拳銃
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/02 10:06 UTC 版)
拳銃(けんじゅう)は、片手で射撃するためにデザインされた銃の総称である[1]。小型で携帯性・秘匿性に優れており、主に護身用に使用される。
注釈
- ^ 火薬の量は使用目的に応じて調節されるため、薬莢の中が火薬で満杯になるとは限らない。本図でも弾頭と火薬の間にすき間が描かれている。
- ^ そのため、通常は小銃を使用しない空軍のパイロットや歩兵以外の陸軍兵士(無線通信手等、小銃の携帯が困難な者や近接戦闘を行わない砲兵など)、海軍の軍人(特に士官・将校)などに自衛用として支給されることが多い。 貴族が家臣を率いて参陣する制度から漸次近代軍制に移行したかつての欧州では、貴族出身者が通常任ぜられる将校・士官の個人装備は自弁であり拳銃もそのひとつであった。大日本帝国陸軍、大日本帝国海軍もそれに倣い将校・士官は個人装備を自費購入した。現在の自衛隊や警察では全て官給であり、武器の私的所持は認められない。米国の警察では許可を得れば私物を利用できる。
- ^ 両手持ちが必須の大型拳銃も存在するが、稀な例である。
- ^ 以前は連邦や各州・市などの警察学校でも片手撃ちを指導していたが現在は両手撃ちが基本である。ただし、片手撃ちや非利き手撃ちの訓練も必修条件。
- ^ 『拳銃を片手撃ちすると肩を脱臼する可能性がある』というのは銃が身近ではない日本の都市伝説である。拳銃の反動の衝撃は、まず手首、次に肘の関節が受ける事になるので、これらを差し置いて肩関節に衝撃が加わる事はあり得ない。銃床を持つ銃であれば、それが反動で肩関節を強打して肩を脱臼するという事は、あり得ない話ではない。小柄な女性が大型銃を撃った際に、手首を軽く捻挫する位であれば可能性はある。
- ^ 「拳」の字は2010年の常用漢字表改定で追加されており、現在は常用漢字に含まれている。
- ^ なお、これ以外にも「笛」を意味するチェコ語」が起源だとする説など、幾つかの説がある(イタリアの地名を起源とする説には異論も多い)。詳細は「en:Pistol#History_and_etymology」を参照
- ^ 英語版WikipediaのHundgunの項目には、『米国においては銃身と薬室が分離していないもの(主に自動式拳銃)をピストル、回転式拳銃をリボルバー、その総称をハンドガンと呼び分ける場合がほとんどであるが、イギリスではピストルとハンドガンを区分しない場合が多い』と記されている。英語版WikipediaのPistolの項目には『ピストルは拳銃の一種であり、自動式拳銃および複銃身リボルバー(複数の銃身そのものが回転する)がピストルと呼ばれ、一般の回転式拳銃はリボルバーと呼ばれる』と書かれている。両国の一般への普及率の違いから米国では一般人でも大多数がリボルバーとピストルは区別する。(出典:Larry Koller (1962). The Arco gun book. Arco Pub. Co., 2011年1月11日閲覧。)。
- ^ 「枪」には「突く」という意味もあり、小銃は「步枪(歩槍)」と呼ばれる。
- ^ a b c 軍は拳銃に、あえて長い訓練を施すほどの価値がないと看做しており、拳銃が主武器となる兵種以外で、拳銃を携帯するのは特殊部隊など限られた兵士にとどまる。
- ^ 拳銃の戦闘射程は大きく見積もっても50m程度、実戦における有効射程は7m程度とされている。拳銃は単射しかできないので、発射速度も大幅に劣る。
- ^ 原データのヤード表記の距離は整数値の「何ヤード台」という趣旨であるため、メートル換算はその趣旨に合わせる。メートル換算の小数点以下2桁四捨五入。
- ^ 「桜田門外の変」にて大老井伊直弼の襲撃に用いられたとみられるもの[35]。
出典
- ^ “拳銃(けんじゅう)の意味”. goo国語辞書. 2019年12月1日閲覧。
- ^ a b “防衛省規格 火器用語(小火器)”. 2014年12月19日閲覧。
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- ^ a b c d 大波篤司著『図解ミリタリーアイテム』28ページ「兵士全員が拳銃を装備するわけじゃない?」項目
- ^ 中国警察用の最新式拳銃を初公開 (中国網)
- ^ Rottman, Gordon (2013). The Big Book of Gun Trivia: Everything You Want to Know, Don't Want to Know, and Don't Know You Need to Know. Bloomsbury Publishing
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