蔵王・山とは? わかりやすく解説

ざおう‐さん〔ザワウ‐〕【蔵王山】

読み方:ざおうさん

山形宮城県境にある火山群最高峰熊野岳で、標高1841メートル冬季樹氷美しくスキー場温泉が多い。古く不忘山(わすれずのやま)・刈田嶺と呼ばれ7世紀金峰山(きんぷせん)から蔵王権現勧請(かんじょう)したという。

蔵王山の画像

蔵王山(山形県・宮城県)

 1840m 北緯38度0837秒 東経140度2622秒 (熊野岳)(三角点)  ※座標世界測地系による

蔵王山地図蔵王山の写真
                                   (写真クリック拡大:154KB)

概要

 玄武岩安山岩SiO2 4964%)の成層火山群で、山体の上部を形成する熊野岳最高峰)・刈田岳(かっただけ)などが噴出した後、山頂部直径2km程度カルデラ生じた五色岳はその中に生じたカルデラ火砕丘で、火口湖御釜直径360m、別名五色沼)をもつ。蔵王火山噴火活動は、少なくとも約70万年前に始まっていたと考えられ、現在までに4つステージがあったとされている。有史後もしきりに活動をしてきたが、被害伴った噴火御釜内外発生泥流生じやすい。数地域噴気孔
 別名、刈田岳熊野岳

最近1万年間の活動

 2万年位前までに続いていた五色岳活動の後、やや火山活動静穏な時期があったが、20003000年前頃に五色岳東部大規模に崩壊した。今から約1000年前には、五色岳西端御釜活動始まっている(井村1999)。

記録に残る火山活動

  過去の火山活動履歴

※「概要」及び「最近1万年活動」については日本活火山総覧第3版)(気象庁編、2005)、「記録に残る火山活動」については前述活火山総覧及び最近観測成果よる。

火山活動解説資料

 気象庁実施した火山観測データ解析結果や、火山活動診断結果掲載します毎月1回上旬公表します
 2005年に蔵王山の調査観測実施し、この結果掲載しました蔵王山の最新号(2005年9月の火山活動解説資料(pdf:752kb)


蔵王山

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/25 19:06 UTC 版)

蔵王山(ざおうさん、ざおうざん、ざおうやま)




「蔵王山」の続きの解説一覧

蔵王山

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 15:37 UTC 版)

蔵王権現」の記事における「蔵王山」の解説

宮城県山形県との県境ある日百名山蔵王連峰(蔵王山)は、古く刈田嶺(かったみね、かったね、かりだのみね)、または、不忘山わすれずのやま)と呼ばれていた山岳信仰および歌枕の山であったが、吉野から蔵王権現勧請され、平安時代には修験者修行するようになったため蔵王山とも呼ばれるようになったとされる江戸時代になると、刈田岳にある「蔵王大権現社」(現・宮城県刈田郡七ヶ宿町)に参詣する庶民で賑わうようになり、積雪のため参詣出来ない冬季には東麓の「蔵王大権現御旅宮」(宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉)に季節遷座するようになった明治維新期廃仏毀釈の中、「蔵王大権現社」および「蔵王大権現御旅宮」はそれぞれ刈田嶺神社奥宮)および刈田嶺神社里宮)となり、遷座する祭神も「蔵王大権現」から「天水分神」および「国水分神」の2となってしまったが、参詣風習昭和初期まで続いたこのように修験者から庶民へと信者主体変化したことで、「蔵王山」という名称が刈田嶺や不忘山凌駕して定着した他方蔵王連峰の現・山形県側では熊野信仰が盛んであり、蔵王連峰主峰熊野岳(現・山形県山形市にあった熊野神社中心に西麓の2社と合わせて三社一宮信仰集めた新日本観光地百選により蔵王山が観光地として注目されたため、山形県側では様々なものを「蔵王」に改称することが流行り熊野神社1952年昭和27年)に蔵王山神社改称した参照)。

※この「蔵王山」の解説は、「蔵王権現」の解説の一部です。
「蔵王山」を含む「蔵王権現」の記事については、「蔵王権現」の概要を参照ください。

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