鳥撃銃とは? わかりやすく解説

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散弾銃

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/15 14:58 UTC 版)

散弾銃(さんだんじゅう、: Shotgun)は、多数の小さい弾丸を散開発射する大口径の


注釈

  1. ^ 1855年、水戸藩の銃工により創始された阪場銃砲製造所を前身とする。SKBはSaKaBaの略字である。1980年に一度倒産、翌年、銃器製造部門が笠間市の地元企業の合同出資の元で新SKBとして再編された。
  2. ^ "ニッコー"ブランドを展開。後に販売部門がニッコーアームズ、製造部門が米国ウインチェスター社と合弁でオリン晃電社となり、ウインチェスター散弾銃のOEMなどを行っていたが、1980年に破綻。ニッコーブランドでの展開は1981年までで終了し、オリン晃電社は1985年にオーケー工業への商号変更を経て1991年までウインチェスターのOEMを継続した。
  3. ^ 昭和40年代中期に豊和工業の傘下に入り、1990年代中期に豊和の散弾銃事業撤退によりブランド消滅
  4. ^ SKBの商標自体は2017年現在も米国ネブラスカ州オマハGuns Unlimited社が保有している。2010年代初頭には旧新SKB工業より買収した設計図などを元に、新SKB時代のモデルの復活生産の可能性を模索したが、欧州では価格面で受託製造が可能な銃器メーカーが現れずこれを断念。2017年現在は、OEM供給元をトルコアクダス社とアクス社の2社に変更し、両者の散弾銃をバッジエンジニアリングする形でSKBブランドでの販売を継続している。
  5. ^ アメリカ合衆国では、潜水採食性カモ類の17%以上が鉛中毒被害に陥っているとする統計がある。また、日本では、1985年2月にコハクチョウの死体が発見されたのが最初の発見例とされている。1990年には、美唄市宮島沼で、ハクチョウ類18羽・マガン69羽などの大量死が発生している
  6. ^ アメリカ合衆国に生息するハクトウワシは、中毒死した水鳥や弱った水鳥を経由して鉛を摂取し、1960年以降だけでも少なくとも144羽が鉛中毒で死亡したとされている
  7. ^ 明治天皇が愛用した散弾銃は、ドライゼ銃で知られるヨハン・ニコラウス・フォン・ドライゼと、その息子フランツ・フォン・ドライゼにより創業されたドライゼ武器工場(Waffenfabrik von Dreyse、1901年にラインメタルに吸収合併)製の12番有鶏頭サイドロック水平二連で、後の陸軍元帥である大山巌により欧州留学の際に発注され、帰国の折に献上されたものであった。なおドライゼ武器工場では銃身が水平方向に開閉する独特な元折散弾銃も手掛けていたが、明治天皇の散弾銃は一般的な上下開閉型の元折式である。
  8. ^ 当時の日本は食肉産業や畜産業の未成熟から、マタギなどの職業狩人や庶民にとって狩猟は趣味ではなく、生活の糧の一つという位置付けであった。
  9. ^ 森繁、三船、三橋は映画人ガンクラブ以来のメンバーでもあった。
  10. ^ 日本では今村銃砲店がこの改造を請け負っている。
  11. ^ 銃用雷管も日本独自の「村田1号規格雷管」を使用する。現在では昭和金属工業はやぶさ雷管としてこの規格の雷管の市場供給を続けている。
  12. ^ なお雷管は真鍮薬莢とは異なり「エレー規格中型雷管」を使用した。これは現在の209規格雷管とほぼ同じものである。
  13. ^ 日本固有の事情として、平成12年以降わな猟での「止め矢」が公式に解禁されてからは、射殺の際の肉の破損を最小限に留めるために止め矢専用銃としてこの口径が用いられることが多い。
  14. ^ バードショット・バックショット散弾は世界各国で寸法や号数表記がまちまちであるが、ここでは日本での流通量が多いアメリカ規格を中心に記述する。
  15. ^ 着弾の弾痕からキーホール英語版とも呼ばれることもある。
  16. ^ ディスカーディング・サボットの概念自体は、APDSAPFSDSとも共通しており、その英語名称にも単語として含まれている。
  17. ^ 真鍮薬莢では散弾を装填した後に、オーバーショットカードと呼ばれる紙蓋を莢口に被せるか、散弾表面に蝋を垂らして莢口付近のみを固めることで散弾の脱落を防止する処置が行われるため、後者の脱落防止策を選択した場合には仮に散弾全体を蝋で固めてしまっても外見で判別することは困難である。
  18. ^ 但しルール上1つのクレーに1発しか撃てないアメリカントラップでは元折単身型の競技銃、3つのクレーを同時に射撃するトリプルトラップでは狩猟用の自動散弾銃やポンプアクション散弾銃が用いられる。
  19. ^ 海外では自然環境の中にクレー放出機を置き、文字通り「フィールドを歩きながらクレーを撃つ」スタイルが楽しめる射撃場が存在するが、日本では単に通常のトラップ・スキート射撃場で公式競技とは異なる距離の射台からクレーを撃つスタイルが大半である。
  20. ^ ただし、日本の銃関連法規上は競技銃も狩猟用銃も全て一律に「狩猟銃」として規定されている。
  21. ^ 日本でも戦前の1938年(昭和13年)の津山事件にて、9連発に改造されたブローニング・オート5が凶器として用いられるなど、猟銃の改造手段として一定程度の認知はされていた。
  22. ^ 当初は弾倉のみ3発まで、つまり薬室を含めると4連発までは許容されうると解釈されていたが、後に薬室を含めた最大装填数が3発までと解釈が変更され、2018年現在は弾倉2発・薬室1発の3連発銃までが米国内で合法的に使用可能な狩猟用散弾銃とされている。
  23. ^ この規定は、明治時代に軍用の村田銃を民間へ放出した際に施した銃身への加工が根拠となっている。
  24. ^ 銃刀法の技能講習において、クレー射撃ではなくライフル銃と同じく静的射撃を行う。
  25. ^ 現状、夜明け前に他県の猟場などに向かうといった事例の場合、「共同管理場所」を事実上24時間営業にしなければ対応が不可能である。共同管理化により日常の分解整備や挙銃練習などが困難となり、現時点でも自分の所持する銃の分解整備法や操作法の理解が薄く、銃検査の際の事故が後を絶たない実情がさらに悪化する懸念もある。なお、各県毎に個々人の平均所持挺数がまちまちの個人零細の銃砲店に地域全ての狩猟銃を管理させるのは用地的な無理が非常に大きい。先台のみの共同管理案も、特に上下・水平二連銃などで全く同じ銃種でも互換性がない作りの先台が多い現状では、管理の際の紛失や引き渡しの際の取り違えによるトラブルの多発などかなりの困難が予想される。
  26. ^ 個人情報の保護に関する法律施行以降は、銃砲店や猟友会が警察に名簿照会を依頼することも事実上不可能となり、年に一度所轄署で行われる「銃検査」の会場に帯同して来訪した所持者に入会を勧める程度の対応しかできないのが現状である。

出典

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