流 氷とは? わかりやすく解説

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りゅう‐ひょう〔リウ‐〕【流氷】

読み方:りゅうひょう

寒帯地方氷結した海水が風や波のために砕かれ氷塊となり、凍っていない海へ漂流してくるもの。北海道オホーツク海沿岸では1月中旬4月中旬ごろ見られる。《 春》「—や宗谷の門波(となみ)荒れやまず/誓子」→定着氷

「流氷」に似た言葉

流氷

分野
海氷に関する用語
意味:
海上流れ漂っているすべての氷。海氷だけでなく河川水凍ってできた河川氷や氷山なども含まれる
備考
一般には、海氷と流氷の厳密な区別はされないことが多い。

流氷(りゅうひょう)pack-ice, drift-ice

海上漂流している海氷を流氷という。パックアイスとも呼ぶ。これに対して海岸氷河壁等定着している海氷定着氷という。流氷はその塊の大きさにより板氷小・中大・巨氷盤分類され視野いっぱい広がっている流氷を流氷野という。

流氷(りゅうひょう)

流氷
 
海に浮かぶ氷で、定着氷ていしゃくひょう)以外のものを流氷と言います。氷の形には関係なく、陸にくっついてなければ全て流氷です。
 

流氷(drift ice/pack ice)


流氷

作者倉田映郎

収載図書水の
出版社勉誠出版
刊行年月2003.3
シリーズ名べんせいライブラリー・ミステリーセレクション


流氷

作者川村慶子

収載図書インカの花―川村慶子小説集
出版社知加書房
刊行年月2004.4
シリーズ名新・現代詩選書


流氷

作者村上ライチ

収載図書作品No.3 そして音楽流れてゆく
出版社新風舎
刊行年月2006.5


流氷

読み方:リュウヒョウ(ryuuhyou)

岸に定着せず漂流している氷

季節

分類 地理


流氷

読み方:ザエ(zae)

作者 宮沢賢治

ジャンル


流氷

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/04 02:02 UTC 版)

流氷(りゅうひょう、: drift-ice[1]driftice[2])とは、に浮かび漂流しているのことである。海で見られる氷(海氷)は、その運動形態から、海を漂っている「流氷」と、岸にへばりついている「定着氷英語版」とに分けられ、定着氷は流氷には含まれない。組成に注目すると、いずれも海氷が凍ってできた氷である。ただし、一般用語の「流氷」は、河川から流下した氷も、氷山氷河が崩れた氷も、海を漂う全ての氷の意として広義に用いられる(世界気象機構海氷用語集の「浮氷」に相当する)。また、海面上の氷に限らず、より広く河川や淡水湖の氷が水面に漂っているものも含めて流氷と呼ぶこともある。北極海南氷洋南極海)などのほか、日本近海ではオホーツク海で見られる[3]


  1. ^ 文部省編『学術用語集 地理学編』日本学術振興会、1981年。ISBN 4-8181-8155-2http://sciterm.nii.ac.jp/cgi-bin/reference.cgi 
  2. ^ 文部省、日本気象学会編『学術用語集 気象学編』(増訂版)日本学術振興会、1987年。ISBN 4-8181-8703-8http://sciterm.nii.ac.jp/cgi-bin/reference.cgi 
  3. ^ 流氷ってなに?-10の質問-北海道立オホーツク流氷科学センター(2018年3月6日閲覧)
  4. ^ わかるかな?流氷Q&A 北海道立オホーツク流氷科学センター(2018年3月6日閲覧)
  5. ^ 【防衛最前線】(21)哨戒機P3C 職人芸で敵潜水艦を追い詰める「世界一いやらしい部隊」産経新聞』朝刊2015年3月20日
  6. ^ 【津波が来る!】沿岸 流氷伴う被害懸念/千島海溝地震想定「全壊最大5千棟増」朝日新聞』朝刊2021年12月23日(北海道面)2022年1月9日閲覧
  7. ^ 北海道旅客鉄道株式会社. “流氷物語号|JR北海道- Hokkaido Railway Company”. 流氷物語号. 2019年12月18日閲覧。
  8. ^ 知床ダイビング企画(2018年3月6日閲覧)
  9. ^ a b 「流氷かき分け進む究極のカヌーレース、カナダ・ケベックの冬の風物詩」AFP(2017年4月16日閲覧)


「流氷」の続きの解説一覧

流氷

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/12 15:57 UTC 版)

オホーツク海」の記事における「流氷」の解説

詳細は「ポリニヤ」を参照 アムール川黒龍江)の流入する河口付近では塩分濃度低く密度成層強くなるため冬季には厳し寒気団であるシベリア高気圧影響受けて海氷形成される河口付近以外の海域北部でも12月から結氷見られ最盛期2月にはオホーツク海の7から8割が海氷覆われる日本海北部とともにオホーツク海北半球海氷分布する海域で最も低緯度であるのは、このアムール川河川水流入によるところが大きい。風と海流東樺太海流)に運ばれ海氷は流氷と呼ばれ樺太東岸沿って南下し時には太平洋岸の釧路市付近まで到達することがある

※この「流氷」の解説は、「オホーツク海」の解説の一部です。
「流氷」を含む「オホーツク海」の記事については、「オホーツク海」の概要を参照ください。


流氷

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/22 09:44 UTC 版)

マイン川」の記事における「流氷」の解説

19世紀終わりまで、ライン川はおよそ2年1度割合で、一番早く11月1513年11月13日)、遅いときは1月全域氷結していた。この氷は、1月末から3月末(1845年3月25日が一番遅い記録)に割れる。こうして流れ出した氷が、堤防に、しばしば甚大な被害与えた。 最も長く凍結していたのは1768年79日間1月3日から3月22日まで)であったが、ゲーテが『復活祭散歩』(『ファウスト第1部)で 「春の恵みある、物呼びます目見られて、大河にも細流にも、もう氷がなくなった。」 と書いているように、東部ではこれよりも長かった復活祭通常3月末から4月中)と推測される20世紀になると、河川改修発電所あるいは工業排水影響水温上昇したため、厳冬期でも氷結することはほとんどなくなったフランクフルト最後に氷が見られたのは1962年から1963年にかけての冬であった上流部では、これ以後も特に厳し寒さの年、たとえば1984年から1985年の冬や1995年から1996年の冬には川が凍結し船舶運航停止された。氷のために船舶運航妨げられたのは2002年1月2006年1月から2月にもあった。

※この「流氷」の解説は、「マイン川」の解説の一部です。
「流氷」を含む「マイン川」の記事については、「マイン川」の概要を参照ください。


流氷

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 09:55 UTC 版)

ピュテアス」の記事における「流氷」の解説

大プリニウスは Berrice から Tyle(トゥーレ)への航海について記した後、次のように記している。 A Tyle unius diei navigatione mare concretum a nonnullis Cronium appellatur. トゥーレから1日帆走凍りついた海にたどり着く。これを「クロノスの海」などとも呼ぶ。 mare concretum という記述ストラボンpepēguia thalatta という記述一致しており、おそらくストラボンが春の流氷が見られる topoi(場所)と記したのと同じと見られピュテアスそれ以上北に進むことができず、これを世界の果てとした。ストラボン次のように記している。 ピュテアスによればトゥーレ周辺海域地面も海も空気渾然一体となって "marine lung" のようであり、歩くことも船で進むこともできない。 "marine lung" (pleumōn thalattios) とはクラゲ意味するとみられ、古代人が sea-lung と呼んだ種類クラゲ思われる。sea-lung についてはアリストテレスが『動物部分論4巻5節で、感覚がなく漂う生物だと記している。アリストテレス指している生物何かは特定できていないが、大プリニウスは pulmones について感覚持たない海洋生物種類だとし、特に halipleumon ("salt-water lung") を挙げている。アリストテレス著作翻訳し注釈添えた William Ogle がそれを sea-lung とし、刺胞動物一種クラゲ移動に際して肺のように膨張収縮繰り返すとしている。流氷はに浮かぶ円形の板のようであり、英語では "pancake ice" とも呼ぶ。 ピュテアスが流氷を観察したということは古くから定説となっており、Nathaniel Bowditch の The American Practical Navigator でも34章の Ice in the Seaピュテアス言及している。流氷の海の先端では、溶けかけた流氷が混合し立ち込めている。

※この「流氷」の解説は、「ピュテアス」の解説の一部です。
「流氷」を含む「ピュテアス」の記事については、「ピュテアス」の概要を参照ください。


流氷

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/16 10:18 UTC 版)

海氷」の記事における「流氷」の解説

詳細は「流氷」を参照 流氷は地球両極海域作られ冬季拡大し、春から秋の初めにかけて融解して分布域後退する例年北半球では3月最大9月最小南半球ではその逆になる世界中海氷多くは、北極海南極周縁海域形成されるが、南極海氷は非常に季節的で、南部でも夏は非常に少なく、冬は大きく拡大し南極周囲をほぼ完全に覆ってしまう。したがって、ほとんどの南極海氷厚さ1 m程度の薄い一年氷である。北極海場合南極と全く違い南極が海に囲まれているのと反対に陸に囲まれているため、季節的な変化はずっと小さい。そのため北極の海氷多くはより厚い多年氷で、多くの場所で厚さ3 - 4m、場所によっては20mに達する。しかし、近年では8-9月を中心に海氷面積激減したことに伴い多年氷面積激減し厚さ薄くなっている。 このように冬季両極海氷量は同程度であるが、夏季融解量はその環境違い変り気温だけでなく、日照時間海流風の影響も受けやすい。寒冷な南極点大陸上にあり、海氷はその大陸縁辺分布するため、海氷南極海循環している。 なお、流氷はバルト海オホーツク海セントローレンス湾ハドソン湾ベーリング海などでも見られる。これらの流氷は、一年氷であり、冬季から春季にのみ見られる

※この「流氷」の解説は、「海氷」の解説の一部です。
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