装束・化粧
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/19 15:09 UTC 版)
平絹白地の袴の上に、緑系統の地色に蝶を散らした尻長の紗の指貫(奴袴)を着て、手には山吹の枝を持つ(持ち花という)。足には絲鞋を履き、背と胸に、牛革、または、重ね貼りした和紙に胡粉を引いて紅や緑青で描かれた蝶の翅(はね)を胸当てと共に着ける。頭に鍍金した唐草模様の前天冠(まえてんがん)(雅楽では、山形の額飾りと側頭部に二本の剣形の飾りを備えた金属製のヘッドバンドを指す)をつけて挿頭華(かざし。左右一対の山吹の花の小枝)を挿し、図画資料では髪は下の輪のみの角髪に結うことが多い。化粧は稚児と同様の白塗りの厚化粧が原則となるが、しない場合や薄化粧の場合もある。 『源氏物語』第54帖「胡蝶」などを見ると、この衣装をつけさせた童子に宴会の際の舟を漕がせることなども行われていたらしい。
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装束、化粧
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/30 02:44 UTC 版)
平絹白地の袴の上に、赤系統の地色に小鳥を散らした尻長の紗の袍を着て、手には銅拍子(小型のシンバルのような道具)を持つ。足には脚伴の形をした鳥足というすね当てをつけて絲鞋を履き、背と胸に、牛革、又は重ね貼りした和紙に胡粉を引き紅や緑青で羽を描いた翼と胸当てをつける。頭に鍍金した唐草模様の宝冠(雅楽では、山形の額飾りと側頭部に二本の剣形の飾りを備えた金属製のヘッドバンドを指す。)をつけて二本の桜の枝をはさみ、図画資料では髪は下の輪のみの角髪に結うことが多い。化粧は稚児と同様の白塗りの厚化粧が原則となるが、しない場合や薄化粧の場合もある。 この衣装をつけさせた童子に宴会の際の舟を漕がせることなども行われていたらしい。
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