霊術
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/02 04:45 UTC 版)
霊術(れいじゅつ)は、明治末から昭和初期にかけて日本で大流行した一群の民間療法である。海外から導入された催眠術(メスメリズム)や心霊学、心理学などと、日本の修験道などの呪術文化が融合して生まれたもので、霊術の世界、霊術業界は「霊界」と呼ばれた[1]。霊術ブームについては、鍼灸師・翻訳家で在野のサイ科学、東洋医学の研究家[2]であった井村宏次による『霊術家の饗宴』でほぼ初めて包括的に取り上げられたが、2001年時点では井村を除いてあまり研究は行われておらず、部分的・限定的な議論に留まっている[3][4]。
- ^ a b c d 別冊宝島編集部 編 『日本「霊能者」列伝』宝島社、2005年 ISBN 4796648062
- ^ 心を科学する博物館
- ^ 立川武蔵 著 『癒しと救い: アジアの宗教的伝統に学ぶ』玉川大学出版部、2001年 ISBN 4472402483
- ^ 塚田穂高 「新宗教の発生・展開過程における「精神療法」の位置」 宗教研究. 別冊 87, 87-88, 2014-03-30 日本宗教学会
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r 井村宏次 著 『霊術家の黄金時代』 ビイング・ネット・プレス、2014年
- ^ a b 井村宏次 著 『新・霊術家の饗宴』 心交社、1996年
- ^ コトバンク・信仰療法
- ^ 山下巌、「山下紅療法」 『良導絡』 1961年 1961巻 11号 p.2, doi:10.17119/ryodoraku1960.1961.11_2, 日本良導絡自律神経学会
- ^ 古来より薬として珍重された紅(臙脂)を用いる療術。創始者は山下常興、一子相伝だった。
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