翼ある者の帰還
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 08:01 UTC 版)
「とある魔術の禁書目録の登場人物」の記事における「翼ある者の帰還」の解説
エツァリ 詳細は「#エツァリ」を参照 ショチトル(Xochitl) 声 - 大和田仁美 中米の魔術結社「翼ある者の帰還」に所属するアステカの魔術師。学園都市の暗部組織「メンバー」の構成員。 浅黒い肌の、彫の深い顔立ちをした少女。スリーサイズはB84・W58・H81。「死体職人」の異名を持ち、死者の魔術に精通している。そのため死者の残留思念を拾うこともある。本来は汚れ仕事とは無縁のポジションにいたが、エツァリの妹弟子のような立場で、彼を「お兄ちゃん」と呼ぶこともあり、ゆえに組織を裏切ったエツァリが許せなかった。 武器としてマクアファティルを持つ。本来の死者の魔術以外に、組織に身体を改造されて、他人の武器を自分の肉体として扱い自殺させる、「自殺術式」といえるものを用いる。「暦石」の派生系と思われる、自動迎撃術式として「武具を持つ者への反撃」を有する動物の皮に文字を記された絵文書形式の「原典」を用いた強力な術式だが、自らの皮膚の内側に記述することで力量を補っていることに加え、乾燥させ粉末状になった肉体を散布し付着させた武具を操るという性質から体の3分の2を喪失しており、エツァリとの戦闘中に肉体が限界を迎える。 『超電磁砲』学芸都市編SSでは、学芸都市との抗争に参加し、主に後方支援や負傷者の回収任務に就いていた。その任務の中で学芸都市に潜入し孤立していた際、偶然通りかかった佐天と接触し、一時彼女と行動を共にする。島から一度脱出した後、オリーブに殺されかけた佐天を救い、大型救命艇サーモンレッドの機密情報を教え、「雲海の蛇」に乗り最後の襲撃作戦と「太陽の蛇」護衛任務に就き、阻止しに来た美琴と激戦を繰り広げたが、佐天を「太陽の蛇」から庇って墜落。最終的に、関係者を乗せたサーモンレッドを一般人ごと攻撃しようとするテクパトルら同僚の魔術師に反発し、組織に離反してトチトリと共に戦い無事阻止するが、制裁として身体改造を施される。 その後、組織を裏切ったエツァリを粛清するため、変装して学園都市に潜入し、暗部組織「メンバー」の一員として活動する。大覇星祭では「メンバー」として活動中、佐天と偶然再会する。偶然「メンバー」のアジトの一つを発見し、内部にうっかり入り込んでしまった佐天を成り行きで救出、背信行為をした警策の真の狙いが美琴であることを彼女に伝える。 そして、暗部組織間抗争の際に少年院でエツァリと戦うも、先述のように肉体が限界を迎えたため敗北する。しかし、「原典」をエツァリが継承し、彼が「原典」を騙して延命させたことで死ぬことは免れ、その後は病院に入院し、ちょくちょくエツァリの見舞を受けている。エツァリが組織を裏切った理由にはあきれているものの、現在の彼の立場を受け入れつつある。なお、入院時もトチトリと共に海原への人質となる利用価値があったため、清掃員に扮した二人以上の見張りに監視されていたが、一方通行の活躍で暗部が解体され、見張りがいなくなった事で現在監視は受けていない。 新約ではトチトリと一緒に入院してた他、オティヌスが作り出した「幸せな世界」の学園都市に似た街で、素顔を晒したエツァリとトチトリの3人で歩いていたところを上条に目撃されている。 創約3巻の12月25日のオペレーションネーム・ハンドカフスでは変装術式を駆使してエツァリと共に病院からトチトリを連れ出し、計画とその後の揺り返しが収まるまで隠れていた。 トチトリ 声 - 伊藤彩沙 中米の魔術結社「翼ある者の帰還」に所属するアステカの魔術師。初登場は外伝「学芸都市編SS」。 ショチトルより若干年上で、同じく褐色の肌の少女。テクパトルの部下であり、ショチトルとは腐れ縁の戦友でよく軽口をたたき合い、特にエツァリに関することではショチトルを茶化すような冗談をよく言う。 「学芸都市編SS」では、「雲海の蛇」に乗って学芸都市の機密施設内に突入し、学芸都市に奪われていた「太陽の蛇」起動の鍵となる霊装を回収し、脱出する際にショチトルも拾う。その後、最後の襲撃の際にテクパトルの作戦に反発し、離反してショチトルと共に戦った。 その結果、制裁を受け身体改造を施され、テクパトルが用いる魔術「月のウサギ」に必要な「ウサギの骨」の代わりとして自分の骨が消費される状態にされており、消費された骨は黒曜石に交換されるものの、その際の激痛によって精神崩壊状態にあった。 テクパトルに連れられて学園都市に入っており、彼の術式行使に利用されていた。だが、エツァリがテクパトルを殺して「月のウサギ」を継承したことで「原典」から解放され、以降はショチトルと同じ病院で治療を受けている。 新約でもショチトルと共に登場。創約3巻ではオペレーションネーム・ハンドカフスのため、エツァリとショチトルの手で病院から連れ出された。 アニメでは「Ⅲ」に登場。こちらでは黒髪ロングにロールという容姿でデザインされている。 テクパトル 声 - 柳田淳一 中米の魔術結社「翼ある者の帰還」に所属するアステカの魔術師。初登場は外伝「学芸都市編SS」。 現場での指揮や作戦立案を行い、ショチトルやトチトリの上役にあたる。組織が学芸都市との抗争に勝利したものの、自分達の現状は何も変わらず、これは幹部たちが自分たちの利権を守るための戦いだったと考え、上層部を粛清する。しかし、この行為によって組織の方向性を完全に見失い、事実上組織は壊滅状態にある。また、この上層部がエツァリに上条勢力の組織壊滅を命じたとされるが、皮肉にもテクパトルの暴走により、自分達が壊滅の道を歩んでしまうことになった。 「暦石」の派生形である、「月のウサギ」という数枚の石板状の魔道書の「原典」に備わる自動迎撃術式「長距離砲撃」を用いた魔術を使う。「ウサギの骨」に見立てたトチトリの骨を飛ばすことで強力な破壊力を持った砲撃を行う術式で、骨の質の問題で本来のものより威力は落ちているものの、対戦略兵器用のシェルターを一撃で破壊し数十人を一度に殺傷する。また、自身への原典の汚染を防ぐために防護策などを講じていたが、これが「原典」に「死蔵」と判断され見限られる原因となる。 裏切り者のエツァリを粛清するため、トチトリを連れて潮岸の側近の美濃部(声 - 石狩勇気)に成り代わる。計画は狂ったが、偶然にも潮岸と「グループ」の抗争でエツァリと出会い、命を狙う。原典「月のウサギ」を用いてエツァリを圧倒するも、彼が機転を利かせ魔道書の記述を広めようとしたのを妨害する形になってしまい、自分の魔道書に迎撃されて殺される。 アニメでは「Ⅲ」に登場。トチトリと共に不明だった容姿が明らかとなり、顎髭が生えた褐色肌の青年として描かれている。
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