ガンマ線とは? わかりやすく解説

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ガンマ‐せん【γ線/ガンマ線】

読み方:がんません

放射線の一。放射性元素γ崩壊放出される波長1011メートル以下の電磁波X線より透過力が大きく電離作用小さい。癌(がん)の治療材質検査など広く利用される


ガンマ線(γ線)

放射性元素から出る電磁波であるγ線は,物質透過する力がα線β線比べて強いので,原子力発電所では厚いコンクリート原子炉囲いγ線が外へ出ないようにしています。

ガンマ線

読み方がんません
英語表記gamma rays

ガンマ(γ)線は、電磁波と同じ種類のもので、励起エネルギー状態にある原子核がより低い状態または基底状態に移るとき、または粒子消滅するときに生ず電磁波である。その波長10121014m、エネルギーにして0.1~100MeV程度である。γ線α崩壊またはβ崩壊あるいは核反応付随して放出され核種固有一定のエネルギーをもっている。
性質は、X線と同じであるがエネルギーが強いことから物質透過する力はX線より強い。また、生物影響与え電離作用アルファ線ベータ線比べて小さい。
原子核基因するのがγ線であり、原子基因するのはX線である。
GMサーベメイータ、シンチレーションカウンター電離箱等によって測定することができる。

ガンマ線(γ線)

原子核壊変によって原子核から放出される電磁波をガンマ線という。不安定な原子核アルファ線ベータ線放出した後に、さらにガンマ線を放出してより安定原子核移行する。 ガンマ線は物質透過する力がアルファ線ベータ線比べて強く遮へいをするには、厚い鉛板コンクリート壁が必要である。

γ線 (ガンマ線)

原子核からα線β線出たあとに残ったエネルギー電磁波(光の仲間)の形で出てくるもの。物を透過する能力高く、この放射線止めるには鉛板分厚いコンクリート壁を必要とする。外部被ばく内部被ばくによる人体内への影響があるため、両者避けることが重要。

ガンマ線


ガンマ線


ガンマ線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/28 14:09 UTC 版)

ガンマ線(ガンマせん、γ線、: gamma ray)は、放射線の一種。その実体は、波長がおよそ 10 pm よりも短い電磁波である。


注釈

  1. ^ 核異性体遷移では測定可能ではるかに長い半減期を持つ抑制されたガンマ崩壊が起こりうることが現在ではわかっている。

出典

  1. ^ 高エネルギー素粒子宇宙物理学に挑む 高エネルギー加速器研究機構
  2. ^ P. Villard (1900) "Sur la réflexion et la réfraction des rayons cathodiques et des rayons déviables du radium", Comptes rendus, vol. 130, pages 1010–1012. See also: P. Villard (1900) "Sur le rayonnement du radium", Comptes rendus, vol. 130, pages 1178–1179.
  3. ^ L'Annunziata, Michael F. (2007). Radioactivity: introduction and history. Amsterdam, Netherlands: Elsevier BV. pp. 55–58. ISBN 978-0-444-52715-8 
  4. ^ Rutherford named γ rays on page 177 of: E. Rutherford (1903) "The magnetic and electric deviation of the easily absorbed rays from radium", Philosophical Magazine, Series 6, vol. 5, no. 26, pages 177–187.
  5. ^ a b Rays and Particles”. Galileo.phys.virginia.edu. 2013年8月27日閲覧。
  6. ^ 日本海側の冬の雷雲が40秒間放射した10 MeVガンマ線を初観測 -冬の雷雲が天然の粒子加速器である証拠をつかむ- 独立行政法人 理化学研究所
  7. ^ Photonuclear reactions triggered by lightning discharge” (英語). nature. 2021年2月23日閲覧。
  8. ^ David J. Brenner et al. (2003). “Cancer risks attributable to low doses of ionizing radiation: Assessing what we really know”. PNAS 100 (24): 13761–13766. doi:10.1073/pnas.2235592100. http://www.pnas.org/content/100/24/13761.full. "This work was supported in part by the U.S. Department of Energy Low-Dose Radiation Research Program." 
  9. ^ 翻訳:調麻佐志, 【翻訳論文】「低線量被ばくによるがんリスク:私たちが確かにわかっていることは何かを評価する」PNAS (2003), “海外癌医療情報リファレンス”, 一般社団法人 サイエンス・メディア・センター, http://smc-japan.org/?p=2037 2011年8月26日閲覧。 


「ガンマ線」の続きの解説一覧

ガンマ線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/08 15:05 UTC 版)

AT2018cow」の記事における「ガンマ線」の解説

γ線での観測は、ニール・ゲーレルス・スウィフトバースト警報望遠鏡BATが、発見当日、及びその翌日6日後に観測行っていたが、速報では信号検出はなかった。フェルミガンマ線宇宙望遠鏡GRB監視装置GBMでも、2018年6月12日から6月16日発見直前までの観測データ確認されたが、AT2018cow対応するγ線検出されていなかった。INTEGRAL全天監視装置では、6月12日から6月17日の間にGRB思しき信号2度検出したが、AT2018cow方向からではないと考えられるメキシコ高高度チェレンコフ天文台英語版でも、6月13日から6月23日までAT2018cow対応する方向からのTeV帯γ線に起因する信号は、検出されなかった。また、フェルミ大面望遠鏡LATが、6月19日から6月26日取得したデータでも、100MeV以上のγ線放射検出されなかった。7月3日から7月5日にかけて、H.E.S.S.望遠鏡群でもAT2018cowの天域でγ線源を探す観測が行われたが、検出されなかった。γ線発生見逃している可能性もあるが、総じてGRB考えられる観測的な証拠はみられていない。 ただし、スウィフトBATデータは、8日区切り総合すると、明らかに検出したとはえいない水準ではあるが、発見から8日間は弱いγ線放射されていたと捉えられる値を示し、これはNuSTAR観測結果から予想されるものと整合する

※この「ガンマ線」の解説は、「AT2018cow」の解説の一部です。
「ガンマ線」を含む「AT2018cow」の記事については、「AT2018cow」の概要を参照ください。


ガンマ線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 18:42 UTC 版)

宇宙望遠鏡の一覧」の記事における「ガンマ線」の解説

ガンマ線天文学」を参照 ガンマ線望遠鏡天体から来るガンマ線を観測する望遠鏡である。ガンマ線は大気吸収されしまうため、地上での観測極めて困難である。そのため、昔は気球使って観測したりした。ガンマ線望遠鏡超新星中性子星パルサーブラックホールなど、高エネルギーを持つ天体観測に役立つ。 コンプトンガンマ線観測衛星イメージ図 GLASTロゴ Granatイメージ図 ニール・ゲーレルス・スウィフト 名称管轄機関打上停止位置出典HEAO 3高エネルギー天体観測3) NASA 1979年9月20日 1981年5月29日 eo00486.4地球軌道 (486.4–504.9 km) AGILE宇宙観測ガンマ線可視化装置) ISA 2007年4月23日 — eo00524地球軌道 (524–553 km) CGROコンプトンガンマ線観測衛星NASA 1991年4月5日 2000年6月4日 eo00362地球軌道 (362–457 km) Cos-B ESA 1975年8月9日 1982年4月25日 eo00339地球軌道 (339.6–99,876 km) Gamma RSA 1990年7月1日 1992年 eo00375地球軌道 (375 km) GLAST (フェルミガンマ線宇宙望遠鏡) NASA 2008年6月11日 — eo00550地球軌道 (555 km) Granat CNRS & IKI 1989年12月1日 1999年5月25日 eo02000地球軌道 (2,000200,000 km) HETE 2高エネルギー観測衛星2号機NASA 2000年10月9日 2007年3月 eo00590地球軌道 (590650 km) INTEGRAL国際ガンマ線天体物理実験室ESA 2002年10月17日 — eo00639地球軌道 (639153,000 km) LEGRI (低エネルギーガンマ線撮像衛星) INTA 1997年5月19日 2002年2月 eo00600地球軌道 (600 km) SAS-2 (小型天文学衛星2) NASA 1972年11月15日 1973年6月8日 eo00443地球軌道 (443–632 km) ニール・ゲーレルス・スウィフト (ガンマ線バースト衛星) NASA GSFC 2004年11月20日 — eo00585地球軌道 (585604 km)

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