FCTとは? わかりやすく解説

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FCT(フィンガーコントロールトランスミッション)

フィンガーコントロールトランスミッション(FCT:Finger Control Transmission)
リアエンジンバスの機械式リンク気候による変速操作において、シフトレバー位置電気信号置き換え、同信号に基づきトランスミッション切り替え空気圧用いて行う事によりシフト切り替え極めて容易にし、運転者疲労軽減させると共にリンク機構重量軽減図ったまた、操作には擬似反力持たせ運転者違和感をなくし、更にミスシフト防止機構システム故障時の走行確保など入念なフェイルセーフ機構組み込まれている。本、FCTは10年以上にわたる基礎研究数次試作実用試験経て1983年11月大型路線バスMPシリーズ採用され、特に運転者高齢化対策相俟って好評を得、翌年には大型観光バスにも採用された。

保管場所:三菱自動車工業(株) 三菱ふそうトラック・バスカンパニー トラック・バス技術センター 管理部(〒211-0023 神奈川県川崎市中原区大倉町10番地)

製作(製造)年:1983

製作者(社):三菱重工業(株)

資料種類:文献

現状:保存・公開

名称 / 製作
会社名:三菱自動車工業

適用車種:大・中型リアエンジンバス

製作年:1983

仕様

効能
構造方式手段・方法:従来機械式コントロール機構電気空気式コントロール機構置き換えたもので、作動方法としては、チェンジレバー加えた手の力でチェンジレバーユニットスイッチ作動させ、電気信号換えてコントロールボックスに伝える。コントロールボックスはチェンジレバーからの変速信号をギアシフトユニットのマグネットバルブに伝え圧縮空気ギア作動させる

機能作用:バックアップ機能
ミスシフト防止機能:ミスシフト防止のため、各変速段に対し規定上の車速ではシフト不可とする。
電気系故障対応機能電気系統故障時、手動操作強制的にギアシフトさせ自走可能とする。

効果:操作性の向上機械式大型T/M対し操作力で約1/3、操作ストロークで約1/2に低減、また変速時間一般路で焼く20%短縮
重量軽減:コントロールロッドが不要になり、30kg軽減

特徴:クラッチT/M変更なしに、また運転操作方法従来変わりなく変速操作力が大幅に軽減
シフト操作完了後、圧縮空気排出しギア入ったような擬似反力チェンジレバーに持たシフトフィーリング従来同様にしている。

参考文献:宮沢信夫長谷川征夫立野敏昭「フィンガコントロールトランスミッション装置自動車技術会誌、Vol.38No.21984、P236-41


FCT

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/11 15:31 UTC 版)

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