高原竜 ヒドラ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/22 23:42 UTC 版)
「ウルトラマンの登場怪獣」の記事における「高原竜 ヒドラ」の解説
第20話「恐怖のルート87」に登場。 大室山の火口から現れる怪獣。伊豆の大室山の麓にある高原竜ヒドラの像に瓜二つで、先史時代から日本に生息する始祖鳥の1種とされるが、半年前に国道87号線のトラックによる轢き逃げ事故で死んだ山鳥が好きなムトウ・アキラ少年の魂が乗り移っている、もしくはその化身や交通事故で亡くなった少年たちの化身や守り神とされる。車を憎むアキラの意思のまま、轢き逃げ事故を起こしたトラックを探して事故現場となった国道87号線のトラックやタンクローリーを襲う。戦闘では高熱火炎と嘴で攻撃したり、素早い動きでスペシウム光線を回避したりとウルトラマンを苦しめる。設定ではマッハ2の突風を放つとされる。その後、ウルトラマンは空中へ逃げたヒドラにスペシウム光線で止めを刺そうとするが、背中にアキラの魂が乗っていることに気付き、静かに見送る(魂はウルトラマンとフジ隊員にしか見えない)。轢き逃げ犯が自首した後、ヒドラは出現しなくなった。 スーツアクター:荒垣輝雄 デザインは成田亨が担当。金城哲夫によるプロットでは、マジャーズと名付けられていた。舞台にもなっている伊豆シャボテン公園の温室の入り口にある荒原竜ボルカノ・プテリンクスの石像がモデルとなっており、第20話監督の樋口祐三がロケハンに赴いた際に即決し、そこに子供と当時社会問題になっていた交通事故を絡めた話となった。ただし、尻尾以外を踏襲している。観光地のシンボルであるため、悪い怪獣にするなどの描写は避けられた。 造形はエキスプロダクションによる。着ぐるみのほか、山頂から出現する場面でのミニチュアと飛び人形が制作された。着ぐるみは後にギガスに改造された。 名前の由来はギリシア神話に登場するヒュドラーからと「Hill Dragon」の2つの説があり、書籍『ウルトラマン大辞典』では後者が有力としている。 『ウルトラファイト』では、アキラ少年の話はカットされている。
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