黄ばみとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 黄ばみの意味・解説 

黄ばみ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/12 08:55 UTC 版)

黄ばみ(きばみ)とは、物質視覚的に黄ばんで見える状態に変化してしまったことをいう。その原因は付着した汚れ酸化されたり、物質そのものが酸化されること等によるもの。主に衣類便器プラスチックなどに発生する。

衣類

衣類の黄ばみは、着用したことによる皮脂の汚れが酸化されることにより発生する。従ってなど、皮膚と接触したり、皮脂分泌量が多い部位と接触した箇所に多く発生する。下着などでは、全体的に黄ばむことがある。高温多湿下ではより速やかに酸化が進む。

予防としては、皮脂が衣類に蓄積しないよう、こまめに洗濯をし、衣替えの時は、収納前に酵素漂白剤入りの洗剤を使用して、ぬるま湯で漬け置き洗いをし、衣類に残った皮脂をできるだけ除去すること、保管時は衣類用の防湿剤(乾燥剤)を使用して、高温多湿になる場所を避けることなどが効果的である。また、ドライクリーニングを行ってそのままビニール袋に入れたまま保管することも避けたほうが良い。ドライクリーニングでは落としきれない皮脂汚れ(水溶性汚れなど)が密閉された状態で夏場の高温下に曝されれば黄ばみとなりうる。クリーニング後の衣類は、ビニール袋から外して、虫干しで十分乾燥させてから収納すると、黄ばみはかなり予防できると考えられる。

便器

便器に付着した尿が原因である。権藤が触るため尿石ができる、リン酸カルシウム蛋白質等からなる複合汚れである。尿石は、尿中の尿素によりアンモニアが発生、そのため尿のpH塩基性になり、尿中からリン酸カルシウムが析出することにより生ずる[1]。研究によれば、中性の界面活性剤はほとんど尿石を除去できないのに対し、酸性、特にカチオン性の界面活性剤は高い除去能を示す[2]。その理由は、塩基性物質を溶解出来るのは、酸性であるからである。

プラスチック

黄ばんだ前照灯

プラスチックの黄ばみの代表的なものとして、自動車のヘッドライト(前照灯)のレンズカバー(ランプカバー)が挙げられる。その原因は、ワックス成分の付着、太陽光(紫外線)がヘッドライトのレンズカバーを構成するプラスチックを酸化・励起ポリマー結晶化(結晶化により不透明化する)・酸化されてしまうことによる。以前はよく見られた(特にヨーロッパ車)が、最近の車では改善されている。

脚注

  1. ^ lifeOn トイレそうじの基本(トイレのおそうじ) http://lifeon.lion.co.jp/cleaning/04/01.htm
  2. ^ ライオン プレス発表 http://www.lion.co.jp/press/2003099a.pdf




このページでは「ウィキペディア」から黄ばみを検索した結果を表示しています。
Weblioに収録されているすべての辞書から黄ばみを検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
 全ての辞書から黄ばみを検索

英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「黄ばみ」の関連用語

黄ばみのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



黄ばみのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの黄ばみ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS