チャイロスズメバチ
和名:チャイロスズメバチ |
学名:Vespa dybowskii Andre' 1884 |
ハチ目,スズメバチ科 |
分布:北海道,本州 |
写真(上):左から女王,働きばち |
写真(下):鉄塔の足場に作られた,引っ越し直後のチャイロスズメバチの巣 |
説明 女王の体長29〜30mm,働きバチ17〜24mm(写真上)。日本産の他のスズメバチ類とは全く異なる異様な色彩なのですぐ識別できる。個体数は一般に少なく,生息場所もかなり局限される。本種は社会寄生種で,その女王は,モンスズメバチやキイロスズメバチの働きバチ羽化直後の巣を乗っ取り,寄主の女王を殺し,寄主の働きバチに自分の働きバチを育てさせる。最終的には巣はチャイロスズメバチのみとなる。攻撃性はかなり強い。 |
茶色胡蜂
チャイロスズメバチ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 19:13 UTC 版)
チャイロスズメバチ(茶色雀蜂、Vespa dybowskii)は体長17-27mm、全身が黒-茶色の深い色に覆われている。北方系の種で、日本では中部地方以北に生息している。個体数は少ない。 モンスズメバチ、キイロスズメバチ等の巣を乗っ取ることから「社会寄生性スズメバチ」と呼ばれている。他のスズメバチより遅めに越冬から覚めた女王は、女王しかいない他のスズメバチの初期の巣を襲い、相手の女王を刺して殺害する。その後、自分の働き蜂が羽化するまで、乗っ取った巣の働き蜂に働いてもらう。発達したキチン質の外皮を持ち、キイロスズメバチは勿論、オオスズメバチの大顎や毒針でも容易には貫通出来ない防御力を有しており、これが乗っ取りの際にも有利となる。 他のスズメバチの巣を乗っ取るスズメバチは、他にヤドリホオナガスズメバチ(Dolichovespula adulterina)とヤドリスズメバチ(Vespula austriaca)が知られているが、こちらは自分の働き蜂を作らない。
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チャイロスズメバチと同じ種類の言葉
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バチに関連する言葉 | テガミバチ キオビホオナガスズメバチ チャイロスズメバチ ヤマトフタスジスズバチ キボシアシナガバチ |
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