Shorea spp.とは? わかりやすく解説

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イエローメランチ


30種あるとされ、マラヤスマトラボルネオフィリピンなどに分布してます。この類の木材地方名はかなり違っており、その、主なもの挙げると表のようになります
イエローメランチの類の丸太には、その中心部にしばしば、アンブロシア類の虫害がみられますが、それが外側かみえないために、丸太評価混乱させますこのようなの跡を中ピン中にあるピンホールという意味)と呼びます

木材
心材の色は、緑色帯びた黄褐色で、辺材淡黄白色です。丸太の時は、両者区分ははっきりとしていますが、乾燥するそれ程ではありません。他のメランチ類と同じように、同心円状配列する軸方向細胞間道樹脂道をもってます。この類の木材が他のメランチ類と異なっているのは、水平細胞間道をもっていることです。木理交錯してます。他のメランチのうち淡色のものと比較すると、表面仕上りはよくありません。この木材が他のメランチ類に比較して劣るのは、セメント硬化障害をおこすのでコンクリートパネルとして利用するには、表面処理必要になります。このこともあって、他のメランチ類よりも低く評価されています。気乾比重は0.40~0.82(イエローセラヤ)、0.56(カランチ)などです。辺材は虫の害を受け易く、耐朽性は低い方です。

用途
家具指物などに用いられていますが、表面に出るような用途にはむきません。合板にも大量に使われます。



ダークレッドメランチ


ライトレッドメランチ含めると約70ありますタイマラヤフィリピン経てボルネオモルッカ分布します。この類の木材は、Shorea属のRubroshorea亜属樹種からの木材のうち濃色のものです。この類の一種であるタンギールは、フィリピンマホガニーと呼ばれ米国市場さかんに輸出されたことがあります。もちろん本物マホガニーとは全く違う木材ですが、色が似ていることからこう名付け売り込んだのでしょう

木材
心材赤褐色あるいは濃赤褐色辺材黄白色ですから、両者の境ははっきりとしています。肌目は粗く木理交錯します。メランチ類の特徴である同心円状配列する軸方向細胞間道樹脂道)が多数はっきりとみえます濃色木材ですが、成長がよいとライトレッドメランチのように淡色になり、比重低くなりますので見分けがつかなくなります気乾比重は0.44~0.69(タンギール)、0.48~0.74(ダークレッドメランチ)です。ライトレッドメランチ類は、気乾比重が0.64以下で、ダークレッドメランチ類はそれ以上で0.80以下というような区別仕方がされています。元来この類がラワンメランチ類の典型的なものです。保存性ライトレッドメランチ類より高いですが、辺材同様にキクイムシ類の害を受けます防腐剤注入し難い方です。

用途
ラワンメランチ類の代表的なもので、南洋材のなかのいわばスタンダードいえます合板用に大量に用いられ建築建具家具広範囲用いられています。造船や液漕などの用途あります。高い耐久性要求されないうならば広く用いられます。


ホワイトメランチ


30種あり、スリランカインドマラヤインドシナフィリピンボルネオスマトラなどに分布してます。この類の木材地方名はかなり違っており、その主なもの挙げると表のようになります。表でもわかるように、ホワイトメランチとホワイトラワンは違います。現在では、サバから輸入されることが多いため、この類の木材のことをメラピというサバでの呼び名で呼ぶことが多いようです

木材
心材は、淡黄白色、淡白色淡黄褐色などで、辺材はより淡色で、両者の境ははっきりしていません。メランチ類の特徴である同心円状配列する軸方向細胞間道樹脂道)がありますが、他のメランチ類に比較して出現頻度少なようです。この類の木材の特徴は、放射組織細胞中にシリカ小さい塊が含まれていることです。このため木材切削すると、その刃物早く鈍らます。この木材切削する際には、ステライトという硬い金属を刃につけることが望まれますし、また、刃の交換早めにする必要があります
木材の肌目は、レッドメランチに比較するとやや精です。木理交錯してます。気乾比重は0.51~0.84で、樹種によってかなり差があります。耐朽性は高いとはいえません。また、辺材は虫害にかかり易いです

用途
他のメラチン類と同様に広範囲用途に、とくに淡色ため塗装の色合せ容易なことから内装家具に高い需要あります



ライトレッドメランチ


タイマライスマトラフィリピンボルネオなどに分布します。市場でライトレッドメランチと呼ぶのは、Shorea属のRubroshorea亜属樹種のうち、赤色系でしかも淡色木材グループです。したがって、それが、植物の分類とは必ずしも一致していませんので、むしろ商取り引き上のグループといえばよいでしょう

木材
心材の色は淡灰褐色桃色などで辺材淡色です。同一樹種であっても心材の色が生育環境によってずっと濃色になり、ダークレッドメランチといって差支えないよう赤褐色なります。また比重もそれに伴って高くなりますメランチ類の特徴といえるのは軸方向細胞間道樹脂道)が、同心円状長く連続していることです。道管直径大きいため、肌目は粗くなっています。木理熱帯材の特徴となっている交錯木理です。耐久性ではダークレッドメランチに劣るとされていますが、用途によっては淡色木材の方がよいこともあります辺材ヒラタキクイムシの害を受け易く木材から白い粉パラパラ落ちてくるのを見た人もいるのでしょう木材保存性は低い上防腐剤注入難しいとされています。加工は容易です。丸太中心部から採取した木材は脆心材という脆い木材部分を含むので、使うときは注意する必要があります気乾比重は0.42(アルモン)、0.38~0.52(マヤピス)、0.43(メランチテンバガ)、0.43(メランチサマック)などです。

用途
合板建築建具家具などに広い範囲用いられています。




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