ふんどし‐かつぎ【×褌担ぎ】
力士養成員
(褌担ぎ から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/02 17:38 UTC 版)
力士養成員(りきしようせいいん)は、大相撲の番付で幕下以下(幕下、三段目、序二段、序ノ口)の力士を指す。取的(とりてき)や褌担ぎ(ふんどしかつぎ)と呼ぶこともある。ただし、取的という言葉は、序二段・序ノ口などの特に下級の力士養成員について使うことが多い。2000年代以降は若い衆(わかいしゅう)と呼ぶことが多く、褌担ぎという呼び方は死語になりつつある。
注釈
- ^ ただし類稀な稽古熱心さを見込まれ雑用免除となる力士も存在する。例えば保志信芳(後の横綱北勝海信芳)が該当する。また関取経験者は免除対象になりやすいが、部屋の人数の関係や本人が希望した場合には雑用を担当するケースもある(膝の怪我で幕下に陥落した琴風豪規は本人の希望で雑用を担当し、同じく膝の怪我で幕下に陥落した土佐豊祐哉や千代鳳祐樹も部屋の人数の関係上ちゃんこ番や付き人を務めていた時期がある)。
- ^ 元豊ノ島が2023年10月に白鶴酒造公式YouTubeチャンネルで里崎智也と対談した際には「1場所で十両から落ちたらそのまま個室にいさせる部屋もあるが、『もう1回個室生活に戻りたい』と思わせるために自分は落とすべきと思う」と話していた[2]。
- ^ 相撲リポーターの横野レイコによると、関取未経験の力士は引退してから結婚するパターンが多い[4]。
- ^ 既婚者が入門して十両に昇進するまでの期間、妻帯者が十両から幕下に陥落した場合、師匠の許可を得ずに結婚した場合などは、妻子との別居を義務付ける部屋が多い。一例として智乃花は入門時すでに結婚していたが、師匠から十両に昇進するまで別居を言い渡された。現実的に、力士養成員の収入で家計を維持していくことは困難であり、常幸龍のように十両復帰まで2年半の間後援会の援助に頼った例、千代の海明太郎のように再十両までの2年間に渡って看護師として働く妻の援助を受けた例などもある。
- ^ 付け人を命じられている場合は、付いている関取や親方から小遣いを貰うことがある。
- ^ ベテランの関取経験者に対し「○○関」と呼ぶ場合はあるが、まれである。
- ^ 白鵬の著書『勝ち抜く力』(悟空出版、2015年)p.48では、関取経験のない旭天山のことを「旭天山関」と書いているが、誤用であろう(同著では力士の敬称をすべて「関」で統一している)。
- ^ アメリカ・ハワイ州出身力士は「ハワイ出身」とアナウンスされていた。また、同ミズーリ州セントルイス出身の戦闘竜は長らく「アメリカ・ミズーリ州出身」または「アメリカ・セントルイス出身」とやや変則的な形でアナウンスされていたが、現役末期の2002年に幕下に陥落して以降は「アメリカ出身」と他の外国出身力士と同様国名のみでアナウンスされる様になった。
- ^ 原則として東方力士、西方力士と呼ばれるが 、幕下上位5番では四股名を読み上げる場合がある。
出典
- ^ 雪駄はエナメル製、足袋は黒いものに限られる。
- ^ 【無休生活 2年⁉️】豊ノ島が明かす三役から幕下転落のリアル!32歳で経験した大部屋生活とは⁉︎【白鶴presents 居酒屋satozaki】 白鶴酒造公式チャンネル【日本酒】 2023/10/12 (2024年2月23日閲覧)
- ^ 起床は毎朝5時 力士たちの24時間と意外な“あるある”(3/4ページ) 日刊ゲンダイDIGITAL 2017/11/26 06:00 (2021年6月26日閲覧)
- 2017年の報道によると、年長の弟子に3~4人部屋を与える部屋もあるという。
- ^ 週刊FLASH 2016年9月26日
- ^ 元大関・琴欧洲、相撲界のしきたりに喝!! Asahi Shimbun Digital [and] 2014年9月30日
- 元大関・琴欧洲は自身の入門直後の実体験に基づき「新弟子は移動を全て徒歩で行い、自転車を使うことすら許されない」と証言していた。
- ^ 大相撲の魅力は、朝稽古を見ずして語れない 東洋経済ONLINE 2016年06月26日 (文・佐々木一郎)
- ^ 日本相撲協会寄附行為施行細則第85条。なお関取は所定の保険料が徴収される。
- ^ “50歳で現役もいる…!相撲界で高齢力士が重宝されるワケ”. Friday. (2020年12月7日) 2020年12月14日閲覧。
- ^ “トリテキ”って若いお相撲さんのことって知ってました? 半人前の記者がやるトリテキは絶好の政策勉強の場 FNN PRIME 2020年2月14日 金曜 午後4:00(2020年2月15日閲覧)
- 1 力士養成員とは
- 2 力士養成員の概要
- 3 関連項目
褌担ぎと同じ種類の言葉
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