パーム油とは? わかりやすく解説

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パーム‐ゆ【パーム油】

読み方:ぱーむゆ

パームオイル


パ-ム油

アブラヤシ果肉から取れる油で、食用硬化油、マ-ガリンショ-トニング、石鹸等の原料になる。NL系(非ラウリン脂)のコ-チングチョコレ-トにこの油脂使用される事もある。 *パ-ム油とは性質が違うので注意する事。

パーム油

パーム原油には遊離脂肪酸含量によって品質多く段階(3%から45%)があり、またパーム油はカロチン多量(0.05~0.2%)に含むためオレンジ色呈するまた、特有の芳香がある。
沃素価4460鹸化価190209比重d0.898~0.905、屈折率n1.453~1.459、不鹸化物1.0%以下、融点2750固体脂で、脂肪酸組成は、ラウリン酸0~1%ミリスチン酸1~2%パルミチン酸3946%、ステアリン酸3~5%、オレイン酸3844%、リノール酸8~11%である。用途としては、我が国では95%が食用(マーガリン・ショートニング、フライ用・製菓用油等)であり、残り工業用鉄鋼圧延用、石鹸ろうそく製造)に用いられる。なお、精製パーム油を分別したものにパームオレイン、パームステアリンがあり、JAS規格では前者40清澄なもの、後者60清澄なものとされている。
パーム油

パーム油

果肉部分より

生産国マレーシア、インドネシア

パーム油

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/02 06:55 UTC 版)

パーム油(パームゆ、 英語: palm oil)はアブラヤシ果実から得られる植物油である。通常ギニアアブラヤシ(学名 Elaeis guineensis)から得られる。飽和脂肪酸が多くその内訳はパルミチン酸が最も多く、次に一価不飽和脂肪酸のオレイン酸に富み、およそ8割をこの2つの脂肪酸で占める。同じアブラヤシから得られるものとしてパーム核油がある。パーム油が果肉から得られるのに対し、パーム核油は種子から得られるもので、組成も性質も異なる。


  1. ^ 【真相深層】バイオマス発電 黄信号/燃料調達難で大半稼働できない恐れ/パーム油使用、乱開発助長も『日本経済新聞』朝刊2018年4月17日(2面)
  2. ^ 植物油の生産から消費まで (1)世界の植物油生産(一般社団法人 日本植物油協会) データは2004 - 2011年のISTA Mielke社「Oil World」誌
  3. ^ 『15710の化学商品』 化学工業日報社、2010年、1380頁。
  4. ^ a b Kalyana Sundram, Ravigadevi Sambanthamurthi, Yew-Ai Tan (2003). “Palm fruit chemistry and nutrition”. Asia Pacific journal of clinical nutrition 12 (3): 355–362. PMID 14506001. 
  5. ^ USDA National Nutrient Database
  6. ^ Chiabi, Andreas; Kenmogne, Maguerite Hortence; Nguefack, Seraphin; et al (2011). “The empiric use of palm kernel oil in neonatal skin care: Justifiable or not?”. Chinese Journal of Integrative Medicine 17 (12): 950–954. doi:10.1007/s11655-011-0938-1. PMID 22139548. 
  7. ^ a b c d e 岡本正明「もう一つの油戦争:―不健康なパーム油という言説,その対抗言説の誕生と発展」『東南アジア研究』第55巻第2号、2018年、217-239頁、doi:10.20495/tak.55.2_217 
  8. ^ a b c d e f g Gesteiro, Eva; Guijarro, Luis; Sánchez-Muniz, Francisco J.; et al (2019). “Palm Oil on the Edge”. Nutrients 11 (9): 2008. doi:10.3390/nu11092008. PMID 31454938. https://www.mdpi.com/2072-6643/11/9/2008/htm. 
  9. ^ Khamdiah Khodari, S.N.; Noordin, Mohamed Ibrahim; Chan, Lucy; et al (2017). “In vitro and in vivo Evaluation of New Topical Anaesthetic Cream Formulated with Palm Oil Base”. Current Drug Delivery 14 (5). doi:10.2174/1567201813666160801113302. PMID 27480118. 
  10. ^ Didi Erwandi Mohamad Haron, Zamri Chik, Mohamed Ibrahm Noordin, Zahurin Mohamed (2015-12). “In vitro and in vivo evaluation of a novel testosterone transdermal delivery system (TTDS) using palm oil base”. Iranian journal of basic medical sciences 18 (12): 1167–1175. PMC 4744355. PMID 26877845. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4744355/. 
  11. ^ 開催報告:企業向け森林セミナー「パーム油と森林破壊」”. WWF (2013年10月7日). 2018年4月8日閲覧。
  12. ^ 【イチからオシえて】想定外のパーム油発電拡大/再生エネ買い取り対象 CO2削減に逆行も毎日新聞』朝刊2018年2月21日(くらしナビ面)2019年4月11日閲覧。


「パーム油」の続きの解説一覧

パーム油

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/08/20 05:07 UTC 版)

インドネシアのエネルギー資源」の記事における「パーム油」の解説

2014年9月時点でパーム油工場廃水発電による1メガワットの発電実験計画開始され、パーム油工場多数ある。

※この「パーム油」の解説は、「インドネシアのエネルギー資源」の解説の一部です。
「パーム油」を含む「インドネシアのエネルギー資源」の記事については、「インドネシアのエネルギー資源」の概要を参照ください。


パーム油

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/10 07:11 UTC 版)

潤滑油」の記事における「パーム油」の解説

パーム油の主要な生産国マレーシアインドネシアである。近年インドネシアではパーム油の潤滑油利用工業分野発展盛んに行われており、液固体脂の分別油脂分解脂肪酸誘導体開発が行われている。

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パーム油

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 23:40 UTC 版)

森林破壊」の記事における「パーム油」の解説

石油脱炭素化バイオマス発電のための植物由来燃料需要伸びる中パーム油の生産伸び無計画な農地開発為に多く森林消失し、そこに住む多く野生動物のすみかと食料奪い命を奪っている。インドネシアスマトラ島では、1985年には58%あった森林2016年には24%に減少している。また、ボルネオ島でも、2005年70%あった森林2015年には53.9%に減少している。今後生産量が3倍に増えるとの予測もあり森林破壊が更に加速度的に進む可能性がある。そのためパーム油の持続可能な生産と利用目指ざす、国際組織RSPORoundtable on Sustainable Palm Oil持続可能なパーム油のための円卓会議)を設立し環境配慮しているか評価し認証するなどの取り組みをしている。パーム油は他の作物比べて油の生産性の高い植物であり、同じ1ヘクタールから採れる菜種油が0.59トンとするとパーム油は3.8トンととても効率がよく、計画的な農地開発生産をすれば環境優秀な作物でもある。 「プランテーション」も参照

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「パーム油」を含む「森林破壊」の記事については、「森林破壊」の概要を参照ください。

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