
プライムアースEVエナジー
元々ニッケル酸リチウム(LiNiO2)はコバルト酸リチウム以上に高いエネルギー密度を持つことが知られていたが、安全性に課題があり実用化は難しかった。NCA系では、ニッケルベースに構造安定化のためにコバルトを、耐熱性の改善のためにアルミニウムを添加し、また負極にもセラミック層をコーティングすることにより耐熱性を高め安全化している。
マンガン酸リチウム チタン酸リチウム
Li4Ti5O12
2.4 V ① 70-80 ① 1-5 C
② 10-30 C
② -30℃ 〜 60℃ 3000-7000 ① 300℃まで熱暴走なし
③ なし
自動車
産業
蓄電システム
東芝
2008年に東芝により商品化された。東芝のSCiBは、外力などで内部短絡が生じても熱暴走が起きにくい、充放電10000回以上の長寿命、6分間での急速充電、キャパシタ並みの入出力密度、寒冷地(-30℃)でも使用可能、などの特徴があるとしている。

構造

代表的な構成では、負極炭素正極コバルト酸リチウムなどのリチウム遷移金属酸化物、電解質炭酸エチレン炭酸ジエチルなどの有機溶媒 + ヘキサフルオロリン酸リチウム (LiPF6) といったリチウム塩を使う。しかし一般には、負極、正極、電解質それぞれの材料は、リチウムイオンを移動し、かつ電荷の授受により充放電可能であればよいので、非常に多くの構成をとりうる。

リチウム塩には LiPF6 の他、LiBF4 などのフッ素系錯塩、LiN(SO2Rf)2・LiC(SO2Rf)3 (ただしRf = CF3,C2F5)、などの塩も用いられる。

また、通常、電解液に高い導電率と安全性を与えるため、炭酸エチレン炭酸プロピレンなどの環状炭酸エステル系高誘電率・高沸点溶媒に、低粘性率溶媒である炭酸ジメチル、炭酸エチルメチル、炭酸ジエチル等の低級鎖状炭酸エステルを用い、一部に低級脂肪酸エステルを用いる場合もある。

リチウムイオン電池内の電気化学反応は正極、負極、電解質によって構成される。正極と負極はどちらも材料内にリチウムイオンがもぐり込むことが出来る。リチウムが正極や負極内部に移動する事をインサーションあるいはインターカレーションと呼び、逆にリチウムが出て行く事をエクストラクションまたはデインターカレーションと呼ぶ。電池内では充電時にリチウムは正極から出て負極に入る。放電時には逆にリチウムは負極から出て正極に入る。

作動時に外部の回路へ電子が流れる。化学式での単位はモルで記述できるように係数xを使用する[46]

正極での反応は

負極での半分の反応は

全体的な反応は限界がある。過放電によりリチウムコバルト酸化物が過飽和して酸化リチウムの生成に至る[47]。以下の反応が認められる。

5.2 V以上に過充電することによってコバルト (IV) 酸化物が生成することがX線解析で確認される[48]

リチウムイオン電池内においてリチウムイオンは負極や正極へ運ばれて金属やLixCoO2内のコバルトは充電によってCo3+からCo4+へ酸化され放電によってCo4+からCo3+へ還元される。

なお、当電池を含む二次電池一般では充電中に正極でアノード反応(酸化反応)が進むが、放電中(作動中)を基準と考え、正極をカソード (Cathode)、負極をアノード (Anode) と固定して呼ぶことが多い。

正極材料

リチウムイオン二次電池のコストは正極材料に使われる希少元素のコバルトがその7割を占めているが、近年、大幅な低コストを目指して正極材料にマンガンニッケルリン酸鉄などを使うものが開発されつつある。(ニッケルは希少元素だがコバルトより安い、マンガンは商業的にレアメタルとされているが厳密には希少元素ではない。)[49][50][51]

正極材料 平均電圧 重量毎の容量 重量毎のエネルギー
LiCoO2 3.7 V 140 mA·h/g 0.518 kW·h/kg
LiMn2O4 4.0 V 100 mA·h/g 0.400 kW·h/kg
LiNiO2 3.5 V 180 mA·h/g 0.630 kW·h/kg
LiFePO4 3.3 V 150 mA·h/g 0.495 kW·h/kg
Li2FePO4F 3.6 V 115 mA·h/g 0.414 kW·h/kg
LiCo1/3Ni1/3Mn1/3O2 3.6 V 160 mA·h/g 0.576 kW·h/kg
Li(LiaNixMnyCoz)O2 4.2 V 220 mA·h/g 0.920 kW·h/kg

負極材料

ソニーが1990年ごろよりリチウムイオン二次電池の商業生産を開始した当初、負極材料にはグラファイトではなく、グラファイト結晶構造が発達しにくい高分子を焼成して得られるハードカーボンが用いられた。

グラファイトとハードカーボンの放電特性は、グラファイトが放電初期から放電末期までほぼなだらかな平坦に近い電圧での放電をし、放電末期に急激に電圧を降下させるのに対し、ハードカーボンの場合は放電終了電圧まで均一に電圧が降下していくという異なる特徴を持つ。

このためハードカーボンでは電圧を測定することにより電池の容量を直接・正確に知ることができるが、電池電圧が安定しない欠点がある。これに対し、グラファイトでは電圧変化が少ないため電池電圧から電池の容量を知ることはできないが、放電末期まで安定して高い電圧を保つ利点がある。

ハードカーボンを使うものは1000回を越すサイクル特性を持つなど優れた点があるものの、そのままでは均一な電圧が得られないため、低電圧領域ではDC-DCコンバーターなどで昇圧する必要がある。そのため周辺回路が高価となってしまい、現在ではハードカーボン系の電池は一部の機器だけに用いられているのみとなっている。また、グラファイト、ハードカーボンに代わる次世代の材料として、スズ、ケイ素材料が実用化され始めている。これらはリチウムとの合金化反応により、グラファイトの数倍から数十倍の容量を示すことが知られていたが、体積変化が激しく寿命を延ばすことが困難であった。現在は炭素材料などとの複合化により容量と寿命を両立している。

東芝は、負極材料に炭素系材料ではなく酸化物系材料としてチタン酸リチウム (LTO) を採用したリチウムイオン二次電池「SCiB」を開発しており、これは安全性が高く、低温特性に優れ、約6,000回以上の充放電サイクルが可能であるとされる[52]

負極材料 平均電圧 重量毎の容量 重量毎のエネルギー
黒鉛 (LiC6) 0.1–0.2 V 372 mA·h/g 0.0372–0.0744 kW·h/kg
ハードカーボン (LiC6) ? V ? mA·h/g ? kW·h/kg
チタネイト (Li4Ti5O12) 12 V 160 mA·h/g 0.16–0.32 kW·h/kg
Si (Li4.4Si)[53] 0.51 V 4212 mA·h/g 2.106–4.212 kW·h/kg
Ge (Li4.4Ge)[54] 0.7–1.2 V 1624 mA·h/g 1.137–1.949 kW·h/kg

電解質

水溶液系電解質はリチウムによって電気分解することから使えず、非水溶液系電解質が使用される。リチウムイオン電池内の液状の電解質はLiPF6,LiBF4或いはLiClO4のようなリチウム塩とエチレンカーボネートのような溶媒によって構成される。液体の電解質は正極と負極の間に満たされ充放電によってリチウムイオンが移動する。一般的に室温 (20 °C) での電解質の導電性は 10 mS/cm (1 S/m) で 40 °Cではおよそ30%–40%0 °C付近ではさらに下がる[55]

しかし有機溶媒は正極で分解、変質しやすい。適切な有機溶媒を電解質に用いているにもかかわらず本質的に溶媒は分解し、相間固体電解質(SEI)と呼ばれる固体の層に変化する[56]。これはリチウムイオンの導電性を妨げる。相間は充電後の電解質の分解を防止する。一例としてエチレンカーボネートはリチウムより0.7 V高電圧で分解し高密度で相間は安定である。

製造工程

正極電極は、アルミニウム箔の両面にコバルト酸リチウムなどの活物質溶液を塗布・乾燥した後、プレスして密度を上げ製作する。負極電極は箔に炭素材料などの溶液を塗布・乾燥した後、プレスして密度を上げ製作する。

電極材料は、長い帯状で製造される電極箔に対して横向きの縞状に間欠塗布され、製品となる電池の大きさや形に合わせて裁断される。このうち、電極材料が塗布されていない部分は、電力を入出力するための接続端子(タブ)が溶接される部分になる。正極にはアルミタブ、負極にはニッケルタブが用いられる。

負極と正極の間にはイオンが移動できる多孔質の絶縁フィルムをはさみ、バウムクーヘンの様に正極と負極と絶縁フィルムが幾層にも重なるように巻く。

電池の形状が円筒形の場合、電極は円筒形に巻かれてニッケルメッキされた鉄製の缶に入れられる。負極を缶底に溶接して電解液を注入後、正極を蓋(トップキャップ)に溶接し、プレス機で食品缶詰缶の様に封口する。

角型電池の場合、電極は缶に合わせて扁平形に巻かれ、アルミ外装缶に正極が溶接される。また、角型の場合レーザー溶接で封口する。

電池組み立て完成後、活性化工程で充電することにより電池を活性化させ、充電・放電・室温放置エージング・高温放置エージング等を何度か繰り返し、電池選別のスクリーニングを行い出荷に至る。

円筒型電池のサイズ

円筒型リチウムイオン二次電池の規格(サイズ)は、直径(mm単位で2桁)+ 長さ(0.1 mm単位で3桁)の計5桁の数字で表される。 2013年現在、市場に流通している円筒型電池の規格としては、26650/18650/17670/18500/18350/17500/16340/14500/10440のものが存在している。なお、14500はいわゆる単三型乾電池に10440では単四型乾電池に相当するサイズになる。

特徴

長所

  1. エネルギー密度が高い
    • 現在実用化されている二次電池の中で最もエネルギー密度が高い。
    • 重量エネルギー密度(100-243 Wh/kg)は、ニッケル水素電池(60-120 Wh/kg)の2倍、鉛蓄電池(30-40 Wh/kg)の5倍であり、より軽くできる。
    • 体積エネルギー密度(250-676 Wh/L)は、ニッケル水素電池(140-300 Wh/L)の1.5倍、鉛蓄電池(60-75 Wh/L)の4-5倍であり、より小さくできる。
  2. 4 V 級の高い電圧
    • これまでの二次電池は電解質溶媒水溶液)だったため 1.5 V 以上の電圧がかかると水素酸素電気分解してしまったが、有機溶媒を使用することで水の電気分解電圧以上の起電力を得ることができた。
    • 公称電圧(3.6-3.7 V)は、ニッケル水素電池(1.2 V)の3倍、鉛蓄電池(2.1 V)の1.5倍、乾電池(1.5 V)の2.5倍であり、高い電圧が必要な場合に直列につなぐ電池の使用本数を減らすことができるため、その分小さく軽くでき、機器設計上の利点となる。
  3. メモリー効果がない
    • 浅い充電と放電を繰り返すことで電池自体の容量が減ってしまう現象(メモリー効果)がないため、いつでも継ぎ足し充電ができる。ニッカド電池やニッケル水素電池では常にこれが起こる。
  4. 自己放電が少ない
    • 使わずに放っておくと少しずつ自然に放電してしまう現象(自己放電)は月に 5% 程度で、ニッカド電池やニッケル水素電池の 15 と格段に良い。
  5. 充電/放電効率が良い
    • 放電で得られた電気量と充電に要した電気量の比(充電/放電効率)は、80%-90% と比較的電気ロスが小さいため、電力貯蔵用途にも適している。
  6. 寿命が長い
    • 500回以上の充放電サイクルに耐え、長期間使用することができる。適切に使えば1000回以上も可能。ただし近年は「500回」という数値は形骸化している。高容量化および出力電流が増加した現在ではJISのサイクルテストを受けると低い数値が出てしまうため、JISを受けず自称値を記載する製品が多い。
  7. 高速充電が可能
    • 最近では 3C 充電が可能な製品も登場している。(一般的なタイプでは 1C 程度)
  8. 大電流放電が可能
    • 大電流放電に適さないと考えられていたが、改良により克服してきている。産業用の大型のものでは数百Aの大電流で放電できる製品も登場している。[57]
  9. 使用温度範囲が広い
    • 一般的なタイプでは -20℃~60℃ という幅広い温度帯で安定して放電する(充電時は 0℃~45℃)。乾電池のように電解液に水溶液を使用しないため氷点下の環境でも使用できる。
  10. 汎用性が高い
    • 全体的な性能のバランスが良い(欠点が少ない)ため携帯電話から自動車まで様々な用途に利用できる。容量や充電速度などどれか一つの性能だけならリチウムイオン電池よりも良い二次電池が研究報告されているが、他の性能も併せて良くなければここまで汎用的には普及しない。

短所

寿命を迎え、劣化・膨張したNEC携帯電話用リチウムイオン二次電池。左上は新品のもの

常用領域と危険領域が非常に接近していて、安全性確保のために充放電を監視する保護回路が必要である。これは、充電時に電圧が上昇する際に、正極および負極が極めて強い酸化状態・還元状態に置かれ、他の低電圧の電池に比べて材料が不安定化しやすいためである。

急速あるいは過度に充電すると、正極側では電解液の酸化・結晶構造の破壊により発熱し、負極側では金属リチウムが析出する。これにより両極が直接繋がり、回路がショートしてしまう。電池を急激に劣化させるだけでなく、最悪の場合は破裂・発火する[58]。したがって、充電においては極めて高い精度(数十 mVのレベル)での電圧制御が必要である。

過放電では、正極のコバルトが溶出したり、負極の集電体のが溶出してしまい二次電池として機能しなくなる。この場合も、電池の異常発熱に繋がる。コバルト酸リチウムは可燃性が高いため、一度燃え上がると電池に含まれる酸化剤に燃え移るため、手がつけにくい。

エネルギー密度が高いために、短絡時には急激に過熱する危険性が大きい。さらに、有機溶剤の電解液が揮発し、発火事故を起こす恐れがある。短絡は外力が加わることで電池内部で発生する場合もあり、衝撃に対する保護も必要である。

保存特性(保存状態での性能保持特性)はニッケル水素電池などより劣る。また、満充電状態で保存すると電池の劣化は急激に進行する。このため、他の蓄電池で一般的な充電方法であるトリクル充電はリチウムイオン電池には適していない。

また高い発熱特性、制御回路と保護回路が必須、1セルあたりの電圧が高いなどの理由から、乾電池の代替用途には不向きであり普及していない。(ニッケル・水素充電池#概要も参照)

安全性と対策

リチウムイオン二次電池には電圧を厳密に管理する制御回路と過充電・過放電を防ぐ保護機構が組み込まれている。

リチウムイオン二次電池は金属リチウムを用いないため、リチウム二次電池より安全に充放電できるように設計されている。しかし、リチウムイオン二次電池の危険性は、エネルギー密度の高さの裏返しであり本質的な問題でもあるため、電池そのものにも周辺回路にも様々な安全対策が施されている。これらの安全対策は特許公報などにより知ることができる。

こうした対策にもかかわらずノートパソコンや携帯電話において異常過熱や発火などがしばしば報告される。製造工程上の問題が疑われ、大規模な回収に繋がった例もある。具体的な事故例についてはリチウムイオン二次電池の異常発熱問題を参照のこと。

市販形態

利用法によっては発火・爆発する危険性があるため、市販時には複数の安全機構を内蔵した「電池パック」として供給され、マンガン電池やアルカリ電池のように電池セル単体の製品は市販されていない。ラジコン等のホビー用途の電源として、電子的な安全回路を持たない物が市販されているが、高価な専用充放電機での使用を前提としており、強固なケースに収められている。

例外的に、電子部品専門店などでは一般向けに電池セルを販売しているが、保護回路や短絡防止策を講じないで使用することは危険を伴う。また、ユーザーが電池パックを分解することは非常に危険である。

日本国内のウェブショップでは日本製と海外製の電子的な安全回路を内蔵した製品と電子的な安全回路を持たない製品が市販されている。主に18650/17650/14500/10440等が電池セル単体で、1本¥900円位から¥2,000円位で入手が可能である。

構造上の対策

内部短絡などで温度が上がり、内圧が上昇した場合には電流遮断機能付き安全弁を内蔵することで爆発を予防している。この安全弁は正極の凸部にあり、一定以上の圧力がかかるとガスを外部に放出する。また、円筒形電池のトップカバーには、温度上昇により内部抵抗が増大するPTC素子が内蔵されており、温度上昇が起こった際には電流を電気的に遮断する構造になっている。

その他に、

  • 電池素子の中心にステンレス製のピンを入れて缶の折り曲げに対する強度を高める
  • 電極のタブその物やタブ取り付け部に絶縁テープを貼りタブのエッジからの内部短絡を防止する
  • 電極の巻き始め・巻き終り部全体に絶縁テープを貼りデンドライトの発生を抑制する(デンドライト形成には、リチウム金属だけでなく、アルミ箔などに含まれる不純物の亜鉛などの析出が原因となることもある)
  • 微小セラミック粉を電極やセパレータの一部或いはほぼ全域に塗布し絶縁層の強度を上げる[59]

などの様々な方法を用いてメーカーは安全性の確保に努めている。

保護回路

充電電圧の過充電制御は充電器だけでなく、電池パックにも制御回路を備えて管理している。また、過放電に対しては電池パック内の制御回路により、過放電状態にいたる前に出力を遮断する。

使用上の注意

長持ちさせるために留意すると良い

  • 満充電の状態で長期間放置すると容量が減る
  • 一日中充電は良くない
  • 充電しながら動画を再生するように充放電を同時に行う事は良くない
  • 温度の高い場所に放置する事は良くない
  • 頻繁に充電する事は良くない
  • 急速充電は負担をかけるのでなるべく避ける
  • 20%から80%の間で使用する

優位性の喪失

リチウムイオン二次電池の利点はニッケル水素二次電池に対する圧倒的なエネルギー密度の高さであり、リスクを甘んじるに相応の性能であった。だが、リチウムイオンが2000年代極初期に発生した一連の異常発熱・発火問題に対する対策に追われている間に、高性能化に開発リソースをつぎ込むことが可能であったニッケル水素は、容積比で1/2、重量比で1/3という「直接比較できるレベル」にまで性能差を縮めている。元々ニッカド電池のように強いウィークポイントではなかったメモリ効果も、さらに抑制する技術が開発されている。ニッケル水素二次電池は構造上、極端な小型化が難しいことから、リチウムイオン電池の市場は依然として確保されているものの、その一方で動力用や乾電池一次電池)の互換型充電式電池といった、現在ニッケル水素電池が主流を占める用途について、リチウムイオン電池がこれに取って代わることは、不可能になりつつある。

次世代二次電池

リチウムイオン二次電池の過充電特性の悪さを改良したリチウムイオンポリマー二次電池が開発され、一部では実用化されている。また、さらなる性能向上への取り組みとして、正極材料としては LiNiO2, LiMn2O4 、負極材料としてはスズやケイ素とリチウムの合金を用いるものなども研究されている。

まだアイデアの域を出ないものの「カルシウムイオン電池」というのも研究されている(一般乗用車に搭載されているカルシウム電極電池、通称「MFバッテリー」とは異なる)。この電池は電池の電圧がリチウムイオン電池よりやや落ちる(理論電圧は満充電で3.5 V程度)が、リチウムイオン 1 mol を両極間でやりとりするのに対してカルシウムイオン 1mol を両極間でやりとりする場合、2倍の電流密度が得られる(2価のため)という強みがある。電解液には Ca(ClO4)2Ca2[Fe(CN)6] などを非プロトン極性溶媒に溶解した液を用いる。電極材料としてはCaMn2O4/MoS2系が有望視されている。そのほか、マグネシウムナトリウムを使うアイデアもある。

ナノワイヤーバッテリー

ナノワイヤーバッテリーはリチウムイオン充電池の一種で2007年にスタンフォード大学のYi Cuiによって発明された。彼のチームの発明は従来の黒鉛の負極を珪素のナノワイヤーによって覆われたステンレスの負極で置き換える構成である。珪素は黒鉛の10倍のリチウムを貯蔵するので負極でのエネルギー密度が遥かに向上するため充電池の体積を減らす事が出来る。表面積が広いので充放電が早くなる。

概要

従来の炭素系負極を大きく超える容量を持つ事から珪素負極が研究(一部実用化)されているが、リチウムイオンの出入りによって珪素が数倍の体積に膨らむことから亀裂を生じやすく、充放電を繰り返した際の劣化(容量低下)を起こしやすい点が問題である。

さて、材料をナノサイズ化すると一般的に体積変化に対する柔軟性が増す事が知られている。このため現在研究されている珪素系負極はほぼ全て珪素をナノ粒子化し、それを導電性炭素などで繋いだ構造となっている。これに対し、スタンフォード大のCui博士のグループが開発した珪素ナノワイヤー系負極は、非常に長いナノワイヤーを電極として利用する事で電極末端までの電子の流れをスムーズにし、体積変化による劣化はワイヤー径がナノサイズである事で回避、さらにその非常に大きな表面積のためにLiイオンの侵入も容易で高速での充放電を可能とした。彼らの実験結果によれば、既存の炭素系負極に対し初期容量で10倍、その後の充放電でも8倍程度の容量を維持している[60]

なお、彼のグループはその後も様々なナノ材料を用いた電極開発を行っており、2011年にはナノワイヤー状の炭素により覆われた硫黄を作成し、正極材料としての優れた特性を報告している[61]。硫黄正極は現在使われているLiCoO2LiFePO4といった正極材料の10倍程度の容量(単位重量あたり)を実現可能であり特に韓国系メーカーが中心となって開発を進めているのだが、サイクル特性が悪く充放電により急速に劣化する点が問題となっている。彼らの作成した炭素被覆硫黄ナノワイヤー正極では、炭素により覆われる事で硫黄の溶け出しを防止する事でサイクル特性が向上、約150回の充放電後でも700 mAh/gと非常に大きな容量が維持されている。

ただしこれら十分に制御されたナノ構造を量産段階の電池に応用するにはまだ困難も多く、こういった技術が即座に製品として市場に出回るわけでは無い。

リン酸鉄リチウムイオン電池

リン酸鉄リチウムイオン電池はリチウムイオン電池の一種である。正極材料にリン酸鉄リチウム(LiFePO4)を使用する。LiFeLi-Feリフェリチウムフェライトバッテリーなどと呼ばれる[62][63][64]

正極材料にコバルトを使用する形式よりも資源的な制約が少なく[65]、安全域が広く釘差しなどでも発火しにくい[66]などの特徴をもち、他の正極材料を用いたリチウムイオン電池より比較的安全である事から近年シェアを拡大している。代表的なメーカーはA123Systems、Changs Ascending Enterprise Co.,Ltd.(CAEC)、China Sun Group、BYDである。リン酸鉄リチウムイオン電池では従来のリチウムイオン電池とは異なる特徴がある。競合するコバルト酸リチウムイオン電池と比較した場合、放電できる電流が少ないが、燐酸鉄リチウムの一部の元素を置換することによって放電できる電流を改善した事例もある。[67]

リン酸鉄リチウムイオン電池は以下の特徴がある

  • 単位体積あたりの蓄電容量がコバルト酸リチウムイオン電池よりも少ない[68]
  • 多くのリン酸鉄リチウムイオン電池は鉛蓄電池やコバルト酸リチウムイオン電池よりも低い放電率である。リン酸鉄リチウムイオン電池はコバルト酸リチウムイオン電池よりも電圧が低くエネルギー密度が低いが、サイクル寿命に優れる。この欠点はコバルト酸リチウムイオン電池やLiMn2O4リチウムイオン電池、リチウムポリマー電池等よりも寿命が長く容量減少が緩やかであることにより相殺できる[69]

例: リン酸鉄リチウムイオン電池とコバルト酸リチウムイオン電池の1年後のエネルギー密度は、ほぼ同程度である。

仕様

  • 電圧 最小放電電圧= 2.8 V. 作動電圧= 3.0–3.3 V. 最大充電電圧= 3.6 V.
  • 単位体積あたりの容量 = 220 Wh/dm³ (790 kJ/dm³)
  • 重量あたりの容量 = >90 Wh/kg[70] (>320 J/g)
  • 100% 放電深度 (DOD) サイクル寿命(いくつかは元の容量の80%まで) = 2,000 - 7,000 [71]
  • 陰極の組成 (重量比)
    • 90% C-LiFePO4, グレード Phos-Dev-12
    • 5% カーボン EBN-10-10 (層状黒鉛)
    • 5% PVDF
  • セルの仕様
  • 試験条件: ** 以下の条件はカソードにコバルトを使用したリチウムイオンのセルからリン酸鉄リチウムへ変更
    • 室温
    • 限界電圧: 2.5–4.2 V
    • 充電: C/4 から 4.2 V,の時に電位 4.2 V からI < C/24

リン酸鉄リチウムイオン電池の安全性

LiFePO4は元々正極材料がLiCoO2やスピネル系マンガンよりも安全である[72]。Fe-P-Oの結合はCo-O間の結合よりも強力である。その為短絡や過熱等でも酸素原子が離脱するのは困難である。この酸化還元エネルギーの安定性はイオンの移動を助ける。(800 °C以上の)加熱下において焼け落ちるだけでLiCoO2が同様の条件下において熱暴走する可能性があるのに対して結合の安定性はその危険性を減少させる。

リチウムがLiCoO2電池の正極からでる事でCoO2は非線形な膨張を受け構造の整合性に影響を与える。LiFePO4もリチウムの出入りによって同様に構造に影響があるがLiFePO4電池はLiCoO2電池より安定した構造である。

完全に充電された時はLiFePO4電池は正極にリチウムがないがLiCoO2電池の場合はおよそ50%正極に残る。

2012年、リン酸鉄リチウムイオン電池を採用した電気自動車BYD・e6交通事故を起こし炎上。炎上の原因にリチウムイオン電池が関与した可能性が、BYD幹部より示唆されている[73]

特許紛争

1993年に日本電信電話(NTT)からテキサス大学のジョン・グッドイナフ研究室に研究員として派遣された職員が機密保持に関する契約に反して、リン酸鉄リチウム電池に関する機密情報を自分の勤務先に漏洩し、1995年11月、NTTが密かに特許を出願して日本の電子機器メーカーに売り込みをはじめた。

テキサス大学はNTTに対して5億ドルの損害賠償訴訟を起こしたが、結果的にNTTがテキサス大学に3000万ドルを支払い、日本での特許から生じる利益の一部も大学に譲渡する内容で和解が成立した[74]

用途

電動工具電気自動車エアソフトガンラジコン等に使用される。

脚注

[ヘルプ]
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関連項目


ライフ

(lif e から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/10/05 13:53 UTC 版)

ライフ (life) は、英語で生命生活を意味する語。

一般名詞

固有名詞

企業・団体・店舗・商品名

企業・団体・店舗
商品名

グループ名

作品名

音楽

シングル
アルバム
その他の楽曲

映画

テレビ・ラジオ番組

その他


ホンダ・ライフ

(lif e から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/11/04 23:51 UTC 版)

ライフ(Life)は、かつて本田技研工業が生産・販売を行っていた軽自動車である。

ホンダ・ライフ
販売期間 1971年-1974年(初代)
1997年-2014年(2代目-5代目)
製造国 日本の旗 日本
ボディタイプ 2/4ドアセダン
3ドアハッチバック(初代)
5ドア軽トールワゴン
駆動方式 FF
先代 ホンダ・N360
後継 ホンダ・N-WGN
テンプレートを表示

概要

1970年代に生産された初代は、ショートファストバック(2ボックス)型のセダンと、バックドア(ハッチバック)機構を持つショートカムバック型のワゴン / バンの設定があり、同じプラットフォームを使う派生車種として、セミキャブオーバー型バンのライフステップバンピックアップトラックライフピックアップがあった。横置きエンジン + 前輪駆動のレイアウトは、前作の「N360」や「Z」と同様であるが、エンジンは空冷から水冷に変更された。

初代の生産終了以降「ライフ」の名を引き継ぐモデルはなかったが、長いブランクを経て1997年に発表された軽トールワゴンとしてライフは復活した。2代目以降のモデルは八千代工業で製造され、その2代目はボディ形状から「ステップバンの再来」などと言われた。

1997年に軽トールワゴンとして復活して以来、長らくホンダにおける軽自動車の中心としてモデルチェンジを繰り返しながらも生産や販売が続けられた。しかしN-BOXを中心とする「Nシリーズ」の展開そしてN-WGNの生産開始を機に、2014年4月に生産・販売を終了した。

初代 SA/WA/VA型(1971-1974年)

ホンダ・ライフ(初代)
SA/WA/VA型
4ドアセダン GF
LifeSA4doorsedan.jpg
バン デラックス
1st generation Honda Life.jpg
GR4ドアセダン(リア)
Honda Life GFL rear.jpg
製造国 日本の旗 日本
販売期間 1971年-1974年
乗車定員 4人
ボディタイプ 2ドア/4ドアショートファストバックセダン
3ドアハッチバックワゴン/バン
エンジン EA型:バランスシャフト4サイクル 水冷 360cc 直2 SOHC
駆動方式 FF
変速機 4速MT/5速MT/3速AT
サスペンション 前:マクファーソンストラット
後:車軸式
全長 2,995mm
全幅 1,295mm
全高 1,340mm
ホイールベース 2,080mm
車両重量 510kg
先代 ホンダ・N360
-自動車のスペック表-

エンジンとトランスミッションを直列に横置きした、いわゆるジアコーザ式レイアウトを採用し[1]、エンジンもN360と同様の直列2気筒ながら、空冷から水冷EA型へと変更されたことで、油臭や暖房能力の不足も解消され、快適性が大幅に向上した。翌年に発表されたシビックとの共通点も多く、その後のホンダ製乗用車の基礎が確立された時期のモデルでもある。また、ライフは日本で最初にエンジンにタイミングベルトを採用した自動車でもある。

販売期間が4年未満と短いが、初代シビックの世界的なヒットにより乗用車工場をシビックの生産に傾注させるため、ライフの生産を打ち切る英断がなされたためであった。これには軽自動車への車検の義務化や保安基準が新しくなったことにより、小型乗用車との価格差が縮まり価格的なメリットが薄れ、軽乗用車市場が縮小していたという側面もあった。シビックの最廉価グレードが40万円前半であったのに対し、ライフは最終的には最も安いグレードでさえ35万円を超えるようになっていた。これに加え生産面についても製造原価が両者はほとんど同じであったことが、製造中止の引き金になったという[2]

4サイクル2気筒エンジンに一次振動を消すバランサーシャフトという組み合わせは、中村良夫東急くろがね工業時代に特許を取ったものであり、ライフ発売後、他社からも同様のエンジンを搭載した軽乗用車が販売された。

年表

  • 1971年(昭和46年)
    • 6月1日 - NIII 360の後継車として登場。新設計の直列2気筒エンジンを搭載し、それまでのホンダの軽自動車と比べ、ファミリーカーとして快適性を向上させていた。また、ホンダ軽自動車初の4ドアの採用でもあった[3]
    • 9月6日 - ライトバンモデルを追加。
    • 10月25日 - 3ドアハッチバックタイプの「ワゴン」を追加。
  • 1972年(昭和47年)
    • 5月1日 - ツインキャブ仕様エンジンを搭載した「ツーリング」を追加。
    • 9月20日 - ライフステップバンを発売し、現在の軽トールワゴンと同様のパッケージングを具現化した。
  • 1973年(昭和48年)
    • 8月21日 - ライフピックアップを発売した。
  • 1974年(昭和49年)
    • 前述の理由からZ、ライフステップバン、ライフピックアップとともに製造を終了。これにより、1985年(昭和60年)9月のトゥデイ発売まで、ホンダは軽乗用車市場から一旦撤退する。その後ホンダの小型乗用車レンジはしばらくの間シビックが担っていたが、シビック自体がモデルチェンジの度に大型化していたこと、地方ディーラーからのラインナップ拡充の要望、さらに軽乗用車事業からの撤退に至り、この3つの理由から1981年(昭和56年)にシティを発売し、空前の大ヒットとなる。

2代目 JA4型(1997-1998年)

ホンダ・ライフ(2代目)
JA4型
フロント
Honda Life 001.JPG
リア
Honda Life 002.JPG
製造国 日本の旗 日本
販売期間 1997年-1998年
乗車定員 4人
ボディタイプ 5ドア 軽トールワゴン
エンジン E07A型:660cc 直3 SOHC
駆動方式 FF
変速機 3速AT/5速MT
サスペンション 前:マクファーソン式
後:車軸式
全長 3,295mm
全幅 1,395mm
全高 1,575-1,635mm
ホイールベース 2,330mm
車両重量 750-770kg
-自動車のスペック表-

2代目トゥデイの基本コンポーネントを流用し、それまでの軽ボンネットバン、ならびに軽セダンから大きく変わった軽トールワゴンとして登場。パワートレイン、シャシ、内装(インパネ部)などはトゥデイとほぼ同一である。軽自動車法改正の直前に発売された影響もあり、この代は約1年半しか生産されていない。

エンジンはE07A型のみで、トランスミッションは5速MTと、トゥデイのギア比を見直した3速ATが組み合わせられた。

装備も充実が計られ、運転席SRSエアバッグ、熱線吸収UVカットガラス、抗菌ステアリング等が標準装備され、ABSが全車にオプション設定された。グレード体系は「B」・「G」・「T」の3グレード。

年表

3代目 JB1/2/3/4型(1998年 - 2003年)

ホンダ・ライフ(3代目)
JB1/2/3/4型
前期型(1998年10月-2001年5月)
Honda Life 1998.jpg
前期型(リア)
Honda Life 1998 Rear.jpg
後期型(2001年5月–2003年9月)
Honda Life 2001.jpg
製造国 日本の旗 日本
販売期間 1998年-2003年
乗車定員 4人
ボディタイプ 5ドア 軽トールワゴン
エンジン E07Z型:660cc 直3 SOHC
駆動方式 FF / 4WD
変速機 3速AT/5速MT
サスペンション 前:マクファーソン式
後(FF):車軸式
後(4WD):ド・ディオン式
全長 3,395mm
全幅 1,475mm
全高 1,605-1,610mm
ホイールベース 2,360mm
車両重量 800-880kg
後継 ディーバ (ダンク)
-自動車のスペック表-

「K・ムーバー」シリーズの一つとして登場。同年10月1日に改正された軽自動車規格に伴い、ボディサイズが全長3,395mm、全幅1,475mmに拡大され、衝突安全性能の向上が計られた。合わせて、助手席SRSエアバッグも標準装備化された。

エンジンは車体の大型化に対応し、E07AからE07Zに変更。低回転域のトルクを約20%向上させながらLEV仕様となった。トランスミッションも基本的に2代目を踏襲した5速MTと3速ATで、AT車ではコラムシフトが採用された。新たに4WDも全車に設定された。

オーディオスペースが2DINサイズに拡大される前には、オプションでコンソールボックスが用意されていたが、先代は2DINサイズであったものが、このモデルでは1DINサイズに変更された。

「ライキー」というタヌキのようなキャラクターが存在し、カタログ等に登場した。

年表

  • 1998年
  • 1999年
    • 12月16日 - 「G」をベースとした特別仕様車「メヌエット」を発売。
  • 2000年
    • 5月15日 - 従来の上級グレード「T」に代わり、AM/FMチューナー付CDプレイヤー、オートエアコン、プライバシーガラス(リアドア・テールゲート)、ボディ同色電動リモコンドアミラー・ドアハンドルなどを装備し、快適性能を充実した「L」を追加。
    • 10月19日 - 「G」をベースとした特別仕様車「セレクト」を発売。
    • 12月20日 - ターボエンジンを搭載した派生モデル「ダンク(Dunk)」を新たに追加。ノンターボ車からの変更点として、メカニズム面ではターボエンジンの搭載、トランスミッションのハイギヤ化、専用スポーツサスペンション、前後スタビライザーの装備(FF車)、大型ベンチレーテッドディスクブレーキの搭載、EBD付きABSの標準装備などがある。外装は専用のデザインが与えられ、4灯式マルチリフレクターヘッドライトの装備やテールランプのデザイン変更(のちのマイナーチェンジにてノンターボ車もこのデザインとなる)が行われた。インテリアはブラックを基調とした配色に変更され、ブラック×シルバーの専用シート、透過式メーターの搭載、タコメーターの標準装備、オーディオスペースの2DIN化、センターパネルのデザイン変更などが行われた。
  • 2001年
    • 5月24日 - マイナーチェンジ。フロントデザインや装備を変更し、ヘッドライトは2灯式マルチリフレクターになった。また、、全タイプで「優‐低排出ガス」認定を取得すると共に、燃費性能も向上された。同時に特別仕様車として発売していた「メヌエット」がカタロググレードに加えられた。
    • 11月15日 - 「ダンク」の特別仕様車として「TSスペシャル」「TRスペシャル」を追加。
    • 12月13日 - 「メヌエット」をベースとした特別仕様車「メヌエットDX」を発売。
  • 2002年
    • 1月24日 - 「G」をベースとした特別仕様車「トピック」を発売。ボディカラーも専用色を加えた8色が設定された。
    • 8月22日 - 「ライフ」「ダンク」共にマイナーチェンジ。「ライフ」は「メヌエット」「G」は装備変更と価格変更がされたほか、「L」もAM/FMチューナー付MD/CDプレイヤーを装備した。また、ボディカラーは「トピック」の専用色だったものを含む3色を追加し、10色となった。「ダンク」は新グレードの「ディーバ(Diva)」を追加したほか、通常グレードで装備の変更やボディカラーの追加が行われる。
    • 12月5日 - 「G」をベースとした特別仕様車「スーパートピック」を発売。
  • 2003年
    • 5月15日 - 「スーパートピック」をベースに装備や新ボディカラーを加えた特別仕様車「スーパートピックCD」を発売。

4代目 JB5/6/7/8型(2003年 - 2008年)

ホンダ・ライフ(4代目)
JB5/6/7/8型
前期型(2003年9月 - 2006年9月)
2003-2006 Honda Life.jpg
前期型リア
2003-2006 Honda Life rear.jpg
後期型(2006年9月 - 2008年11月)
2006-2008 Honda Life.jpg
製造国 日本の旗 日本
販売期間 2003年9月2008年11月
乗車定員 4人
ボディタイプ 5ドア 軽トールワゴン
エンジン P07A型:660cc 直3 SOHC
駆動方式 FF / 4WD
変速機 4速AT
サスペンション 前:マクファーソン式
後(FF):車軸式
後(4WD):ド・ディオン式
全長 3,395mm
全幅 1,475mm
全高 1,575-1,595mm
ホイールベース 2,420mm
車両重量 840-950kg
先代 ダンク (ディーバ)
-自動車のスペック表-

開発コンセプトは「ハートフルテクノロジー」。主に女性をターゲットに開発され、広告展開された。「Hondaメイドのおいしいデザイン」をテーマとする丸みを帯びたワンモーションフォルムとなり、ボクシーな先代、先々代とは印象の異なるスタイルになった。全高は軽トールワゴンとしては低い1,575㎜(4WD車は1,595㎜)に抑えられ、先代の途中からオプション設定となっていたルーフレールや手回しのウィンドウ、手動ドアロック、アクセサリーソケットレスといった極端な営業車系のグレードは完全に廃止された。またFF軽では標準装備とはいかないEBD付ABSも当初は標準装備であるなど安全面も配慮された。

エンジンも新開発のP07A型が搭載され、先代と同じくNAとターボの2種類が設定された。トランスミッションはMTが廃止されATのみとなり、変速数は3速から4速となった。

多機能表示ディスプレイがスピードメーターの横に設置し、価格面よりも走りやインテリアなどの質感が重視された。どの方向からでも握りやすく、アイスクリームスプーン等をイメージしたと言われる丸型のドアハンドルを装備し、ボディカラーもアイスクリームをイメージした「バニラクレム」「マッチャクレム」「カラメルクレム」が新開発された。先代のコラムシフトに代わり、全グレードに当時の軽自動車ではまだ珍しかったインパネシフトが採用された。

主に若い女性層をターゲットに想定していたが、走行性などにおいては重厚感を打ち出しており、現在でも評価が高い。オートカー・ジャパンの軽自動車対決テストでは2位となった。

発表時のグレード体系は「C」・「F」・「D」及び各グレードのターボ仕様(「Cターボ」・「Fターボ」・「Dターボ」)の6グレードで、先代で設定されていたターボエンジン搭載の派生モデル「ダンク」はDターボ(後のディーバ)になる形で廃止となった。2004年12月発売に、ダンク後継のスポーティ版特別仕様車「ディーバ」が人気を博し、翌年カタロググレードに昇格、専用デザインのバンパーが与えられた。その後、2005年10月の一部改良を期に「Dターボ」は「ディーバ」のターボ仕様に、2006年9月のマイナーチェンジ時に「D」は「ディーバ」の自然吸気エンジン仕様にそれぞれ統合された。

年表

  • 2003年
    • 9月4日 - フルモデルチェンジを発表(NA車の発売は9月5日、ターボ車の発売は10月6日)。月間目標販売台数は15,000台。
  • 2004年
    • 1月20日 - 「第19回カーセンサー Uカー・オブ・ザ・イヤー」軽自動車部門特別賞を受賞[4]
    • 4月22日 - 「F」「Fターボ」をベースとした特別仕様車「F・エアロプレミアム」を発売。
    • 10月14日 - 一部改良。「F」はインテリアカラーにグレーを追加し、「D」で採用していたフロントベンチシートも合わせて設定された。「D」は新たにフルオートエアコンを標準装備した。また、同年4月に発売された特別仕様車「F・エアロプレミアム」は従来標準装備していたディスチャージヘッドライトとAM/FMチューナー付MD/CDプレーヤーをメーカーオプションに変更したことで価格を8万円値下げした。ボディカラーはブルー系とパールホワイト系で入れ替えをおこなった。燃費性能が向上されたため、「Cターボ」・「Fターボ」のFF車も「平成22年度燃費基準+5%」を達成した。
    • 12月24日 - 「F」をベースに、エアロパーツ、スモークタイプのリアコンビランプ、専用色の14インチアルミホイール、ハーフシェイド・フロントウィンドウ、マイクロアンテナを装備しつつ、オーディオレス仕様とした特別仕様車「ディーバ(DIVA)」を発売した。なお、「ディーバ」のグレード名は3代目の派生車「ライフダンク」のマイナーチェンジに伴う追加以来の復活となり、「ライフ」としては初めて設定される。ボディカラーには専用色を設定した。
  • 2005年
    • 2月3日 - 「C」をベースに、プライバシーガラスを装備し、オーディオレス仕様とした特別仕様車「C・スタイル」を発表した(発売は翌2月4日)。同時に「F・エアロプレミアム」を廃止。
    • 8月25日 - 「F」をベースに、13インチアルミホイールを装備し、オーディオレス仕様とした特別仕様車「F・スタイル」を発売した。
    • 10月21日 - 一部改良をおこなった。2004年12月に発売した特別仕様車「ディーバ(DIVA)」が好評を得た為、カタロググレードに昇格した。新たに専用フロントグリル、スモークドメッキ・ヘッドライトガーニッシュ、専用色14インチアルミホイールなどを採用した。新たにターボ仕様の「ディーバターボ」を追加すると共に、既存グレードのターボ車を「Fターボ」に絞り、タイプ構成を見直した。また、全グレードにサイドターンランプ、ハイマウント・ストップランプ、レベリング機構付ヘッドライトを標準装備し、「C」を除く全グレードにメカニカルキー内蔵の「Hondaスマートキーシステム」をメーカーオプションに追加した。また、FF車は全グレード「平成17年基準排出ガス75%低減レベル(☆☆☆☆)」認定を取得した。ボディカラーは先代にも設定されていた「トルマリンブルー・メタリック」を含めた3色と「ディーバ」専用色には2色を追加した。同時に「F」をベースに、エアクリーンフィルターつきフルオートエアコン、ハーフシェイド・フロントウィンドゥ、キーレスエントリー一体型キーを装備した特別仕様車「ハッピーエディション」を設定した。
  • 2006年
    • 9月28日 - マイナーチェンジをおこなった。新たにバック駐車時にステアリング操作を支援する「Hondaスマートパーキングアシスト・システム(音声案内のみの簡易タイプ)」を「ハッピーエディション」・「Fターボ」・「ディーバ」・「ディーバターボ」の各FF車にメーカーオプション設定した。また、「F」と「ディーバ」にはセキュリティアラーム、アレルフリー高性能脱臭フィルター、キーレスエントリー一体型キー2本を新たに標準装備した。エクステリアはフロントバンパー、ヘッドライト、リアコンビランプ、ドアハンドルなどのデザインを一新した。「ディーバ」はエアロフォルムバンパーのデザインを変更し、ドアミラーウィンカーを採用した。「ディーバターボ」にはさらにフロントフォグライトも装備された。同時に「D」は「ディーバ」に統合される形で廃止された。なお、前期型では中央にあったフロントのナンバープレートの位置が右にオフセットされた。また、「LIFE」のロゴは4代目のモデルチェンジ時に「LiFE」に変わり、さらに後期型で2代目以来となる「Life」となり、リアのエンブレム位置も前期型の右側から左側に移動し、「ディーバ」は「Life」ではなく「Diva」のエンブレムのみが装着された。同時に、2005年10月発売の特別仕様車「ハッピーエディション」はベース車の仕様変更に伴い、特別装備品をフルオートエアコンとハーフシェイド・フロントウィンドウに変更した。さらに、「C」をベースに、EBD付ABS+ブレーキアシストとウォッシャー付リアワイパー(FF車のみ)を非搭載にし、ブラック テールゲートガーニッシュ(FF車のみ)を装備した特別仕様車「トピック」を発表した(発売は10月5日)。
  • 2007年
    • 6月7日 - 「DIVA」をベースに、フルオートエアコンとフロントフォグライトを装備した特別仕様車「スペシャル」と「C」をベースに、EBD付ABS+ブレーキアシスト、プライバシーガラスを省く代わりに、マルチアングルアウタードアハンドル(カラード)を装備した特別仕様車「スーパートピック」を発売した。
    • 11月8日 - 「F」をベースに、Hondaスマートキーシステム、フルオートエアコン、AM/FMチューナー付CDプレーヤー、ハーフシェイド・フロントウィンドウ、ドアミラーウインカーを装備した特別仕様車「ハッピースペシャル」を発売した。
    • 12月20日 - 「C」をベースにした特別仕様車「コンフォートスペシャル」、「ファインスペシャル」を発売した。両者共、AM/FMチューナー付CDプレーヤー、マルチアングルアウタードアハンドル(カラード)、アレルフリー高性能脱臭フィルターを装備するが、前者はフルオートエアコンと電動格納式リモコンカラードドアミラーも装備した充実仕様で、後者はEBD付ABS+ブレーキアシストを省いたお買い得仕様である。

5代目 JC1/2型(2008年 - 2014年)

ホンダ・ライフ(5代目)
JC1/2型
前期型Gタイプ(2008年11月 - 2010年11月)
2008 Honda Life 01.jpg
前期型Gタイプ(リア)
Honda Life 004.JPG
PASTEL(2008年11月 - 2010年11月)
2008 Honda Life 04.jpg
製造国 日本の旗 日本
販売期間 2008年11月2014年4月
乗車定員 4人
ボディタイプ 5ドア 軽トールワゴン
エンジン P07A型:660cc 直3 SOHC
駆動方式 FF / 4WD
変速機 4速AT
サスペンション 前:マクファーソン式
後(FF):車軸式
後(4WD):ド・ディオン式
全長 3,395mm
全幅 1,475mm
全高 1,610-1,630mm
ホイールベース 2,420mm
車両重量 810-940kg
後継 標準仕様:N-WGN
カスタム仕様(DIVA):N-WGN カスタム
-自動車のスペック表-

2008年9月18日に、広報発表において、エアバッグの容量を連続変化や、排気制御により、高い保護性能と低衝撃性を両立した運転席用「i-SRSエアバッグシステム」(連続容量変化タイプ)を5代目ライフから搭載することが発表された。10月からティザー広告が始まり、従来のカジュアルバージョン(事実上の標準グレード)の「G」、スポーティーグレードの「DIVA」に加え、ファッション性を高めた新グレード「PASTEL(パステル)」が加わった。

5代目では「デイリー・スマイル・テクノロジー」のコンセプトの元、特に運転のしやすさに配慮されている。細いフロントピラーサッシュ一体型の大型三角窓、フロントワイパー位置の見直し、アイポイントとウエストラインの最適化、リアクォーターウィンドウの採用(6ライト化)、テールゲートウィンドウの大型化、後席シートバック形状の見直し、埋め込み式ヘッドレストの採用、など、前方・側方・後方すべてにおいて視界と見切りを改善している。

車両寸法は全長・全幅は相変わらず軽自動車枠一杯であるが、全高は1,610mm(FFモデル:先代比+35mm)と高めに設定されており、室内容積の拡大に貢献している。プラットフォームを一新することにより、先代比で約40kgの軽量化を実現した。また、ナンバープレートの位置は、先代のテールゲート上から2・3代目と同様、リアバンパー上に戻された。

バックモニター付オーディオが、軽自動車で初めて標準装備され(「C」を除く。後に標準装備からオプションに変更された)、これによりHondaスマートパーキングアシスト・システムは、音声案内の簡易タイプから、前後進ともにハンドル操作のアシストが行なわれるようになった。なお、モニター部分はコスト追求の面からPlayStation Portable(PSP-3000用)のものが流用された[5]

年表

  • 2008年
    • 11月6日 - 5代目へのフルモデルチェンジを発表した(発売は翌11月7日)。
  • 2009年
    • 6月4日 - 「PASTEL」、「PASTELターボ」をベースにディスチャージヘッドランプ等を装備した特別仕様車「HIDスペシャル」を発表した(発売は6月11日)。また、「G」や「PASTEL」の専用色を他のグレードへ拡大適応した。
    • 10月1日 - 2009年度グッドデザイン賞受賞[6]
    • 10月15日 - 一部改良をおこなった。NAエンジンのFF車及びターボエンジンの4WD車において燃費性能を向上し、それぞれ「平成22年度燃費基準+15%」、「平成22年度燃費基準」を達成した。電動パワーステアリングの改良を行い、ステアリング性能を向上した。また、「PASTEL」にはハーフシェイド・フロントウィンドウを、「DIVA」にはハーフシェイド・フロントウィンドウ、テールゲートスポイラー、マイクロアンテナを追加装備した。さらに、機能を充実した新グレードとして、「G」にはフルオートエアコン、アレルフリー高性能脱臭フィルター、運転席ハイトアジャスター、チルトステアリングなどを装備した「コンフォートセレクト」を、「DIVA/DIVAターボ」には14インチアルミホイール(「DIVA」のみ、「DIVAターボ」は標準装備)、ディスチャージヘッドライト、合成革巻ステアリングホイールを装備し、バックモニター付オーディオを非装着にした「クールセレクト」を追加した。また、同年12月には「G」と「パステル」にボディカラーが追加された。
  • 2010年
    • 5月17日 - 「C」をベースに、EBD付ABS+ブレーキアシスト、高熱線吸収/UVカット機能付プライバシーガラス(リア・リアクォーター・テールゲート)、カラードドアミラー(手動式)&アウタードアハンドル、フルホイールキャップなどを装備した特別仕様車「コンフォートスペシャル」と「DIVA」をベースに、バックモニター付オーディオ、Hondaスマートキーシステム、イモビライザー、セキュリティアラーム、ハーフシェイド・フロントウィンドを非装備にした特別仕様車「スペシャル」を発売した。
    • 11月18日 - マイナーチェンジをおこなった。助手席リフトアップシート車は12月9日より発売した。「G」はフロントグリルを刷新し、ヘッドライトはプロジェクタータイプに変更した。内装はシルバー加飾のワイドセンターパネルと常時点灯3眼メーターを採用し、ウォッシャー付リアワイパーとフロントセンターアームレストを標準装備した。また、「Hondaスマートパーキングアシストシステム」も車速設定の見直しにより使いやすさを向上した。「DIVA」も「G」同様に改良が加えられたが、フロントグリルはクロームメッキ塗装の専用デザインに、プロジェクタータイプに変更したヘッドランプはディスチャージヘッドランプ(ロービーム、オートレベリング機構付)、ワイドセンターパネルはピアノブラック調となり、常時点灯3眼メーターにはブルーイルミネーションが追加され、差別化が図られた。また、ドアミラーウインカーと専用のスポーツシートを標準装備した。合わせて、前期型で装着されていた「Life」ロゴのエンブレムがなくなり、「DIVA」ロゴのエンブレムが右側から左側へ移動した。「DIVA」ロゴのエンブレムのみを装着するのは4代目後期型以来となる。さらに、全車にはリアカメラや照明付きオーディオリモートコントロールスイッチなどを追加装備し、ディーラーオプションのナビゲーションを求めやすい価格で装着できる「ナビ装着用スペシャルパッケージ」も設定された。なお、今回のマイナーチェンジにより「PASTEL」は廃止、ターボ車は「DIVA・ターボ スマートスタイル」のみとなった。
  • 2011年
    • 8月22日 - 「G」をベースに、上級グレード「スマートプラス」の装備品とプロジェクタータイプ ディスチャージヘッドライト(ロービーム、オートレベリング機構付)、カラードフロントグリル、ハーフシェイド・フロントウィンドウを装備した特別仕様車「HIDスマートスペシャル」を発売した。
    • 11月28日 - 「DIVA」をベースに、14インチアルミホイール、フルオート・エアコンディショナー、Hondaスマートキーシステム等を装備し充実仕様にするとともに、シフトノブボタン・エアコンアウトレットノブ・インナードアハンドルにクロームメッキを施した特別仕様車「スマートスペシャル」を発表した(発売は12月22日)。
  • 2012年
    • 1月26日 - 「C」をベースに、高熱線吸収/UVカット機能付プライバシーガラス(リアドア・リアクォーター・テールゲート)、フルホイールキャップ、EBD付ABS、バニティミラー付サンバイザー(運転席・助手席)、全面UVカット機能付ガラス、ダークシルバー塗装フロントグリル、カラードドアミラー、カラードアウタードアハンドル、ドアサッシュブラックアウト(ボディー色が黒の場合はボディ色と同色)を装備した充実仕様の特別仕様車「コンフォートスペシャル」を発売した。
    • 6月14日 - 一部改良を行った(発売は翌6月15日)。各グレードで装備内容の充実が図られており、「C」は高熱線吸収/UVカット機能付プライバシーガラス(リアドア・リアクォーター・テールゲート)、フルホイールキャップ、EBD付ABSなどを、「G」はHondaスマートキーシステム、イモビライザー、セキュリティアラームなどを、「DIVA」は「G」の追加装備内容に加え、フルオート・エアコンディショナー、ブルーイルミネーション照明付フロントドリンクホルダー、14インチアルミホイールなどをそれぞれ標準装備した。なお、今回の一部改良により、グレード体系を「C」・「G」・「DIVA」・「DIVA・ターボパッケージ」に整理した。
  • 2013年
  • 2014年
    • 4月 - 販売終了。事実上の後継車はN-WGN(当面の間はライフも併売されていた)。これにより、ホンダにおける軽トールワゴンはN-BOXを中心とする「Nシリーズ」のみとなり、ライフは1997年に復活してから17年(中断期間を入れて43年)の歴史に幕を閉じた。

車名の由来

脚注

  1. ^ ギアの配置をずらすことによりフィアットの特許を回避していた。
  2. ^ 三樹書房『カタログで見る 日本車めずらし物語』p.117
  3. ^ ホンダ初の4ドア車は1969年(昭和44年)4月発売の1300
  4. ^ ライフ「第19回カーセンサー Uカー・オブ・ザ・イヤー特別賞」を受賞 - Honda プレスリリース 2004年1月20日(2010年5月22日閲覧)
  5. ^ ベストカー2012年9月10日号
  6. ^ 軽自動車ライフ受賞”. グッドデザインアワード. 2016年3月12日閲覧。
  7. ^ ホンダ、軽の車台集約-来年、「ライフ」製販中止日刊工業新聞 2012年10月1日 2013年10月27日閲覧

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