Rhapsodie espagnole S.254 R.90とは? わかりやすく解説

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リスト:スペイン狂詩曲(スペインのフォリアとホタ・アラゴネーサ)

英語表記/番号出版情報
リストスペイン狂詩曲スペインフォリアとホタ・アラゴネーサ)Rhapsodie espagnole(Folies d'Espagne et jota aragonesa) S.254 R.90作曲年: 1863頃年  出版年1867年 

作品解説

2008年11月 執筆者: 岡田 安樹浩

ハンガリー狂詩曲集』に代表されるように、リスト民謡などの土着の(と思われる音楽収集し、それらをもとに作曲行っていた。『スペイン狂詩曲』もこの種の作品考えて間違いないスペイン民謡を基にした他の作品には、1836年の『スペイン主題密輸入者」による幻想的ロンド』S.252や、1845年の『スペインの歌による演奏会用大幻想曲』S.253があるが、『スペイン狂詩曲』はこれらの成立よりずっと後の1858年である。なお、『スペインの歌による演奏会用大幻想曲』S.253には『スペイン狂詩曲』と同じ旋律素材用いられており、本作品はこの作品改作考えられる場合もある。
一般に1863年ローマでとめられたとされており、これがイコール作曲年とされていたが、ドイツ音楽事典MGG第2版リスト作品表では、作曲年1858年訂正されている。
作品の内容は『ハンガリー狂詩曲集』とも似てテンポの遅い部分速い部分対比によって楽曲構成されている。カデンツァ風の導入続いて前半は「フォリア」というイベリア半島起源を持つゆっくりとしたテンポ舞曲によっている。「フォリア」は短調定型化したバス和声進行をもとに変奏を行うという演奏慣習があり、リストもこの慣習通り変奏曲形式作曲している。後半部分、速いテンポの「ホタ」は、スペインアラゴン地方起源熱狂的な舞曲ハンガリー狂詩曲集』における「フリシュカ」を思わせる。「ホタ」で劇的な盛り上がり作ってもなおリストは筆を休めず前半フォリア長調華やかに再現され楽曲閉じる。リストによって短調のゆったりとしたフォリア主題は、全曲堂々と閉じ主題へ「変容させられのである




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