沙羅の花の峠
原題: | |
製作国: | 日本 |
製作年: | 1955 |
配給: |
スタッフ | |
監督: | 山村聡 ヤマムラソウ |
製作: | 高木雅行 タカギマサユキ |
原案: | 三好十郎 ミヨシジュウロウ |
脚本: | 山村聡 ヤマムラソウ |
撮影: | 中尾駿一郎 ナカオシュンイチロウ |
音楽: | 土肥泰 ドイヤスシ |
美術: | 高田一郎 タカダイチロウ |
録音: | 沼倉範夫 ヌマクラノリオ |
照明: | 河野愛三 コウノアイゾウ |
キャスト(役名) |
南田洋子 ミナミダヨウコ (竹中俊子) |
宍戸錠 シシドジョウ (野口三郎) |
中西清二 ナカニシセイジ (岡本茂) |
芦川いづみ アシカワイヅミ (岡本房子) |
岩田克彦 イワタカツヒコ (林英五郎) |
野口一雄 ノグチカズオ (林邦夫) |
利根はる恵 トネハルエ (お咲) |
伊藤隆 イトウタカシ (太助) |
河野弘 コウノヒロシ (清一郎) |
牧真介 マキシンスケ (清二) |
畑中蓼坡 ハタナカリョウハ (幸助) |
紅沢葉子 ベニサワヨウコ紅澤葉子 (お種) |
久松晃 ヒサマツアキラ (新家の喜三) |
浜村純 ハマムラジュン (部落会長) |
小川虎之助 オガワトラノスケ (庄衛門) |
東山千栄子 ヒガシヤマチエコ (おろく婆) |
田中筆子 タナカフデコ (柴田のおッカァ) |
平田未喜造 ヒラタミキゾウ (八字髭) |
山村聡 ヤマムラソウ (榊原軍之進) |
小笠原章二郎 オガサワラショウジロウ (権三) |
島崎雪子 シマザキユキコ (ナミ) |
黒田剛 (中野伝吉) |
三好久子 ミヨシヒサコ (伝吉の母) |
滝沢修 タキザワオサム (検事) |
解説 |
三好十郎の原案にもとづき、「復讐の七仮面」の山村聡が脚色、「黒い潮」についで監督出演する。撮影は「由起子」の中尾駿一郎が担当。主なる出演者は前記の山村聡、「六人の暗殺者」の滝沢修、「月夜の傘」の宍戸錠、「大岡政談 人肌蝙蝠」の芦川いづみ、「志津野一平 地獄の接吻」の利根はる恵など。なお「娘の人生案内」の南田洋子が日活入社第一回の出演をする。 |
ストーリー※ストーリーの結末まで記載されていますので、ご注意ください |
村の少年太郎が激しい腹痛に襲われたが医者のいない村では手の施しようもない。怪し気な薬や祈祷で痛みを押えようとするが効かない。その様子を沙羅の木のある峠から見ていたキャンプ旅行中の六人の学生が救援に降りて来た。彼等は近村にいるという医者を探しに出かける。六人のうちの一人は医学生の竹中俊子であったが彼女は太郎の腹痛を急性盲腸炎と判断した。だが手術をすることはこの村では出来ない。医者を探しに行ったうちの一組が呑んだくれの元軍医といわれる榊原軍之進を見つけ、泥酔の彼をリヤカーにのせて連れて来る。一方、俊子は太助を一刻も早く医者に見せるよう村人を説いた。結局太助は戸板に乗せられ運ばれることになり、村人達は手術の可否を論じながら沙羅の木のある峠にかかった。軍之進をのせたリヤカーもかけつけた。太助につきそう母のお咲は戦争で死んだ夫を思い、酔顔朦朧、リヤカーに揺られる軍之進の脳裏を去来するのは戦場に倒れた部下の姿であった。やがて峠の上で意を決した軍之進の手術が一同注視のうちに始まった。そして太助は一命をとりとめた。ところが軍之進は人間を扱う医者ではなく獣医であったことから医師法違反で検事局の取調べを受けることになった。学生達を始め村の人々は参考人として呼ばれた。一同の供述が終りやがて検事と軍之進が無医村問題を禅問答的に始め検事は破顔した。軍之進は無罪となるであろう。 |
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