アルファロメオ・C38とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > アルファロメオ・C38の意味・解説 

アルファロメオ・C38

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/19 05:41 UTC 版)

アルファロメオ・C38
カテゴリー F1
コンストラクター アルファロメオザウバー
デザイナー シモーネ・レスタ
先代 ザウバー・C37
後継 アルファロメオ・C39
主要諸元
エンジン フェラーリ 064
1.6L V6ターボ
タイヤ ピレリ
主要成績
チーム アルファロメオ・レーシングザウバー
ドライバー キミ・ライコネン
アントニオ・ジョヴィナッツィ
出走時期 2019年
通算獲得ポイント 57
初戦 2019年オーストラリアGP
最終戦 2019年アブダビGP
出走優勝表彰台ポールFラップ
21(42台)0000
テンプレートを表示

アルファロメオ・C38 (Alfa Romeo C38) は、アルファロメオ・レーシングザウバー)が2019年のF1世界選手権参戦用に開発したフォーミュラ1カーである。

概要

2019年2月14日フィオラノ・サーキットでシェイクダウンを行い[1]同月18日カタロニア・サーキットで正式公開された[2]

前年に自動車メーカー「アルファロメオ」との提携を開始したザウバーは、本年からネーミングライツによって「アルファロメオ・レーシング」にチーム名称を変更し、コンストラクター名称も「ザウバー」から「アルファロメオ」に変更した。ただしチームの譲渡や買収は無く、これまで通りザウバーが運営の独立したチーム体制となる[3][4][5]。マシン名称もザウバー時代のものを引き継ぎ、「C38」となった[6]

2019年シーズン

ドライバーはキミ・ライコネンフェラーリから移籍。フェラーリとザウバーのリザーブドライバーであるアントニオ・ジョヴィナッツィを迎え、ラインナップを一新した。チーム名はザウバーからアルファロメオに変更されたが、ライコネンはF1デビューを果たした2001年以来の古巣復帰。ジョヴィナッツィは2017年パスカル・ウェーレインの代走として出場しF1デビューを果たしていたが、今季から初のフル参戦となる。

プレシーズンテストではパワーユニット(PU)が原因のトラブルはあったものの、チームとしては大きなトラブルもなくテストを終えた。開幕戦オーストラリアGPからの予選Q3進出達成や4戦連続入賞を達成。ジョヴィナッツィはフル参戦1年目ということもあり苦戦しているものの、第4戦アゼルバイジャンGPで初のQ3進出を達成。だが、マシン開発の遅れにより第5戦スペインGPからスランプに陥り、特にジョヴィナッツィが失速した。それでも、新パーツを投入したとされる第8戦フランスGPではジョヴィナッツィが予選でQ3に進出し、ライコネンが入賞。続く第9戦オーストリアGPでは2台とも予選Q3に進出し、下位ではあるがダブル入賞を達成。また、ジョヴィナッツィにとってはキャリア初入賞となった。シーズン前半だが、ジョヴィナッツィは苦戦しているものの、ライコネンが好走する形となった。

ところが、他チームのマシン開発やタイヤ規格の対応をめぐる混乱が収まり始めたシーズン後半になると失速。ジョヴィナッツィは下位ながらも2度入賞し、第15戦シンガポールGPでは暫定のラップリーダー[7]となるなど見せ場を作ったものの、ライコネンは接触やトラブルの不運もあったが、予選Q2進出にも苦労する状況となり、戦闘力の相対的な低下に苦しんだ。第16戦ロシアGP以降は苦戦続きであったが、第20戦ブラジルGPでダブル入賞を達成。そのため、コンストラクターズ8位の獲得には成功したが、全体的な成績は前年とほぼ横ばいな形となった。

スペック

[8][6]

シャシー

エンジン

記録

No. ドライバー 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 ポイント ランキング
AUS
BHR
CHN
AZE
ESP
MON
CAN
FRA
AUT
GBR
GER
HUN
BEL
ITA
SIN
RUS
JPN
MEX
USA
BRA
ABU
2019 7 ライコネン 8 7 9 10 14 17 15 7 9 8 12 7 16 15 Ret 13 12 Ret 11 4 13 57 8位
99 ジョヴィナッツィ 15 11 15 12 16 19 13 16 10 Ret 13 18 18 9 10 15 14 14 14 5 16

脚注

  1. ^ “アルファロメオF1が2019年型ニューマシンをシェイクダウン。ライコネンが走行”. AUTOSPORTweb. (2019年2月14日). http://www.as-web.jp/f1/452351?all 2019年2月28日閲覧。 
  2. ^ “アルファロメオF1が2019年型マシン『C38』をバルセロナテストでアンベイル”. AUTOSPORTweb. (2019年2月18日). http://www.as-web.jp/f1/453322?all 2019年2月28日閲覧。 
  3. ^ “ザウバー、F1から消える。『アルファロメオ・レーシング』へ名称変更”. motorsport.com. (2019年2月1日). https://jp.motorsport.com/f1/news/sauber-f1-team-renamed-alfa-romeo-racing/4331498/ 2019年2月28日閲覧。 
  4. ^ “F1エントリーリスト改訂版が発表。アルファロメオ、シャシー名も変更”. motorsport.com. (2019年2月7日). https://jp.motorsport.com/f1/news/alfa-romeo-takes-sauber-f1-car-name-too/4333497/ 2019年2月28日閲覧。 
  5. ^ “2019年F1エントリーリストが発表。『アルファロメオ』の参戦が承認”. AUTOSPORTweb. (2019年2月7日). http://www.as-web.jp/f1/449861?all 2019年2月28日閲覧。 
  6. ^ a b “【新旧F1マシンスペック比較】アルファロメオ編:ライコネンもC38の感触に満足。“ザウバー新時代”のスタートを飾れるか”. AUTOSPORTweb. (2019年2月20日). https://www.as-web.jp/f1/454286?all 2019年2月28日閲覧。 
  7. ^ ジョビナッツィ、F1キャリアで初めてラップリーダーに「家族が写真を撮ってくれているといいな!」:シンガポールGPwww.as-web.jp(2019年9月23日)2019年11月7日閲覧
  8. ^ Alfa Romeo Racing C38-Ferrari”. Sauber Group. 2019年3月1日閲覧。



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「アルファロメオ・C38」の関連用語

アルファロメオ・C38のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



アルファロメオ・C38のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのアルファロメオ・C38 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS