未来仏とは? わかりやすく解説

未来仏

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/24 07:49 UTC 版)

弥勒菩薩」の記事における「未来仏」の解説

弥勒は現在仏であるゴータマ・ブッダ釈迦牟尼仏)の次にブッダとなることが約束された菩薩修行者)で、ゴータマ入滅56億7千万年後の未来この世界現われ悟り開き多く人々救済するとされるそれまで兜率天修行(あるいは説法)しているといわれ、中国・朝鮮半島日本では弥勒菩薩兜率天往生しようと願う信仰上生信仰)が流行した前述のように弥勒下生56億7千万年後とされているが、この気の遠くなる年数は、弥勒兜率天での寿命4000年であり、兜率天1日地上400年匹敵するという説から、下生までに4000年×12ヶ月×30日×400年=5億7600万年かかるという計算由来する。そして、後代になって5億7600万年567000万年入れ替わった考えられている。 その未来仏の出現する時代厳密に定かではなく遠い未来」の比喩ではないかとの説もある。弥勒菩薩バラモンとして娑婆世界出世して、シッダッタ同様に出家したのち竜華樹下で悟り得て三度にわたり説法行い多く人々を救うという(これを竜華三会という)。『弥勒下生経』には、初会96億、二会94億、三会92億の衆生済度する説いている。なお、現在の弥勒はまだ修行者(菩薩)だが、遠い未来下生の姿を先取りして弥勒如来弥勒仏呼ばれることもあり、如来形の仏像作られている。 『観弥勒菩薩上生兜率天経』、『弥勒下生経』、『弥勒大成仏経』の3本で『弥勒三部経』と呼ぶことがあるまた、浄土宗系の『無量寿経』には、阿弥陀仏の本願後世苦悩衆生説き聞かせるようにと、釈迦牟尼仏から弥勒菩薩付嘱されている。 仏教中に未来仏としての弥勒菩薩登場するのはかなり早く、すでに『阿含経』に記述見える。この未来仏の概念過去七仏から発展して生まれたものと考えられている。 弥勒菩薩出現するまでの間、現世に仏が不在となってしまう為、その間六道すべての世界現れ衆生を救うのが地蔵菩薩であるとされる

※この「未来仏」の解説は、「弥勒菩薩」の解説の一部です。
「未来仏」を含む「弥勒菩薩」の記事については、「弥勒菩薩」の概要を参照ください。

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