比津駅とは? わかりやすく解説

比津駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/25 07:43 UTC 版)

比津駅
伊勢奥津駅へ向け発車するキハ11形(2008年1月)
ひつ
Hitsu
伊勢八知 (3.1 km)
(3.8 km) 伊勢奥津
所在地 三重県津市美杉町八知
所属事業者 東海旅客鉄道(JR東海)
所属路線 名松線
キロ程 39.7 km(松阪起点)
電報略号 ヒツ
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
乗車人員
-統計年度-
5人/日(降車客含まず)
-2019年-
開業年月日 1935年昭和10年)12月5日[1]
備考 無人駅
テンプレートを表示
駅上方からホームを望む(2008年1月)

比津駅(ひつえき)は、三重県津市美杉町八知にある、東海旅客鉄道(JR東海)名松線である。

歴史

家城駅 - 伊勢奥津駅間の設計画が立案された当初、当駅開設予定は無かった[2]。そこで当時の八知村長や村の有力者は建設を所管する鉄道省岐阜建設事務所へ何度も陳情し、駅員を配置しない簡易駅として設置することが認められた[2]第二次世界大戦中は、各駅からの乗車人数が1日数十人までに制限されたため、駅員のいない当駅に乗車希望者が殺到すると言う事態が発生した[3]

戦後、駅舎を建設し寄付すれば駅員配置を認める決定が成されたため、八知村は1947年昭和22年)6月駅舎建設開始、同年8月2日に鉄道省へ引き渡した[2]。これを受け駅へ電話を引入れ、同年10月1日から駅員2名が配置された[2]

年表

駅構造

かつての比津駅待合所(2006年6月)

単式ホーム1面1線を有する地上駅線路西側にホームがある。

松阪駅管理の無人駅。ホーム上に開放式待合所が設置されている。長らく木造の待合所が残っていたが、2007年秋に建て替えられた。

利用状況

「三重県統計書」によると、近年の1日平均乗車人員の推移は以下の通り[7]。なお、2009年度 - 2015年度は、2009年10月 - 2016年3月まで行われていたバス代行輸送分を含んでいる。

年度 一日平均
乗車人員
1954年[8] 74
1956年[9] 73
1998年 19
1999年 18
2000年 17
2001年 16
2002年 13
2003年 11
2004年 12
2005年 12
2006年 12
2007年 14
2008年 12
2009年 9
2010年 7
2011年 5
2012年 5
2013年 5
2014年 4
2015年 4
2016年 6
2017年 5
2018年 5
2019年 5

駅周辺

駅近くには小規模ながら比津集落がある。また、三重県道666号を東に進んで比津峠を越えると駅から45分ほどで多気の集落に入る。ここは南北朝時代 - 戦国時代にかけて伊勢国で大きな勢力を持った国司北畠氏の本拠地であった。北畠居館跡(現:北畠神社)・霧山城跡がその痕跡として残っている。

バス路線

隣の駅

東海旅客鉄道(JR東海)
名松線
伊勢八知駅 - 比津駅 - 伊勢奥津駅

脚注

  1. ^ a b c d e 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 25号 紀勢本線・参宮線・名松線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年1月10日、26-27頁。 
  2. ^ a b c d e f g h 美杉村史編集委員会 1981, p. 164.
  3. ^ 美杉村史編集委員会 1981, p. 166.
  4. ^ 「運輸省告示第248号」『官報』1947年9月27日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  5. ^ [1](国立国会図書館デジタルコレクション)
  6. ^ “JR東海、来年3月改正で名松線全線再開へ…6年5か月ぶり”. Response. (2015年12月18日). http://s.response.jp/article/2015/12/18/266458.html 2015年12月18日閲覧。 
  7. ^ 三重県統計書 - 三重県
  8. ^ 美杉村史編集委員会 1981, p. 167.
  9. ^ 美杉村史編集委員会 1981, p. 171.

参考文献

関連項目





固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「比津駅」の関連用語

比津駅のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



比津駅のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの比津駅 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS