零すとは?

あや・す【零す】

[動サ四]血・汗などを滴らせる。流す。こぼす。

「血を—・して婆羅門に飲ましめ」〈今昔・四・一七〉


こぼ・す【零す/翻す/×溢す】

[動サ五(四)

容器を、うっかりひっくり返したり傾けたりして、中に入っている物を外に出してしまう。また、液体粉末粒状のものを容器などからあふれさせたり、物の間から漏らしたりして外へとり落とす。「を—・す」「御飯を—・す」「あせって返球を—・してしまう」

涙などを不覚にも落とす。「思わず涙を—・す」「よだれを—・す」

うれしさなどの感情を表に出す。「笑みを—・す」

不満や泣き言などを胸に収めておけないでつい人に言ってしまう。ぶつぶつ言って訴える。「愚痴を—・す」「仕事がつまらないと—・す」

すきまから外へはみ出るようにする。見えるようにする。

「色々の衣(きぬ)ども—・し出でたる人の」〈七六

[可能] こぼせる


あや・す【零】

〔他サ四〕 (「あゆ()」の他動詞形)

① 血や汗などをしたたらすぽたぽたとたらす。

宇津保(970‐999頃)春日詣「爪もとより血をさしあやして」

平家13C前)一〇「父のかばねに血をあやさん事も心うし」

果実などを落とす。〔日葡辞書(1603‐04)〕


こぼ・す【零・翻】

〔他サ五(四)

① ある物の上に液体粒状のものを流し落とす。また、ひっくり返したりあふれさせたりして容器の中の液体粒状のものを流れ出させたり落としたりする。

書紀720雄略一二年一〇月(前田本訓)「庭に顛仆(たふ)れて、擎げる所の饌(みけつもの)を覆(コボ)しつ」

伊勢物語(10C前)八五「こぼすがごと降りて、ひねもすにやまず」

表情態度にあふれさせ表わす。思わず笑顔などをみせる。

歌謡田植草紙(16C中‐後)晩哥二番「そのなわてにわ愛敬こほすな」

愚痴を言う。苦情を言う。ぼやく。

西洋道中膝栗毛(1870‐76)〈仮名垣魯文一一愚痴一百(いっそく)五十ばかりもこぼしぬいて」

連歌俳諧で、定座(じょうざ)(=よむように定められた位置)よりもあとに月の句をよむ。月、花の句は定座によむことを原則としているが、月の句については定座より後に出すことも認められる

俳諧三冊子(1702)白双紙月の定座をこぼす事」


あえ・す【落・零】

〔他サ四〕 (「あやす()」の変化した語か) したたらす。血、汗などをたらす。

義経記室町中か)二「切りて社壇に血をあへさんも、神慮の恐(おそれ)あり」


零す

出典:『Wiktionary』 (2020/02/17 14:30 UTC 版)

漢字混じり表記

(こぼす)

  1. こぼす参照



品詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「零す」の関連用語

零すのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



零すの意味のページの著作権
Weblio 辞書情報提供元は参加元一覧にて確認できます。

  
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) and/or GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblioに掲載されている「Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)」の記事は、Wiktionaryの零す (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA)もしくはGNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2021 GRAS Group, Inc.RSS