みちあえ‐の‐まつり〔みちあへ‐〕【道饗の祭】
みちあえのまつり 【道饗祭】
道饗祭
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/13 09:01 UTC 版)
道饗祭(みちあえのまつり、ちあえのまつり)とは、神道祭祀の1つ。上代から毎年6月と12月の2回、都の四隅道上で、八衢比古神(やちまたひこのかみ)、八衢比売神(やちまたひめのかみ)、久那斗神(くなどのかみ)の3柱を祀り、都や宮城の中に災いをもたらす鬼魅や妖怪が入らぬよう防ぎ、守護を祈願する神事、および神社の祭[1]。令制祭祀としては京都が中心だったが、疾疫が起こった時は地方でも斎行した[2]。例えば、武蔵国では、饗庭(あえば)という地名や氏名が多いが、柳田國男は『地名の研究』(角川文庫 九版1974年 p.216)において、道饗祭=邪神祭却に由来するものであり、北武蔵の「アイノ田」「間の田」に関しても、「饗場の田」に由来すると推測している(同書 p.216)。
注釈
出典
- ^ デジタル大辞泉「みちあえのまつり〔道饗の祭〕」 小学館 2015年07月12日閲覧
- ^ a b 世界大百科事典 第2版「みちあえのまつり〔道饗祭〕」 平凡社 2015年07月12日閲覧
- ^ a b 西牟田 2003年、p119
- ^ デジタル大辞泉「しょうし〔小祀〕」 小学館 2015年07月12日閲覧
- ^ ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「みちあえのまつり〔道饗祭〕」 日本語版 2015年07月12日閲覧
- ^ a b 次田 2008年、p378
- ^ a b c 次田 2008年、p380
- ^ 甲田 1976年、p229
- ^ 次田 2008年、p381
- ^ a b c d 次田 2008年、p383
- ^ a b c 次田 2008年、p69
- ^ a b デジタル大辞泉「や‐ちまた〔八衢〕」 小学館 2015年7月18日閲覧
- ^ a b c d e 次田 2008年、p105
- ^ 大辞林 第三版「いつかし〔厳し〕」 三省堂 2015年7月19日閲覧
- ^ 大辞林 第三版「すめかみ〔皇神〕」 三省堂 2015年7月19日閲覧
- ^ a b 大辞林 第三版「ねのくに〔根の国〕」 三省堂 2015年7月18日閲覧
- ^ デジタル大辞泉「まが-かみ〔禍神〕」 小学館 2015年7月19日閲覧
- ^ デジタル大辞泉「まが-ごと〔禍事・禍言〕」 小学館 2015年7月19日閲覧
- ^ 次田 2008年、p384
- ^ a b c 次田 2008年、p272
- ^ a b c 次田 2008年、p82
- ^ a b 次田 2008年、p71
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