手亡(てぼう)
手亡は種皮の色の白さから大福豆などとともに白いんげんとも呼ばれます。明治時代に北海道の十勝地方で栽培されたのが始まりで、大正時代には網走、上川地方へ普及し、かつては輸出作物として急速に生産量を伸ばしました。当初、「新白(しんじろ)」とも呼ばれ、半蔓性であり、支柱にする手竹(てだけ)がいらないことから、「手亡」の名が付いたとされています。 粒の大きさによって大、中、小の3種類がありますが、中手亡、小手亡は、戦後、自然に淘汰されて影をひそめています。普通に手亡と呼ぶ場合は大粒種の「大手亡」のことを指します(大粒といっても手亡の中での相対的な話で、金時豆等と比べるとかなり小粒です。)。ただし、現在は品種としての大手亡は減り、代わって「雪手亡」などの新しい大粒の品種が大手亡として出回っています。 | |
手亡は白色の美しい豆で、大部分が白餡に使われます。他の豆類と違い、直接料理に使用されることはほとんどありません。また、国産の白餡原料の不足分については、グレートノーザンなど白色系のいんげんまめや、バタービーン、ベビーライマなど白色系のライマメが輸入されています。 |
インゲンマメ
(手 亡 から転送)
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インゲンマメ(隠元豆[2]、眉児豆、Phaseolus vulgaris)はマメ亜科の一年草。別名、サイトウ(菜豆)[1]、サンドマメ(三度豆)、ゴガツササゲ(五月豇豆)[1]。
注釈
出典
- ^ a b c 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Phaseolus vulgaris L. インゲンマメ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年1月8日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m 猪股慶子監修 成美堂出版編集部編 2012, p. 130.
- ^ 青葉高『野菜の博物学』(講談社ブルーバックス) 83ページ
- ^ ジョンソン 1999, pp. 114–115.
- ^ ジョンソン 1999, pp. 117–118.
- ^ a b c d e 金子美登・野口勲監修 成美堂出版編集部編 2011, p. 70.
- ^ インゲン豆をもたらした隠元禅師 - みろくや
- ^ “年産別・都道府県別データ(平成18年)”. 日本豆類協会. 2014年11月3日閲覧。
- ^ “金時豆(きんときまめ)”. 日本豆類協会. 2023年1月8日閲覧。
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- ^ “うずらまめ”. 日本豆類協会. 2023年1月8日閲覧。
- ^ “虎豆(とらまめ)”. 日本豆類協会. 2023年1月8日閲覧。
- ^ “手亡(てぼう)”. 日本豆類協会. 2023年1月8日閲覧。
- ^ “大福福(おおふくまめ)”. 日本豆類協会. 2023年1月8日閲覧。
- ^ a b c d e f g 猪股慶子監修 成美堂出版編集部編 2012, p. 131.
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- ^ a b c d e f g 板木利隆 2020, p. 98.
- ^ a b c d 板木利隆 2020, p. 101.
- ^ a b c d e f 板木利隆 2020, p. 99.
- ^ a b c d e f g 板木利隆 2020, p. 100.
- ^ 文部科学省、「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」
- ^ 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2015年版)」
- ^ https://data.nal.usda.gov/dataset/usda-national-nutrient-database-standard-reference-legacy-release
- ^ http://www.nal.usda.gov/fnic/foodcomp/search/
- ^ 『タンパク質・アミノ酸の必要量 WHO/FAO/UNU合同専門協議会報告』日本アミノ酸学会監訳、医歯薬出版、2009年05月。ISBN 978-4263705681 邦訳元 Protein and amino acid requirements in human nutrition, Report of a Joint WHO/FAO/UNU Expert Consultation, 2007
- ^ a b c d e f 国立医薬品食品衛生研究所安全情報部発行「食品安全情報」の米国食品医薬品局(FDA)によるフィトヘマグルチニン(インゲンレクチン)についての情報(060525)より
[続きの解説]
「インゲンマメ」の続きの解説一覧
- 1 インゲンマメとは
- 2 インゲンマメの概要
- 3 産地
- 4 利用・栄養価
- 5 毒性
- 6 関連項目
手 亡と同じ種類の言葉
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