旅のメンバー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 20:48 UTC 版)
横見浩彦(よこみ ひろひこ) 声 - 檜山修之 全旅に登場。JR・私鉄9843駅全てを乗下車したほどのテツ(鉄道好き)で、大抵の旅行の立案者(旅の案内人)。レールクイーンやデートコースなど、女性に相当興味がある。旧鉄子時点で40代独身。ほぼ常時ハイテンションで、非「鉄」一般人の理解をはるかに超える価値観に基づく行動や言動でキクチ達を毎回驚愕の渦中に叩き込む。物語が進むにつれ行動、言動はキクチの突っ込みとともに過激になっているが、本人にその自覚はほとんど、あるいは全くない。食欲はキクチ以上に旺盛で、旅先でよく大食いをしているが、旅において食事や駅弁のことは全く考慮しない。経済性優先・体力度外視をモットーとし「タダ」であることを強調したり、わずかな損も嫌う極度のケチで、ケチな方法をキクチ達にも強制していたが、3代目・10旅あたりから体力減退を感じて、緩いスケジュールを模索しているらしい。 新鉄子では旅を重ねるに従って村井に好意を寄せるようになるが、肝心の村井はマイペースな横見に対し、壊れたり不満を爆発させたりしており、前途多難のようである。さらにホアシをライフライン(命綱)とみなしつつ、「(自らの体育系)鉄道趣味」を注入しようとしていたが、ホアシ自身はカオスものキャラクターに目がいっているようでかみ合わなかったこともある。 3代目では村井が降板したことから、キリオカをモデル(実験台?)に見立てて鉄道デートコースを妄想するようになる。前2作同様、シリーズ内で希に時間が空いて観光した前例はあるが「観光」の優先順位は末席なので、キリオカが菊池同様、観光パンフや旅番組を見て憂うことになる。 旧鉄子、新鉄子では、眼鏡の奥の眼が描かれていたが、3代目では殆ど描かれなくなった。一部白髪やほうれい線も3代目・第14旅までの特徴だったが、横見本人が白髪を気にして毛染めを行ったため、それに伴って髪の絵柄も黒く塗りつぶされるようになっている。 家族は父(全駅下車実施中に逝去)、母、弟(薬剤師)、妹がいる(AFP通信記者としてゲスト出演した鈴木美和の記事で判明、弟は子連れで横見の全駅下車達成イベントに参加している)。 神村正樹(かみむら まさき) 声 - 太田哲治 2代目担当編集者。漫画中では「カミムラ」と表記される。第6旅以降全旅に登場。この作品が初めての担当作品で、編集長から「任せられるのはカミムラくんしかいない」と言われ、張り切って担当を引き受けるが、実のところは「他に引き受ける人間がいなかったから」らしい。鉄道にはほとんど興味なく、第36旅によればゲーム好きらしい。ボーっとした人物として描かれている一方、作中よく見ると仕事に対して常に前向きで、子供好きな側面もある。どうでもいいことまで逐一メモを取るが、メモりきれなかったりメモり過ぎて腕が壊れることもある。ただし悪筆なので、他人はおろか、時には自分ですらメモの内容を判読できない。自称デリケート。新鉄子ではメモする姿は特に描かれていないが、常時行っており、ほあしや村井の飛んでしまった記憶をしばしば補っている。連載中の取材班などでは、ホアシの保護者のような感じであったが、なるべく自立させるようにしている。そのため、村井が半ば「保護者」のようになっている。 菊池、ほあしに続いて三代目のキリオカも廃刊した『月刊IKKI』から引き続き編集担当をイシカワから一任され、新鉄子のほあしと同様に「編集長」がお目付け役として同伴する条件で、渋々ながら引き受けた、ある意味一番の犠牲者。そのため、新・鉄子以降、新人漫画家であるほあし・キリオカに対して放任主義をとっている。 基本的には編集長とともに、案内人である横見の主旨に合わせた取材に同意するが、横見の同行者に対する無配慮には反発している。 江上英樹 声 - 古川登志夫 『月刊IKKI』の編集長。作中では本名で登場することは少なく、単に「編集長」と呼ばれている。本名で登場するときは「エガミ」と表記される。旧鉄子では第10旅、第20旅、第23旅、第24旅、第27旅、第28旅、第32旅、第40旅、第41旅、第42旅、第48旅、特急田中3号に勝手に連結スペシャルに登場。鉄道好き。特にスイッチバックが好きで、自身のウェブサイト(外部リンク参照)でもスイッチバックを仔細に紹介していることを含め、本編や単行本・メモのページ等に記載のとおり、その知識や思い入れについては枚挙にいとまがない。新鉄子では旅のメンバーになるも、常時寝不足でテンションが低いため、生き霊扱いされているが、好きなスイッチバックが絡むと精気を取り戻し、生き生きとする。 新鉄子ではホアシに口を出すことはほとんどないが、スイッチバック巡礼が横見1万駅訪問スペシャルのおまけとしか思っていなかった彼女に、「ちゃんと(俺のスイッチバック巡礼も)取材しなさい」と忠告している。案内人・横見ほど目立たないが、彼の鉄道嗜好が垣間見る事が出来、たまに暴走して、特に神村・村井の怒りを買い、ほあしに困惑されている。 趣味はロックバンド演奏で旧鉄子で寝台特急「北斗星」にギターを持ち込んだり、『IKKI』の他の連載で江上のバンド活動が漫画化されている。新鉄子末期になるとロックバンドに力を入れるようになりメッシュスタイルの髪型(3代目での出演時はこの髪型はやめたらしい)で出演しており、これが新・鉄子終了の原因らしい[要出典]。 3代目では、第13・14旅(通算100旅達成スペシャル)と第18・19旅、エピローグに再登場。ほあしとは連載終了後も連絡しているらしく、彼の情報はほあしから聞くこともある。第18・19旅では「鉄泊可能」なホテルの窓から三池電車の撮影に集中していて、そのために同伴していたカミムラに注意したこともあった。 村井美樹 横見の著書のキャンペーンに同行した女優。旧鉄子では第40旅(5巻)、第46旅(6巻)、銚子電鉄応援冊子に登場。アニメ版第12旅では横見の妄想の中の人物「のぞみ」役で声優として出演。新鉄子では旅の新メンバーかつ、ほあしの姉貴分というより保護者となるが、旅の過酷さに壊れてしまうことがあり、その時の記憶は一切ない。壊れている時は普段出さない関西弁が出る。ただし、立ち直りも早い。旅を重ねるにつれて自分は「ソフテツ(ソフトな鉄道好き)」であると自覚するようになり、新鉄子では旅ブログも連載している。 神村の項目にある通り、半ばホアシの保護者と化している。また、横見に対してだけでなく神村とIKKI編集長に叱りつけることもあった。 新鉄子の特別読み切りを最後に「鉄子の旅」シリーズから途中下車(降板)、横見とのレギュラー共演も土曜スペシャルの「極旅8 達人と行くガイドに載らないツアー」が一応、最後となった。また、イシカワとの共演は新鉄子第25旅以来なかったが、3代目第13・14旅、エピローグで再び共演を果たす。 石川昌彦(いしかわ まさひこ) 声 - 川島得愛 初代担当編集者。鉄道好き。漫画中では「イシカワ」と表記される。旧鉄子では第1旅 - 第7旅、第13旅、第31旅、第32旅、第43旅、最終旅、アニメ放送スタート特別読み切りに登場。第6旅で2代目のカミムラに交代した後も自費で旅行に参加することがある。旅の途中で帰ってしまうのがお約束だったが、最終旅である第48旅では最後まで同行した。地方の「競」が付く馬や自転車、ボート等を見に行っているうちに、鉄道好きになったらしく、目当ての路線に乗車したいだけで参加し、2日目に、ほかの路線の旅になったとたん、馬とデートのために東京に戻ることもあった。独身らしく、キクチには「そんなんだから、嫁の来手がないんだ」と突っ込まれる。公営競技好きはキリオカ時代に入ってからも続行していて、また「鉄子」救済措置は彼がレギュラー降板後、公営競技を優先してほぼ毎回途中離団してきたことへの後悔もある。 本作の担当を降板した後は、『週刊少年サンデー』の編集を総括するデスク、『月刊サンデーGX』の編集者として『鉄娘な3姉妹』の担当を経て、小学館のライトノベルレーベルであるガガガ文庫編集部に異動となり、豊田巧の『僕は君たちほどうまく時刻表をめくれない』シリーズなどライトノベル作品を手掛けている。 新鉄子での登場は長らくなかったが、第25旅で銚子電鉄のイベントに参加。この時は銚子駅に先乗りしており、横見とともに一同を出迎え、キクチとも再会、ほあしともこのときが最初の対面で、菊池とのセレクション漫画掲載コラボ企画、三代目・第9旅で共演をしているが、村井が新鉄子・特別読切編を最後に降板したので村井との共演は第25旅だけであったが、3代目第13・14旅、エピローグで再び共演する。 菊池・ほあしのセレクション漫画掲載コラボ企画旅では、長男ダイちゃん(当時7歳)を同伴させていた事から、2000年代後期までには結婚していると思われ、菊池は彼の結婚を喜んでいる。3代目では第5旅で家庭事情にて離団をするなど彼の家庭事情を垣間見る回が見られる。 3代目では編集長として、前作までの編集長に代わりレギュラーで参加しており、息子のダイちゃんも、第13・14旅(通算100旅達成スペシャル)、エピローグに再登場。第17旅で、編集長を則松康郎に譲っている事実が明かされた。
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