緑色の部屋とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 製品 > 芸術・創作物 > 映画 > 映画作品 > 緑色の部屋の意味・解説 

緑色の部屋

作者小沢章友

収載図書怪域
出版社朝日新聞社
刊行年月1999.11


緑色の部屋

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/24 16:38 UTC 版)

緑色の部屋
La Chambre verte
監督 フランソワ・トリュフォー
脚本 フランソワ・トリュフォー
ジャン・グリュオー
原作 ヘンリー・ジェイムズ
『死者たちの祭壇』
製作 マルセル・ベルベール
出演者 フランソワ・トリュフォー
ナタリー・バイ
音楽 モーリス・ジョーベール
撮影 ネストール・アルメンドロス
編集 マルチーヌ・バラケ
配給 東宝東和
公開 1978年4月5日
1980年2月9日
上映時間 94分
製作国 フランス
言語 フランス語
テンプレートを表示

緑色の部屋』(みどりいろのへや、La Chambre verte)は、1978年公開のフランスの映画フランソワ・トリュフォー監督。原作はヘンリー・ジェイムズの中篇小説『死者たちの祭壇』。短篇小説『密林の野獣』『こよなき友ら』もモチーフにしている。

死者の肖像や遺品で飾られた「緑色の部屋」で生活する男の死者に対する愛情の物語。トリュフォー自らが主役を演じた。なお、トリュフォーによれば「緑色」には特に意味があるわけではなく、ただ緑色を題名に冠した映画があまりなかったから付けてみただけということであるが、ドイツ神秘主義者ルドルフ・シュタイナーの言葉に「緑色は生命の死せる像である」というものがある。

トリュフォーは本作と『恋のエチュード』、『アデルの恋の物語』を「ロウソクの三部作」と呼んだ。カメラマンネストール・アルメンドロスとは三部作のほか、『野性の少年』でもロウソクを使った撮影に挑戦している。

ストーリー

1928年フランス東部の小さな町。ジュリアン(フランソワ・トリュフォー)は若くして亡くした妻ジュリーへの愛情を忘れないために彼女の写真や遺品を飾った「緑色の部屋」で、家政婦(ジャーヌ・ローブル)と聾唖の少年ジョルジュ(パトリック・マレオン)と共にひっそりと暮らしていた。

ある日ジュリアンは、妻の形見を買い戻すために出かけた競売で、セシリアという女性と出会い、親しくなった。彼女もジュリアンと同じく死者を大切にする心を持っていた。ジュリアンは古い礼拝堂を買い取って、そこを「死者たちの祭壇」とし、心に残る死者たちをあつめてロウソクをともした。

ジュリアンはセシリアと共同で祭壇を管理することにしたが、ある日、セシリアの部屋に、生前は彼の敵であったポール・マシニーの写真を見つけた。セシリアは彼の愛人だったのだ。ジュリアンは絶望して引きこもり、何も食べずに衰弱していった。セシリアは手紙で思いを伝えた。ジュリアンは必死で祭壇へ行き、彼女の前で息を引き取った。

キャスト

  • ジュリアン・ダヴェンヌ:フランソワ・トリュフォー
  • セシリア・マンデル:ナタリー・バイ
  • ベルナール・アンベール:ジャン・ダステ
  • ジェラール・マゼ:ジャン=ピエール・ムーラン
  • 家政婦:ジャーヌ・ローブル
  • ジョルジュ:パトリック・マレオン

解説

外部リンク




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「緑色の部屋」の関連用語

緑色の部屋のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



緑色の部屋のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの緑色の部屋 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS