減税保守こども
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/11/02 21:23 UTC 版)
減税保守こども(げんぜいほしゅこども)は、衆議院の院内会派。会派の略称は「こども」[1]。
会史
河村たかしは名古屋市長として2010年に地域政党「減税日本」を立ち上げ、複数回国政進出を試みてきたが、2023年10月には、百田尚樹によって結成された「日本保守党」の共同代表になり、更に両党が特別友党関係となることが発表された[2]。
2024年10月の第50回衆議院議員総選挙では、減税日本系の候補者も日本保守党から立候補し、そのうち名古屋市長を辞職して愛知1区から立候補した河村と比例東海ブロックで立候補した前愛知県議会議員の竹上裕子が当選した。
しかし、2025年7月の第27回参議院議員通常選挙を前に百田と河村の対立が激化し[3]、選挙後の9月19日には竹上が党内対立に疑問を抱いたとして離党届を提出した[4]。日本保守党は比例で当選した議員であることを理由に、離党を認めず議員辞職を求めていたものの、衆議院の院内会派「日本保守党」の代表が河村であったため、同月29日には会派から離脱した[5]。
減税日本と日本保守党の特別友党関係が解消された後の10月8日には河村も離党届を提出して院内会派「日本保守党」を解散し、竹上と新たな会派「減税保守こども」を結成した[6]。なお、これにより日本保守党の衆議院議員は島田洋一1人のみとなったため、会派を結成できず会派無所属となった。
同年10月21日には、不祥事のため5月に国民民主党を離党していた無所属の平岩征樹が会派入りした[7][8]。
所属議員
| 衆議院議員 | ||
|---|---|---|
| 河村たかし (愛知1区、6回) |
竹上裕子 (比例東海、1回) |
平岩征樹 (比例近畿、1回) |
脚注
- ^ “会派名及び会派別所属議員数”. 衆議院. 2025年10月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年10月22日閲覧。
- ^ “河村たかし市長、「日本保守党」の共同代表に 百田尚樹氏の政治団体”. 朝日新聞. (2023年10月17日) 2025年10月22日閲覧。
- ^ “保守党・百田尚樹氏と河村たかし氏、表面化した不和…河村氏は離党否定「夜明け前は一番暗い。見とってちょーよ」”. 中日新聞. (2025年7月25日) 2025年10月22日閲覧。
- ^ “日本保守党・竹上裕子衆院議員が離党届 「百田尚樹代表と河村たかし共同代表のいざこざに耐えられなかった」”. 中日新聞. (2025年9月19日) 2025年10月22日閲覧。
- ^ “竹上氏、保守会派を離脱”. 時事通信. (2025年9月29日) 2025年10月22日閲覧。
- ^ “保守党・河村氏が離党届 百田代表と対立”. 時事通信. (2025年10月8日) 2025年10月22日閲覧。
- ^ “無所属・平岩征樹氏が衆院会派入り 「減税保守こども」に”. 日本経済新聞 (2025年10月21日). 2025年10月22日閲覧。
- ^ “平岩氏が「減税」会派入り 衆院”. 時事通信. (2025年10月21日) 2025年10月22日閲覧。
外部リンク
- 減税保守こどものページへのリンク