難波美緒
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難波 美緒(なんば みお、1987年〈昭和62年〉1月26日 - )は、日本の歴史研究者、歴史エッセイスト。日本歴史文化ジェンダー研究所代表、歴史Webショップ「絆」運営。
東京都出身、現在は京都府在住。お茶の水女子大学文教育学部比較歴史学コース卒業。お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科比較社会文化学専攻修了。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。東京家政学院大学非常勤講師を経て、奈良文化財研究所任期付研究員、2023年2月より日本歴史文化ジェンダー研究所代表。[1]
経歴
1987年、東京都板橋区生まれ。板橋区で板橋第一小学校卒業。普連土学園中学校へ入学した前後に文京区に引っ越し、20年間住んだ。中学生の頃に読んだ朝香祥のライトノベル『明日香幻想』シリーズに影響を受け、日本古代史に興味を持つ。
2005年にお茶の水女子大学に入学し、日本古代史を専攻する。卒業論文は奈良時代の国家仏教についてで、吉田一彦の論文に感銘を受けてこのテーマを選んだ。2007年より文京ふるさと歴史館で資料整理にも携わる。2009年にお茶の水女子大学大学院に進学。学部時代の優秀な成績により、電通育英会の奨学生にも選出された。研究テーマを6~9世紀の人間関係と権力構造の展開に変えて、修士論文に取り組む。
2011年はお茶の水女子大学附属高等学校教務補佐(産休代替)を勤めつつ、科目等履修生として研究を続ける。2012年に早稲田大学大学院文学研究科に進学し、日本古代史の研究に取り組む。2014年に男色の初見とされてきた「阿豆那比の罪」についての論文を執筆。「阿豆那比の罪」は男色の罪ではなく、「二社の祝が合葬されたこと」を罪としていることを明らかにした。
2019年4月より東京家政学院大学非常勤講師として「日本文化論」を担当。衣食住や生活に関する諸テーマの日本文化史を通史で教える。
2019年夏に、奈良文化財研究所任期付研究員に採用され、奈良に移住。2021年には鬼瓦の通史展である「鬼神乱舞」展を主担当し、前後年よりも多い入館者数を記録した。2022年春に奈良文化財研究所を退職し、同年夏から京都在住。
2023年に日本歴史文化ジェンダー研究所を設立。東京都市大学で「博物館学」の特別講義を担当しはじめる。
2024年に初の著書である『天皇との絆で訪ねる古代史―日本古代のLGBTQ⁉』を日本橋出版から出版する。同年夏より、奈良ご当地メディア「ぱーぷる」でWeb記事を連載。
2025年から、歴史の知識を使ってビジネスをする試みの一つとして、無料のWeb博物館をコンセプトにした歴史Webショップ「絆」を開設した。「「くらし」に歴史を見つける」をテーマに、日本古代史を中心とした歴史の豆知識を伝えることも目的とした、日本初のWebショップを運営。Webショップでは著書のコラボ絵葉書も販売されている。
主な作品
- 書籍
- 『天皇との絆で訪ねる古代史―日本古代のLGBTQ⁉』日本橋出版、2024
- 論文
- 「「阿豆那比の罪」に関する一考察」『早稲田大学大学院文学研究科紀要』第4分冊、59、145~161頁、2014.3
- 「延暦年間後半における仏教政策の展開―主に桓武天皇と施暁の関係を契機として―」早稲田大学総合人文科学研究センター『WASEDA RILAS JOURNAL』No.4、73~98頁、2016.10
- 書評
- 水井万里子、杉浦未樹、伏見岳志、松井洋子編アジア遊学186『世界史のなかの女性たち』早稲田大学ジェンダー研究所『ジェンダー研究21』 5 、2016.3
- Web記事
- 「奈良古代史にみる絆」vol.1~7(「ぱーぷる」での連載、2024.8~2025.4)
主なメディア露出
- 奈良新聞(2024年5月12日)
- ぱーぷる(2024年6月21日)
脚注
出典
- ^ “難波 美緒 (Mio NAMBA) - マイポータル - researchmap”. researchmap.jp. 2025年10月1日閲覧。
参考文献
- 『天皇との絆で訪ねる古代史―日本古代のLGBTQ⁉』(日本橋出版、2024)
- 日本歴史文化ジェンダー研究所HP
- 歴史Webショップ「絆」
外部リンク
- 難波美緒のページへのリンク