6 kleine Klavierstücke Op.19とは? わかりやすく解説

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シェーンベルク:6つの小さなピアノ曲

英語表記/番号出版情報
シェーンベルク6つの小さなピアノ曲6 kleine Klavierstücke Op.19作曲年1911年  出版年1913年  初版出版地/出版社Universal 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1  op.19-1 Leicht, zart 1分30秒 No Image
2  op.19-2 Langsam1分00 No Image
3  op.19-3 Sehr langsam 1分00 No Image
4  op.19-4 Rasch, aber leicht 0分30秒 No Image
5  op.19-5 Etwas rasch 0分30秒 No Image
6  op.19-6 Sehr langsam 1分30秒 No Image

作品解説

2009年9月 執筆者: 岡田 安樹浩

非常に短い6つ小曲からなるOp.19は、『3つのピアノ曲』Op.11や『5つの管弦楽曲Op.16において見出した可能性推し進める形で、1911年作曲された。その結果シェーンベルクは、それ自体完結していて展開する必要のない主題によって、この6つ小曲作曲した
その結果6つ小曲にはいずれの間にも関連がなく、各曲特徴づけているのは音型とデュナーミクのみであるといって良い。そして、一部には和声的な処理が認められるものの、長調短調フリギア旋法などが目まぐるしく入れ替わるために、和声的響きはあっても調性は全く機能していない。
例えば、第1曲の冒頭フレーズロ長調属す考えられるが、和声ロ音から始まるフリギア旋法VII度の9の和音からロ長調VI度、I度、ふたたびフリギアII度、といった具合進行するこうした極度に拡大され和声的背景によって、シェーンベルクの言う「汎調性」という表現追及されているわけである。
また、第2曲はスタッカートの8分音によるリズム特徴をもったテクスチュア第3曲は対極位置するデュナーミクによって特徴づけられているなど、それぞれの楽曲個別表現追求している。
第4曲と第5曲には、かろうじてヘ音から始まりロ音終止音へ向かうという共通点見出すことができるが、前者リズム多様性デュナーミク変化によって成り立っているのに対して後者は多声的なテクスチュアによって構成されている。そして第6曲は、極端な弱音要求によって特徴づけられる。
この作品以降シェーンベルクこのような方向性作曲進めことはなくなり、弟子ヴェーベルン受け継がれることとなる。




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