Halo-haloとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > Halo-haloの意味・解説 

ハロハロ【(タガログ)halo-halo】

読み方:はろはろ

《「ごちゃまぜ」の意》フィリピン氷菓子ミルクシロップかけたかき氷に、フルーツ・ゼリー・クリーム・甘く煮た豆やなどをのせたもの。混ぜて食べる。


ハロハロ

(Halo-halo から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/15 06:52 UTC 版)

フィリピンのハロハロ
ミニストップのハロハロ

ハロハロ (Haluhalo, Halo-halo) は、フィリピンデザート。他国のパフェサンデーに相当する。

概要

ハロ (halo) とはタガログ語で混ざることという意味で、ハロハロと続けると混ぜこぜという意味に転じる[1]。その名の通りかき氷ミルクをベースとして、各種の果物、甘く煮た類、アイスクリームゼリーナタデココタピオカココナツプリントウモロコシの加工品など、多種多様な材料が用いられる。

なお、「halo-halo」という綴りは、フィリピン語協会(Commission on the Filipino Language)によって誤りとされており、「haluhalo」が正確なものとして規定されている。

歴史

「ハロハロ」の起源には様々な説があるが、いずれも日本と関連している。

一つは、明治末期に日本からからゆきさんがフィリピンで第二の人生として甘味屋の商売を始めた際に販売した蜜豆や、同年代に東南アジアに入植した人々が各地で営業した「もんご屋」[2][3]と呼ばれる甘味屋の商品などを起源とするというものである。

「もんご屋」においては、蜜豆とかき氷を組み合わせたような「モンゴ・コン・イエロ」(Mongo con hielo、"Mongo"はタガログ語で「緑豆」、"hielo"はスペイン語で「氷」の意)と呼ばれるデザートが販売されていた。これはシロップで煮た緑豆を砕いた氷の上に盛り付け、ミルクと砂糖をかけて食べるものであった。後に、ジャムやアイスクリームなどが追加されるようになり、現在のハロハロの形になったと考えられている[4][5][6]

もう一つは、1920年代から1930年代にかけて、マニラのキアポにあるキンタ・マーケットに移住した日本人フィリピン移民が起源であるというものである。当時、マーケットの近くにはInsular Ice Plantというアメリカが1902年に建設した氷の貯蔵・生産施設があった[7]

また、第2次世界大戦中フィリピンに駐留していた日本軍関係者が住む村のパーラーから広まったという説もある[8]

1950年代に入り、電力事情が改善し氷が高級品でなくなると、ハロハロが全国的に普及した[8]

現在では使用する食材やトッピングの種類も様々となり、メインの具材にスイートコーンを使ったもの(マイス・コン・イエロ)や、 サバ・バナナ英語版を用いたもの(サバ・コン・イエロ)なども見られる。また、日本ではコンビニエンスストアチェーンのミニストップが夏季メニューとして日本風にアレンジを加えたハロハロを販売している。ミニストップのハロハロは具材や調味料をかき氷の上に盛り付けるのに対し、フィリピンのハロハロは具材や調味料を容器の底に詰めた上でその上にかき氷とアイスクリームを乗せるという違いが見られる[4]

脚注

  1. ^ /20220202091813/https://kwfdiksiyonaryo.ph/ KWF Diksiyonaryong Filipino”. kwfdiksiyonaryo.ph. 2022年2月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月10日閲覧。
  2. ^ http://janl.exblog.jp/19598635 Japanese Pioneers in the Northern Philippine Highlands 多くの日本人経営の小さなビジネスのひとつで、もんご屋としてよく知られていた
  3. ^ 日本人移民・伊之助の時代は どんな日本だったのか・・・1914年・大正時代 高原都市バギオ。 雲にのって、心のままに・・・、2014年1月2日
  4. ^ a b Ocampo, Ambeth R.. “フィリピンの「ハロハロ」の日本語の起源”. Philippine Daily Inquirer. オリジナルの2019年4月23日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20190423093030/https://opinion.inquirer.net/35790/japanese-origins-of-the-philippine-halo-halo 2019年4月23日閲覧。 
  5. ^ ://www.pinoyrecipe.net/halo-halo-graham-float-recipe/ Halo-Halo グラハム フロートのレシピ”. Iba PaのPinoyレシピ (2019年7月24日). 2019年7月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月24日閲覧。
  6. ^ FilipiKnow (2019年1月18日). “Halo-Halo: The フィリピンで愛されるデザートの意外な起源” (en -us). FilipiKnow. 2022年3月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月17日閲覧。
  7. ^ Crisol, Christine (2006). “A Halo-Halo Menu”. In Zialcita、Fernando N.. Quiapo: Heart of Manila. マニラ: Quiapo Printing. p. 321. ISBN 978-971-93673-0-7 
  8. ^ a b 大戦中の日本軍駐屯地が起源!? フィリピンの定番デザート「ハロハロ」って何? サライ.jp、2023年1月19日

関連項目



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Halo-halo」の関連用語

Halo-haloのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Halo-haloのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのハロハロ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS