尼
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尼(あま)、または尼僧(にそう)とは、20歳以上の未婚、もしくは結婚経験があっても沙弥尼(しゃみに)の期間を経て出家した女性のこと。比丘尼(びくに)とも呼ばれる。キリスト教の修道女(en:Nun)の訳語として尼が当てられることがあるが、本来は比丘尼 (サンスクリット:bhikṣuṇī) のことであり、男子の出家修行者(比丘=びく)に対して、女性の出家修行者をいう。
- ^ a b c 松本史朗「尼」 - 日本大百科全書(ニッポニカ)、小学館。
- ^ 「尼」 - 精選版 日本国語大辞典、小学館。
- ^ 植木雅俊『差別の超克――原始仏教と法華経の人間観』講談社〈講談社学術文庫〉、2018年(原著2004年)、175, 179頁。
- ^ 当時、天下の三戒壇と呼ばれた東大寺・薬師寺・観世音寺はいずれも女子の授戒を認めておらず、また平安時代に戒壇設置を認められた延暦寺も同様であった。当時の朝廷は戒壇以外での授戒は禁じていた。
- ^ 尼の存在自体が否認される以上、国分尼寺も存立の根拠を失い、そのほとんどが国分寺よりも早い時期に廃絶したり同寺に併合されることになった。
- ^ 同年2月6日に12名の女性への授戒を行ったという
- ^ 日本では森鷗外の短編小説『魚玄機』のヒロインとしても知られる。
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