頸城鉄道2形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/10/06 08:36 UTC 版)
「大丸組1形蒸気機関車」の記事における「頸城鉄道2形」の解説
本車は大丸組4(製番5044)に該当し、一旦流山鉄道に譲渡された後、頸城鉄道が開業時に用意した同じくコッペル製5t機の初代3との交換の形で1915年に購入、2代目3としたものである。 入線後、初代2が売却されたために繰り上げで2代目2となった。 9t級C型機で十分な牽引力を備え故障も少なかったことから、積雪の多い寒冷地での使用に対応して運転台側面への板引き戸の取り付け、前面窓へのヒサシ追加など小改造を加えつつ、入線後は頸城鉄道の主力機関車として長く重用された。 頸城鉄道に在籍した他の蒸気機関車は戦後2両がディーゼル機関車に改造されたが、本機はボイラーの調子が良好で馬力が強く、また脱線しにくいことなどから冬期の除雪用としてロータリー車やラッセル車の推進用としてDC123が十勝鉄道から譲受された後の1966年まで残され、この年の5月12日にお別れ運転を実施した後、ボイラ検査期限切れをもって同年9月に廃車となった。 路線廃止後は直江津の頸城自動車本社前にて静態保存されていたが、西武鉄道に貸与され、国鉄長野工場で整備の上、1972年6月2日より山口線で1形2「謙信」号として復活を遂げた。 1977年に台湾糖業公司より購入した5形蒸機(二代)の運行を開始したのを機に頸城自動車に返却され、現在はかつての百間町機関庫に開設された頸城鉄道資料館にて保存されている。
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