ながら‐がわ〔‐がは〕【長良川】
長良川
長良川は、その源を岐阜県郡上郡高鷲村の大日岳(標高1,709m)に発し、山間峡谷を南東に流下し、岐阜県美濃市で濃尾平野に出て、岐阜市中心部を流れ、伊自良川等を加え、木曽川、揖斐川と背割堤を挟み併流南下し、三重県長島町で揖斐川を合わせ伊勢湾に注いでいる流域面積1,985km2、幹川流路延長166kmの河川です。 |
岐阜市内中心部を流れる長良川 |
河川概要 |
| ○拡大図 |
1.木曽三川の歴史 |
"木曽三川の歴史は、御囲堤、輪中、宝暦治水など洪水との闘いの歴史です。明治になって、オランダ人技師ヨハネス・デレーケらにより近代土木による三川分流工事が完成し、現在の木曽三川の原形がつくられました。" |
特有の歴史、先人の知恵の活用 |
2.地域の中の木曽三川 |
"木曽三川は寝覚の床や飛水峡、恵那峡、養老の滝などに代表される景勝地に恵まれている他、鵜飼いや花火大会、また、環境省選定の水浴場88選唯一の河川の水浴場を持つなど、すぐれた自然環境や歴史的文化遺産を活かし、様々な利用がなされています。" |
地域社会とのつながり
【名勝】 木曽川では、飛騨木曽国定公園の中にあり東洋のライン川といわれる日本ライン下りが行われ、その観光船下りのおもしろさは、本場のライン下りを超えると言われています。 また、木曽三川は景勝地にも大変恵まれており、巨大な花崗岩が木曽川の激流に刻まれてできた自然の彫刻であり、浦島太郎が竜宮城から帰った後美しい景色が気に入り、そこに住み、玉手箱を開けたとの伝説のある名勝史跡天然記念物の木曽川の寝覚の床や国の天然記念物に指定されている日本最大級の甌穴群を有する飛水峡、奇岩怪石からなる恵那峡、名水百選にも選ばれ、老を養う若変り水としての不思議な水にまつわる伝説を有する養老の滝などがあります。 【清流】 長良川は、豊富なアユ資源に恵まれ、我が国唯一の宮内庁職員としての鵜匠による鵜飼いが行われています。また、自然景観や水質に優れており、中流域(美濃市、関市、岐阜市)は、環境省選定の名水百選に選ばれ、清流長良川に育まれた美濃和紙づくりは1300年の伝統を持ち、国の無形文化財に指定されています。 岐阜市においては、環境省選定の水浴場88選唯一の河川の水浴場にも選ばれています。岐阜市長良川の花火大会は、2週連続して2回行われ、全国から見物客が集まる程、規模も大きく、風情があります。他にもイベントが数多く行われ、多くの市民や観光客に親しまれています。 揖斐川では、河川の一定水域を竹材などを用いて遮断しそこに落ちる鮎を捕獲する漁法のヤナが観光として盛んに行われ、鮎をつかまえる子どもなど観光客で賑わっています。 |
3.木曽三川の自然環境 |
"木曽三川に生息する魚類の種類数はわが国最大であり、淡水魚の天然記念物であるイタセンパラ、ネコギギ、希少種のハリヨが生息しています。また、下流部から河口域にかけては、ほぼ全域が感潮区間であり、汽水域を好むヤマトシジミの我が国有数の生息地です。" |
【多様な植生】 これらの低平地は、水田、水路、池、湿地、河川など豊かな水環境を有し、生息する魚類の種類数は、わが国最大であり、淡水魚の天然記念物であるイタセンパラ、ネコギギや特別天然記念物のオオサンショウウオ、希少種のハリヨが生息するなど希少な植物と合わせて自然豊かな、我が国を代表する河川です。 木曽川の12~24km付近には明治改修で整備されたケレップ水制によりワンドが形成され、希少な植物であるタコノアシや昆虫ではコフキトンボ、チョウトンボ、コシアキトンボ、二枚貝の大きさとして世界一と思われるイシガイやドブガイが生息するなど、良好な環境が形成されています。また、下流部から河口域にかけては、ほぼ全域が感潮区間であり、汽水域を好むヤマトシジミの我が国有数の生息地となっており、休日には多くの人が干潮狩りを楽しんでいます。 【トンボ天国】 木曽川の三派川地区では、河跡湖であり42種類のトンボや多くの野鳥などが見られる笠松町のトンボ天国に代表される広大で豊かな河川環境が広がり、祖父江地区では、我が国でも珍しい、河川砂丘である祖父江砂丘がみられます。 |
4.長良川の主な災害 |
■長良川
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(注:この情報は2008年2月現在のものです)
長良川(中流域)(ながらがわ(ちゅうりゅういき))
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長良川
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/24 13:06 UTC 版)
長良川(ながらがわ)は、岐阜県郡上市の大日ヶ岳に源を発し、三重県を経て揖斐川と合流し、伊勢湾に注ぐ木曽川水系の一級河川である。濃尾平野を流れる木曽三川のひとつ。なお、下流の一部では愛知県にも面し、岐阜県との県境を成している。四万十川・柿田川とともに「日本三大清流の一つ」と呼ばれる。
- ^ 木曽三川の概要、国土交通省中部地方整備局 木曽川下流河川事務所
- ^ 長良川直轄河川改修事業 説明資料、国土交通省中部地方整備局 木曽川上流河川事務所・木曽川下流河川事務所、2020年2月13日、2頁
- ^ 第1回 木曽三川下流域自然再生検討会 流域の概要と木曽三川下流域の河川環境について、国土交通省中部地方整備局 木曽川下流河川事務所、2009年2月16日、5頁
- ^ 地理院地図(ウエブ地図) 国土地理院
- ^ 長良川(中流域) - 環境省選定 名水百選
- ^ 安藤萬寿男「輪中に関する二,三の考察(1)」『水利科学』第115号、水利科学研究所、1977年6月、1-15頁、NAID 220000009654。
- ^ 史跡岐阜城跡保存管理計画書 第3章 岐阜城跡の調査、岐阜市、2014年4月24日、60-63頁
- ^ 国土交通省 中部地方整備局. “KISSO Vol.18” (PDF). 2022年9月2日閲覧。
- ^ a b 国土交通省 中部地方整備局. “KISSO Vol.60” (PDF). 2022年9月2日閲覧。
- ^ 木曽三川について、国土交通省中部地方整備局
- ^ 岐阜県の河川名の由来 - ウェイバックマシン(2016年10月19日アーカイブ分)、国土交通省中部地方整備局 木曽川上流河川事務所
- ^ 天若日子命の葬儀のさい、天若日子命と間違えられた阿遅志貴高日子根神が怒り、破壊して蹴飛ばした喪屋が美濃国藍見川上流の喪山となったという。喪山は現在の美濃市(旧・大矢田村)の喪山であり、喪山天神社がある。
- ^ a b 『再版 美濃氣候編』附録「美濃往古以来ノ天災地変概禄」、岐阜縣岐阜測候所、1914年3月31日、4頁
- ^ a b 『長良川北治水略記』、1-2頁
- ^ 『長良川北治水略記』「河川変遷図」注記
- ^ 『長良川北治水略記』、4-5頁
- ^ [清流・長良川](39)鏡岩水源地 金華山地下、潤いたたえ(連載)=愛知、讀賣新聞2004年7月1日朝刊28面、読売新聞中部本社
- ^ 6.長良川 - 環境省
- ^ 暑い日を涼やかに。長良川の名水を使った夏のドリンク、長良川STORY
- ^ ペットボトル水「清流 長良川の雫(しずく)を製造しました - ウェイバックマシン(2005年11月17日アーカイブ分)、岐阜市上下水道事業部
- ^ 第5位 清流 長良川の雫、環境省 名水百選ポータル
- ^ a b c d e f g 世界農業遺産 清流長良川の鮎 - 岐阜県・世界農業遺産「清流長良川の鮎」推進協議会
- ^ “北緯35度46分8.7秒 東経136度56分12.7秒”. ウォッちず. 国土地理院. 2013年1月5日閲覧。
- ^ a b “東海北陸自動車道 4車線化工事位置図” (PDF). 中日本高速道路. 2013年1月5日閲覧。
- ^ “北緯35度40分2.1秒 東経136度57分12.4秒”. ウォッちず. 国土地理院. 2013年1月5日閲覧。
- ^ “5.長良川 今昔筏場の風景と清流を巡る旅” (PDF). 長良川鉄道レール&ウオーク. 郡上地域活性化協議会. 2013年1月5日閲覧。
- ^ “長良川リバーマップ 深戸-美並苅安”. YHAラフティング. 2013年1月5日閲覧。
- ^ “北緯35度35分51.9秒 東経136度56分41.8秒”. ウォッちず. 国土地理院. 2013年1月5日閲覧。
- ^ “プレストレスト技術協会賞受賞作品の紹介”. プレストレストコンクリート工学会. 2013年1月5日閲覧。
- ^ “北緯35度5分47.2秒 東経136度40分37.5秒”. ウォッちず. 国土地理院. 2013年1月5日閲覧。
- ^ “揖斐川橋(その1)” (PDF). PC設計NEWS. 三井住友建設. 2013年1月5日閲覧。
- ^ “水生生物の保全に係る環境基準の類型指定について” (PDF). 環境省. p. 122. 2013年1月5日閲覧。
- ^ 第7章 岐阜市の自然 - 岐阜市
- ^ ぎふめぐりマップ 広域コース、岐阜市、2014年7月
長良川
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/11 14:39 UTC 版)
昭和前期(戦前)に忠節町に作られたもので、金華橋から忠節橋の左岸1.6キロメートル間に残っている。
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