抄物

デジタル大辞泉

しょう‐もつ〔セウ‐〕【抄物】

読み方：しょうもつ

１ 抜き書きしたもの。書き写したもの。また、詩作や歌作の参考書で、そのような形のもの。

２ ⇒しょうもの（抄物）

しょう‐もの〔セウ‐〕【抄物】

読み方：しょうもの

室町時代から江戸初期、五山の僧侶や学者などによってなされた漢籍・仏典・国書の講義記録や注釈書の総称。本文の語釈・通釈が主で、室町時代の国語資料として貴重。「論語抄」「史記抄」「碧巌録抄」「日本書紀抄」などのように、原典名に「抄」を付した書名が多い。しょうもつ。

歴史民俗用語辞典

抄物

読み方：ショウモノ（ｓｈｏｕｍｏｎｏ）

室町時代から江戸時代の漢籍・仏書等の注釈。

ウィキペディア

抄物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2009/11/22 20:27 UTC 版)

抄物（しょうもの）は、室町時代中期から江戸時代初期にかけて製作された、ある漢文作品に対する解説・註釈をむねとする書物の総称。先行する諸註釈を参照にしながら、わかりやすくまとめられた講義の筆録もしくは講義体の形式を借りた註釈書であり、口頭語的な要素を生かしつつ仮名書きであらわされることが多いため、註釈の内容のほかに中世後期の国語学的資料としての高い価値をも持つ。