深柱勢力
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/05 05:59 UTC 版)
二十四の銀眼王(エンプトノート) 人類を滅ぼそうと企む、深柱たちのリーダー格。外見は小柄な少年だが、直径9ミリの髄幹が体内各所に計24個ある人間型の深柱。 深柱勢力の中で唯一深柱を生み出せる存在であり、人間型の生成にも関わっている。ただし、生み出すには相当なエネルギーを消耗するらしく、強力な個体ほど休眠が必要になる。 他の深柱と同様に人間を見下しているが、一方で人間型の深柱の強さの源として「衝動」に目をつけ、己を犠牲にして自身を行動不能に追い込んだ兵馬を戦士として認めている。 アーカス 人間型の深柱。屈強な体躯を高い防御力を有する鎧で覆っている。銀眼王から与えられた衝動は「闘争」。 普段纏っている鎧は外甲で形成されているが、本気を出すことで肉体にも外甲の筋肉を生み出すことが可能で非常に高い防御力を持つ。 本人は殆ど無口。強者との戦いを渇望しており、一片とは言え実力を出させたマーベルに強い執着心を抱いている。地災研からは「鎧の人型(アーマーナイト)」と呼称されている。 『ウォーハンマー』では、マーベルの速さに翻弄されつつも自身の持つ高い防御力と折った刃を包帯代わりにして弱点の口を覆う事で対処した。マーベルの十字分断を食らった事で肉体に限界が訪れたが、銀眼王の言葉に反応して使い物にならなくなった上半身を放棄し、外甲が自在に動く形態に移行した。その能力を持ってマーベルと救援に来たハルトとイヨを圧倒したが、彼ら三人の決死の攻撃によって一度は停止した。だが、死力を振り絞った一撃を放つ直前に林に髄幹を狙撃されて塔解する。 ビゼリア 人間型の深柱。二十四の銀眼王と行動を共にする、長い黒髪の男性。銀眼王から与えられた衝動は「忠誠」。 戦闘時には背中に8本の外甲片を翼状に展開し、それらを射出する遠距離戦を得意とする。この外甲片は彼の意思によって縦横無尽に動く上に、御雷を纏わせることで威力を上げることもできる。 『ウォーハンマー』では「黒衣の人型(ヴァンパイア)」と呼称されている。ルイと交戦するもハルト(アゼル)に力の一部を奪われた事もあって彼に圧倒される。 フェルゼル 人間型の深柱。側近であるビゼリアですらその正体を知らない。護国寺での戦いで窮地に陥ったビゼリアを救助した時にハルト達と対峙したが、ハルトはある人物と同じ姿を重ねている。 マッスルコートに似た外甲を身に着けており、ヤタノカガミに似た外甲の盾を用いる。顔にも外甲を付けているため、地災研からは「仮面の人型(マスクマン)」と呼称されている。 その正体は、銀眼王によって深柱に向かいれられた藤堂兵真。人間としての意識は残っていないが、行動原理は生前と同じく仲間を守ろうとする。圧倒的な防御力と怪力によってハルトとゲトレーを追い詰めたが、復活したハルトのクサナギノツルギ・ライコウを喰らう(チャンピオン連載版では描写されなかったが、『ウォーハンマー』では生存している)。 ララン 人間型の深柱。桃色の髪を持つ少女。銀眼王から与えられた衝動は「好奇」。 ありとあらゆるものに興味を示し、それらを聞き出そうとするが、それに答えないと感情的に攻撃する。深柱であるにも関わらず重力大針の探査に引っ掛からず、ズタズタにされても塔壊現象が起きない。 相手の武器の構造を探求・理解し、それらを自身の肉体で再現・強化する模倣能力があり、作中ではシェリカのカシオペアを学習し、彼女を圧倒した。 『ウォーハンマー』では、ラランの上半身が変じた肉塊はフェルゼルに回収され、残る下半身は地災研に回収された。地災研からは「人形を抱いた少女(アリス)」と呼称された。ライリ ラランの体内から生み出された深柱。目が信号機の様な縦に3つ揃った姿をしており、巨大なクマのぬいぐるみのような形状に変化する。ライリという名は、元はラランが初めて覚醒した際に側にあったクマのぬいぐるみのもの。 サークェ 人間型の深柱。フードをかぶった白髪の少年。銀眼王から与えられた衝動は「残虐」。 口数は少ないが、同族のラランを解体することに躊躇せず、人間の悲鳴を聞くことが好きだと言い張る程に残虐。水を操る能力を持ち、凍らせて御剣を生み出す。 『ウォーハンマー』では、深柱を構成する「黒鋼の肉」の力を突き詰めた結果、深柱の中で再生能力が最速となったということが銀眼王によって語られた他、黒鋼を混ぜることで水なども自らの支配下に置くだけでなく、血液すらも外甲化させることが可能で、分断された肉体を独自に再生して行動することも出来る。ただし、支配下に置けるのは自身の血や身の回りにある水などの自身が触れられるものだけで、空気中の水分や氷の槍を介して相手の体内の血や水分を操ることは出来ず、支配下に置ける量も決まっている。地災研からは「水蛇使い(サーペント)」と呼称された。 H小隊との戦いでは変幻自在の能力を持って圧倒し、彼らに重傷を負わせた。救援に来た玲央との戦いでは自身のトラウマを刺激されたこともあり、自身の身体を刻んで操れる限界量も超えた極大の水の竜を生み出した。玲央の「阿修羅切撃百練走」によって切り刻まれて塔解し、人間型深柱側の初の戦死者となる。潮崎 醒(しおざき せい?) サークェのベースになった中学生。幼少期から残酷なゲームや動画を好む傾向があり、それを危惧した父親が地元のスイミングスクールに通わせたが、そこの女性コーチによる性的虐待を受けた。そのストレスを鳩や猫に発散することで残虐性がより強まり、自分よりも弱い小学生をターゲットにした通り魔事件を7件起こす。家庭裁判所への移送中に深柱の攻撃を受けたことで体の大半を喪失したが、輸送中に意識が戻り、共にいた銀眼王の言葉に共鳴した。
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